2013.08.04

筋肉痛に安心した

・昨日、公園で遊びまわった結果、見事に筋肉痛になった。背中から腰にかけていてえ。足はそれほどでもないのは、わりと散歩をしているおかげかもしれない。筋肉痛が二日遅れとかでなかったのでちょっとホッとした。

・『戦姫絶唱シンフォギアG』の五話を見た。なかなかすごいことをするな、と思った。主人公が、しかも女の子の人体欠損シーンを持ってくるとは。これはまどかマギカのマミのシーンよりもすごいと思う。個人的な感覚だが、首をかみ砕かれて死ぬのは、それは凄惨はものだけど、それは一瞬のことだ。本人の苦しみは死んだ瞬間に消えてなくなる。しかし、人体欠損となると、その後の人生はまだまだ続くということになる。どっちが悲惨かを判断するのは難しいけれど、どちらが苦しいかと言うことなら間違いなく後者の方が苦しいだろう。その後も、”腕を失った”と言うハンデを背負ったまま生きていかなければならないのだから。

・とはいえ、脚本の金子氏はワイルドアームズ時代から、絶望を絶望のままでは終わらせずに、希望の再生を描いてきた人なので、なんらかの形で救済はもたらされると思う。それがどのような形なのかはわからないけどね。金子氏の作風だけを考えるのなら響が隻腕ヒーローとなり泥をすすり、這いつくばりながらも立ち上がる姿を描く可能性は十分にあるのだが、なにしろTVアニメだからなあ。スポンサーもいるだろうし、倫理規定もあるだろうし、無理矢理にその方向性に行くことはないような気もするね。

・あと、ウェル博士の表情がすごく良かった。特に米軍との戦いを目撃してしまった無辜の一般人を殺害する瞬間の表情の溢れだす狂気の絵がすごい。しかも、言葉の奥に未だに真意が隠されているような、分厚い仮面のような厚みがあって、このあたりは声優の杉田氏の見事さと言っていいのではないかな。

・『ガッチャマンクラウズ』の、三話?四話?まあとにかく最新話を観た。これもすごく面白い。旧世代然とした正義の味方(まあ見た目は新しいが)VS実態のない悪意の雰囲気と言う絶対に噛みあわない戦い。面白過ぎる…。いまのところベルク・カッツェが悪意の化身として強すぎるので、あれが具体的なラスボスになってしまう可能性はあるけど、ギャラックスにも秘密があるみたいだし、これはまだ判断出来ないか。しかし、本当に面白い、と言うか興味深い。

・今日のドラゴンズクラウン。レベル83まで行った。インフェルノで女神の祝福で経験値大量でおいしいです。タリスマンも5個くらい手に入ったし、90レベルくらいまで行ったらラスボスに挑戦してみるかな。

・しかし、このゲームはやっていることはかなり単調なのに、なかなか飽きそうで飽きないのはすごいな。なんだかんだでここまでモチベーションが落ちてこない。たぶん、オンラインが良く出来ているんだろうな。協力して挑戦している感じがすごく良く出来ている。

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2012.08.31

江ノ島見物

ふと夏の江ノ島を見に行きたくなったので家を出た。珍しいことは重なるもので、なんとなく写真を撮りたい気分になってしまったので、母からデジカメ借りてしまった。自分は写真と言うものが嫌いで、散歩をするときも写真を撮りたいと思ったことはあまりないのだが。外へ出ると、8月ももう終わりだと言うのにまるで秋めいたところのない強烈な日差しが降り注いできて、むしろこうでなくては行く意味もないと思えた。僕は夏の日差しでギラギラした江ノ島が見たいのだ。

長いこと電車に揺られて江ノ島にたどり着いた。駅に降りてから周囲を見回すと丈高い建物はほとんどなくて、どこか塩の匂いがした。あたりには海水浴場に向かうと思われる男女が歩いていて、自分がとても場違いな存在なような気がした。自分はあくまでも散策のつもりなのだが、周囲は完全に遊ぶ雰囲気がある。雰囲気の違いを意識しつつ歩いていくと観光案内所があって、『つり球』と『TARITARI』のノボリが立っていた。そういえば両方とも江ノ島が舞台のアニメだった。と言うか、突然江ノ島に行きたくなったのはこのあたりのアニメを見た影響なのは明らかではあるけれど、自分が影響を受けていたことにそのとき始めて気がついたのだった。なんと言うか、サブリミナル的と言うか、あんなわかりやすいサブリミナルがあるものか、と言う気もするが。

それからしばらく歩くと、江ノ島が見えてきた。海の中から森がぽっかりと盛り上がっているような姿には、どこか不思議な感触がある。どこか周囲に馴染めない感じがあって、違和感と言っても良いかもしれない。どこか周囲から隔絶されているような。後から思えば、中に入ってからよりも、対岸から見たこの景色が一番良かった。中に入ってしまうとその場所が持つ雰囲気に取り込まれてしまって、違和感に気がつけないような感じがする。まあ、そのときはちょっと感心しただけで、すぐに歩き出してしまったのだけど。

対岸から江ノ島につながる橋を歩いていると、真っ赤に日に焼けた半裸のおじさんが自転車に乗っているのにすれ違った。膝までのズボンで上半身は裸のおじさんは、そこらへんに買い物に行こうとしているような無造作な感じで観光客の間をすり抜けていく。どういう人なのかわからないけれど、その人には観光地にいるという気負いがなくて、この辺りで生活しているのが当たり前だという感じの無造作さなのだった。

江ノ島に入ってからはまず「ひたすら歩こう」と思った。もともと目的を持って来たわけではなくて、しいて言うなら風景を見に来たというだけである自分は、むしろ行きたいところが思いつかなくて、ただただ道のあるところを歩くしか選択肢がなかったのだとも言える。商店街の極端に狭い道はなかなか面白かったのだが、神社などはあまり興味がわかなかった(ただ、児玉神社と言うところがあって、100年前の名士、児玉さんを祭った神社があって、由来を読んでいたらびっくりした。児玉さんすげえ。どういうことだ)。なのでほとんどを横目に見ながらひたすら歩いた。途中、切り立った山に挟まれて谷になっている景色があってちょっと心が動いたが、絵になり過ぎる感じが気に入らなかった。自然の風景に言うことじゃないけど、作為的過ぎるというか、絵画的と言うか。むしろ途中にあった切り立った崖にへばりつくように立てられている家の方が良かったが、これもまた自分の廃墟好みが入っている感じがして良くない。人間、自分の主観からは逃れられないものだが、自分の好みなものについては特にノイズが多くなるような気がする。好きだからこそ、自分の判断力が信用出来ない感じがあるのだ。

そこからしばらく行くと急勾配の階段があって、そこに一匹の白猫が鎮座していた。別に座ってはいなかったのだが、観光客が近くを通るのにも完全に無視して微動だにしないふてぶてしさは、なにやら大物めいた雰囲気がある。他の観光客もどこか気圧されて迂回するように歩いていた。自分もどこか恐る恐ると言った心境で横を通り抜けた。階段を降りてから見上げると、森の中に階段が吸い込まれて行くように見えて、一瞬、見当識を失った。階段の向こう側には太陽の日差しで白く白く漂白されていて、別の世界があるようにさえ思えた。いささか対人恐怖症、視線恐怖症の懸念がある自分にしては珍しく、そばを通り過ぎてゆく他の観光客の視線も気にせず、おもわず写真をとってしまった。もっとも、無駄だろうとは思っていたけれど。しばらく歩いてから撮った写真を確認したが、そこにはやっぱりただの階段が写っているだけで、自分が引っかかったものがなんなのかわからなかった。

しばらく歩くと岩だらけの海岸にたどり着いた。どことなく見覚えがある。それ以前に来たことがあるというわけじゃなくて、『TARITARI』に出てきた場所だったということ。ほら、主人公が海岸に佇んでいて、彼女が自殺しようとしているんじゃないかと勘違いした友達が逆に水たまりに落ちてしまうあれ。岩にはフジツボがびっしりしがみついていて、フナムシがあちこちを走り回っていた。フナムシは岩陰に集まっているらしく、近くと通り過ぎたときには、ザザッと音がするぐらいに吹き出してきて、なんだか申し訳ない気持ちになった。お寛ぎのところすいません。岩の表面には引っ掻き傷にも似た跡があった。あちこちにかつて打ち込まれてたと思しき杭の跡もあった。海水に侵食されているのか、あちこちにかなり深い穴が空いていて満潮時に流れ込んだと思しき海水で満たされている。遠くから見るとただの水溜りにしか見えないのだが、近寄ってみると、深いところでは一メートルぐらいの深さがある。水の中に目を凝らしてみると、3センチくらいの小魚が何匹も泳いでいた。水溜りの中に閉じ込められているはずだが、岩に生えている苔を食べているようで、むしろ敵がいないぶん気楽そうにさえ見える。満潮になれば海に帰るのだろうが、水溜りの中だけで完結しているようなところがあって、認識と空間の問題について考えさせられた。

もう大体見るものは見た気がするので帰ろうと思い、さすがに疲労を覚えたので近くの食事処で江ノ島丼を食べた。しばらく休憩した後下山道を通った。下山道は完全に山の中の道になっていて、どこか甘い腐敗臭にも似た匂いがする。かなり狭い上に周囲が木々が密集していてかなり圧迫感がある。夜にはあまり歩きたくない感じだ。下山の途中にアーチ状にかかっている橋の下をくぐった。紅く塗られているのに目を引いたが、別になにかしら変わったものには思えなかった。しかし、通り過ぎたところは入口近くの商店街につながっていて、途端に明るい雰囲気になって、潜り抜けてから振り返ってみると、紅く塗られた橋がまるで鳥居のように見えた。木々に囲まれていることもあって、まるで違う世界への門のようにさえ思えた。自分のいる商店街の人混みと比較すると、人を拒絶するような気配があって、最初に江ノ島を見たときの違和感を思い出した。周囲に馴染まない感覚。まるで自分のいる場所の方が間違っているような。思わず手にしたカメラのシャッターを切った。なかなか思うようにいかず三回撮りなおした。最後に取った写真を確認して、自分にはやはり写真のセンスがないと思った。気配を感じて振り返ると、そこではカップル(夫婦かもしれない)が、同じように橋を撮っていた。自分はそのカップルを背を向けて、そのまま江ノ島の出入り口にあたる橋へ向かった。

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2012.04.21

『ストライクウィッチーズ劇場版』

久しぶりに映画を観ようということになって、友達と『ストライクウィッチーズ 劇場版』を観にいくことになった。久しぶりの新宿で見事に迷ったり、自分が西口と南口を間違って覚えていたことが初めて発覚したりしながら、新宿をぶらぶらしていた。ああいう大都市というのも久しぶりではあって、人混みを歩くというのは思ったより疲れると言うことを意識して、自分も本当に歳をとったと思った。

映画については、娯楽作品として徹底していて、ここまで突き詰めればたいしたものだと思った。登場人物が非常に多いのが特徴な作品だけに、すべてにスポットを当てるのは難しいのだけど、服部さんを初めとする新登場のキャラクターたちが501部隊の面々と出会っていくことで、それぞれの側面が現れていくあたりは上手いことやったと思う。まあ、映画を観にいくような人々はキャラがわからないなんてことはありえないので、こういう群像劇的な描き方が通用するという側面もあるのだろうけど。これは作品の持っているポテンシャルを評価するべきだろう。

ただ、群像劇的な要素(と言うかキャラクター描写映画の要素)の上で、やはりこれは主人公である宮藤さんの物語であって、これはTVシリーズで魔法力を失っていた彼女が力を取り戻すまでの物語となっている。ただ、個人的な感覚では、これは彼女の再生の物語と言うよりも、いかなる状況下においても変わらない彼女の本質を描いているようにも思える。どこまで製作サイドが考えているのかは不明だが、とにかく宮藤さんの”人助け”に対する意識は尋常ではなく、強迫観念的と言うか、半ば狂気的と言ってもいい。完璧な”人助けマシーン”としての宮藤さんが描かれているように思う。

彼女は人助けをするためならば、命令無視も独断専行も厭わないというのはTVシリーズでも何度も描かれていたのだけど、そちらでは皆が彼女を暖かく見守り、支えて来たこともあって、それほど表面化はしてこなかったように思う。ただ今回から新たに登場した服部さんは杓子定規で軍規にうるさいタイプであって、宮藤さんと対立的な立場をとっている。それゆえに現れる宮藤さんのゆがみというものが現れていて、びっくりしたと言うか、そういう感じがあるのだ。本編のネタバレになってしまうので詳細は省くけれども、人を助けるためならば火の中に飛び込み、あるいは親友の贈り物さえも破り捨てる、完全に覚悟のメーターが振り切れている人物像になっている。これが魔法力があるのなら、これは持てるものの義務を言うことも出来るけど、すでに戦う力がない宮藤さんがやっていると、異様というか、本当に狂っているとしか思えない凄みがあるのだった。ほんとヤベえ。坂本さんは「あれがお前が目指しているものだ」とか言ってたけど、あんなの常人には不可能ですから!あんなの真似したら死にますって!まあ坂本さんらしいけどね(彼女も覚悟のメーターが振り切れている人だからなあ)。

あとは、ああパン…じゃなくてズボンを舐めまわすように捉えるカメラアングルの執拗さには感心した。宮藤さんとは別方向に狂気を感じさせられたのだが、あまりにも執拗すぎてもはや自分が見ているものがパン…じゃなくズボンだとかなんだとかがどうでも良くなってくるゲシュタルト現象に見舞われたのだった。最初は驚くんだけど、そのうち別に恥ずかしいものを見ている気がぜんぜんしなくなるんだ。むしろ「すげえ!この角度でも見せてくるのか!」って感心してしまった。感心してどうする。

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2010.08.02

最近のアニメ…その2

『ストライクウィッチーズ2』
パンツじゃないアニメ。見た目は完全なイロモノ、しかし、その裏腹に生真面目と言ってよいほどに物語原則に忠実な脚本があり、なぜか面白くなっています。原則的に第一期のシナリオを踏まえた上で再構築しているところも生真面目さを証。焼き直しと批判されているのも見受けられるけど、これはむしろ歌舞伎の”趣向”なんじゃないかな。同じストーリーを別のアプローチで語りなおす。これは決して手抜きではなく、方法論の一つであると思います。決して同じことをやればよいわけではなく、同じことをやりながらも、以前とは違う面白さを生み出す。これこそはまさに職人の技ですね。

『世紀末オカルト学院』
今期のダークホース枠。すっとぼけたユーモアとかがとても良い味わいがある。ベタベタなギャグを現代的かつスマートに処理するとこうなる、的な。毎回、面白い”絵”を見せてくれるというあたりも、視聴者を面白がらせようと言う意図が感じられ、良い接待アニメでござる。

『生徒会役員共』
スタッフの熱意と技術力が迸っているのは素直に賞賛したいが、正直なところ迸りすぎて空回っているところも感じないでもない。とにかく画面が動きに動くのだが、こういう日常系の作品で動かしまくってどうしようと言うのか…。演出もやたらと凝っているのだけど、下ネタ一本ギャグでそこまで演出に凝ってどうしようと言うのか…。それぞれの要素要素はすげえと思うのだが、同時に意味が良く分からなくて(面白さに繋がらなくて)困惑してしまう感じ。まあ自分が下ネタがギャグがイマイチ面白いと思えないだけかもしれない。

『みつどもえ』
これはくだらねえ(褒めています)。ギャグがいろいろと酷い方向にキレまくっていて見事でござる。瞬間的なインパクトと言う意味では稀有な作品かもしれない。一話におけるチクビコールとか、どんだけ展開が捻れているんだよ…。実に素晴らしいな。

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2010.07.29

最近のアニメ

すっかり書くのはご無沙汰になってたけど、アニメもそれなりに観ております。今期のアニメもだいだい序盤の乗り切った感じなので、観ているアニメの現時点の印象などを書き散らしてみます。ただ、ちょっと長くなったので、2回に分けます。

『あそびにいくヨ!』
今期のまさか面白いとは思ってなかった枠。普通の落ち物系のハーレムラブコメかと思っていたんだけど、不思議なことに本来非日常の象徴となるがセオリーの宇宙人少女が実はもっとも平凡なキャラで、主人公の周囲でラブコメやってた日常系ヒロインズが奇天烈で非常識なメンツだったって話で、非常にスリリングな展開で驚いてしまった。2話で一通りの人間関係は整理された感もあるけど、宇宙人とのファーストコンタクトとライトノベル的学園異能が融合した感じのストーリーテリングが非常に面白い感じでした。

『オオカミさんと七人の仲間たち』
とりあえず3話まで観てみた。新井理美によるナレーションが作品の半分ぐらいを占めているという非常に実験的なアプローチをしている。けど、実験性の高さに比べて、それによる影響に対する配慮がちょっと弱いような気がする。登場人物たちの行動や心理をすべてナレーションで語ってしまうと言うのは、わかりやすさと同時にそこまで語って欲しくない層にとってはうざさも生じさせるだろうし。その”うざさ”に対するフォローがあまり感じられないのが、この作品の窓口を狭めているように思いました。

『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』
まったく、日本のアニメで毎週ゾンビが観れるなんて、良い時代になったもんだよな。しかも、評判を見る限り、けっこう好評であるらしい。B級C級の権化であるゾンビ物を日本のオタクに浸透させた功績はもっと称えられるべきだよ。具体的にはおっぱいを称えるべきだよ。おっぱいいっぱいであるエロによって、一般視聴者を食いつかせつつ、ゾンビ映画のテンプレを上手く使ってアクション活劇も取り入れる。ゾンビと言う強烈な素材を一般に受け入れさせるために、実にさまざまな配慮をしていて、しかも演出も作劇も良いとなると、これはオタク業界にゾンビブームも巻き起こせるかもしれないほどの品質を持っているのではないか、とさえ思います。

『屍鬼』
まずその強烈なキャラデザに目を惹かれるけど、自分はそれなりにあのキャラデザを評価したいと思います。そもそも、原作からしてメインキャラが十数人、脇役含めて100人近くいるはずなので、地味なキャラデザにしたら、あっという間に誰が誰だかわからなくなってしまう可能性が高いと思われますね。なので、思い切ってビジュアルを徹底的に記号化を突き詰めることによって、キャラの差別化を図ったのだと思えば理解出来るのではないでしょうか。勿論、原作には少なくないファンがいる作品だけに、批判も多くなることは自明ですが、それでもあえて視聴者にわかりやすい形で大人数のキャラを裁こうとした、漫画版作者の藤崎竜先生やアニメスタッフの決断について、その成否は別にして賞賛したいと思います。

『祝福のカンパネラ』
実は一話しか観てないんですが…これ、なんと言うか、すごいですね…。主人公は最初から登場ヒロイン全員から好感度MAXで始まっており、なんの障害もないと言うあたり、絶句するなあ。一話を観ても、ひたすら女の子たちと甘々にいちゃいちゃしているだけので、恋愛描写に興味がわかない自分には拷問と言っても良い展開でした。最近のエロゲーは物語(序破急)とか必要ないんですかねえ…。日常系とか流行っているけど、これがトレンドと言うものなのでしょうか。よく、わかりません。

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2010.02.16

2010年1Qアニメ視聴状況

なんかバタバタしているうちに(慣用句になりつつある…)2月になってしまったが、最近のアニメ視聴状況などをまとめてみた。コメント付き。

『キディ・ガーランド』

人間には適度なストレスも必要だろうと思い視聴を続けていたが、だんだん胃が痛くなってきたので視聴を止めている。健康状態を万全にしないと視聴するエネルギーが沸かないや。

『天体戦士サンレッド 第二期』

まさに究極の癒しアニメ。これを観ているときだけは身も心もリラックスできる。愛してます。新年になってかよ子さんがイメチェンしているのに地味にショックを受けました。

『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』

わりと貴重な原作なしオリジナルアニメ枠として視聴中。世界観を一切説明しないことで視聴者の想像力を刺激する手法は上手いなあ。最初は雰囲気アニメかと思ったら、意外とベタなこともやっていて、そのくせ終末観も漂わせており、カオスですなあ。どんな展開になるのか予想もつかないところが良い意味でも悪い意味でも面白いね。

『君に届け』

いや4話くらいまでは観ているんだけど、そこからがちょっと。つまらないわけではなくて、登場人物たちのピュアっぷりがまぶしくて、視聴するのに覚悟を要するんだ。そのうちまとめて観るつもり。こういうのもストレスアニメと言うんだな。

『バカとテストと召喚獣』

いろいろ良く動くしすげーセンスをしているなあ、と感心するのだが、一アニメーションとして面白いのかどうかがわからない。どうも原作を読んでしまったせいで、キャラ描写を自動的に補完してしまうんだよね。おかげて面白く観れてはいるんだけど、それがアニメのクオリティの高さを意味しているのかがどうも判別がつきません。

『おおかみかくし』

バカテスに続き、これもAICか!と思った。AICは妙にクオリティが高く感じるのだけど、なんか理由があるのかしら。原作ゲームはやっていないので、素直に観たいところなんだけど、なにか敷居が高いなあ。竜騎士作品にはありがちなことなんだけど…(序盤がつらく、後半が異常に面白くなる)。いささか視聴が止まっているが、そのうちちゃんと観る。

『おまもりひまり』

このオリジナリティのなさは逆にすごい。一週回って逆に面白く感じてきた。もうあらゆる場面に既視感を覚えるあたり、作り手は本気でオタクジャンルのパッチワークをつらぬくつもりらしい。ある意味、冴えた現実認識だよな。次はどんなお約束を投入するのか楽しみで、なぜか毎週観てしまっている。

『デュラララ!!』

本当にブレインズベース作品に外れなしだなー。自分は成田作品は実は苦手なのだが(だってこの人の文章は荒すぎるんだもん。舞城のようなダイナミズムを感じさせる荒々しさではなく、単純に荒い。推敲とかしてないんじゃないか?と疑ってしまう。自分の中では川上稔と同じ箱に入っている)、ブレインズベースの手でアニメ化されると驚くほどスタイリッシュな作品に変貌する。どんなマジックを使ってんだ。毎週、楽しみにしています。

『れでぃ×ばと!』

今期のストレスアニメはこれかなあ、と思ったのだが、ストレスを感じる以前に良くわからない。ん?これどうやって観ればいいんだ?

『テガミバチ』

相変わらず不思議な言語センスをしていて、なんか感覚にひっかかるものがある。ストレスアニメの箱に入れてもいいのかも。

『戦う司書 The Book of Bantorra』

あ、面白いですよ。面白いけど、原作読者としては、どうも原作を薄めた感じがしてしまうね。端折りすぎて、物語が相当に不自然なことになっている感じが…。アニメと原作どっちを観ればいい?と聞かれたら、原作を読めって言っちゃうな。信者の補正が入っているとは思うんだけどね。

『とある科学の超電磁砲』

レベルアッパー編以降の短編集ぶりは、個人的にはありっちゃあり。本当に普通じゃない街でのガールズライフを描くって感じだ。しかし、一続きのアニメとしては、変な構成だよな。素直にレベルアッパーで終わらせるか、分割クールにすればよかったのに。

『ダンスインザヴァンパイアバンド』

新房演出炸裂している一話のインパクトはすごかったけど、それ以降はわりと原作に忠実に描いているみたいですね。相変わらず絵が安定しない感じではあるけど、これはもはやシャフトの個性と割り切るべきか。主演の悠木碧って、なんかすごいね。

『はなまる幼稚園』

まあなんだかんだでよく出来ているのかしら?良くわからないんだけど。面白がるポイントが未だにつかめない。

『聖痕のクェイサー』

物語を理解するのさえ困難なほどの規制には正直困らされる。どうすればいいのかしら…。

『ギャグマンガ日和+』

いや素晴らしいと思います。5分と言う短時間の中に圧縮されたギャグがどくとくな味わいがありますね。

『刀語』

西尾維新をベタにアニメ化するとこうなるんだなあと言う。ひたすら画面が動かず、キャラが雑談をしているだけと言う、ある意味、アニメと言う形式に挑戦的ではあるよね。化物語はこの雑談を技巧を凝らして動きのあるものにしていたけど(そこが化物語の支持の広さの理由か)、こっちはまったく動かさない。毀誉褒貶が激しくなりそうだ。

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2009.12.27

「2009年ベスト/ワーストアニメ」

「2009年ベスト/ワーストアニメ」企画に参加してみることにする。

なお、ベスト/ワーストの判断基準は、自分の感情を揺り動かした度合いによって判断した。肯定的なものをベスト、否定的なものをワーストとする。

「2009年ベストアニメ」
・「真マジンガー 衝撃!Z編」
あまりにもイマガワ作品でありつまるところ最高。最終回は投げっぱなしというにも生ぬるい驚愕の落とし方。これは原作がマジンガーZでありかつイマガワ作品であったから受け入れられるレベルであって、そうでなかったら放送事故に等しいと思う。つまり最高。

・「東のエデン」
これも見事な投げっぱなしエンド。映画についてはまだコメントできないけど、とにかくドラマとして高品質すぎる。アニメのレベルを一段上げたとさえ思うが、後続がいなさそう。つまり最高ってこった。

・「化物語」
断言してもいいが、しばらく化物語の二番煎じ作品が続くだろうね。そして当然のごとく全部失敗するであろうことも容易に想像できる。と言うかこんなアニメが主流になったらアニメ業界は滅ぶだろうな。頂点は常に一つ!

「2009年ワーストアニメ」
・「鋼殻のレギオス」
ふふ…アニメを観て頭痛がしてきたのなんて久しぶりだぜ…。原作の持つあらゆる要素をとっちらかして粉砕したある意味芸術的なラノベのアニメ化。アニメにするにあたって新基軸をやろうとして全部滑ったというのがすごい。

・「宇宙をかける少女」
オリジナルアニメとしてここまで出来るのか、と思った(悪い意味で)。キャラも物語もむちゃくちゃで、ある意味壮観。

・「バスカッシュ!」
前半だけ(10話くらいまで)なら傑作。前半に積み上げたものを華麗に無視していく展開には唖然とさせられた。最初がよかっただけに、最終回の脱力感は筆舌に尽くしがたいものがあった。

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2009.10.16

2009/10放送開始アニメ(ファーストインプレッション)その6

『戦う司書』の2話目を観たところ、ようやく原作の持つかっちょええギミックが出てきて、少しだけ安心。ハミュッツ・メセタの言語道断問答無用の超人ぶりはインパクト抜群だろう。けどまだ予断を許さないよなー。視聴者を振るいにかけてきている感じだ…。個人的にはBD(DVD)を買ってもいいかも、と思うぐらいのクオリティだが。
『11eyes』は期待通りの中二っぷりで嬉しくなった。中弛みさせずガンガン転換を入れているのも頼もしいよなー。
個人的に『アスラクライン2』がかなり困った。ベタな話をベタな演出でベタにやられるとどう反応したらいいのか良く分からん。
あとすまん。『けんぷファー』はオレには無理だった。勘弁してくれ。

・『DARKER THAN BLACK -流星の双子-』
前作はわりと好きだった作品。なかなかスピード感に溢れる展開はいいんじゃなかろうか。情報量も多いし、アクションもかっこいい。異能バトルロイヤルってのはすごく難しいんだけど、今後、どのように裁いて行けるかが期待させられる。なんか前作のBDボックスがすごく欲しくなってくるなあ。契約者のしょーもない(大変なのもあるけど)対価とか、どこまで真面目に観ればいいのかよくわからないユーモアも相変わらずだ。もちろん思い入れのある人気キャラでもガンガン死んでいくのがDTBクオリティ。

・『FAIRY TAIL』
王道少年漫画という印象だけど、ちょっと自分が観るのはきついかな。定義が曖昧なままに”魔法”と言う言葉を使われるとちょっと困る。少女の自己実現の話とも取れるけど、それが既存の権威を丸パクする気満々と言うのは、現実的かもしれないけどファンタジーじゃないよね。

・『怪談レストラン』
なかなか良いかもしれない。怪異にまったく説明がないのがホラーものとしては凄く正しいと思う。しかも、必ずしも怪異を解決するつもりもなく、怪異はただ怪異として存在するだけだ、と言う投げっぱなしとも言える結論の怜悧さにも感心した。人情物にもゴーストバスターズにもしない、説明も解説も放棄した、まさしく怪談と言うしかない内容だったなー。

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2009.10.10

2009/10放送開始アニメ(ファーストインプレッション)その5

2009/10放送開始アニメ(ファーストインプレッション)その5。こうして感想を書いていると、これほど多くのアニメが始まっているのか、と改めてびっくりする。しかも、これでも自分が観ているのは全体の半分以下、いや1/3以下かなー。アニメが売れなくなったと言うのも当然で、ここまでシェアを奪い合いをしていれば分散してアニメごとに消費される人数は減るよな。

・『聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス)』
なかば恐る恐るだったけどようやく観たー。最初の方は、作画やアクションはともかく、自分の好きになれる作品じゃないんじゃないかと思ったのだけど(実を言うと原作者が好きじゃないんですよ)、一話を一通りみたところ、悪くないんじゃないかと思えてきた。
まず、作画については、男性キャラと女性キャラの描き方に、ほとんど別にアニメじゃねえのかと言う感じを覚えるものの(女性キャラはがんばって萌え方向にシフトしたものの、男性キャラはいつものマングローブでした、みたいな)、おおむね良い感じ。なにより動きのアクションがすさまじい。単によく動いているのではなく、ほぼ素人であるセシリーの動きと、剣の達人であるルークとの間の動きの間のキレの違いをきちんと描いているのがすごい。セシリーは、なんとなく鎧が重そうで、剣に振り回されている感じのもっさり感が出ているし、逆にルークのすり足で動く華麗な体裁きのかっこよさなど、ちゃんと演技の切り分けが出来ている。素人の動きを素人らしく描くなんてハンパねーなー。
あと、セシリーのキャラクターが意外に悪くなかった。一ヶ月前までは、武門とは言え単なる貴族の令嬢だったはずのセシリーが、己の未熟を知りつつ、騎士の誇りのみを胸に現実に立ち向かおうと言う姿はすとんと腑に落ちるものだった。まあ頭がガチガチで応用が利かない石頭と言うこともできるけど、他になにも武器がないんだからしょうがあんめえ。それは本人が一番よくわかっていることなんだろうし、だからこそ、自分が意思を貫くための”支え”として名剣を求めると言う意識は共感できる。…ただ、家系の誇りに拘っておきながら、ルークのような剣を打ってくれと言うのは論理がつながってないような???折れた家伝の剣を打ち直してくれというのなら分かるが…何か読み落としたか?
ルークのキャラはまだよくわからん。ただ、これはこのアニメの感想を書いている人はみんな書いていたけど、錬鉄シーンが魔法チックであっという間に終わってしまうのはガッカリだよな。まあ、あれはあくまでも緊急措置で、普段はきちんと鍛冶師をしていると脳内補完してみるが…その通りだと良いなあ。

・『君に届け』
うおお、これは悪い意味ではなく七転八倒!ひたすらに悶えた。オレはわりと少女マンガを読んだりもするのである程度の耐性は出来ていると思っていたのだが、それを凌駕するのはアニメの恐ろしさか。主人公の女の子の視点でひたすらさわやかイケメンに対する憧れを描き、なんでもないクラスの行事やクラスメイトの無神経な冗談が、青春を彩る一大事としてきちんと描いているのは見事だった。青春なんてのは、初めての出来事が満載で、そのすべてが大事であり光り輝いているものなんだよなー…なんて思ったり。しかし、それまで主人公の一方通行的な想いとして描いていたのだが、実は最後でまったく逆転してしまったのはまるでミステリのどんでん返しを見ているような驚きを感じた。ちゃんと伏線もあるな確かに…。

・『ささめきこと』
うわーなんじゃこのドロドロの昼メロ路線の百合物はー!主人公である女の子は親友の女の子が好きで、その女の子は女の子が好きで色々な女の子を好きになるのだけど、大抵断られるか相手に好きな男子がいたりするので失恋する。だから必ず親友の女の子は自分のところに戻ってくると言うことを分かった上で立ち回っているあたりにエゴが出ているなー。まあ、好きな相手が自分を眼中に入れてくれない(あくまでも親友として接してくる)と言うのはつらいだろうけどさ…。んで、この親友の女の子もひどい。どんなつらい目にあっても、主人公ならば必ず受け止め、慰めてくれると言うのが前提にあって、無自覚(なんじゃねえか。これで自覚あったら悪女だよ)に甘える(手をつないだり)のが卑怯すぎる。これは主人公にとっては拷問だよなあ…。あと主人公に気のありそうな少女めいた容姿の少年とか出てきて、もはや泥沼の匂いしかしねー!
あと、図書委員の人の態度はちょっと親友の女の子にひどいなーと思ったけど(なんにも悪い事してないじゃん)、これは図書委員の人も被害者よね。一番悪いのは、告白するのに本人に直接いえないモブの男子だよこのヘタレが!
あとどうでもいいけど主人公の身体能力はすさまじいですな。アクションのシーンだけアニメのジャンルが違ってたよ。ドロドロの百合物の中でものすごい違和感のあるファクター。今後重要になったりするのだろうか。

・『そらのおとしもの』
なぜか全身で視聴を拒否していた作品を、自分をなだめるようにして観た。自分はなんでこんな苦労をしてアニメを観ているんだ??まあ内容は観る前に想像していたものとは微妙に違ってはいて、ドラえもんの美少女版だったのは意外ではあった。まあだったらドラえもんを読んでろ、と言う印象は最後まで覆らなかったのが残念なところではあるが。とくに強いフックがかかるところがないので観ていてもなんの感情も想起されない…。まあ自分には関係のない作品だったな。

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2009.10.09

2009/10放送開始アニメ(ファーストインプレッション)その4

意外と負担が大きいなこれ…。毎日アニメの感想を書いている人の大変さがちょっとだけわかったような気がするよ。

・『こばと。』
原作未読。と言っても、原作表記に『こばと。』と『wish』って書いてあったので、『wish』は昔ちょっと読んだことがあるので完全な未読と言うわけではない。と言うか両方ともやるの?世界観が同じだったことがびっくりだ。まあCLAMPには珍しいことではないが、パラレルワールドではない、同一世界ってのはわりと珍しいんじゃね(まあ熱心な読者と言うほどではないのでファンの間では普通なことなのかもしれないが)。
で、内容は…奇妙なペットキャラを連れて歩いていることを考えると、魔法少女ものの変奏曲になるのかな。人々の傷ついた心を癒して、心のカケラを集める、みたいな事も言っていたし。ただ、主人公のこばとが色々な意味で謎過ぎるので(ひょっとして人間じゃねえんじゃねえか…)、物語がどういう方向に転ぶのかさっぱりわからん。きっと原作者自らがシリーズ構成、脚本に参加しているので、きっと視聴者の先入観を覆すびっくり展開が待っているんだろうな…(と言うCLAMPに対する先入観)。あと、化物語でも思ったけど、花澤香菜って本当に独特な声をしているなー。能登麻美子とは違った意味で不純物が一切混入されていないようなイメージだ(能登は透明だけど、根底には情念が沈み込んでいる感触がある)。

・『11eyes』
これは壮絶に中二臭い…と言うのはむしろこの作品にとっては褒め言葉に他ならないよな。冒頭のシーンから主人公の独白から思わせぶりな異世界描写のすべてが中二臭い。あまりにも純度の高い中二さに、自分の中の中二病が大喜びをしてしまったよ!素晴らしい。作品的にも、思わせぶりながらも無闇に話を引っ張るような真似はせず、次から次に状況を畳み掛けてくるテンポの良さは魅力的。さりげなく主要登場人物(これがやたら多い)を綺麗に紹介しているのも、以前から自分は良い物語とは速度を意識すべき派のはしくれとしては賞賛したい。この緩急をつけた演出は良いのではないか。まあ作品としてはジャンク以外のものではないので、いわゆる名作、傑作にはならないと思うが、B級娯楽作品としては良いものになりそう。関係ないけど浅川悠は最近ゲームに出演しすぎて、変な癖がついているような気がするな。言葉のリズムに抜き難いやぼったさと言うか、単調さを感じる。前からこうだったっけ?嫌いな声優ではないのだけど。

あと、『そらのおとしもの』を観ようとしているのだが…だめだ、観ようとする意思が湧き上がらない。作品に拒絶されているような気がするのだがもちろん気のせいであり、自分が観る気がないんだよな。一話だけでもなんとか観ておきたいがなあ。

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