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2013.12.20

GTAよりもセインツロウが好きな人はボンクラ映画も好き(たぶん)

・『セインツロウ ザ・サード:フルパッケージ』、つまりDLC全部入り廉価版を見かけたので何となく買ってみたら、やたらと面白かった。そう言えばセインツロウ2も面白かったので、なんでもっと早く買わなかったんだろうと思った。

・GTAと比較すると、全体的に作り込みが大味なところが特徴だろう。大味と言うのは良い意味でも悪い意味でもあって、例えばこの手の箱庭ゲームは細部のリアリティを詰めていくところが多いけど、この作品はむしろアクションゲーム的な爽快感や娯楽面を重視しているところだろうか。箱庭はあくまでもアクションを楽しむための娯楽施設であって、娯楽に寄与しない細部はすっぱりと切り捨てられている。NPCの挙動が甘かったり、入れる建物やイベントが少なかったりする。

・その辺は好みの問題になってくると思うんだけど、自分にとってはB級映画のアクションやカーチェイスを再現するということに特化したつくりは非常に安心感と言うか、ホームグラウンドにいる的な居心地の良さがある。俺、ジャッキーチェンの映画とか大好きなんで、娯楽のためならリアリティやドラマをぜんぶ投げ捨てるような、そういう潔さを感じさせるこのシリーズを否定することはできそうもないのだった。

・まあ、ジャッキーチェンの映画はスタントなしでやっているんだから、リアリティがないのとも少し違うか。

・『仏教』の下巻、あんまり進んでいないけど半分ぐらい読んだ。なかなか進まない理由は、難しいからと言うのもあるけど、やっぱりこれは分かり難いんだと思う。英語を翻訳しているせいか、用語が微妙に安定しないし、理論的な部分もキリスト教的な価値観が混ざっている気がして素直に入ってこない。ちゃんと知識がある人なら良いんだけど、自分のような無知な人間が読むのはハードルが高いような気がしてきた。

・これを読んだら、もうちょっと初心者向けを読んでみようかな。

・しかし、改めて読んでみると、仏教ってのは本当に反社会的な教えだよな。テロとかそういう言う方向性にはならないだけで、やっていることは社会性というものを徹底して排除することだ。まあ、完全に社会を排除することは出来ないから、その辺は仏陀もなあなあで上手くやっていたみたいだけど(今世で悟れなくても来世で頑張ればオッケー、的な)。でも、現代のように価値観が多様化した世界と違って、厳しいカーストが敷かれた貧富の差も激しい時代で、そうした価値観から心だけでも離れようとする試みは、確かにすげえ発明だとは思う。アウトサイダーを肯定しているわけだし、その受け皿になろうという、仏陀本人の意図はともかく、役割はありそうだ。

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コメント

システムとしては徹底的に「人の社会と連携してなければならない」という、ある種の矛盾を抱えているのも、自己否定(教義的には違いますが)という環境を最初に提示した仏教ならではでしょうね。
弟子の時代ではありますが、お布施だけで勉強して生活するのかよ、みたいな話し合いが出てきたのも当然かなというか。

商業都市的な場面と繋がっていなければ学問としての発達はままならなかったことを考えても、これは顕著だなと。
元々が広く伝える教えではなかったこと、誰もが理想的な仏教者にはなれないこと、それに加えて「仮にそうなってしまってはそもそも社会が崩壊してしまうこと」という点からも、選民的な要素と、それに相反する広く大衆に向けて開放された要素が巧くシステムとして構築されたことが幸いだったのでしょうね。
だからアウトローというのはかなり同感というか、同じような事考えてたことがありましたw
パンクだなあ、おい、みたいな。
これは仰るように、王国とか政府とか既存の社会システムがある程度成熟したとき、システム自体が人間にとって負担になることから生まれて来る作用なのだと思います。
階層の固定や既得権益層との摩擦、それでもそれを認めないと成り立たない社会構造、等ですが。
日本でもスピリチュアルの流行とか色々ありますけど、あれなんかそれはそれ、と割り切った上でなんとかやりくりできる環境がバランスを取っているから成立している面はあると思いますから。
その意味では教義が自己目的化していく過程などは仏教という「権益」の絡み方とも言えるかなとは思いますが。
仏教が成立した時期はバラモンの権能が万能化していたことからも、これは宗教者がシステムに割り行っていく下地はあったのは大きいなと。

実際、仏教に忠実になりすぎて(リベラル、と、当時の状況を考えるなら言うべきでしょうけど)、国力を衰退させてしまった王様もいたくらいですしね。
そうした受動的な態度だからこそ、時期を下って民間へと膾炙された教えが割と自然に社会儀礼として市井に根付いていったのでしょうし、ひいてはこれが密教の下地になった部分は多いにあると感じます。
日本で今自分達が触れている仏教というのは、それらのあれこれを経て、儀礼と社会が密接に繋がったシステムとしての仏教が行き着いたところではあるのでしょうね。

実は取り上げられている本は読んだことがないのですが、大袈裟な描写がどんなのかとか、ちょっと気になってきてしまいました。

エントリ記事、ボンクラ映画は大好きなんですが、このゲームは知りませんでしたw

投稿: 名無し | 2013.12.22 10:15

日本の室町末期~戦国時代は仏教系の本願寺が信長と抗争してたし、決して仏教はテロに繋がらないとは言えないですよ。

投稿: | 2014.11.16 19:54

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