GTAよりもセインツロウが好きな人はボンクラ映画も好き(たぶん)
・『セインツロウ ザ・サード:フルパッケージ』、つまりDLC全部入り廉価版を見かけたので何となく買ってみたら、やたらと面白かった。そう言えばセインツロウ2も面白かったので、なんでもっと早く買わなかったんだろうと思った。
・GTAと比較すると、全体的に作り込みが大味なところが特徴だろう。大味と言うのは良い意味でも悪い意味でもあって、例えばこの手の箱庭ゲームは細部のリアリティを詰めていくところが多いけど、この作品はむしろアクションゲーム的な爽快感や娯楽面を重視しているところだろうか。箱庭はあくまでもアクションを楽しむための娯楽施設であって、娯楽に寄与しない細部はすっぱりと切り捨てられている。NPCの挙動が甘かったり、入れる建物やイベントが少なかったりする。
・その辺は好みの問題になってくると思うんだけど、自分にとってはB級映画のアクションやカーチェイスを再現するということに特化したつくりは非常に安心感と言うか、ホームグラウンドにいる的な居心地の良さがある。俺、ジャッキーチェンの映画とか大好きなんで、娯楽のためならリアリティやドラマをぜんぶ投げ捨てるような、そういう潔さを感じさせるこのシリーズを否定することはできそうもないのだった。
・まあ、ジャッキーチェンの映画はスタントなしでやっているんだから、リアリティがないのとも少し違うか。
・『仏教』の下巻、あんまり進んでいないけど半分ぐらい読んだ。なかなか進まない理由は、難しいからと言うのもあるけど、やっぱりこれは分かり難いんだと思う。英語を翻訳しているせいか、用語が微妙に安定しないし、理論的な部分もキリスト教的な価値観が混ざっている気がして素直に入ってこない。ちゃんと知識がある人なら良いんだけど、自分のような無知な人間が読むのはハードルが高いような気がしてきた。
・これを読んだら、もうちょっと初心者向けを読んでみようかな。
・しかし、改めて読んでみると、仏教ってのは本当に反社会的な教えだよな。テロとかそういう言う方向性にはならないだけで、やっていることは社会性というものを徹底して排除することだ。まあ、完全に社会を排除することは出来ないから、その辺は仏陀もなあなあで上手くやっていたみたいだけど(今世で悟れなくても来世で頑張ればオッケー、的な)。でも、現代のように価値観が多様化した世界と違って、厳しいカーストが敷かれた貧富の差も激しい時代で、そうした価値観から心だけでも離れようとする試みは、確かにすげえ発明だとは思う。アウトサイダーを肯定しているわけだし、その受け皿になろうという、仏陀本人の意図はともかく、役割はありそうだ。
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