« 2013年11月 | トップページ | 2014年1月 »

2013.12.20

GTAよりもセインツロウが好きな人はボンクラ映画も好き(たぶん)

・『セインツロウ ザ・サード:フルパッケージ』、つまりDLC全部入り廉価版を見かけたので何となく買ってみたら、やたらと面白かった。そう言えばセインツロウ2も面白かったので、なんでもっと早く買わなかったんだろうと思った。

・GTAと比較すると、全体的に作り込みが大味なところが特徴だろう。大味と言うのは良い意味でも悪い意味でもあって、例えばこの手の箱庭ゲームは細部のリアリティを詰めていくところが多いけど、この作品はむしろアクションゲーム的な爽快感や娯楽面を重視しているところだろうか。箱庭はあくまでもアクションを楽しむための娯楽施設であって、娯楽に寄与しない細部はすっぱりと切り捨てられている。NPCの挙動が甘かったり、入れる建物やイベントが少なかったりする。

・その辺は好みの問題になってくると思うんだけど、自分にとってはB級映画のアクションやカーチェイスを再現するということに特化したつくりは非常に安心感と言うか、ホームグラウンドにいる的な居心地の良さがある。俺、ジャッキーチェンの映画とか大好きなんで、娯楽のためならリアリティやドラマをぜんぶ投げ捨てるような、そういう潔さを感じさせるこのシリーズを否定することはできそうもないのだった。

・まあ、ジャッキーチェンの映画はスタントなしでやっているんだから、リアリティがないのとも少し違うか。

・『仏教』の下巻、あんまり進んでいないけど半分ぐらい読んだ。なかなか進まない理由は、難しいからと言うのもあるけど、やっぱりこれは分かり難いんだと思う。英語を翻訳しているせいか、用語が微妙に安定しないし、理論的な部分もキリスト教的な価値観が混ざっている気がして素直に入ってこない。ちゃんと知識がある人なら良いんだけど、自分のような無知な人間が読むのはハードルが高いような気がしてきた。

・これを読んだら、もうちょっと初心者向けを読んでみようかな。

・しかし、改めて読んでみると、仏教ってのは本当に反社会的な教えだよな。テロとかそういう言う方向性にはならないだけで、やっていることは社会性というものを徹底して排除することだ。まあ、完全に社会を排除することは出来ないから、その辺は仏陀もなあなあで上手くやっていたみたいだけど(今世で悟れなくても来世で頑張ればオッケー、的な)。でも、現代のように価値観が多様化した世界と違って、厳しいカーストが敷かれた貧富の差も激しい時代で、そうした価値観から心だけでも離れようとする試みは、確かにすげえ発明だとは思う。アウトサイダーを肯定しているわけだし、その受け皿になろうという、仏陀本人の意図はともかく、役割はありそうだ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013.12.12

言いたいことも言えないこんな世の中じゃ、などと嘆息してみる日記

・最近、新しい本を読むよりも、面白かった本を繰り返し読むことの楽しさを知った。新しい本を読むことは新鮮さがあるけど、繰り返し読むことによって内容が身体に染み込んでくるような感覚もなかなか捨てがたい。

・ふと、あの本が読みたいな、と思った時に電子化してあるとすごく嬉しくなる。手元に数百冊の本を持ち歩けるという幸福感はなにものにも代えがたいものだな。

・『魔女は月出づるところに眠る(上)』(佐藤ケイ/電撃文庫)がすごく面白い。一見したところいまどき流行りの魔法少女ものではあるんだけど、これは性格には魔女ものであって、彼女たちが操る魔法は、高いリスクと犠牲の上に成り立つ古式ゆかしい正しくウィッチクラフト(魔女術)という感じがあって、とても素晴らしいです。児童小説に近い雰囲気があって、正直なところ、これは角川つばさ文庫あたりか、あるいは児童書のハードカバーで出すのが一番ふさわしいのではないかと思います。

・自分はノンポリであることを改めて主張した上で言うけど、秘密保護法案ってのは戦争を前提とした法案(と言うのは言うまでもなく偏見であることは念のため)で、つまり、これから戦争する相手にこちらの情報を漏らすようなことをしたら逮捕するって話なのだから、この法案に反対する人は、「そもそもこうすれば戦争など起こらないのだから、この法案は意味がない」というロジックを展開してくれれば、自分だったら受け入れる可能性はありそう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.12.10

どうやるかよりも何をやるかの方が大事だな、と思う日記

・当たり前のことなんだけど、しばしば目的がきちんと絞り込まないままに行動することがあって、まったくいい歳してなにやっているんだと反省した。

・『仏教』(ベック/岩波文庫)の上巻を読み終わった。ラリタ・ヴィスタラ(マハーヤーナ、すなわち大乗の経典らしい)を元にした仏陀伝説メインの第一部が非常に面白くて、このあたりはあっという間に読んでしまった。前から思っていたけど、インドの物語は無駄にスケールでかくてたまらねえな。時間と空間というものを完全に無視して場面が飛躍する極めてダイナミックな展開に痺れる。

・仏陀の人物的側面について描かれた第二部は、個人的にはイマイチ良くなかった。仏陀について描かれた書物は多くとも、それが事実を伝えているのかはわからないから、ある程度は解釈が必要になるからしょうがないと思うけど。まあ、自分が仏陀の人格的側面にそんなに興味がないせいかもしれない。

・下巻も早く読もうと思うけど、こっちはちょっと時間がかかりそうだ。

・アニメの話。『京騒戯画』はずいぶんシンプルなところでまとめて来たなと思ったけど、よく考えたら『ある家族の愛と再生の話』って最初から言ってたな。別に不思議でもなんでもないか。

・『アルペジオ』は面白いけど、急展開の収束にオリジナル要素を強く感じるな。原作も読んでみるか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.12.08

生存報告のような日記

・最近、『仏教』(ベック/岩波文庫)を読んでいるんだけど、もともと欧米向けに書かれている作品だからしょうがないんだけど、仏教をキリスト教に直して解釈しようとしているところがあって、かえって分かり難い。まあ、作者自身は、仏教とキリスト教は違う、と言うスタンスなんだけど、想定読者への配慮なんだろうな。

・しかし、それはそれとして、まだ半分くらいしか読んでいないけど、経典における仏陀、歴史的人物としての仏陀について書かれていて、普通に面白い。仏陀さんの生涯については一通り読んだことがあるんだけど、やたらのイメージ喚起力が高い過剰でドラマティックな表現には圧倒されてしまった。

・これはあれだ、インド映画のノリだ。さすがインドだ。

・それにしても、サンスクリット語やパーリ語ってのはカッコイイな!マイトレーヤとかいきなり言われて戸惑ったけど、そうだ弥勒菩薩のことじゃん、けど弥勒菩薩よりマイトレーヤの方がはるかにカッコ良くね?みたいな。大乗、小乗も、マハーヤーナ、ビーヤーナと書いた方がカッコイイし、とにかくサンスクリット語準拠にするとなんでもかっこよく聞こえる不思議。中二魂に響くものがあるな。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2013.12.03

気が向いた時だけ書く日記

・もちろん、それは日記とは言わない。

・基本的に好き嫌いは良くないと言うし、自分も、基本的には好き嫌いで物事を判断するのは危険だと思うのだけど、それでも自分にとって何が好きなのかと言うこと、つまりは優先順位をはっきりさせておくことは必要だとも思う。何かを判断するときと言うのは、必ずしも情報が揃っている保障はないし、そうなると”正しい”判断を行うことは難しくなる。そもそも正解なんてもののない判断を迫られることもある。そういう時に、自分の好き嫌いをはっきりさせておくと、ギリギリの判断の助けになる、こともある。

これは正解を求めるためのものではなくて、判断したときに後悔しないための考え方だ。なにが正解かわからないとき、せめて好きな方で判断するためのもの。まあ、正解でかつ好きな方の判断であれば言うことないけど、そういうことが事前にわかることなんて滅多にないしね。

だからまあ、自分の判断を曇らせない自信があるなら、好き嫌いはどんどんしてしまっていいと思うよ。ま、それによって選択肢を減らすようなことになっては本末転倒だけれども。”正しい”選択があるのに、”嫌い”だから選べないとか。これはまったく意味がないな。

・すっかり寒くなってきたけど、このくらいの寒さが自分には丁度いい感じ。空気が澄んでいるのがいい気分だ。こんな日は無意味に外を歩き回りたくなるな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2013年11月 | トップページ | 2014年1月 »