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2013.11.25

たまにはアニメの話でもしようかな、と言う日記

・ログ・ホライズンのアニメがけっこう良くて、毎週楽しみにしている。同作者のまおゆうのアニメはいまひとつ良くなかったんだけど(いくらなんでカットが多すぎてアニメ単品では評価しにくい)、こっちは丁寧に作っている感じ。画面的に地味な会話劇になるべく時間を割いているのも、そして画面的にも面白くしようとしているのもいいね。

・あと、実はけっこう面白がっているのが『勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。』(長い)のアニメ。美少女も裸もパンツも出てくるいかにもなアニメなんだけど、やっていることは家電量販店の職業物語(それこそ昔のドラマにありそうな感じの)と言うズレた感じが嫌いになれない。登場人物たちのほとんどが大人か、あるいは大人になり切れない大人で、現実の仕事と理想の自分との間にギャップを抱えていると言うあたり、わりとそのまんまだ。ただヒロインだけは”子供”として描かれていて、ただそれは無知としての子供ではなく、大人に憧れ、大人を信頼する子供として描かれている。彼女の存在によって、大人自身でさえ肯定できない”大人”というものに対する肯定が保障される。

主人公は未だに”勇者”と言う理想を抱いているものの、子供であるヒロインの憧れを受けて、つまり”子供”からの信頼に応えようとすることによって、彼は憧れられる大人として振る舞おうとする。それはあくまでも家電量販店の店員としての振る舞いなのだが、子供にとってみれば、人々の笑顔のために物を売る店員はヒーローに他ならない。もちろん、そこには色々な葛藤があるし、そもそも本質的には店員はただの社員であって、ヒーローでもなんでもない。ノルマもあるし、カッコいいものでもない。それでも主人公は、ヒロイン(子供)の期待に応えるために、”正しい大人”あるいは”かっこいい大人”となろうと行動する。そうすることで、彼は勇者と言う称号は持たないかもしれないが、紛れもなく”ヒーロー”としての資格を得る。

このあたり、すごく良く出来ているし、面白いと思う。

・あと『勇しぶ。』のアニメのレギュラーの内、半分くらいはオリジナルキャラだという話を小耳にはさんで、なんというか、すごいアグレッシブなことをしているな。

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