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2013.09.15

日記

・今日は早朝に物凄い土砂降りが断続的に降ったものの、昼頃にはすっかり晴れ渡ってしまっていて、本当に台風が近づいているのか信じられないくらいだった。一応出かける時には折り畳み傘を持っていったのだが、まったく必要のないぐらいに良い天気で、帰ってからTVのニュースで大雨の様子をやっていて、なんだか狐につままれたような気分になった。

・『オコノギくんは人魚ですので(1)』(柴村仁)を読んだ。この作者の書く話はどこか緩いのだが、その緩さの中にイメージを溶け込ませるのがうまくて、不思議と退屈はしない。起こっている出来事は大した事件でもないような気がしてしまうのだが、それは語り口の妙というやつで、実のところなかなかにホラーめいた事件が起こっている。しかし、もともと主人公たちが住んでいる街自体、人魚を普通に受け入れている場所であり(その詳細は語られない)、海から不思議な生き物が漂ってくるようなところでもあり、そうした不思議がそれほど不思議ではないもののように語られていくことで、どこかフラットな印象を与えるのだろう。

ところで先ほどから不思議だと書いているのだけど、どうも柴村仁の作品は自分の中で上手く位置付け出来てないところがあって、不思議としか言いようのない感触があるのだった。

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