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2013.08.09

『風立ちぬ』を観てきた

・今日は宮崎駿の『風立ちぬ』を観てきた。なにについて語るよりもまず、一番に印象に残ったのは、主人公である堀越二郎の美しさだ。眼差しが美しく、語る言葉が美しく、佇まいが美しく、そして感性が美しい。その美しさは他者を圧倒するようなものではなくて、理性と克己によって抑制された美しさで、風雨にさらされた木々のような静けさをまとっている。彼の美しさは、ちょっと感動的なものがある。堀越二郎と言う主人公を徹底して描くことが目的の映画なのだろう、と思った。

・『パンツァークラウンフェイゼスⅢ』を読んだ。物語のテーマ的なものをジャレッドが語り尽くすあたりはすごく良かったのだが、最後の方で物語が個人的なものに収束してしまったような感じ。個人的なものが悪いというわけではないのだが、主人公たちの選択に飛躍が足りないっていうか。彼らの成長が予測の範疇でおさまってしまった感じ。すごく惜しいなあと思うのだけど、しかし、そこに至るまでは物凄く面白かったし、冲方丁フォロワーとしては十分な可能性を見せてもらったと思う。

・なんかすげー疲れた。暑くてあんまり眠れてないせいだな。夏バテかも。

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