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2012.03.24

『バカとテストと召喚獣(10)』

バカとテストと召喚獣10』(井上堅二/ファミ通文庫)

順当と言えばこれぐらい順当なものはないのだが、三年生がラスボス然として登場してきていて、ちょっと意外な印象があった。今までにも常夏コンビなど、三年生の存在はあったはずなのだが、二年生の間で物語が完結していたために視野に入っていなかったようだ。とは言え、一年生よりも二年生、二年生よりも三年生がフィクションにおける学校社会において強力な立場を持っていることは言うまでもなく、作者としては満を持しての登場なのだろう。

その登場の仕方も単純に試召戦争が強いという感じではなく、彼らにとっては学校はすでに去り行く場所なのだと言う感じがある。彼らはすでに学校を卒業した後の将来について考えている存在ということで、明久たちにとって学校とは永遠の楽園のようなところだと思っているのだろうけど、その状況は遠からず壊れるものであると言うことを肌で感じている存在なのだということ。つまり、見ているものが全然違うということで、そういうところこそ二年生と三年生の絶対的な差なのだと言える。それを感じるのは、姫路さんに対して留学を持ちかけている(よね?)あたりとかに感じるのだった。

だから、本来的には二年生と三年生の間には直接的な対立とは生まれにくいものなのだが(見ているものが違うからなのだが)、突然、ラスボス然として現れたあたりは、なんとなく違和感を感じる。同じレベルで二年生と対立してどうするんだろう?と言う感じなのだが、なんとなくそれ以外の意図も感じさせるので(留学の話と何か関係があるのかもしれない)、もうちょっと違う話になるのかもしれない。もっとも、そういう話にはまったくならない可能性もあるけど、まあそれはそれでもいいよ。

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