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2011.12.31

いつも通りだと思った時点ですでにいつも通りではない

今年も終わりだけど、例年通りだと別に思い返すこともなく、まあ今年も終わったなぐらいの感慨しかないのだが、今年は思ったよりもいろいろな事を思い出して、わりとふわふわとした気分になった。思い起こしてみれば、唐突に海を見たくなったので向かったら途中で迷ってしまって山道で途方にくれたりと、なんだか迷った記憶が多かったのだが、まあわりと人生に迷っていることも多かったのでちょうど良い気もする。まあそんな上手いことを言ってやったぜ(でも実はあまり上手くない)的な発言はいいとして。

そういえば読書メーターで2011年心に残った本ランキングの本棚と言うサービスがあったので作ってみた。自分の中で重要度の高いものから並べてみたけど、そんなに厳密なものじゃやない。というか、僕はあまり順位をつけるということが得意じゃなくて、というか嫌いなので、一位の作品が二十位の作品よりも優れているとかそういうことではなく、ただ並び順としてこのほうが、自分の中でしっくりと来るものだというだけに過ぎない。優劣というのは結局のところ価値観でしかなく、いかようにも変化するもので、ある考え方では優れているものも、別の考え方をしてみれば劣っていることもある。だからと言って、すべてのものは平等であって優劣などない、などと言うつもりもなくて、物事に平等などというものはなくすべては差があり不平等であることは間違いない。だけど、不平等というのはあくまでも”差異”があるというだけであり、つまり均衡が取れていないということだ。例えば天秤があって、左右に石を置いたとする。すると重量の重い方が下になるわけだが、ならば重い方が”劣っている”のだろうか?あるいは、実は重い方が金属の含有率が高く、価値が高いのかもしれないのだが、ならば軽い方が”劣っている”のだろうか?自分の考える”価値”と言うのはそういうもので、それは価値とは実は二次元的なものではなく、三次元的なものであるので、比較をするときと言うのは暫定的に前提条件を定めておいて、意図的に二次元的に決め付けているだけに過ぎないということである。そういうことを考えているとだんだんとどっちが”優れている”のかというのを決めるのが面倒になってきて、じゃあどっちでも別にいいよ、となってしまうのだ。だから僕は順位をつけるのが嫌いな理由を一言で言うと、面倒くさいから、ということになる。

嫌いと言えば、僕は”決意”というのも嫌いで、これが嫌いな理由は”決意”という言葉の持つ大仰さというか、「自分は決断を下しました、後戻りはしません」的な自意識を感じさせるのが嫌いなのだが、まあそれこそが僕の自意識の問題かもしれないのだが、それはさておく。とにかく、そういうナルシスティックな自己陶酔は僕が最も嫌うものであって、なぜなら物事と言うのは決意とかとは関係のないところで動いていくものだからだ。個人的な感触から言うと、”決意”なんてまだるっこしいことをしている人間は本当に何かを為す事ができない。何かをするときと言うのは、決意をする間もなくすでにやっていることであって、あるときを境になにかを始めていると意識できることは少ないように思うのだ。と言いつつ、自分も「よし、今日からあれを始めるぞ」と思うことがしょっちゅうあり、それが上手く行った試しがないためにそう思うのであって、”決意”することできっぱりと何かを出来る人もいるであろうことは否定しない。ただ、自分は”決意”は出来ない人間だというだけだ。僕が何かを上手くできるときはなんかいつの間にか始めていて、後から気がついてみると我ながら上手く出来たような感じになる。もっともいつの間にか始めていて、と言う場合でも、あるきっかけとか気の向きとかもあると思うのだが、少なくとも後から考えてはっきりとした瞬間というのはない。たぶん、その日は天気が良かったからだとか、目覚めが良かったのだとか、それぐらいの事だったのだと思う。実は今年、自分ではかなり重要と思える選択をしたのだが、実のところそれに葛藤とかはなくて、なんかいつの間にか自分の中でそれしか出来ないような感じになっていた。それが結局どういうことになるのかは分からないだけど、まあしばらくは続けてみようと思いつつ、今年も終わりを向かえつつあることに、我ながら不思議な気分になっている。

ここ数年、自分には未来がなく、過去もなく、現在しかなかった。そろそろ未来の事を考えることもしていきたいと思いつつ、まあいつかは考えるであろう未来の自分に丸投げをすることにしようと思う。

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