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2011.11.12

通り道

家から二駅離れた本屋に向かう途中に公園を横切った。小さな山がそのまま公園にしたような形をしており、遠目から見ると木がうっそうを生い茂っているのが見えるだけなので、一見したところ山にしか見えない。中に入ってると背の高い木々の囲まれて圧迫感があるが、右手を見ると小さなブランコや砂場などがある小さな遊び場があり、その奥には広場が広がっていて開放感があった。なんとなく広場のほうをぶらぶらしていると、さらに奥にテニスコートがあり、だがいまのところ使用している様子もない。テニスコートの脇にはさらに奥に続く道があるようだったが、覗いてみたところさらに公園が広がっているようで、どこまで続くのかまったくわからない。道を引き返して出口に向かうと親子連れが歩いていて、先ほどの遊び場に向かうようだった。出口に向かうと一気に視界が開けるような感じがあって、木々の存在感を改めて感じる。入り口の手前でふと左手を見ると下り坂があって、それはほどなくして上り坂につながっている、つまりすり鉢状になっていた。まっすぐな道で、周囲に比較できる建物がなく、微妙に遠近感が狂うような、不思議な感じだった。坂道の向こう側にはぼやけた色合いの海が見えた。

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コメント

最近書かれるようになった吉兆さんの随筆好きです。
欲を言えば段落を区切ってもらえると嬉しいです。
でも読者とか気にせず気軽に書いて欲しいとも思います。

投稿: | 2011.11.13 01:50

これは個人的な写生文の練習をしている感覚なので、あまり読み手のことは考えていませんでした。読み難くて申し訳ありません。

ただ、段落を使ってないのには理由があって、これ実際の所要時間は1分ほどなんですね。あっという間に通り過ぎる、という感覚を残したくて段落をなくしました。でも、読み難いと感じられてしまうということはまだまだということなんでしょうね……。精進します。

意見を下さってありがとうございました。

投稿: 吉兆 | 2011.11.13 07:10

自分も結構、好きだったりします。

小説の感覚で言うと、最後の段落などは改行されているとその風景を強調したかったのだろうと思うのですけれど。
分量がこれくらいだとあまり気にはならないように感じますね。

投稿: | 2011.11.13 15:42

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