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2011.04.27

『バカとテストと召喚獣(9)』

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バカとテストと召喚獣(9)』(井上堅二/ファミ通文庫)

ガビーン(古すぎる)!Fクラスの過剰なまでの暴力にツッコミが入った、だと・・・?Fクラスで行われていた、普通に人が死ぬんじゃないか?と思われるほどの過剰なギャグマンガ時空は、実はFクラス以外から見ると普通に危険な暴力であった、と・・・?正直、これは、これまでの作品世界の根幹を揺るがすほどの衝撃的な出来事で、自分は絶句してしまいました。自分は今まで、なんでFクラスはこんなにも危険なツッコミをしているのかと言う物語中の常識ラインの疑問と、なんでラブコメ部分とのアンマッチを作者は放置しているのかと言う作劇上の疑問の双方を抱いていたんですが、少なくとも作者はこの点に自覚的である(どのように自覚しているかはともかくとして・・・)と言う事にもうびっくりです。えー、マジでー?作者は正気なの?(失礼すぎる)

その事実に、いささか動揺してしまったわけですが、なにが困るって、これでまた作中の暴力ツッコミの位置付けを考え直さないといけないんですよね。つまり、あのツッコミは普通に危険な行為である、と言う一般的な了解事項がある、と言う・・・。じゃあ、それでもなお傷一つ負わない登場人物たちは、どこからがギャグマンガ時空であり、どこからが普通の身体性を獲得しているのか、とか。あー、もう何がなんだか分からなくなってきた。お前らはギャグキャラなのか?ラノベキャラなのか?どういうときがギャグで、どういうときはラノベなんだ?お・お・お・お・お・お・お・・・。

ちょっとクールダウン。まあ、たぶん「Fクラスの中」と言うのがトリガーになっているんだろうね。”内輪”での会話をしているときだけ、ギャグマンガ時空が発生する。親しい者との間だけ通じる符丁みたいな、距離感の問題とか、そういうものなのかもしれない。きちんと検証していないので、ただの思いつきですけども、他のクラスに対してはバイオレンスツッコミあまりやってた記憶はないので、そんな感じかなあ(あ、霧島さんは別ですけども)。仲間には洒落ですむことも、知らない人には洒落ですまない、みたいな距離感の問題なんでしょうね。その距離感について是非を問うつもりはないけど、親しさによって対応が変わるというのは割と普通にあるような気がします。

そう考えると、Fクラスは本当に、異常なまでに仲間意識が強い集団なんだね。ほとんどマフィアに等しい(迫害された者たちの寄り合い集団と言う意味では間違ってないのかもしれない)強力な結束力があって(血の盟約的な・・・)、これを美しい関係だと思う人も、ベタベタした関係だと思う人もいそうな感じ。ともあれ、そんな風に解釈するのもなかなか面白いね、なんて事を思いました。

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