« 買ったもの | トップページ | 『カンピオーネ!(8)受難の魔王たち』 »

2011.03.17

『放課後ランダムダンジョン』

51gelrhxgvl__ss500_

放課後ランダムダンジョン 』(瀬尾つかさ/一迅社文庫)

花粉症が悪化して、もはや目がかゆいではなく痛いレベルになって悶絶している吉兆です。ブログの更新をサボっていたのは地震とかは関係なく、それが原因となります。あとゲーム(ひどい)。

瀬尾先生で一迅社文庫と言うからてっきり円環シリーズ(正式名称は忘れた)の話なのかと思ったらそうでもないみたいです。どっかで繋がっている可能性は否定出来ないけど(ゲートブレイク現象まわりの設定のどっかに組み込めそう)、少なくとも作中での言及はなし。けどまあ、言ってしまえばいつも通りの瀬尾先生ですね。一言で言えば「設定多すぎ!」につきます。

さまざまな魔法大系があって、それぞれに異なる特徴を運用してランダム作成型ダンジョンに挑むという物語なんですが、そもそもその設定が(作品の分量に不釣合いなほどに)濃い。一冊完結の話でどこまで世界設定に淫するつもりなのか。もちろん設定ありきで作られた物語のようなので、その判断自体は間違いとはいえないものの、明らかに物語を収める気がまったくないと言うあたりはもはや潔いといわざるを得ません。でもまとめる気ないだろ!

まあ瀬尾先生は基本的に大きな状況に翻弄される人間が最終的に運命を超克する物語を描く人なので、そこに至るまでにスケールがインフレしていくのは致し方ないところではあるんですがね。問題は、そこまで描くのであれば、一冊では本来はとてもまとまらない規模だということ。たぶん、瀬尾先生は自分が書いているのがハヤカワ文庫かなんかだと勘違いしているんじゃないでしょうかね。ハヤカワなら一冊でまとまるとしても、こっちでは三冊あってもまとまらないよ。

瀬尾先生はもうちょっと手加減しないとライトノベルでは厳しいんじゃないかな、と思ったのでした。自分は面白いと思うんだけど、この面白さは「物語が~」とか「キャラが~」とか「設定が~」とかじゃないんだよね。この密度の圧縮から生じるスピード感が好きなんです。

|

« 買ったもの | トップページ | 『カンピオーネ!(8)受難の魔王たち』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/29313/51131569

この記事へのトラックバック一覧です: 『放課後ランダムダンジョン』:

« 買ったもの | トップページ | 『カンピオーネ!(8)受難の魔王たち』 »