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2011.03.11

『僕は友達が少ない(5)』

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僕は友達が少ない(5)』(平坂読/MF文庫J)

まただよ…また平坂先生がやっちゃったよ・・・。最近流行りの男の娘と見せかけて、その結果がご覧のありさまです。最近はそういうのが引かれるどころが一大ジャンルになっているというところから、読者の気の逸れたところでこの一撃。さすが平坂先生、読者の意表をつくことに全力を注ぐ作家だ。

ただ、昔に比べると、意表をつくにしても、ちゃんと読者が許容できる範囲内に納めているところに、エンターテイナーとしての成長を感じますね。読者の予想を裏切りながら、期待を裏切らない。昔は読者への嫌がらせにしか思えないような、ただひたすら読者の意表をつくことばかりに意欲を注いでいたものですが・・・。まあ、エンターテイナーとしてはともかく、ロッカーとしては体制に擦り寄った感じもする。平坂先生!今のアンタは本当のロックじゃねえ!ファッションパンクだ!

しかしファッションパンクの方が売れるのが世の常。悲しいけど、これが現実なのよね。そして商業作家としては、売れることこそが絶対の真理である。そのためには読者の喜ぶものを与えることは戦術として正しいものね。それに、売れるためになりふり構わず読者に媚を売りまくりな平坂先生もけっこう好きよ。

まあそんなことはどうでもいんだけど(前置き長すぎだろ)、最近、ラストで衝撃的な事実を突きつけつつ、それらが続巻であまり重要な意味を持たず、そのままだらだらとした日常を継続していくという、いわばクライマックス直前からの”引き戻し”を繰り返していたわけだけど、なんとなーく、そろそろヤバイんじゃないかと思わなくも無い。ヤバイってのは、そうした”引き戻し”は、言い換えれば問題を先送りにしているわけで、延々と問題を先送りにしている現状は、いずれ問題がまとめて襲い掛かってくるのではないか、と思うと無意味にハラハラしてしまう。

一応、幸村の話題も出したし、問題が降りかかってくる前兆じゃねえのかなあ・・・。あれ?でも、理科ってなにか問題が出てきたっけ?・・・ああ、ビジュアル変化させたっけ。でもこの子、キャラクターとしてはものすごく強いわりに、物語的背景を背負ってない(あるいは少ない)ので、今のままでは蚊帳の外になってしまうような…。まあ蚊帳の外のまま、変態的な行動をしているだけでも面白いんだけどね。

でも、基本的には、夜空の過去と、星奈との許婚関係に収束していきそうな感じはある。悪いけど、理科と幸村はヒロインとしては序列低いから、ヒロイン抗争を挽回するのは難しいっぽいなー。どっちも人気は高そうだけど、ヒロインの序列と人気は基本的に別物だからねえ。

とか考えていると、きっと平坂先生の事だからあさっての方向から嫌らしい変化球を投げてくるに違いないので、焦らず対応していきたい所存。騙されるためには予想をしなくてはならぬとシグルイでも言っていたので、オレはこれからも外れ続きの予想をどんどんやって生きたいと思います。まる。

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