« 買ったもの | トップページ | 『バカとテストと召喚獣(8)』 »

2010.12.17

『ベン・トー 6 和栗おこわ弁当310円』

51dhxwk6n9l__ss500_

ベン・トー(6) 和栗おこわ弁当310円』(アサウラ/スーパーダッシュ文庫)

5巻の広部さん編が、ベン・トーと言うシリーズの根幹に根ざした「たかが半額弁当」と言うテーマを扱っていた極めて重要な巻だっただけに、今後はどのように展開するのかに関心があったのだけど、どうやらイメージとしては第二部開始と言ったところのようである。新しい登場人物が登場し、既存のメインキャラ同士の関係性を見直しにかかっているという感じ。特に槍水先輩の妹である茉莉花との関係性によって、槍水先輩の素の表情と、それに対して佐藤が改めて意識してしまう関係は、ややマンネリ化していた関係性を再び蘇らせようと言う意図を感じた(邪推かもしれない)。

柚子の存在は、実は今のところその意味を図りかねているところはあるのだけど、単なるヒロイン追加と言うよりも、主人公たちとはまた違った立場から半額弁当を狙う、別視点の存在と言う印象がある。主人公たちの味方ではなく、かといって敵役と言うわけでもない、まあつまるところライバル的位置になるのだろう。このあたりについては正直あまり自信はないのだが、おそらく今後も登場することになるのではないか。だとすれば、今後はどのように物語を動かすことになるのか。これに対して、茉莉花は逆に新ヒロインの位置付けだった(なお、ヒロインであるからと言って主人公と恋愛関係になる必要はないので注意。あくまでも女主人公と言う意味合いです)。今回の佐藤は彼女のサポート役であり、彼女の苦難を手助けする立場となる。無論、その過程において、茉莉花の手助けをするうちに、自分自身の想いを確認していく手続きはちゃんとあるのでそこは安心。でも、あまりメインではないかな?今回は”佐藤の物語”と言う側面はそれほど強くなかったように思います。

気になるのは、ウィザードの気配が漂いつつあるところ。一巻以降姿を消していたウィザードが、再び登場する時はいかなる役目を背負うのか。なんとなく、ウィザード→槍水先輩の線が引かれているので、そこから佐藤への繋がる何かが浮上してくるのは間違いないと思うんだけど、正直、現時点では物語の展開を予想するのは難しいなあ。敵になるのか味方になるのか、あるいは新たな脅威が現れるのか…まあ、別に今から無理に予想する必要はないんだけどね。ただ、今までは”佐藤の物語”になっていたのが、”佐藤と槍水先輩の物語”になる気配を感じるので、そこに配置するにはウィザードの立場はすごく面白いところにいる。興味津々でありますね。今回は、新たなプロローグ的な印象もあったので、こんな風に今後の展開とか、どうしても考えてしまうなあ。

しかし、この妹ちゃんはいろいろとスペックが高いなあ。あんまり登場しすぎると、物語のパワーバランスが崩れそうだ…。ある意味、槍水先輩の最大のライバルは、この妹ちゃんのような気がしてくるぜ。

|

« 買ったもの | トップページ | 『バカとテストと召喚獣(8)』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/29313/50319030

この記事へのトラックバック一覧です: 『ベン・トー 6 和栗おこわ弁当310円』:

« 買ったもの | トップページ | 『バカとテストと召喚獣(8)』 »