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2010.10.20

買ったもの

1.『じんわり君臨!!邪心大沼(5)』 川岸殴魚 ガガガ文庫
2.『ヤングガン・カルナバル グッドバイ、ヤングガン』 深見真 徳間ノベルス
3.『蒼穹のカルマ(6)』 橘公司 富士見ファンタジア文庫
4.『神さまのいない日曜日Ⅲ』 入江君人 富士見ファンタジア文庫

買いました。

ヤングガンはもう完結とは思わなかったなー。てっきりもうちょっと続くのかと思ってた。

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2010.10.15

9月に読んだ本

ふむ。

9月の読書メーター
読んだ本の数:46冊
読んだページ数:10082ページ

DARKER THAN BLACK-漆黒の花-(3) (ヤングガンガンコミックス)DARKER THAN BLACK-漆黒の花-(3) (ヤングガンガンコミックス)
がんがん死んでいく虚無感はさすがのダーカー。オマケ漫画が哀しいんですが・・・・。
読了日:09月27日 著者:岩原 裕二,BONES,岡村 天斎
テルマエ・ロマエ II (ビームコミックス)テルマエ・ロマエ II (ビームコミックス)
一話目からチン〇話!こういうのもあるのか!(大喜び)
読了日:09月27日 著者:ヤマザキマリ
オワ・ランデ! ヤレない貴族のオトシ方 (スーパーダッシュ文庫)オワ・ランデ! ヤレない貴族のオトシ方 (スーパーダッシュ文庫)
エロコメと見せてシリアスだったという引っ掛け部分が。まあいい、とりあえずオッケーだ(負け惜しみ)。
読了日:09月27日 著者:神秋 昌史
ニーナとうさぎと魔法の戦車 (スーパーダッシュ文庫)ニーナとうさぎと魔法の戦車 (スーパーダッシュ文庫)
悪くない・・・いや、むしろ良いぞ。かわいそうな女の子大好きと言う作者の思い切りがグッドだ。
読了日:09月27日 著者:兎月 竜之介
イグナクロス零号駅 3 (電撃コミックス EX 64-4)イグナクロス零号駅 3 (電撃コミックス EX 64-4)
3巻まで読んでようやく物語を理解できた自分・・・。
読了日:09月27日 著者:CHOCO
夢の上〈1〉翠輝晶・蒼輝晶 (C・NOVELSファンタジア)夢の上〈1〉翠輝晶・蒼輝晶 (C・NOVELSファンタジア)
多崎先生にはこういう作品を書いて欲しかったのだ。すげーわくわくするなあ。
読了日:09月27日 著者:多崎 礼
百舌谷さん逆上する(5) (アフタヌーンKC)百舌谷さん逆上する(5) (アフタヌーンKC)
これデレられないツンデレの話になったんだ。そしてデレられないツンデレには悲劇の匂いしかしない・・・。
読了日:09月27日 著者:篠房 六郎
機忍兵零牙 (ハヤカワ文庫 JA ツ 1-2)機忍兵零牙 (ハヤカワ文庫 JA ツ 1-2)
今どき珍しい忍法帖ものをスタイリッシュに描いており好感。あとは更なる突き抜け感があれば完璧。
読了日:09月25日 著者:月村了衛
カブのイサキ(3) (アフタヌーンKC)カブのイサキ(3) (アフタヌーンKC)
とにかくスケールが広大で良いです。そのスケールが当たり前になっている人々も。
読了日:09月25日 著者:芦奈野 ひとし
バニラスパイダー(2) (少年マガジンコミックス)バニラスパイダー(2) (少年マガジンコミックス)
巻きに入ったのが残念でもありそのスピードを評価したくもあり。まだ語ることがあるような気もするが。
読了日:09月23日 著者:阿部 洋一
えむえむっ! 10 (MF文庫J)えむえむっ! 10 (MF文庫J)
読んだ瞬間に内容を忘れてしまうほどにいつも通り。いくらなんでももう駄目なんじゃないかな。
読了日:09月23日 著者:松野秋鳴
ローゼンメイデン 4 (ヤングジャンプコミックス)ローゼンメイデン 4 (ヤングジャンプコミックス)
手遅れのことなんてない、選択肢はいつも目の前に広がっているという正しいエールでしたね。
読了日:09月23日 著者:PEACH-PIT
神のみぞ知るセカイ 10 (少年サンデーコミックス)神のみぞ知るセカイ 10 (少年サンデーコミックス)
桂馬は「現実」に対して完全にデレているように思うのだが、なんだ何が納得行かないんだ。
読了日:09月23日 著者:若木 民喜
マイナークラブハウスの恋わずらい―minor club house Side-B  (ポプラ文庫ピュアフル)マイナークラブハウスの恋わずらい―minor club house Side-B (ポプラ文庫ピュアフル)
普通であること、普通でないことが交じり合う一瞬がある。それが幸福なものになるのかはそれぞれの物語なのだ。
読了日:09月23日 著者:木地雅映子
スノウピー2  スノウピー、憤慨する (富士見ファンタジア文庫)スノウピー2 スノウピー、憤慨する (富士見ファンタジア文庫)
主人公のピュアさに驚いた。ようやく第一歩を踏み出したところなんだね。
読了日:09月23日 著者:山田 有
CLOTH ROAD 9 (ヤングジャンプコミックス)CLOTH ROAD 9 (ヤングジャンプコミックス)
OKAMA先生の絵は独特の「崩れ」があって、それが登場人物の内面の激しさと繋がる迸りがすごく良いと思うのです。
読了日:09月23日 著者:okama
天使から百年2  天使から零年天使から百年2 天使から零年
カイってこんなキャラだっけ・・・。むちゃくちゃ恐ろしい女性になっているんだけど。これが主人公かよ・・・。
読了日:09月21日 著者:野梨原 花南
東京レイヴンズ2  RAVEN゛s NEST (富士見ファンタジア文庫)東京レイヴンズ2 RAVEN゛s NEST (富士見ファンタジア文庫)
新キャラと思しき女キャラがまさかの序列一位か?なにげなく恐ろしいことをするなあ。
読了日:09月21日 著者:あざの 耕平
ハチワンダイバー 17 (ヤングジャンプコミックス)ハチワンダイバー 17 (ヤングジャンプコミックス)
ジョンス・リーとのバトルは・・・バトルは・・・完全に異種格闘技戦だよなあ。
読了日:09月21日 著者:柴田 ヨクサル
ハチワンダイバー 16 (ヤングジャンプコミックス)ハチワンダイバー 16 (ヤングジャンプコミックス)
ラスボスに瞬殺されてノータイムで立ち上がって追いかけるとか・・・。少年漫画の手続きガン無視。
読了日:09月21日 著者:柴田 ヨクサル
鉄漫-TEKKEN COMIC- 2 (ヤングジャンプコミックス・ウルトラ)鉄漫-TEKKEN COMIC- 2 (ヤングジャンプコミックス・ウルトラ)
高遠先生の裸体にエロスを感じたことはなかったんですが、リリだけはガチ。劣情を催しました。
読了日:09月21日 著者:
ミカるんX 6 (チャンピオンREDコミックス)ミカるんX 6 (チャンピオンREDコミックス)
うおお・・・?なんか伏線がビシバシ決まってて、決まりすぎていて脳が追いつけねえぜ。
読了日:09月21日 著者:高遠 るい
くくるくる (ガガガ文庫)くくるくる (ガガガ文庫)
冒頭は森見登見彦で最後は西尾維新でした・・・?変なふうに面白ような気がする。
読了日:09月21日 著者:一 肇
羽月莉音の帝国 4 (ガガガ文庫)羽月莉音の帝国 4 (ガガガ文庫)
正攻法でにっちもさっちも行かなくなったところで満を持してラノベ展開ですよ。痺れますな。
読了日:09月21日 著者:至道 流星
沼地のある森を抜けて (新潮文庫)沼地のある森を抜けて (新潮文庫)
身に沁み込むようなゆるやかに語りに溜め息が出る/ひっそりとある沼とそこに生きる人々を幻視した。
読了日:09月17日 著者:梨木 香歩
永遠虹路 (メディアワークス文庫)永遠虹路 (メディアワークス文庫)
最後に至るまでにもう一エピソードが欲しかった。
読了日:09月15日 著者:綾崎 隼
桐咲キセキのキセキ (GA文庫)桐咲キセキのキセキ (GA文庫)
確かなものがなにも見えない違和感に支配されている作品。なんかすげえな。
読了日:09月14日 著者:ろくごまるに
バカが全裸でやってくる (メディアワークス文庫)バカが全裸でやってくる (メディアワークス文庫)
ひょっとして『バクマン。』がやりたかったんだろうか?
読了日:09月14日 著者:入間 人間
電波女と青春男〈6〉 (電撃文庫)電波女と青春男〈6〉 (電撃文庫)
にわ君の思考をもっとも占有しているのはあきらかに女々おばさんなので、正ヒロインはおばさんに違いない。
読了日:09月13日 著者:入間 人間
月光 (電撃文庫)月光 (電撃文庫)
なんだか異常に楽しく読めてしまった。
読了日:09月12日 著者:間宮 夏生
ゴールデンタイム〈1〉春にしてブラックアウト (電撃文庫)ゴールデンタイム〈1〉春にしてブラックアウト (電撃文庫)
主人公の設定に興味を引かれる。「誰でも助ける主人公」の原因に、なにかがあるのか?
読了日:09月12日 著者:竹宮 ゆゆこ
狼と香辛料〈15〉 太陽の金貨<上> (電撃文庫)狼と香辛料〈15〉 太陽の金貨<上> (電撃文庫)
悪の化身と思われた商会がよりでかい視点で行動しているのがわかるのはいいのう。下巻がどうなるかわからんが。
読了日:09月12日 著者:支倉 凍砂
ゴルフ13(2) (KCデラックス)ゴルフ13(2) (KCデラックス)
申し訳ないが、その、キャラが把握できない…。ドロテアさんだけはすぐに理解したけど。貧乳だから。
読了日:09月12日 著者:赤衣 丸歩郎
仮面のメイドガイ 12 (ドラゴンコミックスエイジ あ 1-1-12)仮面のメイドガイ 12 (ドラゴンコミックスエイジ あ 1-1-12)
マンネリ一方かと思えばツララさんのラブコメでテコ入れだとぉー!もっとやってください。
読了日:09月12日 著者:赤衣 丸歩郎
レッツ☆ラグーン(1) (ヤングマガジンコミックス)レッツ☆ラグーン(1) (ヤングマガジンコミックス)
13年ぶりの新作とかいろいろと込み上げるものがあるが、ともあれ女の子が異常に可愛いのがベネ。
読了日:09月12日 著者:岡崎 武士
PSYREN-サイレン- 13 (ジャンプコミックス)PSYREN-サイレン- 13 (ジャンプコミックス)
鬼瀬さんがあんなにいいキャラになるとはこの時点では想像だにしなかったのであった。
読了日:09月12日 著者:岩代 俊明
SKET DANCE 15 (ジャンプコミックス)SKET DANCE 15 (ジャンプコミックス)
幼稚園版ダンスとか異常に面白かったわ。修学旅行はなんと言ったらいいかわからん。
読了日:09月12日 著者:篠原 健太
めだかボックス 6 (ジャンプコミックス)めだかボックス 6 (ジャンプコミックス)
少年漫画(≒ジャンプ漫画)を捻って叩いてもう一度捻ってレンジでチンした感じ。王道であり外れている。
読了日:09月12日 著者:暁月 あきら
ワールドエンブリオ 7 (ヤングキングコミックス)ワールドエンブリオ 7 (ヤングキングコミックス)
主人公の行為へのしっぺ返しが来る展開は、ようやく来たか!って感じ。
読了日:09月12日 著者:森山 大輔
円環少女  (12)真なる悪鬼 (角川スニーカー文庫)円環少女 (12)真なる悪鬼 (角川スニーカー文庫)
神話時代の始まりに一人抗う主人公。ひたすら現実に妥協出来なかった男が神話に抗う唯一の存在とか、熱い。
読了日:09月12日 著者:長谷 敏司
ベティ・ザ・キッド(上) (角川スニーカー文庫)ベティ・ザ・キッド(上) (角川スニーカー文庫)
凡人の物語を描き続ける作者のスタンスがいい。なにより濃厚。
読了日:09月12日 著者:秋田 禎信
サクラダリセット3  MEMORY in CHILDREN (角川スニーカー文庫)サクラダリセット3 MEMORY in CHILDREN (角川スニーカー文庫)
全編を通して語られる叙情。そして無常に抗い続けるスタンスにうたれる。
読了日:09月12日 著者:河野 裕
アイアムアヒーロー 4 (ビッグコミックス)アイアムアヒーロー 4 (ビッグコミックス)
4巻まで意識してなかったけど、絵の奥行きがすごいな。深く暗い森の奥に吸い込まれそうな深さがある。
読了日:09月03日 著者:花沢 健吾
超人ロック ニルヴァーナ (3) (ヤングキングコミックス)超人ロック ニルヴァーナ (3) (ヤングキングコミックス)
なんか銀河規模の危機には常にライガーの影がある。ライガー教授超偉大。
読了日:09月03日 著者:聖 悠紀
人造救世主 (角川ホラー文庫)人造救世主 (角川ホラー文庫)
戦闘中によく喋るなこいつらは・・・。/ところで表紙の女性は誰なんですか?
読了日:09月03日 著者:小林 泰三
おれと天使の世界創生3 (HJ文庫)おれと天使の世界創生3 (HJ文庫)
と言うか作者はいっそ二次元ドリームとかに行くのも選択肢かもな・・・
読了日:09月03日 著者:冬樹 忍

読書メーター

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買ったもの

1.『神曲奏界ポリフォニカ ノスタルジック・クリムゾン』 榊一郎 GA文庫
2.『神曲奏界ポリフォニカ インタルード・ブラック』 大迫純一 GA文庫
3.『かんなぎ家へようこそ!』 冬木冬樹 GA文庫
4.『マルドゥック・スクランブル(3)』 原作:冲方丁 漫画:大今良時 講談社
5.『狼の口 ヴォルフスムント(2)』 久慈光久 エンターブレイン
6.『<魔法剣士ゲラルト> エルフの血脈』 アンドレイ・サプコフスキ ハヤカワ文庫FT

買った。

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2010.10.13

『タイタンの妖女』

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タイタンの妖女』(カート・ヴォネガット・ジュニア/ハヤカワ文庫SF)を今頃になって読んだ。

大分前に新装版が出ていたのを購入して、ようやく読了した。気宇壮大かつバカバカしい展開に、これがワイドスクリーンバロックというものなのかしら、と思った(言ってみただけです)。とにかく全編を漂う牧歌的ともいえるバカバカしいユーモアのおかげで非常に読みやすく、リーダビリティさはさすが。

主人公のマラカイ・コンスタントは、ラムフォードによってなんだかとてつもない冒険に巻き込まれてしまうことになるのだけど、その冒険のほとんどの状況において積極的な意思を示すことが出来ないという悲惨な状況が続いていく。この主人公の意思決定権の無さについては、本当に酷いレベルなのだが、実はその主人公の状況こそが物語のテーマに繋がっているという展開はかっこよかった。ただ自由意志がほとんど介在しないといっても、地球から火星、土星の衛星タイタンまで続くコンスタントの冒険は波乱万丈と言うか奇想天外で、その過程で巻き起こる戦争やらなにやらが実に牧歌的かつ残酷なユーモアを持って描かれるので、実にスリリングである。なにがスリリングかって、主人公の出くわす試練や困難にはほとんどが茶番に過ぎないというあたりも、ブラックな、あまりにブラックなユーモア感覚と切実な恐怖が感じられる。つまり、人間には、あるいは人類には意志があるのか?あるとしたらその意味は?その答えは作中の最後に語られることになるのだが、この答えもまたあまりにも無常感に満ちたもの。残酷で無残なのだけど、どこか明るさをもまとった不思議なラスト。誰も救われてないのだけど(それこそラムフォードさえ!と言うか、未来と過去をすべて知っているゆえに悲劇を避けられないことを知っているラムフォードはある意味もっとも救われてない)、しかし、人間には自由意志などなにも”なく”とも、それでもそこに”幸福を見出すことは出来る”と言う、絶望と希望が交錯する不思議なエンディングには不思議な余韻がある。ヘンテコで荒唐無稽で奇想天外な茶番劇の後には、確かに人間の幸福があった、のかもしれない。めでたしめでたし、で済ませるには苦いけれども。

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2010.10.10

『“菜々子さん”の戯曲 Nの悲劇と縛られた僕』

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“菜々子さん”の戯曲 Nの悲劇と縛られた僕』(高木敦史/角川スニーカー文庫)を読んだ。

どことなく米澤穂信を彷彿とさせる作風でした。一番近いのは小市民シリーズなんだけど、これはまあキャラクターの関係性が近いのでそう思っただけでしょうね。自分が米澤作品に近いなと思ったのは、登場人物たちの身の丈に合った出来事しか起こらないところ。主人公たちは、事件当時は小学生だったのだけど、小学生には小学生の世界があって、価値観があるんですよね。で、主人公たちにとある悲劇が降りかかるわけだけど、そこに小学生の世界から逸脱したものは出てこない。小学生ならば普通に出くわす可能性のあるものしか出てこない。その組み合わせが、神の如き偶然、あるいは必然、もしくは故意によって悲劇となったに過ぎないのです。つまり、彼らに降りかかった悲劇は紛れもなく惨事でありながら、同時にどこにでもありうる出来事でもあった。平凡な子供たちに降りかかる可能性があった出来事だった。そういうところが米澤作品に近しい感覚を感じました。

これは、おそらくミステリの範疇に入る作品だと思うんですが、その謎そのものが相当にややこしいものになっています。トリック自体はそれほど複雑ではないんですが、トリックが成立する条件と、その条件を解明するまでの心理的陥穽がものすごく分かり難く、読みながら何度も「えーと、今の主人公の心理はどうなっているんだっけ……」と悩みました。えっと、彼女は主人公が彼女を疑っていると思っている、と主人公が想像している……?で、その想像に対して対応しなければならない……?これはトリックでもなんでもないので書きますが、主人公は全身麻痺に陥っているので、コミュニケーションがまったく取れないんですね。事件を疑う”菜々子さん”の推理、疑いに対して、主人公自身もアプローチしていくのだけど、そこには決定的な断絶があるのです。その断絶をいかように埋めるか、と言うところがおそらくこの作品のポイントの一つなのでしょうね。

断絶の埋め方そのものはファンタジーでしたけど(映画かよ、って感じ)、ただ、そこに至るまでに主人公の”納得”があったからそれはそれで良い気もしました。そしてその後にもひっくり返される推理。ここの推理が繰り返されるところも、突飛で意外性だけを演出するどんでん返しのためのどんでん返しではなく、あくまでも”小学生の身の丈にあった”材料で構築されているところは良かったですね。最後まで作者の視点にはブレがありませんでした。

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買ったもの

1.『θ(シータ)―11番ホームの妖精』 藤真千歳 電撃文庫
2.『旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。』 萬屋直人 電撃文庫
3.『僕のエア』 滝本竜彦 文藝春秋

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2010.10.08

買ったもの

1.『鉄風(3)』 太田モアレ 講談社
2.『マップス・ネクストシート(11)』 長谷川裕一 ソフトバンククリエイティブ
3.『木曜日のフルット(1)』 石黒正数 秋田書店
4.『XBLADE(11)』 原作:イダタツヒコ 漫画:士貴智志 講談社
5.『オイレンシュピーゲル(2)』 原作:冲方丁 漫画:二階堂ヒカル 講談社
6.『マルドゥック・スクランブル The 1st Compression―圧縮 〔完全版〕』 冲方丁 ハヤカワ文庫JA
7.『マルドゥック・スクランブル The 2nd Combustion―燃焼 〔完全版〕』 冲方丁 ハヤカワ文庫JA
8.『マルドゥック・スクランブル The 3rd Exhaust―排気 〔完全版〕』 冲方丁 ハヤカワ文庫JA

買った。

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2010.10.07

『ヴァルプルギスの後悔〈Fire3.〉』

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ヴァルプルギスの後悔〈Fire3.〉』(上遠野浩平/電撃文庫)を読んだ。

今回、改めて思ったのですが、このシリーズは”強者”のための物語なのですね。と言ってもいきなりで意味不明だと思うのでもうちょっと補足しますけど、上遠野浩平は、ブギーポップシリーズにて、ひたすら弱者のための物語を描いてきた、と言うのが自分の認識なのです(異論は認めます)。ブギーポップにおいては、物語の中心になるものは、多くが弱者、あるいは敗北者でありました。世界において、虐げられ、打ち捨てられ、遺棄された。そんな存在が、”己を否定した世界を弾劾し復讐しようとする”ものこそが、ブギーポップにおける”世界の敵”であると自分は考えています。

”世界の敵”とは、すなわち敗北者。『ジョジョの奇妙な冒険』の作者、荒木先生は言いました。「本当に恐ろしいのは、弱さを攻撃に変えた者なのだ」と。弱いからこそ、復讐を企てる。虐げられたからこそ、周囲を攻撃する。あらゆる登場人物たちの中で最も惨めで弱い存在こそが、ブギーポップにおける”世界の敵”なのです。そして、物語は、その弱者を中心に、さまざまな人々が抱える闇と共鳴しあいながら紡がれていくことになります。ブギーポップと言う作品が(自分を含めて)多くの人間に支持されたのも、おそらくこのあたりが無関係ではないでしょう。人間は誰しもが弱さを抱えており、”弱さに対する共感”はこの世で最も普遍的な感情であると自分は思います。読者は”世界の敵”の中に、自分の抱える弱さを見て、共感を覚えるのだと思います。

翻ってこのシリーズには、ブギーポップは登場しません。チラッと顔見せぐらいはしたような気もしますが、基本的に物語には関わってきません。なぜかと言えば、この物語には”世界の敵”すなわち”弱者がいない”からです(この解釈はあくまでも物語的な解釈です。作品上の理由とは異なっているとは思います)。”己の弱さを攻撃に変えて周囲を傷つける”人間はいないのです。それでは中心にいるのは何者か?それは勿論、強者です。正確に言えば”霧間凪”です。

霧間凪は、圧倒的に強い。社会を、世界を、運命さえにも怯まず、雄々しく、立ち向かう。そこには、弱者の持つ自己憐憫、自己陶酔は欠片もなく、ただひたすらに自分の信念を貫く強さがある。魔女たちもまた強者であり、その力のみで言えば、運命さえも操る魔女たちに敵うものなどあるはずもない。しかし、凪は敵するものが運命であろうとも、一瞬たりとも怯まず、例え動くことが出来ない状況に追い詰められていても、諦めることを知らない。本来ならば魔女たちに敵することさえも出来ないはずの凪が堂々と立ち向かっていることを考えれば、ある意味において魔女にも勝る強者であると言えるでしょう。

強者は、己の意思を通すのに、他者を攻撃する必要はありません。なぜなら、強者は己の意思を通すのに、己の意思以外のものは何一つ他者から借りる必要がないからです。力も、他者を傷つける刃さえも。ただ、己の意思と力でもって、世界と対峙する。それが霧間凪のスタンス。能力者でもなんでもない、この巻に至ってはずっと寝たきりで、綾に首を絞められても抵抗することさえも出来ない、それでも変えることのない凪のスタンス。

そこには、弱さに対する共感はありません。人間は、弱さを持たない人間はいませんが、強くはあれない人間はいるからです。そこには誰もが共感できる、今までの上遠野浩平作品とは、明らかに異質です。しかし。だが、しかし。共感は出来なくても、そこには憧れがある。強くあることへの憧れがある。人は誰もが強くはあれない。ただし、強くありたいと願うことは出来る。強さに近づこうと努力することは出来るのだ、と自分は思うのです。

弱さに共感するのではなく、強さを願うこと。それもまた、人間の普遍的な感情の一つと言ってもよいのでしょう。”強さ”の物語であるこのシリーズが、果たして”弱さ”の物語であるブギーポップとどのようなリンクをしていくことになるのか。期待します。

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買ったもの

1.『不動カリンは一切動ぜず』 森田季節 ハヤカワ文庫J
2.『さらい屋五葉(8)』 オノ・ナツメ 小学館
3.『とある魔術の禁書目録(22)』 鎌池和馬 電撃文庫
4.『アクセル・ワールド(6)』 川原礫 電撃文庫
5.『キノの旅(14)―the Beautiful World』 時雨沢恵一 電撃文庫
6.『ヴぁんぷ!(5)』 成田良悟 電撃文庫
7.『獣の奏者 外伝 刹那』 上橋菜穂子 講談社

買ったもの。

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2010.10.05

『私立!三十三間堂学院(10)』

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私立!三十三間堂学院(10)』(佐藤ケイ/電撃文庫)を読んだ。

ヒロインたちと法行の間にぜんぜん違う世界が見えているところが面白いなあ、と。作中で唯一の男性メインキャラである法行をめぐってヒロインたちがあの手この手でライバルを蹴落とし、出し抜こうとする群雄割拠の恋愛バトルが繰り広げられていると言うパートが一つあり、その一方で法行と、今回の巻におけるメインヒロインである浜まゆの物語が進行していく。この両立が、実に自然というか、お互いに微妙に影響を与えつつも決定的な結末には至らないまま続いていくというあたりに奇妙な引力を感じました。

法行は一人で熱血ヒーローを地で行く活躍をしており、そちらの展開は展開で実に王道的な物語が展開されるものの、水面下では法行をめぐる激しい争奪戦が繰り広げられる。しかし、そのことは法行には決して悟られることなく、争奪戦が繰り広げられた結果として、奇跡的に生まれた中立地帯で、熱血ヒーローをやっている主人公がいる。なんとも奇妙で、面白い構図だと思わざるを得ない。それぞれの展開は強引だったり、ご都合主義だったりするのだけど、法行の熱血ヒーローパートと、ヒロインたちの争奪戦パートが今にも干渉しそうでしない綱渡りが続いている展開は、なんとも言えないおかしみを感じるのだ。

確かに法行はヒーローである。彼は類い希なる能力を持っているし、その志も立派なものだ。だが、彼が成し遂げ勝ち得たものは、実はヒロインたちの恐ろしいまでのバトルとせめぎ合いの末に、彼の手元に降りてきたものであると言うことを彼は知ることはない。ヒロインたちもそれを知られることは好まないだろうし、そもそもその事実に気がついている人物もほとんどいない。この、少年がいろいろ頑張って成し遂げたことが、実は少女たちの気まぐれの結果として得られたものに過ぎないというあたりに少年の他愛無さ(実は少女たちに守られている結果に過ぎない)や、一方で自分のエゴむき出しで争う少女たちのあまりの身の蓋のなさに対する少年のひた向きさなどが表現されており、実に高度な技法であるように思いました。

世界は一面にしか捉えられないが、裏側を知っているから偉いわけでもない、と言う認識が良いと思うのです。確かに法行は少女たちのやっていることは何も知らなかったけど、法行が成し遂げたことは少女たちの誰も出来なかったことなのですからね。一面的な価値観に囚われず、かといって相対主義に落ち込むところのない、作者の素晴らしいバランス感覚を感じました。良い作品だと思います。

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2010.10.04

『スワロウテイル人工少女販売処』

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『スワロウテイル人工少女販売処』(藤真千歳/ハヤカワ文庫JA)を読んだ。

SFとしてなかなかに格調が高いように思いました。アンドロイド(正確にはぜんぜん違うけど)の美少女が架空都市で活躍するライトハードボイルドかと思ったら、人類の未来にまで視野が飛んで、うおお、と仰け反りました。作者はSF的な想像力が非常に豊かな方のようで、発想のスケールの際限ない広がりぐらいは、まさにSF、と言う感じ。個人的には発想のスケールと物語の結末にあまりつながりがなかったように感じられたので、そのあたりがちょっと残念かも。いや、揚羽の精神原型が人類の未来を救うとば口である、と言う理屈は理解できたのだけど(失われた人類の乱数を呼び戻し、人類と人口妖精の未来を繋ぐ架け橋となると言うもの)、ちょっと最後のバトルがあまりにも蛇足すぎた気がしてしまったのが、残念。あそこで戦うことが揚羽と鏡子にとってどんな意味があったのだろうか……(ここで言うのは物語的な意味であって、戦いについて一般論を語るつもりはありません。念のため)。

この話は第一部、第二部、第三部と分かれていて、なんで”部”で分けるのだろうかと思ったんですが、読み終えて納得しました。実は物語としは完全に連続しているので(時間的には三部あわせてもせいぜい数日、3日間くらい?)、その意味では”部”で分けるのは不適切と言えなくもないのですが、それぞれの部ごとに語っている対象のスケールと言うか、パースと言うか、そういうものがぜんぜん違うんですね。第一部では男女別自治区と言う特異な形態をとった街の概要とそこに住む人々を描く導入編。登場人物の紹介も兼ねている。第二部はそこに生きる人工妖精たちの特異な生き方を描いており、またエンターテインメント性も一番高い。第三部はこれまでに描かれた自治区の歴史と、それに寄り添うように生きてきた人工妖精の真実が明らかにされることで、人類と人工妖精、そしてその未来の物語が描かれる。この第三部のスケール感は本当にただ事ではないのだけど、これは第一部、第二部で丹念に街と人工妖精について描き続けてきたからこそ意味がある展開であると思われます。第三部のイメージはとても素晴らしいと思いますが、そのイメージはきちんとそこに生きる人々のことを描いていたからこそ意味があるのだと思うのです。

それゆえに、突き抜けたイメージ力がどこに落としこまれるのかと言うところに期待感は高まったのですが、最終的には、ちょっと残念な部分もあったかもしれません。期待値をクライマックスで高めすぎたのも原因とは思われますが、揚羽の物語の大きなイメージが、最終的には統合しなかった部分は、SFとしては決して誤りではないとは思うものの、揚羽自身はあまり救いがあるようには思えないですからね。確かに彼女は自分の生きる意味を得たけれども、得たものに比較して失ったものが多すぎるように思いました。これは是非、続編を描くべき作品であるように思います。

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買ったもの

1.『保健室の死神(5)』 藍本松 集英社
2.『銀魂(36)』 空知英秋 集英社
3.『バクマン。(10)』 原作:大場つぐみ 漫画:小畑健 集英社

買った。

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