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2010.09.24

『僕は友達が少ない(4)』

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僕は友達が少ない(4)』(平坂読/MF文庫J)を読んだ。

前巻ラストで話が動くのかと思ったら動かなかったのは拍子抜けだったけどマリア側の掘り下げが始まってて、あらあらこの調子で全ヒロインの掘り下げをやるのかしらそうだとしたらまだまだ続きそうだなと思いました。まあやたらと売れているみたいだし、そう簡単には終わらせないか。平坂先生、やったね!ねくろまの最長記録を是非やぶっていただきたいものです。

内容は書いた通りマリアの掘り下げが主になっている。おバカな子供であったマリアがなぜシスターになっているのかと言う過去が明かされるとともに、マリアのまさに”バカな子供”ぶりを存分に描く仕様。マリアの過去が明かされた途端に、彼女の子供としての天真爛漫な態度がとても貴重なものに思わせる描写はなかなかにツボを突いていますね。個人的にはマリアを”萌えキャラ”に仕立て上げようとするのではなく、本当に徹底的にバカな子供として描いているのがえらい。もう本当にバカ。あたまが悪すぎる。自分勝手でワガママだし他人の事情を斟酌しねーし。そのくせ他人の言うことを簡単に信じるし。そんなわりと本当にどうしようもないマリアなんだけど、その子供っぷりが逆に切ない感じではあるとも言える。それまで彼女は子供であることが出来なかった、いまここだからこそ子供でいられるわけだしね。

その意味では、この作品は物語がなく、ひたすら日常を描く作品とは言えないよね。マリアがただだべって騒いで怒られて涙目になっていつの間にか笑い転げているだけで、そこには彼女の過去からの脱却がある。何気ない日常の中に、変化の種はまかれている。つまり、劇的ではない日常の劇的ではない変化を描いた作品であり、そこには物語が宿っていると、自分は思うのです。

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