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2010.08.08

『戦塵外史 五 戦士の法』

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戦塵外史 五 戦士の法』 花田一三六 GA文庫

なんか”ガーヴ”にはキャラに見覚えがあったんだけど、なにぶん戦塵外史シリーズも久しぶりなもので、すっかり忘れていて思い出せなかったよ。ようやく終盤に入って”あの武器”を手に取った時にようやく思い出したと言うか、記憶が合致したした時は思わず膝を打った。それと同時に気がつかなかった自分に呆れてしまった。おかしいなあ、このシリーズは角川スニーカーから出ていたころに何度となく読んだ記憶があるのだが…。なぜ思い出せんのだオレは…。

中身はいつも通りの花田一三六でした。傭兵大好きな花田先生が、一人の傭兵の戦いをねっちりどっぷりと描いていて、楽しそうだなーと。この世界には超人的な戦士と言うのは、まあいないわけではないけど、それでも多対1で戦えば不利は否めない。と言うか、タコ殴りあって死にます。そんな冷厳なる事実の前に、一人の傭兵はどのように立ち回るのかと言うところがとことん描かれているのですな。

物語のあらすじはものすごい単純です。シャール(小娘)と呼ばれる少女がある使命を果たすために一人の傭兵を雇う。その傭兵を少女はガーヴ(大男)を呼び、共に旅をする。少女を追って刺客が襲ってきて、ガーヴは少女を守りながら時に戦い、時に逃げながら旅を続けるという話。非常に単純です。

ここでクローズアップされるのが、一人の傭兵が多数とどのように戦うのかと言うところ。戦いの中で細心の注意で立ち回り、さまざまな武器を使い、逃げながら、徹底した合理性の下に行動する”傭兵の戦い”が描かれる。少しも名誉などなく、雄々しくもなく、爽快感もない、とにかく泥臭い合理性に支配された戦いの、「かっこ良くないかっこ良さ」がそこにはあるように思います。

能天気な超人バトルに飽きた人にはオススメです。

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