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2010.08.31

『ふたりの距離の概算』

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ふたりの距離の概算』(米澤穂信/角川書店)を読んだ。

(今回は物語のあらすじをけっこう書いてしまっています。まだ本を読んでいない方は、行こうの駄文は目にされない方がよいと思われますが勿論そんなのはその人の自由です)

古典部シリーズの最新作かー。まさかきちんと続編が出てくれるなんて、嬉しい話です。今回も非常に青春ミステリとしてすごくいい感じでした。青春であることとミステリであることが、実に重要な意味を持っているという一線がまったくブレていないあたりさすがの作者よ、と感心しました。素晴らしい。

古典部で突然起こった千反田と新入生の大日向との仲違い。大日向の言うように千反田が悪意を持って他者に接するはずが無いという想いのもと、奉太郎は大日向と出会ってから今までのの出来事を思い返し、原因を推理しなくてはならない。マラソン大会の20キロの道程が終わる前に…。

この導入時点で、ものすごくわくわくしてしまった。マラソン大会と言うのがいい。大抵の高校でも行われる普通の、生徒にとっては大抵は苦しいだけのイベントではあるのだけど、その間だけで推理を行わなくてはならないとか、安楽椅子探偵ならぬマラソン探偵ですか。そして、時間制限があり、必ず終わりがあるというのにどこか切迫感と切なさを感じる。壊れた人間関係は修復が難しい。誤解があるのなら、一刻も早く解決しなくては関係はこじれるだけ。人との付き合いは積み上げるのは時間がかかるが、壊れるのは一瞬であるという、そういう、人間関係の難しさ。そこに、関係性と言うもののはかなさを感じるのだ。

奉太郎は、マラソン大会の最中、大日向と積み上げて来た日々を回想する。それは、彼女との交流の日々であり、お互いを理解し、親しみを抱いていく日々…のはずだった。奉太郎にとっては、そこには恥ずかしいことや面倒なこともあったが、間違いなく暖かいもの…のはずだった。しかし、そこには、大日向にとっては、恐ろしく、恐怖さえ感じる日々でもあったのだ。自分を追い詰めていくものに怯える日々であったのだ。

回想のなか、些細な出来事から少しずつ推理を積み上げていく奉太郎。彼女との会話から、何気ない仕草から、彼女が考え、恐れ、憎しみを覚える過程を考察していく。それは、奉太郎や古典部にとっては平凡で楽しい日常のはずだったが、彼女にとっては恐るべき脅威によって崩壊していく日常であったのだということを、組み上げていく行為だった。

マラソン大会は順調に進み、ゴールは刻一刻と近づいてくる。距離はどんどん狭まってくる。そして彼女との距離は広がる一方だった。奉太郎が組み上げた推理は、それは誤解と錯誤と思い込みが招いた、しかし、誰が悪いわけでもない、悪意不在の、それでもどしようもないほどに”ふたりの距離”を遠ざけてしまった物語である。奉太郎は、どうしようもない物語を抱えたまま、大日向との対面を果たす。彼は手を伸ばす。距離をすこしでも縮めるために。ふたりの距離の概算。それは絶望的な物理法則が横たわる、人間の身には超えられないどうしようもない壁である。それは、人間の力には限界があるということ。一介の高校生である奉太郎は、たとえ謎を解き、誤解を明らかにしたとしても、一度、ねじれた関係は、離れてしまった距離をなかったことには、どうしても出来ないのだ。

ふたりの距離。それは強固な物理法則の如き圧倒的さで、奉太郎を突き放す。人間の無力さを噛み締め、奉太郎は歩き始める。立ち止まることは、その距離を諦めるということに他ならない。人間には離れた距離を埋めることは出来ない。出来ないと知りつつ、それでも走るしかないのだ。

それだけが、唯一、絶望と戦う手段であろうと、思えるのだ。

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買ったもの

1.『庵堂三兄弟の聖職』 真藤順丈 角川ホラー文庫
2.『バカが全裸でやってくる』 入間人間 メディアワークス文庫
3.『“文学少女”見習いの、卒業。』 野村美月 ファミ通文庫
4.『バカとテストと召喚獣(8)』 井上堅二 ファミ通文庫
5.『空色パンデミック(3)』 本田誠 ファミ通文庫
6.『おれと天使の世界創生(3)』 冬樹忍 HJ文庫
7.『人造救世主』 小林泰三 角川ホラー文庫
8.『群集の悪魔(上)(下)』 笠井潔 創元推理文庫
9.『超人ロック ニルバーナ(3)』 聖悠紀 少年画報社
10.『アイアムアヒーロー(4)』 花沢健吾 小学館
11.『サクラダリセット(3) MEMORY in CHILDREN』 河野裕 角川スニーカー文庫
12.『ベティ・ザ・キッド(上)』 秋田禎信 角川スニーカー文庫
13.『墜落世界のハイダイバー』 六塚光 角川スニーカー文庫

買った。

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2010.08.28

『はるかかなたの年代記 双貌のスヴァローグ』

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はるかかなたの年代記 双貌のスヴァローグ』(白川敏行/スーパーダッシュ文庫)を読んだ。

(コメントで指摘を受けたけど、白川先生は新人じゃありませんでした。これは自分の認識ミス。失礼しました)

新人だと多くは話の展開が荒削りだったりお約束を回避しようとして観念的になったりすることがあるんだけど、この作品においては驚くべきことにほとんど感じられなかった。<換象>と言う作品世界における超能力の取り扱いにも設定がしてあって少年漫画的なレベルで作りこんでいるし、そもそも舞台となる惑星自体にもSF的な設定を匂わせて奥行きがあるし、何より登場人物たちに過剰に感情移入はしないが読者に魅力的に見せる手続きは怠らないあたりなど、非常に丁寧な内容になっている。いや、これはちょっと見事だよ。非常にプロい仕事。全体的に高レベルでまとまっている分派手な印象はないけど、それは完全に作者の掌の上だよな。バランスが非常に良いので、逆説的に突出した部分が見えてこないさり気なさ。個人的には作者の主張が強すぎず、エンタメとしての作りこみを優先する姿勢は評価したいところですね(自己主張が強いのも悪いわけではないけど)。

登場人物がけっこう多くて、しかし、それぞれの顔がはっきりと分かるという点も良いですね。これは単純に書き分けが出来ているというだけではなく、それぞれが魅力的に描かれているという意味です。それぞれが別の行動原理を持ち、別の目的を持ち、多様な背景を背負っている。とりわけ特徴的なのが、メインキャラである主人公たち3人がそれぞれに主人公級の背景を背負っているのだけど、そのあたりの読者への開示の仕方も手馴れているというか、物語の手続きをきちんと踏まえているように思います。わかりやすいんじゃなくて、自然なのですね。

後半に入ってもキャラクター描写の描き方にはまったく危なげなくてよいです。会長のエピソードなんて、バトル部分と本人のキャラ設定をきちんと踏まえていて、とにかく上手いですね。メイン3人集がそれぞれの異能を明かしていく展開に至ってはおもわず「ほう、ほうほう」とか声が出た。

さように、いろいろと上手さを感じる作品だった。なんか絶賛してしまっているけど、なんとも貶し難い作品でもあるのよね。粗が見え難い。もちんろこれは長所であって、早く続きが読みたいものです。

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2010.08.26

買ったもの

1.『ベン・トー(6)和栗おこわ弁当310円』 アサウラ スーパーダッシュ文庫
2.『クシエルの啓示(2)』 ジャクリーン・ケアリー ハヤカワ文庫FT
3.『魔界探偵冥王星O―トイボックスのT』 越前魔太郎 メディアワークス文庫
4.『イグナクロス零号駅01』 CHOCO アスキーメディアワークス
5.『イグナクロス零号駅02』 CHOCO アスキーメディアワークス
6.『黒い季節』 冲方丁 角川書店
7.『死亡フラグが立ちました!』 七尾与史 宝島社文庫

買った。

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2010.08.23

『おれと天使の世界創生(ユグドラシル)(2)』

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おれと天使の世界創生(ユグドラシル)(2)』(冬樹忍/HJ文庫)を読んだ。

やはり読めば読むほどにキャラクターが前作『たま◇なま』のリボーンキャラになっているよな。属性や性格をちょっといじっているけど。これはスターシステムかなにかなのかねえ。ただ、主人公の名前がそのまんまと言うあたり、何か仕掛けがある可能性も否定出来ない、が、まあそれはそれで。

主人公やヒロインたちのラブエロコメディあたりはさておくとして(楽しいのう、以外に言う事なないしな)、後ろで色々暗躍している人は一体なんなんだろうね。一番素直にとるのならば、この作品は”劇場”であり、あれは脚本家か演出家みたいな役回りにいると考えるべきなのかもしれないが。うーん、そうすると観客はだれなんだろう?あの一言も喋らないあれは…まあこれまた普通に考えるのならば、実はあの空間には誰もいなくて(喋らないしな)、実はあの脚本家は”読者”に語りかけてくるとかメタ的な展開を仕込んでいるのだろうか…。

ただ、この作者はメタ的要素を組み込みながら、メタに走らないで作品内で完結させた実績があるから、自分のメタ好きを突いた引っかけ何じゃないかと言う疑いが拭えないんだよな(考えすぎだ。と言うかストーカー思考でキモイ)。ただ、作品世界における視点の階層あたりには何か仕掛けを持ってきそうな気もする。うーん。

あと気になるといえば、タイトルの世界創世ってあたりも気になるところで、やっぱり演劇なのかなあ。観測者問題に足を突っ込むつもりはあるんだろうか?あるんだったら今後の期待にしたいところですねー。

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7月に読んだ本

7月に読んだ本のまとめ。うっかり忘れてた。

7月の読書メーター
読んだ本の数:56冊
読んだページ数:11742ページ

魔女の戴冠〈1〉 (幻狼ファンタジアノベルス)魔女の戴冠〈1〉 (幻狼ファンタジアノベルス)
主人公のキャラがものすごく「少女臭くて」面白かった。偶像ではなくリアルな少女観がある。
読了日:07月27日 著者:高瀬 美恵
WORKING!! 8 (ヤングガンガンコミックス)WORKING!! 8 (ヤングガンガンコミックス)
無意識にでも人間関係をややこしくする相馬さんと山田(仮)はぱないのー。
読了日:07月27日 著者:高津 カリノ
金翅のファティオータ―四界物語〈1〉 (C・NOVELSファンタジア)金翅のファティオータ―四界物語〈1〉 (C・NOVELSファンタジア)
美形でDQNな皇子と子犬系主人公の主従物としても読めるな。
読了日:07月27日 著者:黒川 裕子
超人ロック 嗤う男 (1) (MFコミックス フラッパーシリーズ)超人ロック 嗤う男 (1) (MFコミックス フラッパーシリーズ)
時代がいつ頃なのか良く分からんなあ。旧連邦か?
読了日:07月24日 著者:聖 悠紀
変ゼミ(4) (モーニングKC)変ゼミ(4) (モーニングKC)
成人向けコミックスでもないにここまでドン引きした漫画を読んだのは久しぶりじゃわい。
読了日:07月24日 著者:TAGRO
へうげもの(11) (モーニング KC)へうげもの(11) (モーニング KC)
夫婦喧嘩があまり長続きしなかったのは重畳。しかし奥さんだけ全然歳をとらないな。
読了日:07月24日 著者:山田 芳裕
シドニアの騎士(3) (アフタヌーンKC)シドニアの騎士(3) (アフタヌーンKC)
人物の内面があまり語られないのはいつも通りだが、しかし理解出来ると言うところが今までと違うなあ。
読了日:07月24日 著者:弐瓶 勉
絶園のテンペスト 2 (ガンガンコミックス)絶園のテンペスト 2 (ガンガンコミックス)
次の回が最終回になってもおかしくない緊迫した物語展開を維持しているのがすごい。
読了日:07月24日 著者:城平 京,左 有秀,彩崎 廉
カンピオーネ! 7 斉天大聖 (集英社スーパーダッシュ文庫)カンピオーネ! 7 斉天大聖 (集英社スーパーダッシュ文庫)
いくら護堂さんでもそこまでは・・・と思ってたことを全部やっててびっくりした。
読了日:07月24日 著者:丈月 城
僕は友達が少ない 4 (MF文庫J)僕は友達が少ない 4 (MF文庫J)
マリアの「バカな子供」っぷり描写が妙に鋭い。
読了日:07月24日 著者:平坂読
ゼロの使い魔 19 始祖の円鏡 (MF文庫)ゼロの使い魔 19 始祖の円鏡 (MF文庫)
今更の話だが、これって十字軍の話なのね。今回は○○○の復活がメイン。
読了日:07月24日 著者:ヤマグチノボル
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ! (2) (角川コミックス・エース 200-4)Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ! (2) (角川コミックス・エース 200-4)
どうやら4次聖杯戦争の頃から分岐しているみたいですな。クロの正体には納得感。
読了日:07月24日 著者:ひろやま ひろし
神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルと真夜中のカルテット (GA文庫)神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルと真夜中のカルテット (GA文庫)
こういう「戦わない異世界ファンタジーラノベ」と言うのは実に貴重。作者にただ感謝を。
読了日:07月20日 著者:あざの 耕平
おれはキャプテン(23) (講談社コミックス)おれはキャプテン(23) (講談社コミックス)
野球に根性なんて関係無い!と言う主人公が精神論に負けていくとか、もうね・・・。
読了日:07月20日 著者:コージィ 城倉
進撃の巨人(2) (少年マガジンコミックス)進撃の巨人(2) (少年マガジンコミックス)
幼女ミカサにちょっと萌えてしまった自分は巨人に食われて死んだ方が良いかもしれぬ。
読了日:07月20日 著者:諫山 創
絶対可憐チルドレン 22 (少年サンデーコミックス)絶対可憐チルドレン 22 (少年サンデーコミックス)
頑張る子供たちとそれを見守る大人それぞれの葛藤を描写していていいねえ。
読了日:07月20日 著者:椎名 高志
史上最強の弟子ケンイチ 39 (少年サンデーコミックス)史上最強の弟子ケンイチ 39 (少年サンデーコミックス)
達人の中でもなんとか存在感を見せるケンイチは地味にすごいんじゃなかろうか。
読了日:07月20日 著者:松江名 俊
されど罪人は竜と踊る9 (ガガガ文庫)されど罪人は竜と踊る9 (ガガガ文庫)
歩く死亡フラグ(女性限定)のガユスさんがまたフラグ立てちゃったー。
読了日:07月20日 著者:浅井 ラボ
フルメタル・パニック!11  ずっと、スタンド・バイ・ミー(上) (富士見ファンタジア文庫)フルメタル・パニック!11 ずっと、スタンド・バイ・ミー(上) (富士見ファンタジア文庫)
死亡、生存を問わずフラグが乱立しして、登場人物の生死が予想しにくい…。
読了日:07月20日 著者:賀東 招二
RPG W(・∀・)RLD6  ―ろーぷれ・わーるど― (富士見ファンタジア文庫)RPG W(・∀・)RLD6 ―ろーぷれ・わーるど― (富士見ファンタジア文庫)
新しい舞台でのお話。ユーゴは進んでいるのか後退しているのかいまいちわからん。
読了日:07月20日 著者:吉村 夜
白夢4  雲壁の彼方へ (富士見ファンタジア文庫)白夢4 雲壁の彼方へ (富士見ファンタジア文庫)
登場人物が多すぎて正直きちんと結末がついているとは言えないが、まあ収束部分が美しかったからいいか。
読了日:07月20日 著者:瀬尾 つかさ
アンチ・マジカル ~魔法少女禁止法~ (一迅社文庫 い)アンチ・マジカル ~魔法少女禁止法~ (一迅社文庫 い)
あまりにもウォッチメンで吹いた。これはもうジョーク小説と捉えるべきかもしれん、が…しかし。
読了日:07月20日 著者:伊藤 ヒロ
星図詠のリーナ〈3〉 (一迅社文庫)星図詠のリーナ〈3〉 (一迅社文庫)
台詞もないわりに冷徹なマキャベリストでありながら情愛深い父ということが読み取れる父王がなんか好き。
読了日:07月20日 著者:川口 士
ケモノガリ 2 (ガガガ文庫)ケモノガリ 2 (ガガガ文庫)
作者はククリナイフを刃毀れも曲がりもしないコスモソードだと思っているのだろうか。まあ主人公じゃ仕方がない。
読了日:07月20日 著者:東出 祐一郎
銃夢 新装版 2銃夢 新装版 2
この危ういまでに焼けつくような焦燥感と疾走感は、確かに今の作者にはないものかもしれない。
読了日:07月20日 著者:木城 ゆきと
伴天連XX(1) (ファミ通クリアコミックス)伴天連XX(1) (ファミ通クリアコミックス)
クトゥルー抜きにして、伝奇物としてはわりとまっとう。あとは江戸時代ならではのギミックがあると良いんだがな。
読了日:07月15日 著者:横島一,猪原賽(原作)
ジゼル・アラン (1) (ビームコミックス)ジゼル・アラン (1) (ビームコミックス)
聡明だが世間知らずな少女が世界と出会う瞬間の美しさを切り取る手腕が見事ですな。
読了日:07月15日 著者:笠井 スイ
一年生になっちゃったら (6) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)一年生になっちゃったら (6) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)
おかしいな、一時期はすわ急展開か!?と思ったのだがまた日常編が続いている…。
読了日:07月15日 著者:大井 昌和
ケルベロス 2 (少年チャンピオン・コミックス)ケルベロス 2 (少年チャンピオン・コミックス)
定番の修行モードだけど、主人公の動機にブレがなく、ライバルキャラの登場など密度も濃い。
読了日:07月15日 著者:フクイ タクミ
賢い犬リリエンタール 3 (ジャンプコミックス)賢い犬リリエンタール 3 (ジャンプコミックス)
会話がものすごく魅力的。普通の生活をしているだけで楽しいのだよな。
読了日:07月15日 著者:葦原 大介
XBLADE(10) (シリウスコミックス)XBLADE(10) (シリウスコミックス)
主人公が強いのに理屈とかハッタリがないのがいささか歯痒い感じ。
読了日:07月11日 著者:士貴 智志
怪物王女(12) (シリウスコミックス)怪物王女(12) (シリウスコミックス)
廃屋王女の続きにはびっくりした。そしてそれが次エピソードの伏線になってるとか・・・。
読了日:07月11日 著者:光永 康則
マップス ネクストシート 10 (Flex Comix)マップス ネクストシート 10 (Flex Comix)
まとめに入ってきた。大風呂敷を広げるだけ広げて、そこからどんなアクロバットを見せてくれるのか楽しみ。
読了日:07月11日 著者:長谷川 裕一
ヴィークルエンド (電撃文庫)ヴィークルエンド (電撃文庫)
自分探しなんてくだらねえぜ!と主人公が悟る展開が異常にかっちぇーっす。
読了日:07月11日 著者:うえお 久光
多摩湖さんと黄鶏(かしわ)くん (電撃文庫)多摩湖さんと黄鶏(かしわ)くん (電撃文庫)
流行の萌え四コマを志向したんだと思うが、あれは記号的キャラを運用する作家でないと上手くいかないと思うんだ。
読了日:07月11日 著者:入間 人間
ミネルヴァと智慧の樹―始原(ウロボロス) (電撃文庫)ミネルヴァと智慧の樹―始原(ウロボロス) (電撃文庫)
哲学と萌えの新たな可能性。本気で哲学要素をやった結果、萌え生まれています。
読了日:07月11日 著者:浅生 楽
学園キノ〈4〉 (電撃文庫)学園キノ〈4〉 (電撃文庫)
良い意味でグダグダで適当な展開がとても良いように思われます。
読了日:07月11日 著者:時雨沢 恵一
烙印の紋章〈6〉いにしえの宮に竜はめざめる (電撃文庫 す 3-20)烙印の紋章〈6〉いにしえの宮に竜はめざめる (電撃文庫 す 3-20)
世界を変えると言うオルバの意思が高貴なる者の義務と向き合うと言う展開には隙がねーな。
読了日:07月11日 著者:杉原 智則
学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD 6学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD 6
日常編が付いているのは(頁稼ぎだとしても)嬉しい。あとは連載を・・・続きを・・・。
読了日:07月07日 著者:佐藤 ショウジ
ドリフターズ 1巻 (ヤングキングコミックス)ドリフターズ 1巻 (ヤングキングコミックス)
古今東西あらゆる英雄が集結と言うあたりは普通にあるが、戦闘力だけで選出されていないのが良いですね。
読了日:07月07日 著者:平野 耕太
みなみけ(7) (ヤングマガジンコミックス)みなみけ(7) (ヤングマガジンコミックス)
なんか・・・あれ…?ひょっとして藤岡の恋は進展しているのか・・・?
読了日:07月07日 著者:桜場 コハル
もやしもん(9) (イブニングKC)もやしもん(9) (イブニングKC)
農業版美味しんぼと言う感だがキャラクターがそれぞれ魅力的なのが実に喜ばしいことです。
読了日:07月07日 著者:石川 雅之
うちのメイドは不定形うちのメイドは不定形
もし不定形なメイドさんが来たときは、この主人公ぐらい泰然自若としたいものだ。
読了日:07月05日 著者:静川 龍宗
ななめカンナヅマ (ファミ通文庫)ななめカンナヅマ (ファミ通文庫)
奔放でドライブの効いた語り口で生み出される日本昔話。もちろん終わりはめでたしめでたしさ!
読了日:07月05日 著者:木村 航
レジェンド・オブ・レギオスII イグナシス覚醒 (富士見ファンタジア文庫)レジェンド・オブ・レギオスII イグナシス覚醒 (富士見ファンタジア文庫)
ニルフィリアがあそこまで縦横無尽の活躍をするとはこの時点では想像出来なかった。
読了日:07月03日 著者:雨木 シュウスケ
ふたりの距離の概算ふたりの距離の概算
名探偵と言えど学生の手は学校の外までは届かない、か。苦いねー…。
読了日:07月03日 著者:米澤 穂信
はるかかなたの年代記 双貌のスヴァローグ (集英社スーパーダッシュ文庫)はるかかなたの年代記 双貌のスヴァローグ (集英社スーパーダッシュ文庫)
メイン3人が全員主人公級の背景を持っているのがなんかすごいな。どう話を進めるつもりなんだ。
読了日:07月03日 著者:白川 敏行
めだかボックス 5 (ジャンプコミックス)めだかボックス 5 (ジャンプコミックス)
異常性=戦闘力「ではない」のがこの作品のクールなところであると思います。
読了日:07月03日 著者:暁月 あきら
PSYREN-サイレン- 12 (ジャンプコミックス)PSYREN-サイレン- 12 (ジャンプコミックス)
少年漫画の主人公が敵にマジ必殺の先制攻撃とかサイコーだよな!
読了日:07月03日 著者:岩代 俊明
CLAYMORE 18 (ジャンプコミックス)CLAYMORE 18 (ジャンプコミックス)
表紙の怪物カップルの純愛をやっているあたり、作者のセンスが良く分かるな。
読了日:07月03日 著者:八木教広
ぬらりひょんの孫 11 (ジャンプコミックス)ぬらりひょんの孫 11 (ジャンプコミックス)
淡島さんはエロイなーと言う感想しかでてこねえ。
読了日:07月03日 著者:椎橋 寛
STEEL BALL RUN スティール・ボール・ラン 21 (ジャンプコミックス)STEEL BALL RUN スティール・ボール・ラン 21 (ジャンプコミックス)
敵も味方も全力で殺しにかかっているのがいいね!さらにドラマにも手を抜かない荒木先生はすごい。
読了日:07月03日 著者:荒木 飛呂彦
SKET DANCE 14 (ジャンプコミックス)SKET DANCE 14 (ジャンプコミックス)
篠原先生はテクニカルだなー。すべての品質が一定と言うわけでないが発想量に敬意を払わざるを得ない。
読了日:07月03日 著者:篠原 健太
医龍 23 朝田のQOL (ビッグコミックス)医龍 23 朝田のQOL (ビッグコミックス)
残酷で無残な現実を前に人間が出来ること。「楽しめ!」と言うメッセージ。かっけー。
読了日:07月03日 著者:乃木坂 太郎,永井 明
自殺島 3 (ジェッツコミックス)自殺島 3 (ジェッツコミックス)
無法に法を齎す行為が無法を生むと言う人間性の限界と、それを超克する意思に痺れる。
読了日:07月03日 著者:森 恒二
ハガネノツルギ Close Encounter with the Ragnarek (HJ文庫)ハガネノツルギ Close Encounter with the Ragnarek (HJ文庫)
すげえ・・・今どきここまで純正の中二力を発揮した作品を久しぶり読んだぜ・・・。
読了日:07月03日 著者:無嶋樹了

読書メーター

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2010.08.22

『不堕落なルイシュ』

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不堕落なルイシュ』(森田季節/MF文庫J)を読んだ。

予想以上に不条理劇な印象が強くて良かった。例えば同い年にしか見えない実母なんてライトノベル的には珍しいことではないが(ホント、ライトノベルって異常な世界だよな)、その異常が、作品中では正常であると強調した上で読み手には異常に思えるという点がなかなか素晴らしかったのではないか。登場人物たちが当たり前に受け止めているからこそ、異常性が際立つ。また作者特有の平衡感覚を失調させるような会話感覚もまた作中に良い作用が働いており、どう考えても異常でグロテスクな世界が生まれているように思うのである。

そして主人公はそのグロテスクで平凡な世界の中で、とある少女に恋情を抱き、その少女が狂った世界の狂った倫理によって抹殺されるということに対して反抗するという話になるのだけど、彼の恋情は単に政府に逆らうとかそういうレベルではなく、一つの世界と言うか、”空気”に対して抵抗しなくてはならないというあたりが実に認識戦の様相を呈しており好ましい。勝利条件は世界を滅ぼすこと(文明的な意味で)しかないもんな。セカイ系といえばセカイ系だけど、むしろこれは不条理SFに近く、「異常な世界で正常であることとは?」と言う問いだけで物語が成り立っているというあたりに滑稽さを感じた。この手の思考は本当に深刻な問題で考えすぎると気が狂う(あるいは正常化する)ので、語るには笑いが必要だということなんだけれどもね。

まあ、そんな相手に主人公が勝てるわけがなくて、当然のように負けるんだけど、そこで活躍するのがタイトルにもなっている主人公の妹、ルイシュさんなんですね。ちょっとこの人の役回りがいま一つ納得がいってないんだけど、一言でいうと彼女は主人公の”女神”なんですね。主人公が迷える時は導き、力を貸し、正しい道を歩けるように行動する。動機はどうであれ、彼女は絶対的に圧倒的に正しく、主人公は彼女が開いてくれた道を歩いているだけに過ぎないとも言える。そこにとてつもない安心感をもたらしているわけだけど、ただ、彼女の役回りは庇護者であり、彼女がいる限り主人公は成長できないし、今の主人公はほとんど妹に手を引かれているだけのレベルにある。

成長しなくては生きる価値なし、なんてまったく思わないが、この甘やかされた世界への反抗と言うのは、どこか思春期や反抗期的な社会に承認された反抗のように捉えられなくもなく、ルイシュの立ち位置によってはこの作品のテーマが訳分からないことになりかねない。彼女は社会側に立つのか真の反抗者であるのか、なんとも分からないところだなあ。

ただ、なんとなくルイシュが世界に意味を持つ感覚がないわけではないので、作者がこの思考実験をどのように展開させていくのか気になるところではある、続くといいんだけどなあ。

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買ったもの

1.『銃夢 新装版(3)』 木城ゆきと 集英社
2.『緋弾のアリアⅦ 火と風の円舞』 赤松中学 MF文庫J
3.『パラケルススの娘(10)』 五代ゆう MF文庫J
4.『真マジンガーZERO(3)』 原作:永井豪 脚本:田畑由秋 作画:余湖裕輝 秋田書店

買った。

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2010.08.19

『えむえむっ! 9.5』

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えむえむっ! 9.5』(松野秋鳴/MF文庫J)を読んだ。

またしても番外編かー。一応本編から時系列は続いているからいいけど、本編に対する意識が断片的になりすぎて印象が薄くなっているような気もしますねえ。まあ本編は物語が動きすぎてキャラを魅せるのが難しくなっているので致し方ないところなのだろうけど、なにもそこまでして続けなくてもいいような気もする。ここまで来たら、一気に終局まで持って行ってもいいと思うんだけどねー。まあ再読すればいいんだけど。

美緒が本格的にデレてしまって、三角関係が表面化したりもしているけど、物語の大枠はさして変わらない。太郎が変態で美緒が暴走して嵐子が殴るというテンプレ。さすがに物語が停滞している感もあるんだけど、そこは新ヒロインの登場でテコ入れだ!…ってまたかよ。しかも今度は登場から太郎に撃墜されるまでが短かったなー。完全にかませとしての役回りが確定しているので、少し気の毒な感じだなー。

個人的には「話をとっとと動かせ!」と言う感じもするんだけど、なんでだろー。どうもこの作品については終わりなき日常を志向しているような気がしないんだよね。むしろ物語のダイナミズムを楽しむ作品だと自分は思っていたらしくて、現在の生殺し状態にはやきもきさせられるぜー。太郎は一体どうするつもりなのだろうか…。完全に告白されているのに、あれ?本人はなにも答えてないよな?なんかうやむやになっているぞう。あそこまで行って日常に回帰するなら、それなりのショックがないと認められんぞう!

とかなんとか思いました。あーキャラ小説としては相変わらず楽しいし、笑えるシーンもあるので良いのではないでしょうか。物語ラインはちとぼやけてしまっているのが忍びないけどな…。

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買ったもの

1.『STEINS;GATE─シュタインズゲート─ 円環連鎖のウロボロス(1)』 海羽超史郎 富士見ドラゴンブック
2.『フルメタル・パニック!12 ずっと、スタンド・バイ・ミー(下)』 賀東招ニ 富士見ファンタジア文庫
3.『銀の河のガーディアン』 三浦良 富士見ファンタジア文庫
4.『レジェンド・オブ・レギオスⅢ レギオス顕現』 雨木シュウスケ 富士見ファンタジア文庫
5.『くいなパスファインダー』 瀬尾つかさ 富士見ファンタジア文庫
6.『NECK』 舞城王太郎 講談社文庫

買った。

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2010.08.18

『鴨川ホルモー』

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鴨川ホルモー』(万条目学万城目学/角川文庫)を読んだ。

初めての万条目学万城目学。ずっと積んであったのを読んだ。なんか申し訳ない気がする。

京都を舞台にした、なんて言うんだ、マジックリアリズム的なスポ根小説。ごく普通に鬱屈している主人公がホルモーなる謎の競技を行うサークルに入会したことから恋とユーモアと恐怖に満ちた物語が始まる、と言う感じ。京大生である主人公はまあいわゆる非モテと言うか非リア充と言うかそういうタイプで青春に鬱屈しているわけですが、その生態を面白おかしく描くのではなく、普通に苦悩し、時に逃避したり、片恋相手への懸想に煩悶としたりする様を、淡々と描いている。そうした平凡な日常の中に”ホルモー”と言う異物が転がり込んでくるのである。

そもそもこの作品において、”ホルモー”がとことん異物である。ホルモーがなければ普通(褒め言葉である)の青春物語とさえ言える。しかし、この作品には”ホルモー”があるのである。”ホルモー”とは何か?と言う点については、まあさして引っ張る内容ではないので書いてしまうが、なんだか良く分からん生き物を使ったリアルタイム戦術シミュレーションのようである。なんだか良く分からん生き物と言うのは別に誤魔化しているわけではなく、本当になんだか良く分からん生き物なのであり、最後までなんだか良く分からない。そんななんだか良く分からない生き物を使って四聖獣になぞらえた他大学と学校間バトルを日々繰り返しているのが”ホルモー”なのである。正直、なんだか良く分からない。

このなんだか良く分からない”ホルモー”と言うスポーツ(かどうかも定かではない)が、言うまでも無いがこの物語の根幹である。このなんだか分からない代物が存在することで、それ以外の要素では生真面目な、遊びの少ないとさえ言える青春物語に、得体の知れない”緩さ”と”異界感”を付与しているように思えるのだ。ホルモーが存在するだけで、そこは異界となる。この世ならざる何かが現出する。ホルモーについて物語が進むにつれて説明がされるのだが、それさえも単にサークルの先輩たちが勝手にホルモーについての現象を語っているに過ぎないのであり、結局ホルモーとは何がなんだか分からない。

そして、何がなんだか分からないからこそ、ホルモーと言うものの不気味なまでの存在感が生まれる。自分たちが当たり前のものと捉えていたものが、実はまったく異なる”何か”なのではないか、と疑いを覚える感覚。これこそが異界感であり、幻想の現出と形容すべきものであろう。この世にはなんと”わかった振り”をしていることが多いことか。すべては”何がなんだか分からないもの”であり、世界は人間とは無関係に動いているのである。人間はそれらに適当に名前をつけて理解した気になっているが、それは何も分かっていないことに等しいのである。

主人公たちは”ホルモー”について最後まで何もわからない。ただ、主人公たちの行動がホルモーに”何か”を及ぼし、その結果、ホルモーは”何か”になろうとしていた。主人公たちは結局なにが正しいのか分からないままに昔から伝えられていた”儀式”を行うことで、ホルモーを鎮めることになるのだが、それによって”何が起こったのか”と言うことについては分からないままになる。

だが、先ほども書いたが、”世界は人間とは無関係に動いている”のである。この世には科学で説明できないことがある”のではない”。科学さえ人間の視点から世界に対して勝手にレッテルを貼っただけに過ぎない行為であり、世界は科学とは無関係に動いている。人間は世界の特定の運動に名称をつけたに過ぎず、その運動が”何のために”起こっているのかはついぞ知ることが出来ないのだ(現象を解釈すること自体が人間の視点で物を見ているに過ぎない)。

だから、世界はそのままで良い。世界が何故動いているのかと言うことを知るのは、人間の傲慢と言うものである。人間は人間の視点で世界を観て、人間の解釈で世界を理解する。そのことだけを理解して、世界を接していくことが出来るのみだ。

世界には、異界が隠れているのではない。異界はどこにでも存在しているが、人間は異界を”認識出来ない”だけなのである。

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買ったもの

1.『はじめてのあく(6)』 藤木俊 小学館
2.『結界師(30)』 田辺イエロウ 小学館
3.『マギ(5)』 大高忍 小学館
4.『月光条例(10)』 藤田和日郎 小学館
5.『あしたのファミリア(1)(2)』 樋口彰彦 講談社

買った。

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2010.08.17

『GENEZ-4 ジーンズ』

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GENEZ-4 ジーンズ』(深見真/富士見ファンタジア文庫)を読んだ。

深見先生のボンクラ魂が炸裂しておりました。イカス!の一言で済んでしまう内容だったんですが、まあ少しだけ語ってみんとす。

アクション大盛り新キャラも登場でなかなかサービス精神が旺盛ですな。なにやらラブ成分も多めで、あちこちでラブコメフラグも立っています。前半のダンスパーティあたりは、まあ正直自分には良く分からんのですが、けっこうファンサービスなんじゃないかな。

あとはアクションもお色気も満載で、エンタメ性は高いんですが、逆に言うと物語としてはあまり進んでない感じがしますな。今回、結局、何がおこったんだっけ…?なにやら裏側で物語が進んでいるような進んでないようなかゆいところに手が届かないところがあるんだけど、まあこれは読者側で補完していけばいいのか。謙吾の父親がこれからラスボスになっていくのだろうとは思うのだけど、それだけだと単純かなあ。もう一つぐらいは裏が出てくるとは思うのだけど、まあ物語にはあんまし関係なさそう。基本的に娯楽作品だしなー。

そうそう、今回は彩離がエロかったですねー(最悪)。いやあ、賭け格闘技で敗北して、競りに掛けられるとかどんなエロ小説展開ですか。これは同人誌がでますよー(最低)。直接的な表現は回避しつつ深見先生の趣味(偏見です)を出していくあたりは見事な技巧ではないかと思いました。我ながら最低な発言ですが、一番印象に残ったのはそこなので、大変申し訳ない。

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買ったもの

1.『マルドゥック・スクランブル(2)』 原作:冲方丁 漫画:大今良時 講談社
2.『嵐の伝説(1)』 佐藤将 講談社
3.『魔法先生ネギま!(31)』 赤松健 講談社
4.『シー・マスト・ダイ』 石川あまね ガガガ文庫
5.『とある飛空士への恋歌 (4)』 犬村小六 ガガガ文庫
6.『君が僕を(4)将来なにになりたい?』 中里十 ガガガ文庫
7.『絶対女王にゃー様(4)』 J・さいろー ガガガ文庫
8.『リューシカ・リューシカ(1)』 安倍吉俊 スクウェア・エニックス
9.『風の島の竜使い』 片倉一 C・NOVELSファンタジア
10.『天穹の英傑伝 ザ・マシンナリー・ライダー』 吉田親司 朝日ノベルズ

買った。

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2010.08.15

買ったもの

1.『カナスピカ』 秋田禎信 講談社文庫

買った。

ここ二日ほど、カートゥーンのティーンタイタンズを観てます。アメコミのアニメ化なんですが、やけに面白くて観るのがやめられない中毒症状。やべえ。あとレイブン可愛いです。

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2010.08.11

『蒼穹のカルマ(5)』

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蒼穹のカルマ(5) 』(橘公司/富士見ファンタジア文庫)を読んだ。

表紙にはびっくりさせられるがこのシリーズでは毎回のことなので心構えは出来ていた。むしろ次回以降はどうなるのか、このままエスカレートしていくのかが非常に気になってしまい夜しか眠れない。困ったものだ。

表紙の通りの異常な導入はあれど、基本的には物語としてはわりと真面目にやっている。カルマの暴走が他の巻に比べると少なく(これはおそらくアリサを助けるという目的が明確にあるため他の優先度が下がっているためだろうか)、むしろアリサを守るという意思を貫き通すヒーローとしての側面が強い。アリサ自身が自らの出生の事実に驚き苦しみ中、そのすべてを肯定することが出来るカルマは確かにアリサにとってのヒーローである。もっとも彼女はアリサ以外のヒーローではないので、迷惑をこうむる人もいっぱいいるわけだけど、まあヒーローなんてのは”誰か”のヒーローぐらいが健全だし身の丈にも合っているよな。

”大切な誰かのため”であれば世界さえも敵にまわすというヒーロー。万人のためではないヒーロー。それは人類にとっては裏切りであるかもしれないけど、一人の少女の救いでもあるし、そして彼女の母親に対しても与えられたものでもあったと。過去につかめなかったそれを現代になって、兄の代わりにカルマが果たすという構造になっていて、なかなか丁寧に積み上げていてちょっと好感を持ってしまいました。まあ全体的に頭の悪い(褒めてます)展開をこれでもかとぶつけられたので、逆に良く見えてしまっている可能性もあるけど…まあいっか。

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買ったもの

1.『STEINS;GATE 亡環のリベリオン(1)』 水田ケンジ マックガーデン
2.『星川銀座四丁目(1)』 玄鉄絢 芳文社

『星川銀座四丁目』は一冊で完結ではなかったと言うことにたった今気がついた。

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2010.08.10

『コップクラフト(2)』

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コップクラフト(2)』(賀東招ニ/ガガガ文庫)を読んだ。

リメイク前と内容はほぼ同じなので、特に付け加えるところはないのだが、とにかく全体的に男比率の高い作品になっていて、ああ、確かにライトノベルとして売るのならばティラナのロリ化は致し方ないところではあったのかもしれないなあ、などど思った。とにかくおっさんキャラだらけなのはアメリカンポリスドラマが基本にある以上当然に展開であり、ティラナの存在以外は見事にその路線を堅持しているのはいいよねえ。平均年齢も高く、みんな仕事にプライドがあったりそんなでもなかったりけどやることはやっているみたいなゆるくも厳しい雰囲気が良い感じ。

今回は二話収録になっているけど、まさにアメリカンドラマ二本立てと言う構成が楽しい。サンテレサ市警に正式に所属したティラナが異世界の習俗に慣れずに困ったり、逆にケイが振り回されたりする展開や、異世界側の異物がサンテレサに持ち込まれて暴走したり、あるいは異世界同士の文化の違いから生まれる新しい犯罪の話だったりする。異世界と接しているサンテレサと言う街の魅力が少しずつ描写が始まっているみたい。

そもそも、このシリーズの中核になるのは、実はケイとティラナではなく、サンテレサと言う街そのものであって、二人の主人公はサンテレサならではの事件に右往左往することになるわけです。異文化がせめぎ合い、異人がひしめき合うこの街では、いつものごとく奇妙な事件が起こる。それに朗らかに罵声を浴びせながら向き合う二人。そしてお互いに断絶していた感情が少しずつ共感を始めていく…と言う展開になるんじゃねえかなと予想。二人の関係が縦軸で、サンテレサ市が横軸になって、物語が綾織りなすのだろうな。なんかこの調子だと(ようやく二人が協調の第一歩を踏み出したところなので)、おそらく長丁場になりそうですな。今回は途中で中断しないで、最後まで描いて欲しいものだなあ。

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2010.08.09

『ほんのり変異!! 邪神大沼(4)』

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ほんのり変異!! 邪神大沼(4)』(川岸殴魚/ガガガ文庫)を読んだ。

おのれ川岸殴魚、主人公女体化とか流行にミーハー過ぎるだろう売れるためならば何をやっても良いと思っているのか!?とプンプン怒りながら女の子バージョンの大沼くんは可愛いなあゲヘヘとか言っていた自分ですが、流れるような自然さであっという間に女体化をスルーされてしまったことに驚きを禁じえません。まさか女体化がメインではなくネタの一つに過ぎなかったとは…さすがですな。このスピード感、消費感はまさにライトノベルの本領発揮と言ったところで、ネタを次から次に消費するスタイルは、燃費は悪いながらもそれに見合ったパワーを生み出しているように思います。とにかく、ちょっと良い目にあったのかと思った大沼くんが、まさに不幸のスパイラルに巻き込まれるがごとく、加速度を上げて酷いことになっていく展開はさすがに一言。萌えとかラブコメとか、一見、キャラの配置はそれっぽいのに、主人公である大沼くんにはこれっぽっちも恩恵が得られないあたり、これはラノベとか云々以前にギャグ小説なんだな、と言う認識を新たにしました。いいぞいいぞ、ここでラブ寄せなんてやられては興醒めの一言であり、このまま酷い、惨い、可哀想(主人公が)の三拍子をこのまま突き進んで欲しい…が、これのレベルのギャグを維持するのも大変だろうと思うので(ギャグってのは常にクレバーな上にセンスが求められるので、品質を維持するのが大変なのよね)、ときどきは息抜きをしても個人的にはかまわないと思っています。そのぐらいでは信頼は揺らがないよー。世間がどう思うかは知らないけど。

あと、邪神マニュアルの至れり尽くせり感は尋常じゃないな。オールラウンドに笑いを取りに来ている印象です。

まあそんなこんなで。以上。

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買ったもの

1.『ツマヌダ格闘街(8)』 上山道朗 少年画報社
2.『あるいは現在進行形の黒歴史 ―殺戮天使が俺の嫁?―』 あわむら赤光 GA文庫
3.『這いよれ!ニャル子さん(5)』 逢空万太 GA文庫
4.『月見月理解の探偵殺人Ⅲ』 明月千里 GA文庫

買った。

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2010.08.08

『戦塵外史 五 戦士の法』

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戦塵外史 五 戦士の法』 花田一三六 GA文庫

なんか”ガーヴ”にはキャラに見覚えがあったんだけど、なにぶん戦塵外史シリーズも久しぶりなもので、すっかり忘れていて思い出せなかったよ。ようやく終盤に入って”あの武器”を手に取った時にようやく思い出したと言うか、記憶が合致したした時は思わず膝を打った。それと同時に気がつかなかった自分に呆れてしまった。おかしいなあ、このシリーズは角川スニーカーから出ていたころに何度となく読んだ記憶があるのだが…。なぜ思い出せんのだオレは…。

中身はいつも通りの花田一三六でした。傭兵大好きな花田先生が、一人の傭兵の戦いをねっちりどっぷりと描いていて、楽しそうだなーと。この世界には超人的な戦士と言うのは、まあいないわけではないけど、それでも多対1で戦えば不利は否めない。と言うか、タコ殴りあって死にます。そんな冷厳なる事実の前に、一人の傭兵はどのように立ち回るのかと言うところがとことん描かれているのですな。

物語のあらすじはものすごい単純です。シャール(小娘)と呼ばれる少女がある使命を果たすために一人の傭兵を雇う。その傭兵を少女はガーヴ(大男)を呼び、共に旅をする。少女を追って刺客が襲ってきて、ガーヴは少女を守りながら時に戦い、時に逃げながら旅を続けるという話。非常に単純です。

ここでクローズアップされるのが、一人の傭兵が多数とどのように戦うのかと言うところ。戦いの中で細心の注意で立ち回り、さまざまな武器を使い、逃げながら、徹底した合理性の下に行動する”傭兵の戦い”が描かれる。少しも名誉などなく、雄々しくもなく、爽快感もない、とにかく泥臭い合理性に支配された戦いの、「かっこ良くないかっこ良さ」がそこにはあるように思います。

能天気な超人バトルに飽きた人にはオススメです。

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2010.08.07

『アクセル・ワールド(5)星影の浮き橋』

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アクセル・ワールド(5)星影の浮き橋』(川原礫/電撃文庫)を読んだ。

成長して仲間も増えたハルユキに対して迫る加速世界を根底から否定する敵が現れる。怒りと憎悪に囚われたハルユキは、己の中に潜む憎悪の化身との対峙を余儀なくされる…。と言うわけで、少年漫画にお約束の暴走回でした。本当にこのシリーズは少年漫画の王道路線を突き進んでいるなあ。魅力的なヒロインや駆け引きのあるバトル描写、ラブコメ展開、主人公のルサンチマンの昇華など、ライトノベル的な要素をこれでもかと用いながら、物語は少年漫画の王道。ここまでド直球な作品も近年見かけないですが、それでいて非常にハイレベルな王道であると言うあたり、実に作者の非凡さを感じさせます。王道であるがゆえにライトノベルとしては斬新と言う側面もありますが(それはそれでライトノベルと言うジャンルの歪みの表れのように思いますが)、ここまでエンタメ性を高めていると言う点は見事であると思いました。

その辺の王道っぷりは今まで同様なんですが、今回はスカイレイカー関連のエピソードの研着にとても感心してしまった。ぶっちゃけると感動した。なんかこのシリーズで感動すると、作者に感動させられた感があってすごく口惜しくなってしまうのはどういうわけなのか自分でも良くわからないのだけど、とにかく感動してしまったのは仕方が無い。素直に降参する。なんと言うっても、スカイレイカーの持っている望みやその外装は、今まで”ハルユキのそれには及ばない”と言う描写を散々されてきたわけです。スカイレイカー自身がそう述べており、自分の行けなかった領域にハルユキには行って欲しい、と言う完全にキャラとしては「主人公を導く過去キャラ」扱いになっていたんですね。ところが今回のラストにおいて、彼女の願いと能力は、不可能ではなく欠陥でもなく、ハルユキとはまったく別のものであるという事が明らかになる。一見、欠陥にように見えても、見方を変えればそれは長所であり意味を持つ。その点を非常にスマートに描いている点が実に素晴らしいと思いました。ここまで論理的に美しく価値観の多面性を存分にエンターテインメントとして描いているところは高く評価したいと思います。感心しました。

もちろん、黒雪姫を始めとするヒロイン勢(ほとんどが年上)に可愛がられる主人公と言う構図も同様であり、スカイレイカーが本格的にそのあたりに参戦してきたこともあって、お姉さんキャラ萌えな方々にもおいしゅうございますな。ちゆりさんはちょっとやべえんじゃねえの?とか思ったり思わなかったり。

今後の予想ですが、少年漫画の王道を行くのなら、次は今回暴走した能力を克服する方向に行くんではないかな。そして暴走した能力を支配下に置いて、主人公がパワーアップとかするのが少年漫画だと思われます。ただ、そうすると強さのインフレ問題にも足をつっこむことになるので、そのあたりはどう処理するつもりなんでしょうね。まあ作者のことだからそのあたりも真面目に取り組みそうな気もしますねえ。

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買ったもの

1.『とある魔術の禁書目録(21)』 鎌池和馬 電撃文庫
2.『ソードアート・オンライン(5)ファントム・バレット』 川原礫 電撃文庫
3.『ヴァルプルギスの後悔 Fire3.』 上遠野浩平 電撃文庫
4.『私立!三十三間堂学院(10)』 佐藤ケイ 電撃文庫
5.『クロノ×セクス×コンプレックス(2)』 壁井ユカコ 電撃文庫
6.『賢い犬リリエンタール (4)』 葦原大介 電撃文庫
7.『山風短(1) くノ一紅騎兵』 原作:山田風太郎 漫画:せがわまさき 講談社
8.『天龍八部(8)』 金庸 徳間文庫
9.『魔界探偵 冥王星O ジャンクションのJ』 越前魔太郎 講談社ノベルス
10.『破滅の箱 トクソウ事件ファイル(1)』 牧野修 講談社ノベルス
11.『再生の箱 トクソウ事件ファイル(1)』 牧野修 講談社ノベルス

買ったものです。

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2010.08.04

『電波女と青春男(5)』

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電波女と青春男(5)』(入間人間/電撃文庫)を読んだ。

夏で海で水着でみんなでキャッキャウフフでした。それだけしか内容がないよう(言ってしまった)。相変わらず作者らしい饒舌な語り口で延々と遊んでいる描写がされているわけですが、まあ正直面白がるのはなかなか大変だったなー。別に悪いわけではないんだけど、どうも楽しい日常と言うのは語り口が饒舌すぎて、楽しさを単純に受け入れ難い。そもそも、あまりキャラクターを描写するタイプではないので(記号化を用いないタイプなので)、こういう日常描写のみで楽しく読ませるのには向いていないような気がするんだけどなー。まあ流行ですよねー。

えーと、本当に他に書くことが思いつかない…。うーん、入間作品の多くで感じるイラっとする部分も少なかったのは良かったのか悪かったのかと言う感じで、複雑。自分のスタンスとして、入間人間は自分の趣味にはあまり合わないタイプの作品を書いているんだけど、ただ”現代性”は非常に高く、良くも悪くも今の流行を押さえている作家だと思うんですよ。作品についても、必ずしも自分の好きなタイプではないんですが、しかし、現代性を描写していると言う点ではある程度の評価をしているつもりですし、おそらく、その意味では非常に品質も高いように感じます。ただ、自分の趣味からするとやや”自意識過剰”な部分が鼻につくんですよねー…。主人公の過剰な自意識に、やや辟易。自分の問題意識とは関係ないところに延々とこだわりを持っていて、「どうでもいい」問題を執拗に描かれているように感じられてしまうのです。無論、作者(や主人公)の抱える問題意識に共感できる読者ならば、辟易するどころか感動するのだと思いますが、作者の問題意識には共感できない自分にとってはいささかイラっとさせられてしまう。まあ、つまりは価値観の問題なわけで、この点をもってして”品質”の問題にはしたくないですね。自分は、入間人間が”下手”だとか”つまらない”とか言う意見には、真っ向から否定するスタンスをとらせて頂きます。上手い下手の問題ではなく、問題意識と価値観の問題であり、これを否定することは、自分の理解出来ない存在に対する無理解であることと同義です。そういう人間にはあまりなりたくないですね(しかし得てして他人から理解されないと思っている人ほど他者に無理解であったりする…。人間って本当に度し難いですな)。

とてつもない脱線をしつつ、話を戻します。とりあえず、今回はあまり作中の価値観に対する反発はそれほど感じなかったところから判断するに、作者的にも今回はインターミッション的な回であったように感じます。本当にご褒美回だったのかも。ヒロインたちが戯れる姿を見せてくれるというわけですね。ただ、正直、自分はあまり興味が持てず…、す、すいません。あんまり入間作品のキャラクターに”萌え”とか”可愛い”とかそういう感情は抱けないんです。なんかこいつら未来に生きすぎと言うか、コミュニケートできる感じがしないんだもん。これもジェネレーションギャップなのかしら…。

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買ったもの

1.『銀魂(35)』 空知英秋 集英社
2.『バクマン。(9)』 原作:大場つぐみ 漫画:小畑健 集英社
3.『保健室の死神(4)』 藍本松 集英社
4.『機巧童子ULTIMO(4)』 原作:スタン・リー 漫画:武井宏之 集英社
5.『ONE PIECE(59)』 尾田栄一郎 集英社

買った…んだが、なんだまだリリエンタールが見つからんぞ。部数が相当に少ないんだなー。また探さないとなー。

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2010.08.03

『空ろの箱と零のマリア(4)』

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空ろの箱と零のマリア(4)』(御影瑛路/電撃文庫)を読んだ。

「神降ろしの王国」編の完結編との事だけど、なんと言うか実に特殊な作品だった。「神降ろしの王国」編は今までのシリーズの中でも飛びぬけて「ゲーム小説」的な要素の強い作品だったけど、作品の本質は「ゲーム」とはまったくかけ離れたところにある、と言うのが実に特殊と言うか特徴的でした。だって、ゲームに勝つことは物語の勝利条件にはなんの関係もないもんね!前回の一冊まるごとかけてのミスリードにはさすがに驚き…はしなかったけど(そもそも作者がそこで驚かせようと言う意図がなさそうだ)、ものすげえ思い切ったことをするなあと思いました。

このシリーズの主人公である一輝は、それほど頭の回転が速いわけではないし、流されやすいところもあって自己主張は強くないと、ゲーム小説的には主人公としては役者不足のように見えるところがある。事実、ゲーム内では醍哉に負けっぱなしだし、”頭の良い”タイプにはあまり見えない。事実、それほど頭の良いわけではないとも思う。

しかし、一輝はそういった”頭の良さ”とは根本的に異なるところで圧倒的に”強い”のだ。そもそも、ただ”頭が良い”だけでは届かない領域で常に勝負している主人公なんですね。彼が勝負しているのは、ゲームではなく、そのゲームそのものの結果をひっくり返そうとしているのが一輝の目的であって、だからゲームの勝敗には拘る意味がない。誰が勝とうが、それによってもたらされる結果は、対象が誰であれ変わらないことなのだから。

けど、今回はちょっと一輝としては迷走気味であったか。自分の敵がはっきりしないまま、右往左往してしまった。逆に言えば、「神降ろしの王国」のメンバーは全員敵でもなんでもなく、一輝にとってはすべて救うべき、あるいは破滅させるべき相手でしかなかったとも言えるわけですが。醍哉でさえ、一輝にとっては敵ではなかった。

今までは”日常”などと言うイマイチ良く分からんもののために勝利してきた一輝が、自分の望みに気がつく展開と、それによって生じる関係の変化が描写され、そもそもこのシリーズの落としどころさえも道筋が観えて来た。ただ、作者がこの道筋を遵守するのか、あるいはもう一捻りがあるのか、ちょっと読めないところではある。一輝がどのような勝負を行っていくのか、その領域についての語りになっていくと嬉しいのだけど。どうだろう。

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2010.08.02

最近のアニメ…その2

『ストライクウィッチーズ2』
パンツじゃないアニメ。見た目は完全なイロモノ、しかし、その裏腹に生真面目と言ってよいほどに物語原則に忠実な脚本があり、なぜか面白くなっています。原則的に第一期のシナリオを踏まえた上で再構築しているところも生真面目さを証。焼き直しと批判されているのも見受けられるけど、これはむしろ歌舞伎の”趣向”なんじゃないかな。同じストーリーを別のアプローチで語りなおす。これは決して手抜きではなく、方法論の一つであると思います。決して同じことをやればよいわけではなく、同じことをやりながらも、以前とは違う面白さを生み出す。これこそはまさに職人の技ですね。

『世紀末オカルト学院』
今期のダークホース枠。すっとぼけたユーモアとかがとても良い味わいがある。ベタベタなギャグを現代的かつスマートに処理するとこうなる、的な。毎回、面白い”絵”を見せてくれるというあたりも、視聴者を面白がらせようと言う意図が感じられ、良い接待アニメでござる。

『生徒会役員共』
スタッフの熱意と技術力が迸っているのは素直に賞賛したいが、正直なところ迸りすぎて空回っているところも感じないでもない。とにかく画面が動きに動くのだが、こういう日常系の作品で動かしまくってどうしようと言うのか…。演出もやたらと凝っているのだけど、下ネタ一本ギャグでそこまで演出に凝ってどうしようと言うのか…。それぞれの要素要素はすげえと思うのだが、同時に意味が良く分からなくて(面白さに繋がらなくて)困惑してしまう感じ。まあ自分が下ネタがギャグがイマイチ面白いと思えないだけかもしれない。

『みつどもえ』
これはくだらねえ(褒めています)。ギャグがいろいろと酷い方向にキレまくっていて見事でござる。瞬間的なインパクトと言う意味では稀有な作品かもしれない。一話におけるチクビコールとか、どんだけ展開が捻れているんだよ…。実に素晴らしいな。

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