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2010.08.11

『蒼穹のカルマ(5)』

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蒼穹のカルマ(5) 』(橘公司/富士見ファンタジア文庫)を読んだ。

表紙にはびっくりさせられるがこのシリーズでは毎回のことなので心構えは出来ていた。むしろ次回以降はどうなるのか、このままエスカレートしていくのかが非常に気になってしまい夜しか眠れない。困ったものだ。

表紙の通りの異常な導入はあれど、基本的には物語としてはわりと真面目にやっている。カルマの暴走が他の巻に比べると少なく(これはおそらくアリサを助けるという目的が明確にあるため他の優先度が下がっているためだろうか)、むしろアリサを守るという意思を貫き通すヒーローとしての側面が強い。アリサ自身が自らの出生の事実に驚き苦しみ中、そのすべてを肯定することが出来るカルマは確かにアリサにとってのヒーローである。もっとも彼女はアリサ以外のヒーローではないので、迷惑をこうむる人もいっぱいいるわけだけど、まあヒーローなんてのは”誰か”のヒーローぐらいが健全だし身の丈にも合っているよな。

”大切な誰かのため”であれば世界さえも敵にまわすというヒーロー。万人のためではないヒーロー。それは人類にとっては裏切りであるかもしれないけど、一人の少女の救いでもあるし、そして彼女の母親に対しても与えられたものでもあったと。過去につかめなかったそれを現代になって、兄の代わりにカルマが果たすという構造になっていて、なかなか丁寧に積み上げていてちょっと好感を持ってしまいました。まあ全体的に頭の悪い(褒めてます)展開をこれでもかとぶつけられたので、逆に良く見えてしまっている可能性もあるけど…まあいっか。

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