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2010.08.10

『コップクラフト(2)』

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コップクラフト(2)』(賀東招ニ/ガガガ文庫)を読んだ。

リメイク前と内容はほぼ同じなので、特に付け加えるところはないのだが、とにかく全体的に男比率の高い作品になっていて、ああ、確かにライトノベルとして売るのならばティラナのロリ化は致し方ないところではあったのかもしれないなあ、などど思った。とにかくおっさんキャラだらけなのはアメリカンポリスドラマが基本にある以上当然に展開であり、ティラナの存在以外は見事にその路線を堅持しているのはいいよねえ。平均年齢も高く、みんな仕事にプライドがあったりそんなでもなかったりけどやることはやっているみたいなゆるくも厳しい雰囲気が良い感じ。

今回は二話収録になっているけど、まさにアメリカンドラマ二本立てと言う構成が楽しい。サンテレサ市警に正式に所属したティラナが異世界の習俗に慣れずに困ったり、逆にケイが振り回されたりする展開や、異世界側の異物がサンテレサに持ち込まれて暴走したり、あるいは異世界同士の文化の違いから生まれる新しい犯罪の話だったりする。異世界と接しているサンテレサと言う街の魅力が少しずつ描写が始まっているみたい。

そもそも、このシリーズの中核になるのは、実はケイとティラナではなく、サンテレサと言う街そのものであって、二人の主人公はサンテレサならではの事件に右往左往することになるわけです。異文化がせめぎ合い、異人がひしめき合うこの街では、いつものごとく奇妙な事件が起こる。それに朗らかに罵声を浴びせながら向き合う二人。そしてお互いに断絶していた感情が少しずつ共感を始めていく…と言う展開になるんじゃねえかなと予想。二人の関係が縦軸で、サンテレサ市が横軸になって、物語が綾織りなすのだろうな。なんかこの調子だと(ようやく二人が協調の第一歩を踏み出したところなので)、おそらく長丁場になりそうですな。今回は途中で中断しないで、最後まで描いて欲しいものだなあ。

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