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2010.07.09

『ミスマルカ興国物語VII』

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ミスマルカ興国物語VII』(林トモアキ/角川スニーカー文庫)を読んだ。

おいおい、なんかまたすげえもんを書いたな林トモアキ。なにこれ?林トモアキの真骨頂と言うべきか、際限のないハッタリとインフレが相乗作用によって天元を突破してなんかいろいろなものをぶち抜いてしまった。テンションが高いとかノリノリだとか、そういうものとは別次元の何かを体験したぜ…。

まあはっきり申し上げますが、作品としてはムチャクチャです。この展開に至るまでに、なんか伏線あったっけ?”特号”はともかく、他の人たちの背景についてはあまりにも唐突な展開に開いた口が塞がらない。また、その前に出ていた、まあ預言者の人たちの展開とかは『お・り・が・み』を知っている人ならばかろうじて理解できるものの、正直なところ作者は突然キャラが変わって物語が暴走するとかやりすぎだよ!これ、意外性を出そうとしてむしろキャラを殺す最悪手だよ!

ネタバレなので細かくは言えないのだけど、預言者の”あの展開”は正直脳みその血管が切れるかと思うほどに腹が立った。おいおい、数百年だか千年だか知らないけど、これまで頑張っていたのは”彼女”じゃないの?それをほんのちょっとしたことで全部台無し?”彼女”の代わりに”彼女”が全部持って言っちゃうの?それまで”彼女”を守り続けていた”彼”の人生の意義とかはどうなっているの?とまあ、文句を言いたいことは山のようにあるのだが、しかし、この展開を踏まえた最後の物語のオーバードライブ感は凄まじいものがあることは認めざるを得ない。

くそー、なんだこれは…。すごいと思ってしまう自分がすげえ悔しいぞ…。けど、まあ、確かにすげえよなあ…。正直、物語としては意味がわからんが、瞬間最大風速は確かに強力なものがありました。でもムカつく!あークソー!

まあそんな感じで面白かったですよ(感想じゃねえよこれ)。

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コメント

ミスマルカは読んでないがこの作者は登場人物のキャラいきなり豹変されたりすること多いよね
おりがみなんかキャラ変わってないヤツいないんじゃないかってぐらいだし
面白いけどなんか物凄く安定してない感じがするから嫌なんだが

投稿: | 2010.07.10 17:23

キャラクターも水物だし、変化するのはしょうがないと思うんですけどね。林先生はどうもキャラに愛着がないようで、それまでのキャラをあっさり改変するところがあって、たまに困惑します。

投稿: 吉兆 | 2010.07.10 19:43

すごいというかむしろグロいモン見た気がしました。特に終盤のあたりは。あー、林さんが本気出したらこうなるのか、と。伏線とかに関しては張らないのが作品の基本コンセプトだと思ってましたけどね。だから彼は爆弾魔(いきなりだから)、みたいな。

投稿: もじのくまさん | 2010.07.13 09:03

あーグロいと言うのは適切な表現かもしれませんね。読者にショックを与えるためだけに特化していると言う意味では。

>伏線とかに関しては張らないのが作品の基本コンセプトだと思ってましたけどね

まあ自分もわかっているんですけどね…。

投稿: 吉兆 | 2010.07.13 22:46

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