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2010.07.23

『六百六十円の事情』

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六百六十円の事情』(入間人間/メディアワークス文庫)を読んだ。

うーん、どうも入間人間は群像劇を描かせるといまいちピンと来ませんねえ。小規模な奇跡も個人的にはイマイチだったんだけど、こっちはさらに良くなかった。そもそも、この人、キャラクター小説を書くつもりはまったくない割りに、キャラクターのフォーマットをキャラ小説的に作るものだから、いま一つ人物に面白みに欠ける。別にキャラ立てをしないならしないでもいいんだけど、それならキャラで話を回さなければいいのになあ、とかなんとかグダグダ。

どうも、登場人物たちが、みんな同じような印象を受けてしまうのはしょうがないにしても、事件そのものに対してもそれほど印象深いわけでもなく、かといって物語の取り組み的に斬新なことをやっているわけでもなく…。結局、作者が何を志向していたのか、最後までわからなかった…。ひょっとして、自分、何か読み方間違えました?作者の意図、読み取れてませんか?

まあでも、作者の分からないことはなるべく書かないようにしようとする姿勢はわりと好感が持てたかも知れない。「私」の動機や人間性とか、あんまり分かりやすくない、ギリギリのリアリズムがあったわけで、まあその意味ではそれなりにラノベを外そうという作者の意図はあったのかなー。

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