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2010.07.05

『ロマンス、バイオレンス&ストロベリー・リパブリック』

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ロマンス、バイオレンス&ストロベリー・リパブリック』(深見真/ガガガ文庫)を読んだ。

うん、これは良い意味でひどいな。作者がド趣味に走りまくっている超ボンクラ作品。簡単に言うとかっちょいい政府直属の殺し屋部隊をファンタジーの世界にぶち込んだ挙句、エルフ巨乳姫を拉致拷問でラピュタでバトルでした!ね、ひどいでしょう?しかし、ここまで趣味に走ってくれると、もう読者としてもウハウハでござる。ボンクラ読者を狙い撃ちですな。

ただ、単純に考えても、現代的な特殊部隊(暗殺、破壊工作などの不正規任務が主)を、剣と魔法のファンタジー世界に持ち込むと言うのは意外とあまりないケースなので、ここに手を付けてくれた作者を賞賛したい。剣と魔法の世界っつっても、騎士とか魔法使いばかりじゃないよねー。まともに戦わない、裏から裏の汚れ仕事をする世界もあるよねー、って言う。まあ相変わらず命の価値が軽いっつーか、淡々と殺戮を行いながら内省的な主人公の独白あたりに、作者特有の倫理観が見えて、ああ深見先生だなあ、と思いました。まあ、そのあたりの知らない人を殺すのは平気でも、美少女巨乳エルフとかは殺せないよね!男としては当然だよね!

そういう非常に癖の強いところもあるので、ボンクラ作品に耐性のない人はつらいかもしれないけど、概ねボンクラが欲しいものがつまっているので、巨乳エルフ、拷問、ラピュタ、殺し屋、とかその辺のキーワードが好きな人は読んでみるといいよ。

ただ、ちょっと作者が趣味に走りすぎたせいか、ヒロインのキャラが限りなく空気になっているのはちと気になるところではあるな…。まあヒロインよりも特殊部隊ものとしての側面が強い、と言うか明らかに作者が描きたいところはそこにあるようなので、致し方ないところではあるが…。たぶん、作者的にヒロインにあんまし興味がないんでしょうな。巨乳エルフと言う記号だけで、中身を描くつもりがまったく無いみたいです。でも、それでラピュタ、っつーか少年と少女(一見大人の二人ですが言動からして少年と少女そのものです)の逃避行でそれを回避すんのは悪手だと思うんだけどなー。もし続編があったらもう少しキャラを立てるつもりはあるのかしら。今回限りのゲストヒロインだったりしねえだろうな…。

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