« 買ったもの | トップページ | 6月に読んだ本 »

2010.07.06

『スキュラ・ダークリー』

51coyvy7oql__ss500_

スキュラ・ダークリー』(六塚光/一迅社文庫)を読んだ。

『灰とリヴァイアサン』シリーズの姉妹作であることに読むまで気がつきませんでした。言われてみれば、リヴァイアサンもスキュラも海の怪物だったな。これは迂闊であった。だって、てっきりディックオマージュかと思ったんだものー。そっち系の話なのかと思ったら全然違ったよー。

とは言え、リヴァイアサンシリーズが灼熱の太陽のイメージだとすれば、確かにこちらは暗闇の世界がイメージになっているので、まったくタイトルに意味がないわけでもない。あちらが怪物との、あるいは吸血鬼同士のバトル主眼とすれば、こちらはミステリー的な展開によるスリルが重視されていて、より世界観に迫っている感じなので、相補関係にあるようです。もっともミステリとして出来が良いかというと、まあ自分はミステリを評価する下地がないので割り引いて考えて欲しいが、それほど良いとも思えない。伏線の出し方が小出し過ぎて、終盤まで推理できないもので。ただ、雰囲気の盛り上げ方がミステリ的で、その意味ではミステリ的と言うのも間違ってはいないとは思いますが、まあそのあたりは主眼ではないのかもしれません。

姉妹作とはこちらは打って変って学園物のようなイメージがあって、世界観の枠を広げる意味があるかもしれないので、そのあたりも評価してもいいのかもしれない。ただ、ちょっと単品としては、リヴァイアサンシリーズありきの作品になっているので、わざわざ別シリーズにする意味があるのかどうかはやや疑問ではあるが…まあ、そのあたりを気にしなければ、概ね作者らしいユーモアアクションになっていると思います。正直、もう面白いかどうかが良く分からないのだけど、ミステリ風の展開と言い、読者を飽きさせない作り方をしているので、手堅いなあ、と言う感じでした。

|

« 買ったもの | トップページ | 6月に読んだ本 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/29313/48814140

この記事へのトラックバック一覧です: 『スキュラ・ダークリー』:

« 買ったもの | トップページ | 6月に読んだ本 »