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2010.07.29

最近のアニメ

すっかり書くのはご無沙汰になってたけど、アニメもそれなりに観ております。今期のアニメもだいだい序盤の乗り切った感じなので、観ているアニメの現時点の印象などを書き散らしてみます。ただ、ちょっと長くなったので、2回に分けます。

『あそびにいくヨ!』
今期のまさか面白いとは思ってなかった枠。普通の落ち物系のハーレムラブコメかと思っていたんだけど、不思議なことに本来非日常の象徴となるがセオリーの宇宙人少女が実はもっとも平凡なキャラで、主人公の周囲でラブコメやってた日常系ヒロインズが奇天烈で非常識なメンツだったって話で、非常にスリリングな展開で驚いてしまった。2話で一通りの人間関係は整理された感もあるけど、宇宙人とのファーストコンタクトとライトノベル的学園異能が融合した感じのストーリーテリングが非常に面白い感じでした。

『オオカミさんと七人の仲間たち』
とりあえず3話まで観てみた。新井理美によるナレーションが作品の半分ぐらいを占めているという非常に実験的なアプローチをしている。けど、実験性の高さに比べて、それによる影響に対する配慮がちょっと弱いような気がする。登場人物たちの行動や心理をすべてナレーションで語ってしまうと言うのは、わかりやすさと同時にそこまで語って欲しくない層にとってはうざさも生じさせるだろうし。その”うざさ”に対するフォローがあまり感じられないのが、この作品の窓口を狭めているように思いました。

『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』
まったく、日本のアニメで毎週ゾンビが観れるなんて、良い時代になったもんだよな。しかも、評判を見る限り、けっこう好評であるらしい。B級C級の権化であるゾンビ物を日本のオタクに浸透させた功績はもっと称えられるべきだよ。具体的にはおっぱいを称えるべきだよ。おっぱいいっぱいであるエロによって、一般視聴者を食いつかせつつ、ゾンビ映画のテンプレを上手く使ってアクション活劇も取り入れる。ゾンビと言う強烈な素材を一般に受け入れさせるために、実にさまざまな配慮をしていて、しかも演出も作劇も良いとなると、これはオタク業界にゾンビブームも巻き起こせるかもしれないほどの品質を持っているのではないか、とさえ思います。

『屍鬼』
まずその強烈なキャラデザに目を惹かれるけど、自分はそれなりにあのキャラデザを評価したいと思います。そもそも、原作からしてメインキャラが十数人、脇役含めて100人近くいるはずなので、地味なキャラデザにしたら、あっという間に誰が誰だかわからなくなってしまう可能性が高いと思われますね。なので、思い切ってビジュアルを徹底的に記号化を突き詰めることによって、キャラの差別化を図ったのだと思えば理解出来るのではないでしょうか。勿論、原作には少なくないファンがいる作品だけに、批判も多くなることは自明ですが、それでもあえて視聴者にわかりやすい形で大人数のキャラを裁こうとした、漫画版作者の藤崎竜先生やアニメスタッフの決断について、その成否は別にして賞賛したいと思います。

『祝福のカンパネラ』
実は一話しか観てないんですが…これ、なんと言うか、すごいですね…。主人公は最初から登場ヒロイン全員から好感度MAXで始まっており、なんの障害もないと言うあたり、絶句するなあ。一話を観ても、ひたすら女の子たちと甘々にいちゃいちゃしているだけので、恋愛描写に興味がわかない自分には拷問と言っても良い展開でした。最近のエロゲーは物語(序破急)とか必要ないんですかねえ…。日常系とか流行っているけど、これがトレンドと言うものなのでしょうか。よく、わかりません。

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買ったもの

1.『永遠虹路』 綾崎隼 メディアワークス文庫
2.『緋弾のアリア(1)~(6)』 赤松中学 MF文庫J
3.『魔女の戴冠Ⅰ~Ⅲ』 高瀬美恵 幻狼ファンタジアノベルス
4.『魔女の戴冠―ラ・ドルチェ・ヴィータ』 高瀬美恵 幻狼ファンタジアノベルス
5.『おれと一乃のゲーム同好会活動日誌その1 ごく個人的な世界の終わり』 羽村哲 MF文庫J
6.『クロノ×セクス×コンプレックス(1)』 壁井ユカコ 電撃文庫
7.『猫物語(黒)』 西尾維新 講談社BOX
8.『いちばんうしろの大魔王 ACT10』 水城正太郎 HJ文庫
9.『B.A.D.(3) 繭墨はおとぎ話の結末を知っている』 綾里けいし ファミ通文庫
10.『ぼくのうた』 十文字青 幻狼ファンタジアノベルス
11.『翼の帰る処3(上)』 妹尾ゆふ子 幻狼ファンタジアノベルス

買った。なんか新刊じゃないのもあるけど、まあよくあること。

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2010.07.28

『世界平和は一家団欒のあとに(10) リトルワールド』

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世界平和は一家団欒のあとに(10) リトルワールド』(橋本和也/電撃文庫)を読んだ。

急ぎもせず、引き伸ばしもしない実にニュートラルな雰囲気のままの最終巻。前巻でまとめに入る感じはあったけど、その予感を裏切らず、かといって過剰に盛り上げるでもなく、あくまでも”家族の問題”に終始したバランス感覚については見事と言わざるを得ない。

つか、最後に来るのは柚島家の問題だろうと言うのは予測できることではあったけど、ここまで徹底的に柚島家の問題だけの話になっているのはさすがに潔ぎ良過ぎるような気もする…。まあ地球の危機さえも、家庭問題の付随問題に過ぎないのがこのシリーズの特徴であったので、その意味では立ち位置のぶれないストーリーテリングであったよな。むしろ、世界の危機も大事だけど、それと同じくらい家族の事だって大事なのだと言うスタンスからは、軋人にとって柚島の問題は何よりも(それこそ地球の危機よりも)大事なことであった、と言う解釈も出来るので、あらあら、まあまあ、お熱いわねーみたいな感想しか出てきませんな。

で、物語の要請に従って、軋人の前に敵が現れてバトルわけですが、近年のラノベの主人公によくある、自分の正しさと言うものに対する不信に、囚われつつ、しかし、最後までまったく意志がぶれなかった軋人はナイスガイだと思いました。悩むことがあっても、なにに悩むのかにはまったく迷わないところには爽快感がありますな。正しいかどうかではなく、自分がどうしたいのか、そして相手はなにを望んでいるのかをきちんと考えた上で自分の意思を表明するあたりは、無神経でもなくわがままでもなく、自分の行為の愚かさを理解した上で、自分を貫こうと言う態度は、実に良いスタンスなんじゃないかなあ。ネタでもベタでもメタでもなく、その中道を行くって感じ。

この主人公が成熟している感じが実にハードボイルドであり、カッコいい作品でした。そうか、今頃気がついたけど、軋人のキャラクターはハードボイルド作品のキャラだったんだなー。男のダンディズム(=やせ我慢)を完全に体得しているもんな軋人は。

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2010.07.27

『Fate/EXTRA』プレイ日記…その2

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Fate/EXTRA』の二回戦突入。

書き忘れてたけど、シンジの最後にはびっくりしたなあ。いや、最後の発言の違和感のなさについて…。確かにそれならシンジの言動と行動がいちいち幼稚だった理由も理解出来る。…だが、問題はそんな発言と行動をしていても「シンジだから」で納得していたキャラクター性と言うものの奥深さよな…。

今更の話ではあるが、このゲームは通常戦闘がムズイ。そこら辺の雑魚でも、相手の攻撃パターンを忘れるとボコボコにされるのがきついなあ。いちいちパターンをメモしたりするのもメンドいので、だいたいこういう傾向があるレベルでプレイしているんだけど、眠かったり疲れていたりすると、すぐにパターンを忘れてギリギリの戦いをしていたり。

ダン・ブラックモア卿は、なんつーかボンクラが好きなジジイキャラって感じ。なんでボンクラってこんなにジジイキャラが好きなんだろうか。いや、自分が好きなだけかもしれないが。

理不尽なdeadendに、さすがFateだと感心してしまった。これがないとFateって感じがしない。逆に言うと、これですごくFateをやっているって感じがした。

ブラックモア卿はいちいちかっこいいな…。言動もかっこいいけど、同時にそれまでの人生に対する空虚さを覚え、その上で新しい”何か”を得ようとしているところもカッコイイ。

ブラックモアのサーバントはアーチャーか。なんか普通に弓を主体にするアーチャーって、今までの聖杯戦争の中で初めてじゃねえか…?接近させることなく、弓と奇襲と罠で戦うって、実にアーチャーというか正当なレンジャーっぽくてよろしいですな。

情報マトリクスの設定はなかなか面白いですねー。まあシステムとして面白いと言うよりも、サーバントの真名を見破ろうとする過程で、サーバントやマスターの持つ過去や望みなどが明らかになっていく過程がすごく面白い。物語に対する没入感を非常に高めてくれる設定ですね。敵は一体どんな人間なんだろう?と想像することを助けてくれるシステム。うん、興味深いです。

ブラックモア卿との決戦は、ちょっとグっと来るものがあったわ。情報マトリクスの賜物ですなー。

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2010.07.26

『ヘヴィーオブジェクト 採用戦争』

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ヘヴィーオブジェクト 採用戦争』(鎌池和馬/電撃文庫)を読んだ。

これは酷い(褒めてます)。鎌池和馬はまったく自重しねえな!ちょっと科学的に怪しげなところとか、強引な展開とかは断固として無視して物語を進めていく豪腕が男らしすぎるだろ…。数ページに一回ぐらい、「ちょ、ありえぬだろ!」とか「ねーよ!」とか思わず口走ってしまうほどにツッコミ待ちな姿勢ながら、しかして、一切を無視して物語を描く。うーん、すげえ。作家として必要な資質として「細かいことを気にしない」(うろ覚え)を挙げたのは米澤穂信だったように思うが、鎌池和馬はまさに生まれながらの作家であろうと思われる。そもそも土台からして、オブジェクトなる超巨大超兵器に対して、裸一貫ろくな武器もない主人公たちが、度胸と機転で破壊していくと言う設定からしてぶっ飛んでいるので、物語もどんどん破天荒になっていくのは当然としても、それでもきちんと物語を制御下に置いている作者はちょっとすごいんじゃないかと思わないでもない。

で、2巻目の内容なんだけど…うん、正直、こいつら何のために戦争をしているのかとか考え出すと頭が痛くなるのでスルーする方向で。そのあたりは舞台背景であり、あまり真面目に考えると粗がいくらでも出てきそう。もちろん、そのあたりは重要なところではないので、それでいいのだ。ピンチにつぐピンチを前に、持ち前の悪魔に愛されたかのような悪運でもって切り抜けていくクウェンサーとヘイヴィアのコンビ。悪態とジョークを友として戦場駆けずりまわる二人の姿は、ハリウッド映画のバディものを思わせる軽快さがあって、実に楽しい。止まらないハリウッド化に引き摺られてか、日本的戦闘美少女であるミリンダがややヒロイン的には後退し、出来る女上司のフローレイティアさんが今巻ではメインヒロインに昇格し、悪運コンビに振り回されて酷い目に遭う役回りになっている。フローレイティアの軍人としての背景が語られ、しかし、そのあたりは戦場でスラップスティックに右往左往しているうちに、なんやかやでうやむやになっていく一連の流れには正直素晴らしいと思いました。なんでそんな展開になったのか、読み終わったあともイマイチわかんねえんだけど、まあそれはそれでいいのだろう。たぶん。

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2010.07.23

『六百六十円の事情』

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六百六十円の事情』(入間人間/メディアワークス文庫)を読んだ。

うーん、どうも入間人間は群像劇を描かせるといまいちピンと来ませんねえ。小規模な奇跡も個人的にはイマイチだったんだけど、こっちはさらに良くなかった。そもそも、この人、キャラクター小説を書くつもりはまったくない割りに、キャラクターのフォーマットをキャラ小説的に作るものだから、いま一つ人物に面白みに欠ける。別にキャラ立てをしないならしないでもいいんだけど、それならキャラで話を回さなければいいのになあ、とかなんとかグダグダ。

どうも、登場人物たちが、みんな同じような印象を受けてしまうのはしょうがないにしても、事件そのものに対してもそれほど印象深いわけでもなく、かといって物語の取り組み的に斬新なことをやっているわけでもなく…。結局、作者が何を志向していたのか、最後までわからなかった…。ひょっとして、自分、何か読み方間違えました?作者の意図、読み取れてませんか?

まあでも、作者の分からないことはなるべく書かないようにしようとする姿勢はわりと好感が持てたかも知れない。「私」の動機や人間性とか、あんまり分かりやすくない、ギリギリのリアリズムがあったわけで、まあその意味ではそれなりにラノベを外そうという作者の意図はあったのかなー。

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買ったもの

1.『シドニアの騎士(3)』 弐瓶勉 講談社
2.『へうげもの(11)』 山田芳裕 講談社
3.『変ゼミ(4)』 TAGRO 講談社
4.『超人ロック 嗤う男(1)』 聖悠紀 メディアファクトリー
5.『金翅のファティオータ 四界物語(1)』 黒川裕子 C・ノベルスファンタジア

買った。

フェイト/エクストラが止められない。面白いっすなあー。

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『Fate/EXTRA』プレイ日記…その1

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Fate/EXTRA』です。久しぶりにRPGのリアルタイム日記を書く。前はドラクエ9以来ですかね。購入したのは通常版。サントラはちょっと欲しかったけど…ま、いいや。

基本的に自分はタイプムーン厨なので、知らない人には意味不明な単語が出てくると思うけど、とくに説明とかしないのであしからず。Fateをやってない人は読まない方がいいと思います。

まずは予約特典のムック読みつつムービーを見てみる。ネタバレがありそうだったら即座に撤退する予定だったが、どうやらFate/EXTRA世界の雰囲気を匂わせる小道具と言ったところみたいで一安心。まあなんかごちゃごちゃ書いていたが、要するに西欧財閥とか言うでっけえ組織が世界を支配していて(「封印指定」とか単語があるところを見ると、魔術協会が前身なのかねえ)、それに対するレジスタンスがいて(この世界の遠坂凛はレジスタンス側の魔術師(ウィザード))、アトラス院がまた独自の錬金術を保持していると。舞台になるのは月で発見されたものすげえコンピュータ(のようなもの)をめぐって、三者(あとそれ以外の有象無象のウィザードたち)がそれぞれハッキングを仕掛けたのが今回の聖杯戦争だったっつーことか。うむ、わけがわからん。西欧財閥がどうやって世界を支配しているのか、レジスタンスの目的がなんなのか、まったくわからん。が、そのあたりはあくまでも背景であり、それほど気にしなくてもいいのかもしれない。まあ奈須きのこのことだから詳細な設定がされている可能性は高いが。

まあいいや、プレイするにあたってはとりあえずすべて忘れることにした。で、早速、プレイしてみるなり、テキスト部分(ノベル形式になっている)が奈須きのこ節がむんむんで読み難いことこの上なく素晴らしかった。うん、これだよこれ!こういうのでいいんだよ!

平凡に過ごしている少年が、日々の違和感に気がついたとき、世界はその真の姿を現す…とか、展開があまりにも王道で痺れますなー。一昔前のSFか伝奇か。その頃の匂いを感じられます。RPGでこういう学園伝奇を真面目にやっているのは、そう、ペルソナ3、4ぐらいかしらん。

しかし、画面が公開された当初からペルソナペルソナと言われていたけど、学園ジュブナイル伝奇をやるとペルソナ形式が一つの完成形なんだろうなーとも思えますな。これを覆すのは容易なことではないのかもしらん。勿論、この作品も影響を受けていないとは言えないけど、まあこれくらいは誤差誤差。システム面やキャラクター面で独自の面白さが出せればいいんじゃないかと思うよ。

んー、最初は完全にノベルゲー+ペルソナですね。奈須きのこ分を補給できるので退屈ではないが、まあ、最初はメインキャラの紹介に徹しているのかな。

凛さん、なんか今回はやけにエロスっすね…。服装はそんなに変わってないけど、足のむちむち感が…黒ストの光沢が…絶対領域が…(お前が足にしか興味がないことが良くわかった)(あ、足フェチちゃうでっ!?)。

シンちゃんはほんとゆがみねえなあ。底が浅くてプライドも安いくせに高いしなあ。ところで間桐さん家の桜さんの髪が長すぎて原作ライダーになっているんですが。キャライメージがハイブリッドなのかしら。

と言うか、ワダアルコのキャラデザはなんかエロいな。全体的に。なんか竹内絵と比べると肉々しい。

プロローグ終了。どうやら原典Fateを踏まえた展開のようですな。RPGでこういうトリックを仕掛けるとは珍しい、って言うかこれRPGの発想じゃねえな。おっけーよー。

性別はどうすっかなあ。セイバーを使う予定なんだけど、主人公を女にして百合コンビを組ませるのもありか…よし、男にしよう。

ん?主人公にもなにか背景と言うか秘密があるの?

丹下桜セイバーこと赤セイバーさんはエロいなあ。第一印象が「パンツ!」だったのはここだけの話な。立ってても座っててもエロい。あと、丹下桜の声を久しぶりに聞いた。久しぶりすぎてどんな声だったか忘れてた。と言うか、聞いた今でも昔のキャラが思い出せない。

しかし、言峰神父はいつでもどこでも誰に対しても胡散臭えな。さすがである。

タイガーや桜や言峰神父が再現されているという事は、第5次聖杯戦争そのものはあったのかなあ。モデルがないといくらなんでもNPCでここまで再現できないよね。そうするとシンちゃんと凛の存在がおかしくなるんだけど。うーん…暫定の結論としては「たまたまこうなった」ってことかな!(思考放棄)

蒼崎姉妹はこの世界でも仲が悪いなあ…。でも、この二人が会話していると言うのはものすごく新鮮だ…。未だかつてない、青子と燈子のやりとりが見れるのは『Fate/EXTRA』だけ!

”楽園の死角”を”エデンの東”と読ませるセンスに感動した。さすが奈須先生や!

あらあら。なんか赤セイバーさんが可愛いわ。なんと言うか、この人、高貴な犬と言う感じの方よね。気位が高いから内心では主人にかまって欲しくて遊んで欲しいのをグッとこらえてツンツンしているんだけど、実際にかまってもらえると、口先だけ文句を言いつつ尻尾を全開に振りまくって大喜びしている感じ。ツンデレ?違う、高慢デレ。何かするたびに「どうだ、余はすごいだろう!?」と主人公に同意を求めて、褒めてもらうとふんぞり返って大喜びしているあたりとか、あらあら、可愛いわこの子、って感じ。慢心王が女の子になったらこんな感じかなあ(それは無いな)。

しかし、赤セイバーさんの真名は、やっぱりあれなのだろうか…。ラテン語を使用していて、一人称が「余」で、頭痛持ち…。そして芸術家気質でバイセクシャル…うーむ。

とまあこんな感じでダンジョンをうろうろしていたらいつの間にか5時間たってた。…5時間!?時間が経つのが早すぎだよ!と言うわけで大変楽しんでプレイしております。

そんなことを言っているうちに一回戦終了。いきなりサーバントの正体で大物が出てきてびっくりですよ。シンちゃん…お前、本当にへっぽこだな…。こんなにすげえサーバントを使いこなせないなんて…。

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2010.07.22

買ったもの

1.『カンピオーネ!(7)斉天大聖』 丈月城 スーパーダッシュ文庫
2.『絶園のテンペスト(2)』 原作:城平京 構成:左有秀 作画:彩崎廉 スクウェアエニックス

買った。

あと、本じゃないけど、『Fate/EXTRA』を買った。いやー、ようやくプロローグが終わったところなんだけど面白いねー。文章が一目でわかる奈須きのこ節。奈須きのこ以外のなにものでもない。とりあえず基本に沿ってセイバーさんを選択してみたけど『対魔力C セイバーとしてはあるまじき低さ』とか書いてあって爆笑。さすがこのセイバーさんは一味違うぜ。

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2010.07.21

『共和国の戦士』

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共和国の戦士』(スティーヴン・L・ケント/ハヤカワ文庫SF)を読んだ。

ミリタリー系のSFはあまり読んだことがなかったので読んでみた。思ったよりもミリタリー分は多くなかったのは拍子抜けだったけど、その分、普通にエンタメとして読めたのは良かったのかもしれない。きちんと軍隊の一兵士として組織に使われる不自由さみたいなものもあったしね。やっぱり、この手のミリタリー系は、理不尽な命令にそれでも従わなければならない葛藤を描いてくれるのはお約束だもんなー。

ただまあ全体的に大味な印象を受けなくも無い。この作品世界では、末端の軍人はすべてクローン兵士であり、しかも、本人たちは自分(だけ)はクローンだと言うことに気がついていないと言う設定なのだが…ちょっとこれは無茶すぎる設定だろう…。いくら心理的調整を受けて、自分の容姿だけは別に見えているとは言え、自分以外のすべてがクローンだとしたら、自分の素性を疑わないわけがないと思うんだが…。まあ、ここはあくまでもアイディア勝負であって、ツッコミを入れるのは無粋であると言われれば、たぶんそのとおりだ。おそらくは厳格な身分制度によって消費される兵士と言うものを象徴的に描こうとしているのだろう。これは象徴であって、現実的な意味合いで図ってはいけないところなのだろう。

物語そのものはわりとシンプルで、新米軍人として赴任した主人公が、さまざまな陰謀やパワーゲームに翻弄されつつも、危機を脱していくと言う流れなのだが、単に主人公が超人的なパワーを駆使して、と言うよりも、状況を判断して、あるいは仲間の力を借りたり、あるいはちょっとした幸運に助けられたりと、ハリウッド的なご都合主義からは少しずらしているところがなかなか興味深くあった。こういう陰謀に巻き込まれたら、本人に出来ることなんてほとんどなく、助けが必要であると言うのは実に納得がいく。

全体としてはシンプルかつ大味ではあるけれども、きちんとリアリズムを失わないところでコントロールしている作者にはなかなか好感が持てました。まあSF的な面白さとしては、クローン兵士という存在について、もうちょっとスポットが当たればよかったかとも思うんだけどね。続編があればちょっと違うのだろうか。

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買ったもの

1.『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!(2)』 ひろやまひろし 角川書店
2.『ゼロの使い魔(19)』 ヤマグチノボル MF文庫J
3.『僕は友達が少ない(4)』 平坂読 MF文庫J

買った。

相変わらず異常に熱くて寝苦しい夜が続いております。もうベッドで寝ることは完全に諦め、さらに布団さえも暑苦しいので、今では床で寝ています。フローリングは涼しいけど、固いのが難点だよな。寝る環境じゃあねえよそれ、とかツッコミはなしの方向で。自分でもわかっている。

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2010.07.20

『くあっどぴゅあ』

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くあっどぴゅあ』(木本雅彦/ファミ通文庫)を読んだ。

ロボットにかける若者たちの青春、と言う感じでなかなかナイスなSF。だけど、正直、ライトノベルとしてはキャラ付けが浮いている気がするなー。ライトノベルとして浮いているのではなくて、ライトノベル的部分が作品から浮いているのね。これは大きな違いです。つまり、もともとこの作品は舞台設定とサイドキックと言うロボットスポーツ競技の設定だけで8割方勝っていると思うんだけど、どうもライトノベルの客層を意識しすぎたのか、キャラクターの描写が違和感を覚えるのでした。先に同作者の『星の舞台からみてる』を読んでしまったせいもあるかもしれないのだけど(感想は近いうちに)、どうもラノベナイズされた戯画的なキャラ描写が作品のソリッドな雰囲気にあってなくて、正直、こういうキャラ描写はいらなかったような気がするんだけどなー。

とは言え、そうした部分を考慮してもなおやっぱりこの作品はナイスであろうと思います。サイドキックと言うロボット競技が単純に面白いと言うのもある。やっぱり、こういうスポコン物と言うのは勝負そのものよりも、勝負に至る過程こそが重要であろうと思うのだが、単純に技術を磨くのではなく、それぞれの持つ特技や特性がピタリとはまっていく共同作業の描写が大変に幸福なもので、好ましいと思います。こういう類いの幸福さと言うのは、実にライトノベル的な売れ線ではないので大丈夫かなあと思ったりもしますが(ハイ、余計なお世話ですね)、そこに主人公とヒロインの間で繰り広げられる恋愛模様でバランスを取ろうとした作者の努力は買いたいところです。もっとも、この部分が非常に主人公の煩悶とした心理がリアルで、言い換えれば実に泥臭く(むしろライトノベル的には悪化しているのだけど)、作品としてはとても面白くなっていると思います。

あと、サイドキックと言うのが単純なロボットバトルでは終わらないあたりの確かな技術的想像力に基づいた発想が面白く、ああ、やっぱり作者は現代と地続きの(しかし架空の)未来を描く力がある人だなあ、と思いました。うん、やっぱり普通にSF青春スポコンとしておもしれえな。続きは読みたくもあり、読みたくもなし(きちんと完結しているしね)、と言ったところです。

ライトノベルの良さといえば懐の深さなんだから、こういう作品ももっと受け入れられるべきだと思うんだよな。と言うわけでSFに興味のある人に向いているかも。

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2010.07.18

買ったもの

1.『ケモノガリ(2)』 東出祐一郎 ガガガ文庫
2.『萌神』 十文字青 一迅社文庫
3.『星図詠のリーナ(3)』 川口士 一迅社文庫
4.『アンチ・マジカル ~魔法少女禁止法~』 伊藤ヒロ 一迅社文庫
5.『羽月莉音の帝国(3)』 至道流星 ガガガ文庫
6.『白夢(4) 雲壁の彼方へ』 瀬尾つかさ 富士見ファンタジア文庫
7.『RPG W(・∀・)RLD(6) ―ろーぷれ・わーるど―』 吉村夜 富士見ファンタジア文庫
8.『フルメタル・パニック!(11) ずっと、スタンド・バイ・ミー(上)』 賀東招二
9.『されど罪人は竜と踊る(9)』 浅井ラボ ガガガ文庫
10.『史上最強の弟子ケンイチ(39)』 松江名俊 小学館
11.『絶対可憐チルドレン(22)』 椎名高志 小学館
12.『4444』 古川日出男 河出書房新社
13.『進撃の巨人(2)』 諫山創 講談社

ここ数日で買ったもの。新刊発売日が重なったことでこんなありさまです。

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2010.07.15

買ったもの

1.『銃夢(2) 新装版』 木城ゆきと 集英社

買った。

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2010.07.14

『秋の星々の都 永遠の戦士フォン・ベック(2)』

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秋の星々の都 永遠の戦士フォン・ベック(2)』(マイクル・ムアコック/ハヤカワ文庫SF)を読んだ。

これはきついなあ…。全体的に観念的すぎて作品としてのバランスが崩れているのはムアコックらしい作風と言えるのだが、ちと今回は主人公のマンフレッドがヒロイン…と言っていいのか、クレタの女公爵リブッサに懸想し続けて、寝ても覚めてもリブッサへの劣情で悶々としている独白を読ませられると言う、恋愛小説が苦手な人間(つまり僕だ)に対しては拷問とさえ言える展開が延々続くと言う大変厳しい内容。さらにこのリブッサと言うのが非常に独立心旺盛かつ不羈不遜と言う、物語の時代設定から考えると非常に進歩的な女性であり、男性に対して支配的に振舞う、悪い言い方をすれば悪女的な人物なので、読者である自分から見ればマンフレッドはリブッサに利用されているだけで最終的に必要なくなれば捨てられることは目に見えているのに、ちっともマンフレッドは気がついてくれないと言う極めてストレスフルな展開になるのであった。まあリブッサと言う人物そのものは、おそらくひとかどの人物であるとは思うんだけど、恋人にしたいとは絶対に思えないからなー。野心と恋人で、躊躇なく野心を選べる人物は、ジェンダー小説としては興味深くもあるけど、どう考えてもヒロインとはいえないよね。まあ、女主人公と言う意味でのヒロインならば該当するかもしれないが…。

絶対に報われるはずがないのに、リブッサのためにほいほい危機に立ち向かってしまう(しかもそのことに反省しないと言う体たらく!)マンフレッドは読み手としてはとにかくハラハラさせられました。そもそも自分、恋愛の過程にまったく興味がない人なので、こういう恋愛の過程で駆け引きが描写されても面白さがちっとも分からない。物語の半分くらいがマンフレッドの劣情で構成されている今作は、実に読むのが大変でした。しかも、恋愛描写がやたらと観念的ときているから、厳しさは倍増しております。ただでさえ恋愛描写は読む気がおきないのに、読解しなければ理解出来ない恋愛描写とか、どんな嫌がらせだよー。

まあ、絶対途中で裏切ると思っていたリブッサの最後の描写はなかなか興味深くはあったな。あ、別に恋愛が成就するとかは無いですよ(そんなことはありえない)。ただ、このリブッサは利己的ではあっても悪人ではなく、ただ野心に溢れていただけなんだよね。世界を我が物顔で牛耳っている男たちを抑え、自分が(観念的世界で)頂点に立とうとした。その野望自体は善悪では語ってはいけないところだろうと思うのです。女であるだけで一段低く見られるか、ただの劣情の相手としか見られない時代、世界にあって、彼女のような野心を抱いた人間はとてつもない労苦を味わったであろうことを考慮すれば、単純に世俗的な野心を抱かなかったリブッサはむしろ見事な人生であるとも言える。

と言うわけで、マンフレッドはあくまでも彼女に恋をする脇役A、あるいは彼女の語り部であり、リブッサこそがこの物語の真の主人公であるのだろうと思います。そしてそう捉えることによって、とてつもない苦行であったこの作品も、少しは見通しが良くなったかなとも思います。野心や能力もあり残酷で気まぐれな男たちの中で、ときに冷酷に、あるいは女の武器を使って切り抜けていくリブッサの物語としては、なんとも痛快な物語じゃあありませんか。ただ、主観人物となるのが彼女に利用される男A、と言うところがなんとも皮肉的とも言えますが…。

あ、書きながら思ったけど、本当にこの作品はジェンダー論的な作品なのかもしれない。本質的に”男性向けポルノ”であるフィクション世界の中で、その秩序に反旗を翻した女性キャラクターが主人公であると。男性視点のまま、女性優位の物語を描いたことによって、男性読者が不愉快な感触を覚えるのはむしろ当然のことなのかもしれない。だって、エンタメの大原則を否定しているわけだからね。リブッサは、女性を快楽の道具としてしか見ない世界秩序に対してこそ、憎むべき敵であったのでしょう。世界に対して立ち向かった”女性”を男性の視点から描写する。そういう意味では、なんとも意欲的な作品であったと言えるように思います。

あと一緒に掲載されている短編「フェリペ・サジタリウスの快楽の園」については…うん、ぜんぜんわからん。なんでこれをフォン・ベックシリーズに組み込んだんだぜ…。読解がややこしくなるじゃねーか。フォン・ベックシリーズでなければ幻想的な雰囲気が漂うブラックな短編として評価できたと言うのに…。まあ、自作をどうしようと作者の自由ではあるんですがねえ…。

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2010.07.13

『ロッド&ブレット』

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ロッド&ブレット』(水城正太郎/幻狼ファンタジアノベルス)を読んだ。

『いちばんうしろの大魔王』の作者です。原作を読んだが意外なことに(実に失礼)面白かったので、興味を持って単発シリーズらしくこの作品を買ってみました。なにやら文明崩壊後の、19世紀アメリカっぽい世界観で繰り広げられるライトハードボイルドと言った風情。わりとハードボイルドとして本格派と言うか、会話がなかなかに洒脱で警句に満ちていて、作者はハードボイルドのセンスがあるなあ、と感心しました。この警句センス(なにそれ)についてかなり良い感じだったのは嬉しい誤算(重ね重ね失礼)。大魔王でもちょっと感じたけど、この作者、どうも土台の部分はSFとかハードボイルドとか、あっちのところにあるような気がするなあ。ライトノベルはその一環で書いているという感じもする。実のところ水城正太郎は極めてクレバーなタイプにように思えるのですね。萌えとかエロとか計算して書いていて、その意味ではヤマグチノボルの同じタイプと言えるでしょう。ただ、ヤマグチノボルはその計算をした上で読者の欲求に最大限に応えるタイプであるのに対し(言うまでも無いですが自分の勝手な妄想です)、水城正太郎はどちらかと言うと自分の書きたいものを優先するタイプであるように思います(繰り返しますが勝手な妄想です)。 どんなに萌えエロを書こうとしても、どうしても作者が顔を出してしまう。これは弱点でもありますが、それだけに書きたいものが明確にあるということでもあり、悪いことでもないように思えます。

さて、盛大に話が逸れたので内容について。ライトハードボイルドとしては予想以上に満足感のある作品でした。タイトルにもなっている若き富豪ロッドと元革命家ブレッドのコンビのキャラクターが立っていることは勿論、彼らの軽快でユーモア溢れる会話や、それなりの経験に基づいたカッコいい台詞など、なかなかに隙がない。ハードボイルド的なカッコよさと言うのは、下手をすると極めて痛々しい中二病的なものになってしまうことがほとんどですが(ライトノベルでハードボイルドを志向すると大抵そうなる)、こちらの作品では本当に主人公たちの人生観が見えて、なかなかに重みを感じました。やっぱりきちんと作者が経験と人生観を持っている人だと作品が締まりますねー。善き哉。

作中で起こった出来事についてはわりと突き放した距離感があるのもハードボイルド。ハッピーエンドではなかったり、主人公側が割りを食う展開があったりもしますが、そうした苦味は薬味みたいなもんだよね。すっきりした展開にはなかなかならないところもありますが、それもまた自分は評価したいと思いました。

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買ったもの

1.『賢い犬リリエンタール(3)』 葦原大介 集英社
2.『ケルベロス(2)』 フクイタクミ 秋田書店
3.『一年生になっちゃったら(6)』 大井昌和 芳文社
4.『ジゼル・アラン(1)』 笠井スイ エンターブレイン
5.『伴天連XX(1)』 原作:猪原賽 漫画:横島一 エンターブレイン
6.『神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルと真夜中のカルテット』 あざの耕平 GA文庫
7.『神曲奏界ポリフォニカ リユニオン・ホワイト』 高殿円 GA文庫
8.『プロテウス・オペレーション』 ジェイムス・P・ホーガン ハヤカワ文庫SF

買った。

リリエンタールを買うのをすっかり忘れてた。近所の本屋が売る気がなかったのか、すみっこの追いやられていて、実に泣けてくる…。ジゼル・アランはなんかのチラシで気になってたやつ。もしかしたら森薫のアシスタントかなにかかも。描き込みへの意気込みがそっくりです。伴天連XXは…まあ…江戸時代でクトゥルーとかやられたらとりあえず買ってみないといけないじゃない…。プロテウス・オペレーションは、ホーガンが亡くなったという話を聞いて、ちょっと追悼の念を込めて。まあなんとなく気紛れで買ったとも言う。

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2010.07.12

買ったもの

1.『天冥の標(3) アウレーリア一統』 小川一水 ハヤカワ文庫JA

買った。

風邪がなかなか治らない。もう一週間以上風邪を引いているような気がするのだけど、体力と抵抗力が落ちているのかもしれない。

あと、どうでもいいことなのだが、夜きちんとベッドに寝ているはずなのに、朝起きると必ず床で目を覚ます。おいおい…まったく降りた記憶がないんだけど…。さらに言えば自分のベッドはロフト式なので、階段を下りないと床まで行けないのよね。まったく無意識で階段を下りていると言うのか…恐ろしすぎる…。

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2010.07.11

『アップルジャック(2)Pousse‐caf´e』

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アップルジャック(2)Pousse‐caf´e』(小竹清彦/幻狼ファンタジアノベルス)を読んだ。

殺人鬼としての衝動を内に秘めたシトロン。自分を認め、受け入れてくれた誰よりも大切な存在だったアップルジャックを失った彼女は、彼の意思をついで殺人鬼を狩る殺人鬼としての一歩を踏み出す。匂いを操る魔性の美女ストレガ、凄腕のナイフ使いスプリッツァーなど、異能であり社会からは阻害される異物でありなにより怪物である二人とともに、生きるために殺すチームの行く末は。と言う展開で、大変ボンクライズムに溢れていて素晴らしいですね。そして、そのボンクラ部分と言うのはえてして癖が強く泥臭いものなんですが、そこは作者のバランス感覚か、会話の軽妙さと物語が纏う洒脱さが、上手くその泥臭さを補っている。このあたりは、なんとも不思議なセンスと言うか…。一見、気障にさえ思える会話にも、きちんと作者特有のユーモアと暖かい視点があって、すごく良いのではないかと思いました。

また、シトロンを守る大人たちが集まっていた前作に対して、今回は桜と言うシトロンと歳のさして変わらない少女が登場して、シトロンサイドの視点も増えてきたように思います。アップルジャックの暮らしていた部屋で、彼の遺したものを向き合いながら、自分がどれだけ大切にされていたのかを実感する。その上で、彼女は彼の後を追うと言う、きちんとした継承の物語になっているように思います。正直、前作で物語はきちんと完結していたので、迷走の可能性もあるんじゃないかと思っていただけに、なかなかにスムーズな主人公の交代を行っていたように思いました。

あー、その意味では、一冊かけてシトロンが自分の立ち位置を定めるまでの物語になっているとも言えるわけで、主人公として確立する回だったのかも。アップルジャックが正直ものすごくキャラ立ちしていただけに(穏やかで愛情深くユーモアのある大人で茶目っ気もある。嫌う方が難しいキャラクターだった)、彼の後継となるにはまだまだシトロンは足りない。むしろ2巻になった方が彼の懐の深さがより描写されているところもあって、存在感はむしろ増しているとさえ言える。それゆえに、彼の後を追いかけようと言うシトロンの決意が重い意味を持つわけですね。なかなか見事な作り方をしていると思います。

そういった継承の物語としても面白いですが、単純に異能集団同士のバトル小説としての側面もあり、そちらについてもいちいちキャラが立っている敵殺人鬼チームの個性の強さもあって面白いです。殺人鬼で外道ながら、どうにも存在にユーモアを感じると言うのか、なんとも不思議なキャラクター描写ですなあ。ほんと、外道なのに魅力的と言うのはどういうことなのか…。まあ、厳密な意味での異能力バトルとしては、やや詰めが甘いような気がしないでもないんですが(なんか結局一対一のタイマンバトルになっているのはちょっとなー。せっかくチームになっているのに勿体無い)、それを含めてもユニークな作品になっていると思いました。

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2010.07.10

『天使から百年 魔人と主人と廃棄物』

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天使から百年 魔人と主人と廃棄物』(野梨原花南/富士見ファンタジア文庫)を読んだ。

なんだかえらいものを読んでしまったなあ…と言う感じ。作者の野梨原花南はわりとけっこう前から好きで何冊か読んでいたのだけど、なぜか今ままで感想は書いてなかった。何でかと言うと、読み終えた後に上手く感想が言語化できなかったのです。面白いんだけど、しかし、具体的に何が面白いのかさっぱり分からない。それでいてどことなく引っかかるものを感じる。本当に、何をどう語ればよいのか、途方に暮れてしまうのでした。なんと言うか、作者はどうの自分とは物語についての感覚が違うっぽい。ハチワンダイバーで言うところの異能感覚と言うやつかもしれない。自分とは物語の”ルールの捉え方”が違うって言う感じもします。しかし、面白い。本当になんなんだろうなー。

とは言え、今回は多少は自分にも理解できると言うか、解釈のできたので忘れないうちに書いておくことする。と言っても、やっぱり良く分かってないんだけど…などと言い訳をつらねても仕方が無いな。見切り発車でゴー。

正直、最初から作者らしさがノンストップで目が回りました。最初はとあるヨーロッパ風異世界において”敵”の攻撃にさらされている人類と”敵”の種族の命運を書けた戦いが描かれるのかと思われました。その中で、魔人を召喚することの出来る主人公の少女が、ああ、その力で戦っていくのだなと。ところが、主人公のピンチに陥って、そこに登場してきた魔人が…あれ?と。いや、別に何が出てきても驚くつもりはなかったんですよ。この手のパターンはわりと使い古されているので、カエルが出ようが美形が出ようが、うん、まああるよねと予測していました。ところが…その…出てきたのがどう考えても現代の女子高生(ネタバレ)でして…。いや、それ自体は驚かなかった。驚かなかったんだけど、あれ?なんか変だぞ、と思い始めてきたんです。読み始めていくうちにその違和感は予感へ、そして確信に。これ…異世界ファンタジーものじゃなくて…『ゼロの使い魔』のルイズ視点(百合バージョン)じゃねえか!完全に、異世界の少女同士のコミュニケーションドラマになってる!!正直、まさかジャンルで罠を仕掛けてくるとは思わなかったのでびっくりしました。

しかし、驚きはまだまだそれどころでは収まらなかったのです…。二人の戦いは続き、いかにもライトノベル的なバトル(しかし、微妙に常道を外している)が続くのですが、”敵”の正体が明らかになり、お、物語の落としどころが見つかってきたかな、と思ったところで場面が暗転。突然江戸時代(たぶん)が始まったときには混乱を通り越して惑乱しました。ちょ、ちょっと!これが物語にきちんと繋がるんだろうな!?と不安になったところで、最後の一撃!何が起こったのかはちょっと説明しにくい。いや、別に意外な展開と言うわけじゃないんだぜ。ああ、良くあるパターン。それがプロローグだったらね!このあたりに至っては、すでに惑乱を通り越して呆然としておりました。た、確かに先ほどの描写に繋げるにはそれしかないわけだが…それが最初の話とちゃんと繋がるんだろうなあ!?

物語の”ジャンル”が二転三転四転ぐらいでひねりまで加えた展開。超展開なんて生温いぜ。物語の基本や常道をまったく無視して、奔放かつ大胆に展開させ、ノンストップノンブレーキで物語にさらなるドライブをかけていく。”物語の構成でテンションを語る”と言うかなりすごいことをやっているような気がする。文体とか個々の物語そのものは、わりと少女小説的なんですけどねー。そうしたものを超越したものを感じました。

果たして、最後の展開は一体何を意味しているのか…。サルタ・マギーマルタ・サギーシリーズの展開を踏まえると…ひょっとしてこの巻はまるごとプロローグだったとか(ようやく物語の舞台に上がったとか)じゃあないだろうな…。だとしたら、一巻でわりと丹念に描かれた世界観はなんだったのか…。あれまるごとダミーとかそんなんか…。だとしたら…絶句…。

と言うのが自分の読んだ時の感想でした。うん、見切り発車で書いてみたけど、やっぱり支離滅裂になってしまいました。まことに申し訳ないですが、これが自分の精一杯。僕にはまだまだこの物語を理解するにはくんふーが足りない模様です。しかし、そんなへっぽこな自分ですが、それでもなぜか面白い。これは先ほども書きましたが、物語の構成自体が大胆でパワフルだからです。物語そのものに、得体の知れない魅力を感じました。およそ、自分の領域外の作品ですが、それでもすごいことはわかる。これはそういう作品だと、自分はしみじみを思うのでした。

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2010.07.09

『ミスマルカ興国物語VII』

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ミスマルカ興国物語VII』(林トモアキ/角川スニーカー文庫)を読んだ。

おいおい、なんかまたすげえもんを書いたな林トモアキ。なにこれ?林トモアキの真骨頂と言うべきか、際限のないハッタリとインフレが相乗作用によって天元を突破してなんかいろいろなものをぶち抜いてしまった。テンションが高いとかノリノリだとか、そういうものとは別次元の何かを体験したぜ…。

まあはっきり申し上げますが、作品としてはムチャクチャです。この展開に至るまでに、なんか伏線あったっけ?”特号”はともかく、他の人たちの背景についてはあまりにも唐突な展開に開いた口が塞がらない。また、その前に出ていた、まあ預言者の人たちの展開とかは『お・り・が・み』を知っている人ならばかろうじて理解できるものの、正直なところ作者は突然キャラが変わって物語が暴走するとかやりすぎだよ!これ、意外性を出そうとしてむしろキャラを殺す最悪手だよ!

ネタバレなので細かくは言えないのだけど、預言者の”あの展開”は正直脳みその血管が切れるかと思うほどに腹が立った。おいおい、数百年だか千年だか知らないけど、これまで頑張っていたのは”彼女”じゃないの?それをほんのちょっとしたことで全部台無し?”彼女”の代わりに”彼女”が全部持って言っちゃうの?それまで”彼女”を守り続けていた”彼”の人生の意義とかはどうなっているの?とまあ、文句を言いたいことは山のようにあるのだが、しかし、この展開を踏まえた最後の物語のオーバードライブ感は凄まじいものがあることは認めざるを得ない。

くそー、なんだこれは…。すごいと思ってしまう自分がすげえ悔しいぞ…。けど、まあ、確かにすげえよなあ…。正直、物語としては意味がわからんが、瞬間最大風速は確かに強力なものがありました。でもムカつく!あークソー!

まあそんな感じで面白かったですよ(感想じゃねえよこれ)。

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買ったもの

1.『怪物王女(12)』 光永康則 講談社
2.『XBLADE(10)』 原作:イダタツヒコ 漫画:士貴智志 講談社

買った。

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2010.07.08

『東京レイヴンズ(1) SHAMAN*CLAN』

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東京レイヴンズ(1) SHAMAN*CLAN』(あざの耕平/角川スニーカー文庫富士見ファンタジア文庫)を読んだ。

一時期、あざの耕平は読まなくなっていたのだが、BBBシリーズが存外面白かったもので、改めて読んでみました。まあ一巻の時点では”良く出来たライトノベル”以上のものではないんですが、BBBシリーズもやたらと面白くなってきたのは5巻ぐらいからだったので、少なくともそのくらいは付き合ってみようと思います。この巻はほとんどまるごとキャラクターの顔見せの回だったことを考えてみても、おそらくかなりの長期シリーズとなるのだろうし、まだまだ判断を出来る段階ではないですね。

ただ、この段階で言えることは、やはりあざの耕平はキャラクターを描くのがやたら上手いな、と感じました。主人公のほどよくキャラが立って、読者に嫌われないと言う絶妙な立ち位置や、クールでニヒルな友人、今回はそのキャラ立てにトリックのあったヒロインなど、キャラクターの立て方が絶妙。キャラの配置を一巻まるごとかけて構築しているだけに、今後の動かし方に期待を持たせてくれました。

タイトルがかっこ良さ優先なのかかなり意味不明な感じになっていたり(ちょっとこのセンスは何とかして欲しい)、陰陽道については深いところまでは突っ込むつもりはなくいわゆる異能扱いになっていたりとライトノベル的な構成要素が強いあたりはちょっと気になりましたが、まあキャラクター小説に特化するつもりならばこの選択も悪くは無いのかな。やるならもうちょっと作品独自のルールとかあったほうが引きが強くなると思うんだけど…。まあこれはBBBやDクラなど、独自ルールを構築し、その上で物語を構築していた実績のある作者なので、今後に期待していいところなのかもしれないですね。

と言うわけで、基本的には次巻が肝になるのかな、と思っております。

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買ったもの

1.『烙印の紋章(6)』 杉原智則 電撃文庫
2.『学園キノ(4)』 時雨沢恵一 電撃文庫
3.『ミネルヴァと智慧の樹 始原』 浅生楽 電撃文庫
4.『ヴィークルエンド』 うえお久光 電撃文庫
5.『多摩湖さんと黄鶏くん』 入間人間 電撃文庫
6.『八犬傳(上)(下)(新装版)』 山田風太郎 廣済堂文庫
7.『獣の樹』 舞城王太郎 講談社ノベルス
8.『マップス ネクストシート(10)』 長谷川裕一 ソフトバンククリエイティヴ

買った。今日は電撃文庫の発売日だったようだ。大体、いつも買っている作家で落ち着いております。冒険はしない…つもりだったんだけど、一人だけ買ってしまった。うん、『ミネルヴァと智慧の樹』。冒頭をちら読みしてみたらなんとなく買った。面白いといいのだが。

ところで今日は恐ろしいことが起こった。どうも夜中に寝ぼけてベッド(ロフトタイプなので1メートル以上高い))から落ちてしまったらしく、下敷きにした小机の軸が折れた。怪我がなかったのは地味に幸運だったなー。その時はまったく気にせずそのまま床で寝てしまったようだが、朝起きてゾッとしたよ。頭から落ちたら死んでたかもしれん…。

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2010.07.07

『さよならペンギン』

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さよならペンギン』(大西科学/ハヤカワ文庫JA)を読んだ。

大西科学がハヤカワ文庫に!?と最初は驚いたけど、まあ順当なところではあった。あんまりライトノベル的な売り方は出来ないもんな。ならばハヤカワ文庫に移籍したことでどうなったかと言うと…うん、なんと言うか、すごくライトノベルと言うかキャラクター小説っぽかったです。SFのフィールドだとラノベに見えて、ラノベのフィールドだとSFに見えてしまうというのはちょっと作者にとっては気の毒なような気もするなあ…。

とは言え、SF的なキャラクター小説としては充分に面白く、最後に残る余韻を含めてわりとSFらしさを持っていたと思う。ただ、バトル展開があちこちにあるんだけど、正直それはいらなかったんじゃないか…?と思わないでもなかったです。冒頭の授業シーンとか、その後のペンダンとの生活とか、”教授”の講義とか、すごく刺激的でわくわくさせられたので、最後のまとめ方が、人間の情念に収束してしまったのは、なんと言うか、最初に期待していたものとはちょっと違ったように思えてしまったのでした。少なくとも、バトルシーンは要らなかったんじゃあ…?そんなことをしなくてもペンダンは充分にキャラは立っていたし、主人公のやり取りとかも面白かったし、何より冒頭の静謐で穏やかなシーンからの着地点としては、ちょっと不満が残りました。

とは言え、冒頭のシーンから続く、飄々としながらさまざまな論理で世界を構築していく一連の過程は非常にスリリングであったし、リリカルと言ってもよい世界認識はとても良いものだと思いました。まあ確かにここから物語に決着をつけるのは困難なので、”敵”を作れないと終われなかったのかなあ、と邪推してしまいますな。まあ、次は一冊まるごと世界認識だけの話も読んでみたいと思います。

売れるのかどうかはわからないけどねえ…。

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買ったもの

1.『ドリフターズ(1)』 平野耕太 少年画報社
2.『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD(6)』 原作:佐藤大輔 漫画:佐藤ショウジ 角川書店

買った。

ついにドリフターズが発売。ありがたや。アニメも開始の学園黙示録。アニメはなかなか丁寧な作りをしていて好感をもてました。あとはきちんと連載してくれればいいんだけどね…。

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6月に読んだ本

6月に読んだ本は以下の通り。なんか50冊と言う数にオレは思い入れでもあるのか?前にもこんな月があったような気がする。

それほど読んでいるわけではないが、今月はいろいろ調子よくなかったしなー。早く風邪を治したい…。

6月の読書メーター
読んだ本の数:50冊
読んだページ数:11906ページ

おれと天使の世界創生(ユグドラシル)2 (HJ文庫 ふ 3-2-2)おれと天使の世界創生(ユグドラシル)2 (HJ文庫 ふ 3-2-2)
大変リーダビリティが高く素晴らしいのだが、高すぎて損をしたような。
読了日:06月30日 著者:冬樹忍
厭魅の如き憑くもの (講談社文庫)厭魅の如き憑くもの (講談社文庫)
ホラーとミステリの融合を高いレベルで実現しているだけでなく、作者の教養が背景に見えて頼もしいです。
読了日:06月29日 著者:三津田 信三
スクランブル・ウィザード7 (HJ文庫)スクランブル・ウィザード7 (HJ文庫)
伏線とキャラクターの行く末が完璧に刈り取られて完結。抜群と評する他ない。
読了日:06月29日 著者:すえばしけん
天使のトビト (少年マガジンコミックス)天使のトビト (少年マガジンコミックス)
連載時にいきなり打ち切られた怒りが蘇ってきた。納得いかねー。
読了日:06月29日 著者:記伊 孝
ただ、災厄を狩る剣のように ナイツ・オブ・ザ・フリークス first act (ファミ通文庫)ただ、災厄を狩る剣のように ナイツ・オブ・ザ・フリークス first act (ファミ通文庫)
良く出来ているが継承の物語としてはそこの論理が明確ではないあたりが残念。
読了日:06月29日 著者:アズサヨシタカ
男子高校生の日常 2 (ガンガンコミックスONLINE)男子高校生の日常 2 (ガンガンコミックスONLINE)
最近の流行であるゆるふわ系日常漫画。メインが男子高校生だけどな。
読了日:06月27日 著者:山内 泰延
男子高校生の日常 1 (ガンガンコミックスONLINE)男子高校生の日常 1 (ガンガンコミックスONLINE)
ヤバイ…これマジでヤバイ…。笑いすぎて呼吸困難。めまいがしてきた(ヤベエ)。
読了日:06月27日 著者:山内 泰延
とある科学の超電磁砲 5 特装版―とある魔術の禁書目録外伝 (電撃コミックス)とある科学の超電磁砲 5 特装版―とある魔術の禁書目録外伝 (電撃コミックス)
常に強者であった美琴が崩れていくと言う展開がアツい(別にSじゃないで)。
読了日:06月27日 著者:鎌池 和馬
不堕落なルイシュ (MF文庫J)不堕落なルイシュ (MF文庫J)
マニュアル「超人」である主人公は利用されると最悪の兵器になる可能性があるので利用ではなく導いてくれた妹には百万回感謝すべき。
読了日:06月24日 著者:森田季節
えむえむっ! 9.5 (MF文庫J)えむえむっ! 9.5 (MF文庫J)
人間関係が意外に複雑。辰吉さえ三角関係を構築しているし。
読了日:06月24日 著者:松野秋鳴
ヴィンランド・サガ(9) (アフタヌーンKC)ヴィンランド・サガ(9) (アフタヌーンKC)
戦士から奴隷へ。波乱万丈なサーガはまだまだこれからと言う予感が楽しいです。
読了日:06月24日 著者:幸村 誠
今日もオカリナを吹く予定はない3 (ガガガ文庫)今日もオカリナを吹く予定はない3 (ガガガ文庫)
もう少しで自分の好きな展開になりそうなところで終わった。ざーんねーん。
読了日:06月21日 著者:原田 源五郎
聖戦のレギオスIII  終わりなき夜光群 (Style-F)聖戦のレギオスIII 終わりなき夜光群 (Style-F)
何も生み出さず何も得られないと言うひどく空虚な物語。何かを得ると言う事に対する嫌悪感が物語を支配しているような。
読了日:06月21日 著者:雨木 シュウスケ
鴨川ホルモー (角川文庫)鴨川ホルモー (角川文庫)
「ホルモー」と言う語感の玄妙な味わいがベネ。奇妙な外観ながら概ね健全な青春小説になっております。
読了日:06月20日 著者:万城目 学
GENEZ-4  ジーンズ (富士見ファンタジア文庫 ふ 1-1-4)GENEZ-4 ジーンズ (富士見ファンタジア文庫 ふ 1-1-4)
富士見だから直接描写が出来ないからって競売シーンとか・・・なにげにエロ過ぎです。マジ素晴らしいです。
読了日:06月20日 著者:深見 真
蒼穹のカルマ5 (富士見ファンタジア文庫)蒼穹のカルマ5 (富士見ファンタジア文庫)
頭が悪い展開なのに良い話になっていてなにか騙されたような。まあアリか。
読了日:06月20日 著者:橘 公司
マギ 4 (少年サンデーコミックス)マギ 4 (少年サンデーコミックス)
モルジアナさんがいると展開が速くなるなー。物語の手順をいくつか文字通りショートカットだぜ。
読了日:06月20日 著者:大高 忍
神のみぞ知るセカイ 9 (少年サンデーコミックス)神のみぞ知るセカイ 9 (少年サンデーコミックス)
また女体化だよ!しかしただの女体化ではなく体に引き摺られる心にまで踏み込んでいるのはさすが。
読了日:06月20日 著者:若木 民喜
NEEDLESS 11 (ヤングジャンプコミックス)NEEDLESS 11 (ヤングジャンプコミックス)
主人公久しぶり!・・・と思ったらすぐ退場だよ。これもう主人公はクルス君だよね。
読了日:06月20日 著者:今井 神
銃夢 Last Order 15 (ヤングジャンプコミックス)銃夢 Last Order 15 (ヤングジャンプコミックス)
ゼクスは完全に本能熱血バトルマニア主人公の格を手に入れているなあ。
読了日:06月20日 著者:木城 ゆきと
Pumpkin Scissors(13) (KCデラックス)Pumpkin Scissors(13) (KCデラックス)
アリス少尉は髪が伸びるとお姉さんと判別が難しくなりますね・・・。中佐はもう人間に見えないんですが。
読了日:06月20日 著者:岩永 亮太郎
コップクラフト2 (ガガガ文庫)コップクラフト2 (ガガガ文庫)
絵とヒロインのキャラが変わるだけでアメリカンドラマが随分ライトノベルっぽくなっているぞう。
読了日:06月20日 著者:賀東 招二
ほんのり変異!! 邪神大沼 4 (ガガガ文庫)ほんのり変異!! 邪神大沼 4 (ガガガ文庫)
女体化主人公とかミーハーな!とか言っているうちに過ぎ去ってしまうスピード感がさすが過ぎる。
読了日:06月20日 著者:川岸 殴魚
銃夢 新装版 1銃夢 新装版 1
イドは良くも悪くもオタクって感じで善性も持つけど自己中心的な人物だな。そこをかっこ良く見せるのが作者は偉いよな。
読了日:06月20日 著者:木城 ゆきと
マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス 4 懺業の戦野 (ファミ通文庫)マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス 4 懺業の戦野 (ファミ通文庫)
吉宗氏が書く文章は(小説としてはどうあれ)知性と経験が感じられる美しい文章であると思います。
読了日:06月16日 著者:吉宗 鋼紀
マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス 3 虚耗の檻穽 (ファミ通文庫)マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス 3 虚耗の檻穽 (ファミ通文庫)
やっぱマブラヴオルタはおもしれえなあ、と改めて思いました。
読了日:06月16日 著者:吉宗 鋼紀
犬憑きさん 下巻 (スクウェア・エニックス・ノベルズ)犬憑きさん 下巻 (スクウェア・エニックス・ノベルズ)
殺人鬼の話そのものよりも、そこまでに積み上げていく情念が素晴らしい。ここには倫理と論理と知性がある。
読了日:06月16日 著者:唐辺 葉介
犬憑きさん 上巻 (スクウェア・エニックス・ノベルズ)犬憑きさん 上巻 (スクウェア・エニックス・ノベルズ)
陰鬱でありながらポップであり女の子は可愛らしくもお話しはエグイです。
読了日:06月16日 著者:唐辺 葉介
マップス・シェアードワールド―翼を追う者たち― (Flex Comix)マップス・シェアードワールド―翼を追う者たち― (Flex Comix)
リープタイプへの愛が溢れている作品…かな。シュールだったりシリアスだったり良きアンソロジー。
読了日:06月16日 著者:長谷川 裕一,環 望,小原 慎司,津島 直人,富士原 昌幸,あろ ひろし
戦塵外史 五 戦士の法 (GA文庫)戦塵外史 五 戦士の法 (GA文庫)
花田先生の「傭兵大好き超愛してる!」っぷりが思う存分楽しめます。カウンターカルチャーとしての傭兵ですね。
読了日:06月16日 著者:花田 一三六
ぶらこんッ!? (アクションコミックス)ぶらこんッ!? (アクションコミックス)
作者は真性のド変態だと思いました(良い意味で)。もっとやって下さい。
読了日:06月16日 著者:いとう えい
乙嫁語り 2巻 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)乙嫁語り 2巻 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)
森薫先生はほんまシグルイやなー。書き込みの細かさには狂気さえ感じるよ。本当に凄まじい仕事をする。
読了日:06月16日 著者:森 薫
ミル 1 (ビッグコミックス)ミル 1 (ビッグコミックス)
面白い。なんかふわふわした人間関係が心地良いし、リアルな人外美少女モノとしても斬新。
読了日:06月16日 著者:手原 和憲
偽書ゲッターロボダークネス 始動編 (ジェッツコミックス)偽書ゲッターロボダークネス 始動編 (ジェッツコミックス)
エログロバイオレンスで生物的なメカとか意外と西川氏は原作とフィットしているような。
読了日:06月16日 著者:西川 秀明
電波女と青春男〈5〉 (電撃文庫)電波女と青春男〈5〉 (電撃文庫)
真君が一巻丸ごとひたすらヒロインたちとキャッキャウフフする話じゃった…。ちなみに僕の贔屓は前川さんです。
読了日:06月16日 著者:入間 人間
夏海紗音と不思議な世界2 (富士見ファンタジア文庫)夏海紗音と不思議な世界2 (富士見ファンタジア文庫)
海洋冒険児童文学風ライトノベルの嚆矢としてこれからもがんばって欲しい。
読了日:06月16日 著者:直江 ヒロト
空ろの箱と零のマリア〈4〉 (電撃文庫)空ろの箱と零のマリア〈4〉 (電撃文庫)
一輝は力比べや知恵比べを行っている登場人物の中で、一人だけまったく違う勝負をしているのがすげえ。
読了日:06月11日 著者:御影 瑛路
世界平和は一家団欒のあとに〈10〉リトルワールド (電撃文庫)世界平和は一家団欒のあとに〈10〉リトルワールド (電撃文庫)
軋人が徹頭徹尾ブレない男なのがカッコいい。もうヘタレ主人公には飽き飽きなんですよ!
読了日:06月11日 著者:橋本 和也
ヘヴィーオブジェクト採用戦争 (電撃文庫)ヘヴィーオブジェクト採用戦争 (電撃文庫)
鍛えに鍛えた俺のスルー力を無視して数頁に一回はツッコミを入れたい衝動を呼び起こすこの作品はすげえぜ。
読了日:06月10日 著者:鎌池 和馬
ノイン 2 (IDコミックス REXコミックス)ノイン 2 (IDコミックス REXコミックス)
ちょ、ちょっと待ったって。なんなのこの打ち切り臭は。とりあえずキャラの紹介が終わって、これから!と言うところで終ってしまった。ありえねえ。
読了日:06月10日 著者:村崎 久都
アクセル・ワールド〈5〉星影の浮き橋 (電撃文庫)アクセル・ワールド〈5〉星影の浮き橋 (電撃文庫)
スカイレーカーの持つ”欠陥”が視点を変えることで別の側面が見えてくるという展開には悔しいが感動した。本当に悔しい。
読了日:06月09日 著者:川原 礫
ペンギン・ハイウェイペンギン・ハイウェイ
ゲー!まさかの傑作!今回はジュブナイルSFとして傑作じゃねえか!ユーモア小説、ホラーときて、今度はジュブナイルか!引き出し広いなあ。
読了日:06月07日 著者:森見 登美彦
六百六十円の事情 (メディアワークス文庫)六百六十円の事情 (メディアワークス文庫)
自分では分からないことを適当に書くのは生理的に受け付けないのだが、今作の「私」の描き方はギリギリ許容範囲。
読了日:06月07日 著者:入間 人間
共和国の戦士 (ハヤカワ文庫SF)共和国の戦士 (ハヤカワ文庫SF)
主人公の選ばれし者の力ではなく、偶然と幸運によってかろうじて生き延びるという展開がわりと好きです。
読了日:06月07日 著者:スティーヴン・L・ケント
秋の星々の都 [永遠の戦士フォン・ベック2] (ハヤカワ文庫SF)秋の星々の都 [永遠の戦士フォン・ベック2] (ハヤカワ文庫SF)
こいつは生まれ着いての悪女だ!って感じのヒロインに常にのぼせ上がっている主人公にハラハラしっぱなしでした。
読了日:06月07日 著者:マイクル ムアコック
ONE PIECE 58 (ジャンプコミックス)ONE PIECE 58 (ジャンプコミックス)
仲間がオレのために血を流し倒れていくのがたまらなく嬉しい…!の台詞で滂沱の涙。エースの絶望の深さと、報われた瞬間が凝縮されている。
読了日:06月07日 著者:尾田 栄一郎
保健室の死神 3 (ジャンプコミックス)保健室の死神 3 (ジャンプコミックス)
藍本先生は本当に変なキャラを作るのが上手いよな。淀橋君なんて普通に最低のクズなのに妙に面白い。安田君は神。
読了日:06月07日 著者:藍本 松
ロッド&ブレット (幻狼ファンタジアノベルス)ロッド&ブレット (幻狼ファンタジアノベルス)
ハードボイルドはいかにかっこ良くスタイリッシュな台詞を作れるかにあると思うのだが、その点この作品はナイス。
読了日:06月07日 著者:水城 正太郎
アップルジャック〈2〉Pousse‐caf´e (幻狼ファンタジアノベルス)アップルジャック〈2〉Pousse‐caf´e (幻狼ファンタジアノベルス)
紛れもなくボンクラでありながら洒脱。お洒落なのに中二病。前作と変わらず、実にユニークなセンスです。
読了日:06月02日 著者:小竹 清彦
マーダス(たんけんふ)イーター (1) (角川コミックス・エース 98-16)マーダス(たんけんふ)イーター (1) (角川コミックス・エース 98-16)
作者買い、だが・・・んん?何だこれ・・・。黒執事と間違えたかと思ったぜ。
読了日:06月02日 著者:大岩 ケンジ

読書メーター

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2010.07.06

『スキュラ・ダークリー』

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スキュラ・ダークリー』(六塚光/一迅社文庫)を読んだ。

『灰とリヴァイアサン』シリーズの姉妹作であることに読むまで気がつきませんでした。言われてみれば、リヴァイアサンもスキュラも海の怪物だったな。これは迂闊であった。だって、てっきりディックオマージュかと思ったんだものー。そっち系の話なのかと思ったら全然違ったよー。

とは言え、リヴァイアサンシリーズが灼熱の太陽のイメージだとすれば、確かにこちらは暗闇の世界がイメージになっているので、まったくタイトルに意味がないわけでもない。あちらが怪物との、あるいは吸血鬼同士のバトル主眼とすれば、こちらはミステリー的な展開によるスリルが重視されていて、より世界観に迫っている感じなので、相補関係にあるようです。もっともミステリとして出来が良いかというと、まあ自分はミステリを評価する下地がないので割り引いて考えて欲しいが、それほど良いとも思えない。伏線の出し方が小出し過ぎて、終盤まで推理できないもので。ただ、雰囲気の盛り上げ方がミステリ的で、その意味ではミステリ的と言うのも間違ってはいないとは思いますが、まあそのあたりは主眼ではないのかもしれません。

姉妹作とはこちらは打って変って学園物のようなイメージがあって、世界観の枠を広げる意味があるかもしれないので、そのあたりも評価してもいいのかもしれない。ただ、ちょっと単品としては、リヴァイアサンシリーズありきの作品になっているので、わざわざ別シリーズにする意味があるのかどうかはやや疑問ではあるが…まあ、そのあたりを気にしなければ、概ね作者らしいユーモアアクションになっていると思います。正直、もう面白いかどうかが良く分からないのだけど、ミステリ風の展開と言い、読者を飽きさせない作り方をしているので、手堅いなあ、と言う感じでした。

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買ったもの

1.『もやしもん(9)』 石川雅之 講談社
2.『みなみけ(7)』 桜庭コハル 講談社

買った。

最近、風邪を引いてしまって、体調がよろしくない。薬も飲んで、夜も寝ているのに治らんなー。夏風邪なんだろうけど、どうしても夜が寝苦しくてタオルケットをどこかにやってしまう。これでは治るわけないよな。朝起きたらベットからいつの間にか降りて、床で寝てるし…。ぜんぜん記憶に無え…。

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2010.07.05

『ロマンス、バイオレンス&ストロベリー・リパブリック』

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ロマンス、バイオレンス&ストロベリー・リパブリック』(深見真/ガガガ文庫)を読んだ。

うん、これは良い意味でひどいな。作者がド趣味に走りまくっている超ボンクラ作品。簡単に言うとかっちょいい政府直属の殺し屋部隊をファンタジーの世界にぶち込んだ挙句、エルフ巨乳姫を拉致拷問でラピュタでバトルでした!ね、ひどいでしょう?しかし、ここまで趣味に走ってくれると、もう読者としてもウハウハでござる。ボンクラ読者を狙い撃ちですな。

ただ、単純に考えても、現代的な特殊部隊(暗殺、破壊工作などの不正規任務が主)を、剣と魔法のファンタジー世界に持ち込むと言うのは意外とあまりないケースなので、ここに手を付けてくれた作者を賞賛したい。剣と魔法の世界っつっても、騎士とか魔法使いばかりじゃないよねー。まともに戦わない、裏から裏の汚れ仕事をする世界もあるよねー、って言う。まあ相変わらず命の価値が軽いっつーか、淡々と殺戮を行いながら内省的な主人公の独白あたりに、作者特有の倫理観が見えて、ああ深見先生だなあ、と思いました。まあ、そのあたりの知らない人を殺すのは平気でも、美少女巨乳エルフとかは殺せないよね!男としては当然だよね!

そういう非常に癖の強いところもあるので、ボンクラ作品に耐性のない人はつらいかもしれないけど、概ねボンクラが欲しいものがつまっているので、巨乳エルフ、拷問、ラピュタ、殺し屋、とかその辺のキーワードが好きな人は読んでみるといいよ。

ただ、ちょっと作者が趣味に走りすぎたせいか、ヒロインのキャラが限りなく空気になっているのはちと気になるところではあるな…。まあヒロインよりも特殊部隊ものとしての側面が強い、と言うか明らかに作者が描きたいところはそこにあるようなので、致し方ないところではあるが…。たぶん、作者的にヒロインにあんまし興味がないんでしょうな。巨乳エルフと言う記号だけで、中身を描くつもりがまったく無いみたいです。でも、それでラピュタ、っつーか少年と少女(一見大人の二人ですが言動からして少年と少女そのものです)の逃避行でそれを回避すんのは悪手だと思うんだけどなー。もし続編があったらもう少しキャラを立てるつもりはあるのかしら。今回限りのゲストヒロインだったりしねえだろうな…。

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買ったもの

1.『うちのメイドは不定形』 静川龍宗 スマッシュ文庫
2.『天龍八部(7) 激闘少林寺』 金庸 徳間文庫

買った。初スマッシュ文庫です。

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2010.07.04

『神様のメモ帳(5)』

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神様のメモ帳(5)』(杉井光/電撃文庫)を読んだ。

杉井光は実にテクニカルな作家であると思います。物語の手続きはきちんと踏み、そこから手を変え品を変えて物語を作ってくる。ただ、そこから離れたことはしない(出来ない)と言う、良い意味でも悪い意味でも、テクニカル。たぶん、自分なりの作劇術が確立しているんだと思うんですが、そこから飛び出ることはない。そんな作者に対する印象を改めて感じてしまいました。作品自体は面白いし、楽しいです。アリスは魅力的だし、彼女を中心としたニート軍団もそれぞれがいろいろ動き回っているのも面白い。でも、そこに杉井光自身がどう思っているのかが良く分からんのですね。多分、読者にとって面白い展開を意識していると思うんだけど、本当に作者自身が面白いと思って書いているのかがよくわからない。該当部分の筆致の冷静さから判断するに、別に杉井光は幼女が好きなわけでも幼女に罵倒されるのが好きなわけでもなさそうだしな。いや、あるいは自分のフェティッシュな性向を完全に切り離して書けるほどにテクニカルと言うことなのかもしれないが。結論、良く分からんです。

今回は短編集なので一応各話感想。

「はなまるスープ顛末」
これは…どうなんだ?サングラスの男の正体については多くの読者の予想するところではあったと思うんだけど、それからストーカー事件とのつながり方は一体…。一応、伏線を張っていた(こういうところが本当に作者は用意周到ですね。褒めてません)から、まあ、いいのか、な?

「探偵の愛した博士」
このタイトルを考えたのがナルミだと思うと、本人の羞恥心とか自己嫌悪とか伝わってくるようで、杉井光は大変良い仕事をしたと思います。ただ、読者的には謎そのものではないけど、ナルミがミスリードされたある出来事についての答えになっているので、まあ注意するほどのこともないが、気をつけて。「酒好きが酒をやっちゃだめねえ」とおばさんの台詞が地味に良かった。ちょっと、本気の重い溜め息を幻聴した。幻聴するほどに世界につながりがある、って言葉だ。あの台詞は。ひどく後悔を感じさせる言霊がこもってたよ。

「大バカ任侠入門編」
このあたりになると、だんだんアリスとナルミの力関係も崩れてきていて、天然で直球なナルミの素直な感情表現に、アリスの方が動揺すると言う構図になってくる。ナルミもたくましくなって、自分の中に感情をためこまなくなった反動なのだろうかね。いろいろ他方面への活躍っぷりが留まるところを知らず、ナルミのリア充無双が始まりです。

「あの夏の二十一球」
あまり社会では役に立たない才能と努力を発揮するナルミだけど、まあいろいろと吹っ切れていて、精神的に非常な安定時期にあるみたいな感じだ。嫌らしい言い方をすると、もう一度ナルミをどん底に叩き落すフラグとも言えるが・・・さてね。最後のナルミパートはなんとも詐術的でしたな。来る球種がわかっても打てるとは思えないし…。うーん。

そして総括。どの話もそうだけど、アリスはすべての謎を解く。そこには事実しか残らない。どんなに残酷でも、苦しくても、”代替”のないもの。それが事実。アリスはそれをつきつけるけれども、しかしナルミはその事実に色をつける。事実に色をつけるとはすなわち”解釈”すると言うこと。無味乾燥な事実、”誰かのために真実”を生み出す。事実を暴き、真実を捧げる、この探偵コンビは実に良いコンビじゃねえの、と思いました。分かりやすく言うと、アリスは事実担当、ナルミは物語担当、と言うことなのですね。人は事実のみに生きるにあらず、物語によって生きるのだ。

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2010.07.03

買ったもの

1.『SKET DANCE(14)』 篠原健太 集英社
2.『スティール・ボール・ラン(21)』 荒木飛呂彦 集英社
3.『ぬらりひょんの孫(11)』 椎橋寛 集英社
4.『CLAYMORE(18)』 八木教広 集英社
5.『PSYREN-サイレン-(12)』 岩代俊明 集英社
6.『めだかボックス(5)』 原作:西尾維新 漫画:睦月あきら
7.『はるかかなたの年代記 双貌のスヴァローグ』 白川敏行 スーパーダッシュ文庫
8.『ふたりの距離の概算』 米澤穂信 角川書店
9.『星刻の竜騎士』 瑞智士記 MF文庫J
10.『インシテミル』 米澤穂信 文春文庫

買った。

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2010.07.02

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない(6)』

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俺の妹がこんなに可愛いわけがない(6)』(伏見つかさ/電撃文庫)を読んだ。

この作品の基本コンセプトは、超キモイオタクの行動、言動を美少女キャラにさせることにより、読者の嫌悪感を起こさせないようにすることで、オタクの面白おかしくてちょっぴり切実な日常を描いているとても技巧的な作品だったんだな、と言う一巻の時の感想を思い出しました。何でかと言うと、赤城兄と京介のエログッズコーナーがさすがに際立って変態的だったからです。いやー美少女じゃないだけで、ここまで変態的に見えるというのは、さすがに美少女パワーってのはすごいですね、と改めて感心したのでした。まあ変態的と言っても、性欲に溢れた高校生としては普通だと思うけど、なんつーか、いちいち描写がいちいちマニアックなバカさ加減に溢れていて良かったと思います。

あとはー、激写!沙織さんの素顔!とか、まあ無理矢理笑わせられたエピソードとか、まあ楽しくてキャッキャウフフな展開がさすがでございましたよ。しかし、要所要所で桐乃さんは正直お兄さん好き過ぎだろうという描写が溢れておりましたな。もう立派なブラコンぶりでありますが、まあ前巻であそこまで桐乃の心を救った京介に対してなんら感情が変化しないと言う方がおかしいので、大変物語的には正しいのではないかと思われました。だが、マジ妹なんだよな…。このままでは本気で妹エンドにまっしぐらなような…。あ、でもいくつか選択肢をミスったみたいだから、このまま肉親エンド回避なのかしら?(選択肢とか言うなや)

前回で弾け過ぎた黒猫さんが今回は比較的大人しくてオレしょんぼり。まあところどころで黒猫さんは京介のこと好き過ぎだろう(そして京介は鈍すぎだろう)という描写があって微笑ましかったですな。前回の告白を無理矢理うやむやにしてしまったことには正直驚いたけど、あれ、ありなん?京介さんはホンマどうやってフラグを立てているのか、よくわからんぜ。ついにあやせたん(たん言うなや)にまでフラグを立てるとは、京介先生の主人公っぷりはパネエな、と思ったのでした。

あ、個人的にはリアさんが良かったと思います。天才の持つ理解不能な不気味さ(オレ天才嫌いなのよ)と、小動物系の妹キャラっぷりの立ち方がなかなか魅力的でした。リアさんマジ恐い。オレなら即座に逃げ出すけど、意に介さず対等に接している京介さんの大人物ぶりに改めて感心した。だっておめえ、あんな子供っぽいくせに怪物的な精神的志向性とか、普通だったらビビるぜ。だって気持ち悪いもん。せめて、普通の人間ならビビらなくても嫉妬ぐらいはするんじゃねえかと思うんだが、その怪物性を認めた上で、きちんと接している京介さん偉いよなー。器でかいなー。その意味では、桐乃もきちんと”妹”に対する”姉”として接しているあたり、なるほど兄妹と言うことか、なんてキャラ設定の巧みさを思ったりした。

まあそんな感じか。あと最終ページは何度読んでも吹く。なんなんだあれは。

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