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2010.06.16

『エヴォリミット』プレイ中…その2

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リーティアルートをクリアしたので雑感。

うおーどうしたんだ東出先生。すごくストーリーがまともなんですが(ものすごく失礼)。なんと言っても物語が一貫して”リーティアの救済”と言う視点からまったくブレてないのが素晴らしいと思いました。リーティアの持つ秘密が主人公と繋がる展開も良かったし(これによりリーティアが主人公に憧れる動機が完全に理解出来る)、リーティアと関係の深いアクアの物語も、最終的に人々から受け入れられない恐怖に怯えるリーティアの克服の物語に繋がっていくと、とにかく物語のあらゆるエピソードで”リーティアを描写しよう”と言う意図が伺えました。どんだけリーティアは愛されているんだろうなーと思ったりもしましたが、僕は好きですこういうの。なんと言うか、色々なエピソードを費やして一つのことを語ろうとするタイプの作品が。もちろん随所で東出節と呼ぶしかない強引な展開はないわけではないけど、その強引な展開さえも、リーティアの救済と言う究極目標に奉仕しているとあっては、もはや認める他ない。

主人公の不知火君も、カズナルートと違って人類がどうとか世界がどうとか言わないで、徹頭徹尾リーティアを助けるというただそれだけのために死地に飛び込みまくるというキャラクターになってて、非常にいい感じ。1(リーティア)を助けるために9(多数)を見捨てるけれども、9もとにかくがんばって生き残れ!と言う不知火君の論理展開は爆笑してしまった。いや笑い事じゃねーが。この決断で何千人も死んでいる可能性があるけど、それでもリーティアを選ぶことを肯定するってあたりが非常にボンクラ(褒めてますよ)ですなー。倫理的にはかなりギリギリですが、男の子としては非常に正しいです。でも、無粋なツッコミだと思うけど、この選択は生きて帰ったとしても世界にリーティアの居場所がなくなっている可能性が高いので、良い選択とは言えないよな…。まあでもそれはしょうがないのか…。どの選択をしてもリーティアが不幸になる道筋しかないのなら、オレはオレの納得する方を選ぶぜ!と言う不知火君のエゴ肯定っぷりは爽快とさえ言える。

さっきも書いたけど、いくつか細かい点で気にならないわけではないんですが…。例えば、リーティアの正体を知った人々が混乱している中で、再びリーティアを受け入れるという展開はファンタジー以外の何物でもないし(あんな演説でパニックが落ち着くわけないよなー。あれは演説ではなく煽りっぽいし)、”災厄”の皆さんの空気っぷりは、カズナルートでの凋落によりまだ先があったのか!?とびっくりしたし、ヘカトンケイルが実質ラストバトルなのに、最後のタイマンバトルの必要性が全然わからんとか、まあ色々。でもまあそう言った残念な部分を無視できるほどに、”リーティアを描く”と言う目的は十分に果たしていると思います。その意味では良く出来たエピソードだったと思います。

あ、前回、東出先生は刈り込みが出来ない人なんかなあ、と言うような事を書きましたが、あれ撤回します。すいません。今回はちゃんと不知火君に視点を固定して、不知火とリーティアに関わりのないエピソードは極力省いているように感じます。最終決戦でも、不知火パートに固定して、他のバトルをカットしているのもちょっと意外に思いました。まあそれでも”災厄”の人との意味のわからんラストタイマンバトルとかあって、物語の構成よりもその瞬間の描写を優先したがる東出先生らしいなあと思うところはありましたが…まあ些細な問題ですね。

あと、カズナルートでも、おやっと思ったんですが、リーティアルートでも、最終的に「進化を否定」しているあたりは一体どういう事なんだろう。どちらも人外の領域まで進化する可能性を提示されながら、最終的に不知火君は進化を否定して、人間の領域に踏みとどまることになる。それが2回も繰り返されたわけだけど…ふーむ。ひょっとしてこれが作品のメインテーマなのかな?それとも最後の結論に至る前の前置きなのだろうか?エヴォリミット(限界進化)を乗り越えるのは生半可な決意では不可能、という事なのかな。まあ最終ルートの結果待ちだな。

あー。そういや、未だに主人公の”悲しみが感じられない”と言う設定が上手く機能している気がしないんだけど、これは一体なんなんだろ?たぶんどっかで使うつもりなんだろうけど、ちょっと勿体無い気が。ルートを二つクリアしたけど、どちらも活用されてなかったもんな。

とかなんとか。最後の雫ルートに入ったら別の感想が出てくるかもしれないので、とりあえずここまで。

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