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2010.06.30

買ったもの+雑記

1.『自殺島』 森恒二 白泉社
2.『医龍(23)』 乃木坂太郎 小学館

買った。

6月の感想件数がついに一桁になってしまった…。真面目に感想を書き出して(たぶん2005年頃)から一ヶ月の感想件数が一桁になったのはおそらく初めてのこと。今月はエヴォリミットの感想とかも書いていたせいもあるけど、最大の原因はやっぱり体調的なとこかな。どうも文章を書く気力と体力がなくなっていて、パソコンに向かっても文章が書けない。なんか一つの感想を書くのに一週間ぐらい頭を悩ますとか、ほとんど初めてかもしれない。別に変なことを書こうともしてないのに。うーん、とにかく、もうちょっと余裕が出来るまで、もしかしたら現状維持が続くかも。出来れば件数は二桁にしておきたいけど。

とりあえず、今日は頭痛がひどいので寝ます。

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2010.06.29

『ジョン&マリー ふたりは賞金稼ぎ』

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ジョン&マリー ふたりは賞金稼ぎ』(桝田省治/ハヤカワ文庫JA)を読んだ。

とても楽しい作品でした。騎士養成学校は卒業したものの、家督を継ぐ家もなく、仕官する先もないと言う、まるで就職先が決まらない大学生レベルにはお先真っ暗なジョンが、色々と偶然が重なってマリーにプロポーズしてしまったことで、マリーの両親に結婚を認めさせるために一財産を築かなくてはならなくなる。そんな二人が賞金稼ぎとして色々な事件にドタバタしながら関わって行く、と言う話だ。二人のいちゃいちゃぶりや、なにやらきな臭い陰謀など、エンターテインメントとしての要素はすべて兼ね備えている。色々な”面白さ”の要素を贅沢に盛り込んでいるあたり、作者は実にサービス精神が旺盛だなあと感心しました。

ただ、個人的には手放しに褒められないところもあり。というのは、どうにも物語の手順が基本に忠実すぎて、読者側としてはまったく予想を裏切られるところがないと言うところがあって。いや、別にこれは欠点ではなく、むしろ安心して読めると言う意味では、むしろこういう作品を望んでいる読者もいることであろうとは思うんですが、読みながらまったく「ため」がないというか、ストレスが感じられなかったんですね。やっぱりカタルシスって言うのは、それまでに読者にある程度のプレッシャーあるいはストレスをかけることで、それが解消されることによって生み出されると自分は思うのですが…。

物語自体は波乱万丈であり、起伏もあるのですが、いかんせん物事がパタパタとスムーズに(悪い言い方をすると単調に)進んでしまうのがちょっと。説明するのが非常に困難なのですけど、そのー、アミューズメントパークのアトラクションって、何もこちらがアクションをしなくても、どんどんイベントが起るじゃないですか(中には観客参加型のアトラクションもあるけど、それは除外します)。観客は別に何もトライしなくても、物語は進んでいく。で、今回の作品では、ジョンの視点から見ていると、まるでジョンがアトラクションでもやっているかのような印象を受けてしまったのです。ジョンから何もアクションをしていないのに(あ、プロポーズの部分は自分から動いてましたね。そこはともかく)、なぜかイベントの方からジョンのところに舞い込んでくると言うところに、非常にアトラクション的なものを感じます。

まあ、そこはきっと読み手の趣味の問題で、なにも事件を起こすのにひたすらプレッシャーをかければ良いというものでもないのですが、そのあたりが個人的には残念でした。

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買ったもの

1.『ただ、災厄を狩る剣のように ナイツ・オブ・ザ・フリークス first act』 アズザヨシタカアズサヨシタカ ファミ通文庫
2.『ななめカンナヅマ』 木村航 ファミ通文庫
3.『天使のトビト』 記伊孝 講談社
4.『ともだち同盟』 森田季節 角川書店
5.『ふたりの距離の概算』 米澤穂信 角川書店
6.『スクランブル・ウィザード(7)』 すえばしけん HJ文庫
7.『ハガネノツルギ Close Encounter with the Ragnarek』 無嶋樹了 HJ文庫
8.『すてっち!』 相内円 HJ文庫
9.『おれと天使の世界創生(2)』 冬樹忍 HJ文庫
10.『S BLUE ザ・スニーカー100号記念アンソロジー』 角川スニーカー文庫
11・『S RED ザ・スニーカー100号記念アンソロジー』 角川スニーカー文庫

買った。

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2010.06.27

買ったもの

1.『男子高校生の日常(1)(2)』 山内泰延 スクウェア・エニックス
2.『MUV-LUV ALTERNATIVE TSF CROSS OPERATION『トータル・イクリプス』&『TSFIA』総集編 Vol.2』 ホビージャパン

『男子高校生の日常』がヤバイ…これマジでヤバイ…。腹を抱えてのたうち回り足をばたつかせて頭を床に叩きつけるという傍から見れば気が狂ったとしか見えないぐらいに笑ってしまった…。呼吸困難で死ぬかと思った…。

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2010.06.25

買ったもの

1.『とある科学の超電磁砲(5) 特装版』 冬川基 アスキーメディアワークス
2.『憧憬の先にあるもの』 水鏡希人 メディアワークス文庫
3.『魔界探偵冥王星O ペインのP』 越前魔太郎 メディアワークス文庫

買った。1については…限定版なんてくだらねえぜ!と言っていた自分も堕落したものだなー、と。

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2010.06.24

買ったもの

1.『神話の力』 ジョーゼフ・キャンベル&ビル・モイヤーズ ハヤカワノンフィクション文庫
2.『クシエルの啓示(1)』 ジャクリーン・ケアリー ハヤカワ文庫FT
3.『スワロウテイル 人工少女販売処』 藤真千歳 ハヤカワ文庫JA

買った。

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2010.06.23

『ありすとBOBO(2)-下町決戦兵器マスラオ-』

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ありすとBOBO(2)-下町決戦兵器マスラオ-』(川崎康宏/GA文庫)を読んだ。

く、くだらねえ(褒め言葉)。前回がマグロ漁業かと思ったら、今度は下請け工場の話ですよ!おそらく世界初の中小企業ラノベ。さすが川崎康宏は目の付け所が違いますなー。

日本の技術力は世界一ィィ!と言うわけで、まあ確かに日本だったら下町の工場でパワードスーツを作っていてもおかしくない(いやおかしいが自分は積極的に騙されていく所存)。相変わらずアリス自身は物語の核心には迫りそうで迫らない感じ。あくまでも主人公は下町でパワードスーツを作っちまったおっちゃん、じいちゃんたち。彼らに出会ったことで、恋に悩む狂犬女子高生アリスがバトルをしたりしなかったりアメリカのスパイ(変態)や日本の情報部(普通)や自衛隊(この日本だと普通に軍隊のような気もする)がドンパチする話。一人の主人公が超人的なパワーで解決しないと言う作者の冷静さがクレバーだね!アリスはあくまでも敵情報部員の一人をなんとか足止めするぐらいの能力で、切り札はパワードスーツなんだけど、状況が錯綜して(まあ一人率先して状況をややこしくしている人がいるんだけど)誰が敵で誰が味方なのか良く分からん中、状況はどんどん混沌としていくわけです。楽しいのう。

途中でおっちゃんたちが語る下請けの悲哀、苦しさを社会科見学にやってきた高校生たちに語るあたりに奇妙な力の入れ込みがあって、下請けの苦しさとその後にやってくる危機に立ち向かうおっちゃんたちの姿を描くことによって、下請けの悲哀とそれでもなおくじけない誇りを描いている。もうとにかくおっちゃんじいちゃんたちの己の技術に対するプライドがかっこよく、これはプロジェクトXが取材に来るんじゃねえかとか思わないでもないが(犯罪行為をしているから無理だけどな)、その技術の注いだ先がパワードスーツと言うあたりがなんとめ酩酊感を得なくもない。…が、オレはあえて騙されることに決めたのだった。イエー!下町サイコー!

勿論、川崎康宏作品らしく、最後は華々しくも脱力感に溢れる展開に、一部の読者は大喜びであろう(オレとか)。ラストバトルのどうしようもなさはある意味言葉に出来ない気持ちが湧き上がってくるぜ。たぶんそれは感動ではない。そしてそれが良い。

まあアリスは相変わらず恋にテンパったりアワアワしていたりしてかわいーのでみんなも読めばいいんじゃないかな(投げ遣り)。

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買ったもの

1.『不堕落なルイシュ』 森田季節 MF文庫J
2.『えむえむっ! 9.5』 松野秋鳴 MF文庫J
3.『ヴィンランド・サガ(9)』 幸村誠 講談社

買った。

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2010.06.22

『シャギードッグV 虹の幕間』

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シャギードッグV 虹の幕間』(七尾あきら/GA文庫)を読んだ。

前回で大介にまつわる一連の事件に一区切りがついたこともあって、今回はインターミッション的な連作短編集となっている。まあ妥当と言えば妥当だし、今まで2巻ぐらいで打ち切りられていた作者の苦節を思えば、インターミッションが出来るほどに安定した人気があると思えば感無量。悪いけど、デビュー作の『ゴッド・クライシス』から読んでいるけど、こんなこと初めてだからね!(歳がばれそうだ)

まーそれはどうでもいいんだが。問題の内容はっつーと…七尾先生、めっちゃ趣味に走っていますよね!元々がこのシリーズはサイバーと超能力と武術の達人が入り乱れる作者の趣味に走りまくった作品だけど、それぞれのキャラクター一人一人のこれまでの積み重ねを丹念に描いた作品は、キャラクターとその背景にある世界の描写まで届いているようで、大変にやにやしました。この世界でサイバーな技術力とは、超能力とは、武術とは、遺伝子改良とは、どのような意味を持ち、価値があり、人々は生活をしているのか。つまり今回は”日常”の話なのであって。と言うより、そのような社会が成立した世界での”日常”ですね。今までも描写されてはいたけど、どうしても物語の方が優先されがちではあったけど、そのような社会では人はどのような価値観で生活しているのか、と言うあたりの描写に力が入っているのが大変よろしゅうございますな。アブドーチャさんの話とか、あの世界ではむしろ平常人に近い(まあ裏稼業にも近い)けど、そうした一般人やチンピラがどのようにサイバーと超能力と遺伝子改良と付き合っているのかと言うスタンスが仄見えるのが好みなんです。結局、自分は”異世界”を描写してくれる作品にスゲー弱いんだよなー。と言うわけでめろめろー。

個人的にはカイの話が一番楽しかったなー。ソフトウェアによって強化された超人と、ナチュラルボーン達人の対決。天才と呼ばれるものの無邪気な横顔。うーん、これは萌えるんじゃね?と言う戯言はともかくとしても、なんとなく先に繋がる伏線っぽいものも張られていたし、カイのこれから気になりますね。

それを言い出すと、今回の短編集は基本的にメイン登場人物のこれまで積み上げてきた成長を明らかにするところと、未来に向けて一歩を踏み出すと言う展開になっていて、まさにインターミッションと言うか、一区切りと言う感じで、作者はこの物語をじっくりと大切に積み上げていくつもりなんだなーと思うと大変うれしゅうございました。

あとはまた続編が2年後とかにならないよう、切に願います。おしまい。

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2010.06.18

『エヴォリミット』プレイ中…その3

51jecmop8vl__sl500_aa300_雫ルートをクリアしました。エンディングも全部見たしCGも埋まったのでコンプリートかな。いやーなんかやってみたらあっという間だったな。

やっぱりこの作品は攻略順が制御されているようで、前のヒロインをクリアすると次のヒロインルートに入る選択肢が出現すると言うやり方をとっているようです(ただ、リーティアルートのときは選択肢に気がつかなかったので、雫ルートだけかも)。この方式の場合、基本的にそれぞれのシナリオを補完する形になるわけですが、雫ルートはまさに全体のフィナーレとして位置付けられていたかなと。何しろヒロインの雫だけではなく、カズナやリーティアについても(本人のルートほどではないけど)葛藤と克服が描かれていましたからね。本当に”大団円”を目指していたようです。なにより、前二人のルートでは結局何をしたいのか不明のままだったカンパニー・マンの本当の目的があきらかにされ、最後の決着がつけられることになります。正直、リーティアルートに比べるとライターである東出先生の悪い癖である「あれもこれもやってみたい」が出てしまって、シンプルかつ端整とさえ言えたリーティアルートに比べると、ゴテゴテとして洗練さには欠けています。登場人物もやたらと多く、カズナルートでの悪い点であったキャラ描写の分散も見受けられます。

しかし。だがしかし、カズナルートとは異なるのは、その筋悪とさえ言えるストーリーを強引極まる腕力でねじ伏せようとする圧倒的なパワーです。おそらくカズナルートは全体の導入、キャラクターの紹介も兼ねていたために不完全燃焼な印象がありましたが、ここ、最終ルートに到達した時点でそんな束縛も消えて、とうとう東出先生がフルスロットルです。もう伏線が唐突だとかキャラ心理の推移がわからんとか展開がご都合だとか、そういった東出先生の欠点は”さらにはなはだしくなって”いますが、それを上回るほどに”東出先生が描写したいと思った場面”への注力がすさまじい。だんだん読んでいると欠点がだんだん「まあ…いいかな」と思えてくるぐらいには描きたいシーンの描写へのこだわりには感銘を受けました。うーん、マンダム(意味不明)。

特徴的なのが寛太郎君関係のイベントなんですが、(ネタバレなので反転)親友との殺し合い(反転終了)と言う最後の場面がまず最初にあって、そこにたどり着くまでの伏線や寛太郎君の心理描写は極めて不足していると感じました。その結論にいたるまでの葛藤や動機などは、単に”そういう人間だから”と言うだけの説明しかされません。まあ動機を延々と説明されても困るんですが、彼が悪鬼羅刹に陥るまでの過程が描かれなさ過ぎて、どうも釈然としない気持ちになるのです。ところが、最後のバトルシーンがとにかく力が入っている。ああ、東出先生が描写したかったのはこの”絵”なのだな、別に過程なんかどうでもよくてこのシーンが書きたかったんだな、と深く得心いたしました。あまりにもテンションが高すぎて、勢いで感動しそうになってしまいましたよ。

フィナーレ編だけにあらゆる登場人物になんらかの決着がつけられると言う凄まじく強引な展開ではありますが、それぞれの描写は確かにカッコいい事は認めなくてはいけないですね。例えばカズナルートで大概格が落ちたと言うか落ちすぎたと思われる”災害(カラミティ)”の人たちですが、雫ルートでも扱い悪いです。ほとんど中ボスレベルで、不知火君と雫に撃破されるためだけに出てくる感じです。ただ、どちらかと言うと今回は人間としての彼らにスポットが当たっている感じで、これはこれでアリなんじゃないかと。ドミトリたちの最後の決断は、あんまり自分は好きな展開じゃないんですが、理屈としては理解できます。数万人を殺害し、血と復讐に狂った”ファントムキラー”の禊として、己の血を贖ったという事。数万人を殺害した罪は決して許されるものではないが、彼にとって最も大切な”家族”の血によって、彼は救いを得た。無論、それで彼がすべての罪を贖ったわけではなくて、むしろ正気を取り戻したことによって更なる責めを己に受けることになるわけだが、それこそが彼の罰であり救いであったとも言えるでしょう。前2ルートでは救われなかった彼が自分の本当になすべきことに気がつく過程、その罪を贖うという儀式は、実に真っ当なものであると思いました。

まあ正直、人間に戻ってしまった”災害”のみなさんが今後の火星で生きていくことは現実的に難しく、物語上の都合で死んでしまった感じもしないではないんですが、でも、彼らの罪の贖いとしては、仕方のない命の使い方なのかもしれないなあ…。

ラストバトルはなんですかこのデモンベインは?と言う感じだったんですが、ちょいとスケール感が弱かったのがSF好きとしてはやや残念。まあ元々この作品は超熱血超人バトルだったのでSF的なセンスは高くないのは当然なんですが(脱線するけど、その理由は”パッチ”と言う人類の文化をすべて変革するほどのガジェットがありながらも人間の生活が根本的には変化していないと言うあたりからSFをやるつもりはないんだな、と思っていました。そもそもこんな世界だったら道路いらねーんじゃないかな)、それにしても多元宇宙にまで突入してバトルを繰り広げているわりにはあまりスケール感を感じませんでした。ただ、カンパニー・マンの求めていたものを、主人公たちが一概には否定はせず、決着がカンパニー・マンの求めていたものを”叶える”と言う形で決着したのはさすが東出先生、と称えたい。確かに彼は大罪人ですが、それでも仲間であったのだ。彼はすべてに納得して消えていくと言うあたり、この決着のつけ方は良いのではないかと思いました。まあ結論そのものはちょっとどうかとも思わないでもないですが…。

えーと、あとエヴォリミット(限界進化)について。今までは進化を否定していた展開だったのが、ついにと言うかようやくと言うか、突破をいたしました。その意味については…うう、なんだか良くわからん…。結局、ココロが枷になっていたと言うだけの話?あるいは一人で進化したら孤独だが、二人ならば進化することも出来るという事?なんか納得いかねーなー。ここまで引っ張っておきながら、”進化”と言うことそのものには何一つ意味が見出せなかったんだけど…。…まあ、意味なんてないのかもしれんが。ただの超人バトルをしたかった東出先生の舞台設定に過ぎないのかも…。この結論が一番ラクなので、なびきかけています。

あ、意味が良くわからんと言えば、主人公の”悲しみが感じられない”と言う特性。これも有効には活用出来てなかったよね。まあ途中で「悲しみを理解できないから相手を悲しませたくない!」と言う展開があったけど、これも別に主人公が悲しみを感じられないと言う特性でなくても、代替出来る展開だよね。要は相手を悲しませたくない理由なわけだから。どうも思わせぶりだったわりには物語に必要不可欠という感じがしなかったのが、気になったなー。まあ主人公の”欠落”が実は”物語的には意味がない”(物語的動機に結びつかない)というのも斬新と言えば斬新…なの、かな?よくわからんわー。

とまあ、色々残念極まるところと理解できないところは多々としてありましたけど、しかし、それを補って余りあるほどのテンションのすごさがあって、実に東出ゲーだと思いました。あちこちにケチをつけてしまったけど、まあ実際には平日含めて1週間ほどでコンプリートしてしまったと言う事実を考慮してくだせえ。つまらなかったらこんなに早くクリアできないし、そもそもプレイしないしな。

あとはオマケCDもあるので、近いうちにそれを聞く予定です。

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買ったもの

1.『ほんのり変異!! 邪神大沼(4)』 川岸殴魚 ガガガ文庫
2.『コップクラフト(2)』 賀東招二 ガガガ文庫
3.『今日もオカリナを吹く予定はない(3)』 原田源五郎 ガガガ文庫
4.『Pumpkin Scissors(13)』 岩永亮太郎 講談社
5.『聖戦のレギオスIII 終わりなき夜光群』 雨木シュウスケ 富士見書房
6.『銃夢Last Order(15)』 木城ゆきと 集英社
7.『NEEDLESS(11)』 今井神 集英社
8.『神のみぞ知るセカイ(9)』 若木民喜 小学館
9.『マギ(4)』 大高忍 小学館
10.『蒼穹のカルマ(5)』 橘公司 富士見ファンタジア文庫
11.『GENEZ-4』 深見真 富士見ファンタジア文庫
12.『レジェンド・オブ・レギオスII イグナシス覚醒』 雨木シュウスケ 富士見ファンタジア文庫

買った。

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2010.06.17

『七花、時跳び!―Time‐Travel at the After School』

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七花、時跳び!―Time‐Travel at the After School』(久住四季/電撃文庫)を読んだ。

おおーまともなSFジュブナイルだ。かなりの正統派と言うかコテコテと言うか。タイムリープってのは、最近だといろいろと深刻でシリアスな設定が混じっていたりするけど、この作品は徹頭徹尾、タイムリープすることに対して衒いがないのがよろしおすなあ。そうだよねーオレも突然自分の周辺でタイムリープなんて事象が起こったらいろいろ遊びそうだもん。…ごめん、ちょっと嘘ついた。オレが高校生だった頃は、いろいろと深読みするタイプだったので、もしかしたら遊ぶこともしなかったかもしれん。まったく、昔の自分はどうしようもないなー。

そんなことはどうでもいいんだけど。久住四季の過去シリーズと比べてみると、すごく物語のカラーが前向きでびっくりしました。前向きと言うか、健康的と言うか、健全と言うか。心を病んだ登場人物はいないし、みんなどこにでもいるような(能力は別にして)普通の学生っぽい感じがある。そのあたりもジュブナイル的な印象が強く感じますね。また、今回のキモとなる”タイムリープ現象”についても、それほど複雑なものではなく、とても素直な展開になっています。SFの素養がある人は、あのタイプのタイムリープなのね、とすぐに気がつくかもしれませんね。すくなくともその辺でオリジナリティを出すつもりないみたいです。

ただ、この作品が優れている点は、タイムリープ現象と、それに関わる主人公の日常に対する満たされない想いがきちんと噛み合っており、彼が感じていた虚ろをタイムリープによって暴き出し、虚ろを埋めるのもタイムリープによってであると言う展開が実に端整である。論理として美しくね?と思うわけです。

正直、テーマ的なものはきちんと描いてしまっているので続きはあるとも思えないが、それで充分だと思えるほどにきちんと一冊で完結しているSFジュブナイルでした。ライトノベル的には貴重な作品ですね。

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2010.06.16

『エヴォリミット』プレイ中…その2

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リーティアルートをクリアしたので雑感。

うおーどうしたんだ東出先生。すごくストーリーがまともなんですが(ものすごく失礼)。なんと言っても物語が一貫して”リーティアの救済”と言う視点からまったくブレてないのが素晴らしいと思いました。リーティアの持つ秘密が主人公と繋がる展開も良かったし(これによりリーティアが主人公に憧れる動機が完全に理解出来る)、リーティアと関係の深いアクアの物語も、最終的に人々から受け入れられない恐怖に怯えるリーティアの克服の物語に繋がっていくと、とにかく物語のあらゆるエピソードで”リーティアを描写しよう”と言う意図が伺えました。どんだけリーティアは愛されているんだろうなーと思ったりもしましたが、僕は好きですこういうの。なんと言うか、色々なエピソードを費やして一つのことを語ろうとするタイプの作品が。もちろん随所で東出節と呼ぶしかない強引な展開はないわけではないけど、その強引な展開さえも、リーティアの救済と言う究極目標に奉仕しているとあっては、もはや認める他ない。

主人公の不知火君も、カズナルートと違って人類がどうとか世界がどうとか言わないで、徹頭徹尾リーティアを助けるというただそれだけのために死地に飛び込みまくるというキャラクターになってて、非常にいい感じ。1(リーティア)を助けるために9(多数)を見捨てるけれども、9もとにかくがんばって生き残れ!と言う不知火君の論理展開は爆笑してしまった。いや笑い事じゃねーが。この決断で何千人も死んでいる可能性があるけど、それでもリーティアを選ぶことを肯定するってあたりが非常にボンクラ(褒めてますよ)ですなー。倫理的にはかなりギリギリですが、男の子としては非常に正しいです。でも、無粋なツッコミだと思うけど、この選択は生きて帰ったとしても世界にリーティアの居場所がなくなっている可能性が高いので、良い選択とは言えないよな…。まあでもそれはしょうがないのか…。どの選択をしてもリーティアが不幸になる道筋しかないのなら、オレはオレの納得する方を選ぶぜ!と言う不知火君のエゴ肯定っぷりは爽快とさえ言える。

さっきも書いたけど、いくつか細かい点で気にならないわけではないんですが…。例えば、リーティアの正体を知った人々が混乱している中で、再びリーティアを受け入れるという展開はファンタジー以外の何物でもないし(あんな演説でパニックが落ち着くわけないよなー。あれは演説ではなく煽りっぽいし)、”災厄”の皆さんの空気っぷりは、カズナルートでの凋落によりまだ先があったのか!?とびっくりしたし、ヘカトンケイルが実質ラストバトルなのに、最後のタイマンバトルの必要性が全然わからんとか、まあ色々。でもまあそう言った残念な部分を無視できるほどに、”リーティアを描く”と言う目的は十分に果たしていると思います。その意味では良く出来たエピソードだったと思います。

あ、前回、東出先生は刈り込みが出来ない人なんかなあ、と言うような事を書きましたが、あれ撤回します。すいません。今回はちゃんと不知火君に視点を固定して、不知火とリーティアに関わりのないエピソードは極力省いているように感じます。最終決戦でも、不知火パートに固定して、他のバトルをカットしているのもちょっと意外に思いました。まあそれでも”災厄”の人との意味のわからんラストタイマンバトルとかあって、物語の構成よりもその瞬間の描写を優先したがる東出先生らしいなあと思うところはありましたが…まあ些細な問題ですね。

あと、カズナルートでも、おやっと思ったんですが、リーティアルートでも、最終的に「進化を否定」しているあたりは一体どういう事なんだろう。どちらも人外の領域まで進化する可能性を提示されながら、最終的に不知火君は進化を否定して、人間の領域に踏みとどまることになる。それが2回も繰り返されたわけだけど…ふーむ。ひょっとしてこれが作品のメインテーマなのかな?それとも最後の結論に至る前の前置きなのだろうか?エヴォリミット(限界進化)を乗り越えるのは生半可な決意では不可能、という事なのかな。まあ最終ルートの結果待ちだな。

あー。そういや、未だに主人公の”悲しみが感じられない”と言う設定が上手く機能している気がしないんだけど、これは一体なんなんだろ?たぶんどっかで使うつもりなんだろうけど、ちょっと勿体無い気が。ルートを二つクリアしたけど、どちらも活用されてなかったもんな。

とかなんとか。最後の雫ルートに入ったら別の感想が出てくるかもしれないので、とりあえずここまで。

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買ったもの

1.『『マブラヴ オルタネイティヴ』公式メカ設定資料集 MUV-LUV ALTERNATIVE INTEGRAL WORKS』 エンターブレイン
2.『MUV-LUV ALTERNATIVE TSF CROSS OPERATION 『トータル・イクリプス』&『TSFIA』総集編 Vol.1』 エンターブレイン
3.『銃夢 新装版(1)』 木城ゆきと 集英社
4.『大正野球娘。(4)』 神楽坂淳 トクマノベルズエッジ
5.『ガールズ・アンダーグラウンド』 秋口ぎぐる 朝日ノベルズ
6.『琅邪の鬼』 丸山天寿 講談社ノベルス

買った。

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2010.06.14

『エヴォリミット』プレイ中…その1

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現在、propellerの新作『エヴォリミット』をプレイしています。真面目にエロゲーをやるのも久しぶりな気がするなあ。最近はデモンズソウルをやってたら余裕がなくて積みゲー化していたからなー。

ただ『エヴォリミット』のシナリオライター、東出祐一郎氏は、実は、自分にとって評価している部分と出来ない部分が極端に分かれているライターなので、実は始める前はちょっと不安でした。前々作にあたる『Bullet Butlers』が未だにプレイ出来ていないんですが、これは駄目な部分が序盤に集中していて、挫折してしまったのです。今回もそうなるんじゃないかなと思っていたんですが、まあ、とりあえずがんばってみました。

そして、紆余曲折ありながらもヒロインの一人目、カズナルートをクリア。どうも良くわからなかったんだけど、これクリアする順番がFateみたく制御されていたりするのだろうか。なんかものすごく消化不良感が満載だったんだけど…。まあ次のルートに行けばわかるのかな。

あ、いきなり脱線するけど、このあたりの”ヒロインを選択する”と言う概念が死ぬ程嫌いな自分ですが、今回は自分の中に「ルートごとの主人公は別人でありパラレルワールドであってプレイヤーとは乖離しているのだ」と言い聞かせながらカズナルートに入りました。今のうちに「ヒロイン毎に攻略する」ことについて自分の中で納得をしていないと、マジでプレイが出来なくなるかもしれないという危機感がそうさせたのですね(めんどくせえやつだなあ)(うるせえよ)。

閑話休題。

で、カズナルートをクリアしたことについて雑感。まあそうねえ…東出氏の良い部分の悪い部分が極端に表出しているって感じ。良くも悪くも東出ゲーでした。

正直ですね、序盤から中盤にかけては超面白かったです。東出先生特有の”かっこつけ”感が溢れる中二マインド溢れる冒頭、そして見知らぬ世界で目覚め、何もかもが分からないままに新しい世界に”好奇心”と言う武器を手に飛び込んでいく。わりと熱血な行動力と冷静な判断力を兼ね備えているという、エロゲーのテンプレからは半身ほど踏み出している主人公像も魅力的です。声も某いちばんうしろの大魔王様なので、好きな人にはたまらんものがあるでしょう(オレとか)。

ところが、中盤までは無類に面白かった物語が、後半に行くにつれてどんどん”ガッカリ”感が増していくというのは本当にどうにかしてもらえないでしょうか…。たぶん東出先生は物語全体を俯瞰しては構成しないタイプだと思っているんですが(どちらかと言うとその瞬間のライブ感を大事にしているような気がする)、どうも伏線の仕込み方が良くないんですよねー…。なんか後付け感が満載と言うか。あるいは伏線の回収が早すぎるというか。

どうも東出先生の伏線回収と言うのは、「実はこういうことだったんだよ!」「な、なんだってー!」と言う感じではなく、「実はこういうことだったんだよ!」「…で、それには何か意味があるの?」って感じなんですよ。回収したのはいいけど、どうも前の描写と辻褄が合わない感じがして、素直に受け取れないんだよな。それ、今、書きながら決めてない?みたいな。
あと、伏線の回収が早すぎると言うのも問題で…。ある場面でなんか怪しげなことが匂わされたと思ったら、次の次の場面ぐらいには回収されてしまったりして、早っ!と思ってしまう。まあこれぐらいのスピードで回収しておかないと、プレイヤーが伏線を忘れてしまう可能性があるので、一概に悪いとも言えないのだけど(小説と違って、AVGは読むのに時間がかかりますからね)、伏線回収の醍醐味は読者が伏線を忘れた頃に死角から一撃を加えることだと思っている自分としては、一体、どういう反応をすればいいのか、非常に困りました。「そんなどや顔で言われても…」と言う心境です。

あと、どんどん謎が解明されていくにつれて、反比例して物語のスケールが小さくなっていくという構成は、もう一週回って新しいとさえ思いました。冒頭を読んだときは、(以下ネタバレなので反転)星と人類の運命をかけた人外の存在との戦いかと思っていたんですけど→実は”パッチ”を手に入れただけの人間が狂った思想を手に入れただけでした!→実はその思想は洗脳されていただけでした!→実はただの私怨でした!(反転終了)と、すさまじいスピードで敵の格がダダ下がっていくという展開は、失礼ながら真剣に東出先生の正気を疑ってしまいます。これが面白いと本当に思っているのかなあ…。

まあ、このあたりはあくまでもカズナルートをプレイしただけの雑感なので、今後の展開にもしかしたら仕込みがされている可能性もあります。もしかしたらここで感じた感想がひっくりかえるかもしれません(と言うかそうであって欲しい)。

あ、あとこれは東出先生の特性と言うか個性の問題になってしまうので仕方のないところだと思うんですが、ちょっと物語の刈り込みに足りないところが気になりました。刈り込みと言うのは、物語上それほど重要ではないところを削り、主軸を明確にする手法を勝手にそう読んでいるんですけど、東出先生は、この重要ではないところを削るという事が本当に出来ないタイプなんだと思うんです(どうしても登場人物全員に見せ場を与えたくなってしまうのかもしれない)。前半は主人公の不知火義一の視点に固定されているんですが、後半から突然視点がブレはじめていって、ヒロインの内面や敵キャラや脇役の描写が増えてくるんです。これは適度なら世界観に厚みを与えるという意味では有効な手法だと思うんですが、下手に中盤から敵や脇役のキャラを立ててしまったせいで後半においても活躍をさせないわけにはいかなくなって、そして最終的に敵:5人VS味方:多数の同時中継バトルですよ。ただね、同時中継バトルは確かに熱いしカッコイイんですが、文章で描写するのはよっぽど上手い人でもない限り、2組か3組が限度だと思うんですよね…。今回は5組のバトルをやってしまったためか、それぞれのバトル描写が薄くなること薄くなること…。主人公のバトル描写さえ薄くなってしまったため、ラストバトルの緊張感がかえって削ぎ落とされてしまったように思いました。まあこれでバトル描写を濃くしていたら、逆に読み手にすさまじい負荷をかけてしまうことになるので、仕方のないところはあると思うんですが…。正直、主人公以外のバトルは描写しないで、文章数行くらいで片付けても良かったのではないかなあ…(このあたりが刈り込みが足りないと思った理由です。東出先生は、描写を薄く出来ても、描写をカットすることが出来ないタイプなんだろうと思うわけです)。

えーと…あとはそうだな…あ、そーだ。東出先生は自分がまったく興味がないことを、さも重要そうに語るのはよした方がいいよ!東出先生、実は基本的に超人バトルで超カッコイイ台詞を吐いて超カッコイイ必殺技とかぶちかましたい人だと認識していたんですが、今回は、突然物語の後半で「人と人は個人でありつつ繋がっていく」なんてお題目を主人公が言い出して非常に困惑してしまいました。少なくとも東出先生はこのお題目にまったく興味を持っていないのは、いきなり「進化の階段」とか主人公補正以外何ものでもないパワーで解決してしまったあたりを見れば明らかであろうと思われます。このお題目を成立させるには、作中のテーマとしてきちんと扱ってもらわないと…せめて序盤でそれらしい描写を入れてもらわないと、物語の前半と後半にテーマ的なつながりが弱くなってしまうと思うのですが…。

まあ、これも東出先生の特徴と言うか特性なんで非難するところではないのかもしれないんですけどね。実のところ、自分は東出先生は「何かを語るために」物語を書いている人ではないと思っています。ひたすら「快楽」に奉仕しているタイプ。ある瞬間のカッコよさ、キャラクターの魅力など、とにかく”その瞬間の快楽”を描き出そうとしている。その場面の描写がすべて。だから、キャラクターや物語に”メッセージ”をつけることにまったく興味がないのだと思います。それはそれでストイックな姿勢であり、自分のような「物語とは語るものだ」と思っているタイプには決して追いつけない領域にいる作家ではあるとおもうのですが、「エヴォリミット」では(と言うか東出先生がライターをやっているエロゲーでは)物語の要請上で倫理を語っているところが美しくないなーと思うのです。姿勢が徹底されてないんですよ。

例えば、自分は東出先生の小説「ケモノガリ」は紛れもない傑作だと思っているんですが、これの良いところは通り一遍のお題目が一切ないと言うところなんです。なぜ主人公は敵を殺すのか?それは敵がクズの外道の鬼畜だからだよ!と言う見事な割り切り。あとはいかに主人公がカッコよく敵を惨殺していくのかと言う”描写のみ”に特化した内容が本当に素晴らしかった。

これは推測ですが、エロゲープレイヤーというのは、わりと保守的なタイプが多いという事なのかもしれません。努力、友情、勝利と言うジャンプの三本柱が好きなんでしょうかね。東出先生が自分の趣味全開にすると、主人公には倫理がカケラもなくなってしまうので、プレイヤーに忌避感を抱かせるのではないかと言う憂慮があるのかも。ま、正直、いかにもオマケみたいに倫理的な要素を追加されても自分はちょっとどうかと思うんですが、これで一人でもファンを増やせれば御の字と言うところなのかもしれませんね。とかなんとか。

しまった、長くなりすぎてしまった。まだルート一つクリアしただけなのに…。別のルートをやったら印象が変わる可能性もあるのに結論めいたことまで語ってしまった…。えーと、今回はあくまでも暫定的な意見ですので、その点、誤解なきようお願い致します。今後の展開次第では、いくらでも前言を翻す用意はあります。

と言うわけで続きをやります。ちょっと時間がかかるかもしれません。

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買ったもの

1.『偽書ゲッターロボ・ダークネス 始動編』 西川英明 白泉社
2.『ミル(1)』 手原和憲 小学館
3.『乙嫁語り(2)』 森薫 エンターブレイン
4.『ぶらこん!?』 いとうえい 双葉社
5.『戦塵外史(5)戦士の法』 花田一三六 GA文庫
6.『マップスシェアードワールド 翼を追う者たち』 長谷川裕一他 ソフトバンククリエイティブ

買った。

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2010.06.10

『マスター オブ エピック~戦禍の果実~』

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マスター オブ エピック~戦禍の果実~』(鳥居羊/HJ文庫)を読んだ。

おおう、まさかこれがシリーズ化するとはなー。オンラインゲームのノベライズらしいのだけど、まあそっちは良く知らないので単品での評価すると、まあ興味深くはある、と言う感じ。

いろいろとゲーム独自の設定があるみたいだけど、そのあたりはわりと物語中に溶け込んでいるので良いのではないかと思われます。近い未来に訪れる戦乱の時代を前に、予言(だか時間移動だか)でその事を予測している平和な時代の指導者たちは、未来を変えるべく、あるいは戦乱を勝利に導くべく、現代で、そして未来へ戦士を送り込むと言う、いわゆるライト・ファンタジーでありながら、タイムリープものでもあると言うあたりがユニークなところ。前作はほとんどが現代での戦いだったので、そうした特異性はラスボスの存在からしか意識させるところは無かったけれども、今回は主人公たちが”現在”で広まりつつある「赤い果実」の謎を追って、”未来”に向かう事から始まるあたり、実に時間跳躍ものの展開になっていて楽しい。現代での知人が未来では成長した姿で現れるとか、なかなか心憎いツボを付いているよなー。

ただ、そんなにも美味しい設定でありながら、どうも、その、なんと言うか、上手く使いこなせていないような気がしてならない。まああくまでも主はファンタジーの側面であり、時間跳躍要素は舞台設定だけだと言うことなのかもしれないのだが、どうも時間跳躍が、単に”現代”と”未来”を行き来するだけの移動手段としてしか使われていないような気がする。これ、時間跳躍を異世界移動に変えても別に違和感ないよな…。そのあたりがなんとも残念である。

あと、主人公の成長譚としては、実は前作で「盾になる」と言う決意を固めてしまっているので、ちょっとそこから発展させるのに作者が苦労していたな、と言う印象。完成された人格を持っている主人公は動かし難いねー。ただ、「盾になると言う決意」と、「現実とのギャップ」(本当にお前は皆の盾になれるのか?)と言う問いは、主人公の成長過程としては極めて正しいと思いました。自分の実力が届かない相手に対しても、自分は盾として後ろにいる人たちを守れるのだろうか、と言う問い。その問いに答えようと、考え、そして行動する主人公は、なんかいいなあと思う。困難が立ちふさがっても、過剰に考え込まない。常に彼は行動することによって答えを得ようとする姿勢が、極めて健全であり、しなやかで、たくましい。主人公としてはこの上なく動かし方は難しいのだけど(何しろ”守る”と言うことを行動原理の最優先に上げているので、相手からの一撃を受けないと行動しないんだよね。比喩的な意味で)、その面白い主人公の特性は、もっときちんと評価されてもいいのではないかなー。こんな主人公、日本のライトファンタジーでは、つーか、ファンタジー全体でも珍しいような気がするよ。

ま、オレが無知なだけで知らない可能性もあるが…。まあそのあたりを楽しんで読んでいます。

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買ったもの

1.『ミストスピリット(3)秘められし言葉』 ブランドン・サンダースン ハヤカワ文庫FT
2.『ノイン(2)』 村崎久都 一迅社

買った。

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2010.06.09

『ハイドラの告白』

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ハイドラの告白』(柴村仁/メディアワークス文庫)を読んだ。

いやーまさか『プシュケの涙』の続きが出るとは。前作が明らかにライトノベルの枠からはみ出した良作だっただけに、続きは難しいのだろうと思っていただけに、これが出版できただけでもメディアワークス文庫が創刊された価値はあったな、と思ったりもしました。

痛ましい青春の暗黒を描いた前作に続き、描かれるのは、前作に登場した”ある人物”を中心にして描かれております。前作の登場人物の関わりからすると、今回登場したある人物に対する由良の関わりには考えらさせられるものがありますなー。感慨深い、と言いますか。

前作のような切ない恋の物語を期待しているとちょっと肩透かしを食うかもしれない。今回の焦点は、ひどくつらい過去があったとしても、それでもなんとかやっていかないといけないと言う話なのだろうな。ハルさんが視点人物となる前編の話は、まさしく前作の後始末編と言う感じ。前作で、とある人物に深くかかっていた”布施正道”と言う人物に肉薄するハルと由良の二人。この由良の考えていることと言うのが、前作を知っているとある先入観に囚われてしまうのだが、最後の最後に明かされる出来事によってすべてが引っくり返ってしまう。そうなると”由良”の考えていたことは…結局、なんだったんだろうねー。なんか、暗黒な展開も、綺麗な話のどっちも考えられるんだよな…。結局は、由良彼方に対する”彼”の感情がどんなものなのかが、ある程度、想像するしかないところがなー。最初はまあ良い話なのかな、と思っていたのだが、良く考えてみると、そんなに良い話ではなくなる可能性があることに気がついてしまって…。

特に”A”が視点人物となる”彼”の感情のねじれを知ってしまうとなー…。後編を読んだ後に、前編を思い返すと見えてくる絵が変わってしまうと言うのは前作を踏まえているんだな。それでも、それぞれの人々は、不器用に生きて、不器用に恋をしている。何かを明らかにしたところで何かが救われるわけでなく、死んでしまった人間は戻ってはこない。ただ生きている者達はそれを受け入れて生きていくしかない、と言うシビアな倫理観も美しいと思うのでした。

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買ったもの

1.『首無の如き祟るもの』 三津田信三 講談社文庫

買った。

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2010.06.08

買ったもの

1.『秘神大作戦―歌う虚』 木村航 ファミ通文庫
2.『ヘヴィーオブジェクト 採用戦争』 鎌池和馬 電撃文庫
3.『世界平和は一家団欒のあとに(10)』 橋本和也 電撃文庫
4.『空ろの箱と零のマリア(4)』 御影瑛路 電撃文庫
5.『電波女と青春男(5)』 入間人間 電撃文庫
6.『デュラララ!! ×8』 成田良悟 電撃文庫
7.『アクセル・ワールド(5)』 川原礫 電撃文庫
8.『魔界探偵 冥王星O ホーマーのH』 越前魔太郎 講談社ノベルス

買った。ブックオフをぶらぶらしていたところ、なんと木村航の『秘神大作戦』を見つけてしまった。あるところにはあるもんだなー。これで木村航はコンプリート。いよっしゃー。

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5月に読んだ本

5月から6月(つまり現在)まで、とにかく体調が悪くて、インプットはできてもアウトプットが全然出来なかった。うーん、7月くらいまではいろいろと復調は難しいかなあ。

5月の読書メーター
読んだ本の数:68冊
読んだページ数:14315ページ

アイアムアヒーロー 3 (ビッグコミックス)アイアムアヒーロー 3 (ビッグコミックス)
異常事態を前に必死で日常を繰り返そうとする主人公がリアル。そしてヒーローになれるか。
読了日:05月31日 著者:花沢 健吾
ココロコネクト キズランダム (ファミ通文庫)ココロコネクト キズランダム (ファミ通文庫)
さあ、ハーレム構築の始まりだぜ!委員長の台詞からするとわりと作者はわりと自覚的にやっているみたい。
読了日:05月31日 著者:庵田 定夏
くあっどぴゅあ (ファミ通文庫)くあっどぴゅあ (ファミ通文庫)
キャラ描写がいらんと思ったラノベは久しぶり。無ければストイックな青春SFの佳作だったんだけど。
読了日:05月31日 著者:木本 雅彦
ミスマルカ興国物語 VII (角川スニーカー文庫)ミスマルカ興国物語 VII (角川スニーカー文庫)
物語の要請で突然キャラが激変する、っていうのこの作者好きよね。まさか一冊に二回もやるとは。
読了日:05月31日 著者:林 トモアキ
バガボンド(33) (モーニングKC)バガボンド(33) (モーニングKC)
いつまで経っても悟れぬ武蔵。天衣無縫な小次郎とは真逆の存在だよな。
読了日:05月31日 著者:井上 雄彦
東京レイヴンズ1  SHAMAN*CLAN (富士見ファンタジア文庫)東京レイヴンズ1 SHAMAN*CLAN (富士見ファンタジア文庫)
タイトルの意味がさっぱりだが、長期刊行前提なのだろうし、話が動き出すのを気長に待ちたい。
読了日:05月31日 著者:あざの 耕平
護樹騎士団物語 幼年学校編Ⅱ ビアンは大嫌い護樹騎士団物語 幼年学校編Ⅱ ビアンは大嫌い
打てば響く、にはほど遠いコミュニケーションの拙さがリアルだなあ、と思いました。
読了日:05月31日 著者:水月 郁見
Landreaall 16 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)Landreaall 16 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
DXの、ある意味幼く理想的なバランス感覚になぜか泣けてしまう。これほどに綺麗なものが存在するなんて。
読了日:05月27日 著者:おがき ちか
電撃4コマ コレクション 放課後プレイ2 (電撃コミックス EX 電撃4コマコレクション 127-2)電撃4コマ コレクション 放課後プレイ2 (電撃コミックス EX 電撃4コマコレクション 127-2)
超けしからん!一般ゲー雑誌でこんなエロい漫画を載せるなんて!もっとやってください。
読了日:05月27日 著者:黒咲練導
魔乳秘剣帖(5) (TECHGIAN STYLE)魔乳秘剣帖(5) (TECHGIAN STYLE)
表紙の桜花さんだが、彼女が女物の服を着ているとそれだけで吹く。申し訳ない。
読了日:05月26日 著者:山田 秀樹
ブレイク ブレイド 8 (Flex Comix)ブレイク ブレイド 8 (Flex Comix)
ジルグが何を考えているのかさっぱり分からんまま退場してしまった。これは、どうなんだろう・・・。
読了日:05月26日 著者:吉永 裕ノ介
さよならペンギン (ハヤカワ文庫 JA オ 9-1) (ハヤカワ文庫JA)さよならペンギン (ハヤカワ文庫 JA オ 9-1) (ハヤカワ文庫JA)
最後にバトルはいらなかったんじゃないか・・・?と思ったぐらいリリカルかつ真面目なSF。
読了日:05月26日 著者:大西 科学
無限の住人(26) (アフタヌーンKC)無限の住人(26) (アフタヌーンKC)
昔とは漫画のジャンルが全然違うけど今の展開はすげー面白い。楽しい。
読了日:05月26日 著者:沙村 広明
ヒストリエ(6) (アフタヌーンKC)ヒストリエ(6) (アフタヌーンKC)
ヘファイスティオンがこういう扱いをされるのか・・・。今後、歴史通りに進むにしても物語に予断は許されんな。
読了日:05月26日 著者:岩明 均
ジャイアントロボ地球の燃え尽きる日 7 (チャンピオンREDコミックス)ジャイアントロボ地球の燃え尽きる日 7 (チャンピオンREDコミックス)
戴宗の扱いがヒデエ。まあ一作品に若本は二人もいらぬっ!と言うことかもしれない。
読了日:05月26日 著者:横山 光輝,今川 泰宏
天使から百年  魔人と主人と廃棄物 (富士見ファンタジア文庫)天使から百年 魔人と主人と廃棄物 (富士見ファンタジア文庫)
物語のドライブ感がすげえ・・・。この一冊の間にラノベジャンルを3つぐらい横断しているよね。
読了日:05月26日 著者:野梨原 花南
スキュラ・ダークリー ( む 1-4)スキュラ・ダークリー ( む 1-4)
何がやりたいのかさっぱりわからんが、この作者にはむしろ良くあること。分からなさを楽しんでいる。
読了日:05月26日 著者:六塚 光
神さまのいない日曜日II (富士見ファンタジア文庫)神さまのいない日曜日II (富士見ファンタジア文庫)
異常が異常と認識されなくなった世界で、「正常であること」とはなんなのか、と言う話。
読了日:05月26日 著者:入江 君人
ロマンス、バイオレンス&ストロベリー・リパブリック (ガガガ文庫)ロマンス、バイオレンス&ストロベリー・リパブリック (ガガガ文庫)
ファンタジー世界で特殊部隊とかさすが。ヒロインが希薄過ぎるのは、作者は書きたいことに素直すぎるな。
読了日:05月19日 著者:深見 真
ハチワンダイバー 15 (ヤングジャンプコミックス)ハチワンダイバー 15 (ヤングジャンプコミックス)
アクションシーンなんて刺身のツマぐらいしかないのに、まるでジェットコースターに乗っているかのような圧力っ・・・!
読了日:05月19日 著者:柴田 ヨクサル
惑星のさみだれ 9 (ヤングキングコミックス)惑星のさみだれ 9 (ヤングキングコミックス)
うっひょー!って感じ。他に言うべきことなんてねーよ。
読了日:05月19日 著者:水上 悟志
GANTZ 28 (ヤングジャンプコミックス)GANTZ 28 (ヤングジャンプコミックス)
レイカのエゴで生まれたもう一人の玄野だが、これが人類反撃の切り札になったりするのだろーか。
読了日:05月19日 著者:奥 浩哉
ヨルムンガンド 8 (サンデーGXコミックス)ヨルムンガンド 8 (サンデーGXコミックス)
カレン元中尉がそれなりに楽しそうに過ごしているのがわかってすげー嬉しかった。そうだよね、人間、そんな簡単には終わらないよね。
読了日:05月19日 著者:高橋 慶太郎
はじめてのあく 5 (少年サンデーコミックス)はじめてのあく 5 (少年サンデーコミックス)
初々しいカップルの観察漫画であると喝破してからは実に面白く読めている。
読了日:05月19日 著者:藤木 俊
結界師 29 (少年サンデーコミックス)結界師 29 (少年サンデーコミックス)
お母さん登場シーンに戦慄した。緊迫感が「まったく無かった」ために。決定的な「何か」がさりげない素振りで過ぎ去っていく・・・っ!
読了日:05月19日 著者:田辺 イエロウ
月光条例 9 (少年サンデーコミックス)月光条例 9 (少年サンデーコミックス)
正直作者が何を見据えているのか良く分からんのだが、確かに面白い、ような気がする・・・。
読了日:05月19日 著者:藤田 和日郎
史上最強の弟子ケンイチ 38 (少年サンデーコミックス)史上最強の弟子ケンイチ 38 (少年サンデーコミックス)
38巻にもなろうとしているのに、未だキャラに成長が見られるところは実にベネ。なっつんカッケー。
読了日:05月19日 著者:松江名 俊
星の舞台からみてる (ハヤカワ文庫 JA キ 7-1) (ハヤカワ文庫JA)星の舞台からみてる (ハヤカワ文庫 JA キ 7-1) (ハヤカワ文庫JA)
現代におけるニューロマンサーと言った風情。現実の延長線にありながらその先を見せてくれるナイスSF。
読了日:05月18日 著者:木本 雅彦
ジョン&マリー ふたりは賞金稼ぎ (ハヤカワ文庫JA)ジョン&マリー ふたりは賞金稼ぎ (ハヤカワ文庫JA)
明るく楽しく健全なお話。健全に過ぎるのが長所であり欠点でありますなあ。
読了日:05月18日 著者:桝田 省治
マイナークラブハウスは混線状態―minor club house〈3〉 (ポプラ文庫ピュアフル)マイナークラブハウスは混線状態―minor club house〈3〉 (ポプラ文庫ピュアフル)
優しくして欲しいわけじゃない。受け入れて欲しいわけでもない。ただそこにいることを当たり前だと思ってくれるだけでいい。
読了日:05月16日 著者:木地 雅映子
マイナークラブハウスの森林生活―minor club house〈2〉 (ピュアフル文庫)マイナークラブハウスの森林生活―minor club house〈2〉 (ピュアフル文庫)
他者と異なることを”異常”ではなく受け入れてくれる人のなんと稀有なることか。
読了日:05月16日 著者:木地 雅映子
マイナークラブハウスへようこそ!―minor club house〈1〉 (ピュアフル文庫)マイナークラブハウスへようこそ!―minor club house〈1〉 (ピュアフル文庫)
「悦楽の園」における革命の芽が大切に育てられているような。そんな話です。
読了日:05月16日 著者:木地 雅映子
DVD付き初回限定版 魔法先生ネギま! 第30巻DVD付き初回限定版 魔法先生ネギま! 第30巻
なんか少年漫画とかそういうレベルのものではなくなっているんだが。一巻まるごと政治の話しかしてねえ。
読了日:05月16日 著者:赤松 健
つぐもも(4)  (アクションコミックス)つぐもも(4) (アクションコミックス)
すなおさんの理屈が一個も「通ってない」のがすげえ。ディスコミュの極致。
読了日:05月16日 著者:浜田 よしかづ
闇狩り師キマイラ天龍変 2 (リュウコミックス)闇狩り師キマイラ天龍変 2 (リュウコミックス)
「キマイラ」を漫画にするという困難に真正面から立ちふさがった作者に賞賛を。
読了日:05月16日 著者:夢枕 獏,伊藤 勢
ブロッケンブラッド5 (ヤングキングコミックス)ブロッケンブラッド5 (ヤングキングコミックス)
ホントにクソ面白れえとしか言いようがねーな。真剣に頭が悪いのがすげーぜ。
読了日:05月16日 著者:塩野 干支郎次
ありすとBOBO2 -下町決戦兵器マスラオ- (GA文庫)ありすとBOBO2 -下町決戦兵器マスラオ- (GA文庫)
中小、下請けの悲哀と、それでもなお立ち上るプライドを描いた傑作ラノベ・・・かもしれない。
読了日:05月16日 著者:川崎 康宏
シャギードッグV 虹の幕間 (GA文庫)シャギードッグV 虹の幕間 (GA文庫)
作者が趣味に走った感あり。趣味に走れるほどに安定していると思えばファンとしては嬉しい限りだ。
読了日:05月16日 著者:七尾 あきら
悦楽の園〈下〉 (ポプラ文庫ピュアフル)悦楽の園〈下〉 (ポプラ文庫ピュアフル)
一言で言えばこれは僕のための物語だ。「外れること」しか出来なかった過去の、そして今の僕のためのものだ。
読了日:05月16日 著者:木地 雅映子
悦楽の園〈上〉 (ポプラ文庫ピュアフル)悦楽の園〈上〉 (ポプラ文庫ピュアフル)
本には読む時期と言うものがある。今この時、この本を読めたことを感謝する。
読了日:05月16日 著者:木地 雅映子
暗き夢に閉ざされた街―光と闇の旅人〈1〉 (ポプラ文庫ピュアフル)暗き夢に閉ざされた街―光と闇の旅人〈1〉 (ポプラ文庫ピュアフル)
やべえ。あさの先生の少女についての話は全然わかんないぞ・・・っ?ど、どこを取っ掛かりにすればいいの?
読了日:05月12日 著者:あさの あつこ
ケルベロス 1 (少年チャンピオン・コミックス)ケルベロス 1 (少年チャンピオン・コミックス)
最初に設定した最終目標が一巻にして崩れ去るあたりがまさに現代伝奇。
読了日:05月12日 著者:フクイ タクミ
七花、時跳び!―Time‐Travel at the After School (電撃文庫)七花、時跳び!―Time‐Travel at the After School (電撃文庫)
SF的な定義が主人公の成長とリンクしているあたりが良きジュブナイル。
読了日:05月12日 著者:久住 四季
俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長 (電撃文庫)俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長 (電撃文庫)
これまた魔王と勇者の話なんだけど。あれだな、やっぱ二元論相対化は今の流行なんじゃねえか?
読了日:05月12日 著者:哀川 譲
神様のメモ帳〈5〉 (電撃文庫)神様のメモ帳〈5〉 (電撃文庫)
ふーん?ふんふんふん。ほほう。あー。と言う感じに読んだ。作者は本当に軽薄な作品を書くなー(良い意味で)。
読了日:05月12日 著者:杉井 光
俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈6〉 (電撃文庫)俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈6〉 (電撃文庫)
ロリキャラにタバコネタとか、やたらとアグレッシブよねこの作品。今に始まった話じゃないが。
読了日:05月12日 著者:伏見 つかさ
いちばんうしろの大魔王ACT9 (HJ文庫)いちばんうしろの大魔王ACT9 (HJ文庫)
ううむ。わずかに「丘を越えるもの」の描写が出てきたような気もするが、また日常に回帰しちゃうのかよ。
読了日:05月12日 著者:水城正太郎
いちばんうしろの大魔王ACT8 (HJ文庫)いちばんうしろの大魔王ACT8 (HJ文庫)
ここで第一部の反復来た。そして第一部のテーマを超えられるかどうかでこの作品の真価が問われる。
読了日:05月12日 著者:水城 正太郎
いちばんうしろの大魔王ACT7 (HJ文庫)いちばんうしろの大魔王ACT7 (HJ文庫)
うーむ、面白いが第一部のテーマがどこにもなくて、ちょっと拍子抜け。
読了日:05月12日 著者:水城 正太郎
いちばんうしろの大魔王ACT6 (HJ文庫)いちばんうしろの大魔王ACT6 (HJ文庫)
第二部開始の幕間。ケーナと言うキャラの使い方は嫌いだな。
読了日:05月12日 著者:水城 正太郎
いちばんうしろの大魔王ACT5 (HJ文庫)いちばんうしろの大魔王ACT5 (HJ文庫)
おお?これはすげえな。人間と社会はある物語を共有し、共犯にある。それを魔王が打ち砕くってか。
読了日:05月12日 著者:水城 正太郎
いちばんうしろの大魔王ACT4 (HJ文庫)いちばんうしろの大魔王ACT4 (HJ文庫)
なんかこのあたりから本気で感心し始めてきた。救世主と魔王の共通点は反社会性ですよね。
読了日:05月12日 著者:水城 正太郎
いちばんうしろの大魔王 ACT.3 (HJ文庫)いちばんうしろの大魔王 ACT.3 (HJ文庫)
魔王と勇者の話になるんだな。まおゆうの前にちゃんとこういう作品があったんだね。
読了日:05月12日 著者:水城 正太郎
いちばんうしろの大魔王ACT2 (HJ文庫)いちばんうしろの大魔王ACT2 (HJ文庫)
なるほどこういう話だったのか。アニメではいまいちわからんかった(描写を省きすぎだ)。
読了日:05月12日 著者:水城 正太郎
いちばんうしろの大魔王 (HJ文庫)いちばんうしろの大魔王 (HJ文庫)
アニメを観た後に読むと主人公のキャラが全然違っていてびっくりしました。
読了日:05月12日 著者:水城 正太郎
ジンキ・エクステンド ~リレイション~ 2 (ドラゴンコミックスエイジ つ 1-2-2)ジンキ・エクステンド ~リレイション~ 2 (ドラゴンコミックスエイジ つ 1-2-2)
なんで綱島先生はこう無駄に話が分かり難いんだ。エクステンドで懲りなかったのか。あるいはリベンジか。
読了日:05月12日 著者:綱島 志朗
少女素数 (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)少女素数 (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)
うおーすげー。純度たけー。透明度たけー。って感じ。
読了日:05月12日 著者:長月 みそか
バクマン。 8 (ジャンプコミックス)バクマン。 8 (ジャンプコミックス)
この主人公たちが支持されているのは、己のエゴで社会と向き合っている感じがあるからんだろうな。
読了日:05月12日 著者:小畑 健
狼の口 ヴォルフスムント 1巻 (BEAM COMIX)狼の口 ヴォルフスムント 1巻 (BEAM COMIX)
すごく面白い。白土三平を読んだ時の躍動感とともにある荒涼とした感覚を思い出した。
読了日:05月05日 著者:久慈光久
空色パンデミック2 (ファミ通文庫)空色パンデミック2 (ファミ通文庫)
またしても驚愕。セカイ系にはまだ「先」があるのか!主観と客観と言う天秤さえ壊し始めた作者に全俺が震撼。
読了日:05月03日 著者:本田 誠
GUNSLINGER GIRL 12 (電撃コミックス)GUNSLINGER GIRL 12 (電撃コミックス)
憎しみと罪悪感と贖罪意識と同情と自己憐憫が入り混じる兄弟の相克がなんともすごい。
読了日:05月03日 著者:相田 裕
それでも町は廻っている 7 (ヤングキングコミックス)それでも町は廻っている 7 (ヤングキングコミックス)
じわじわ来る。ふっと切り出される想いの表現に不意を打たれる。アニメはどうなるのかねえ。
読了日:05月03日 著者:石黒 正数
銀魂-ぎんたま- 34 (ジャンプコミックス)銀魂-ぎんたま- 34 (ジャンプコミックス)
今までシリアス話は浪花節がやや鼻につくところがあったが、今回は素直に面白い。喪失をきちんと描いてくれるのは良いものだ。
読了日:05月03日 著者:空知 英秋
PSYREN-サイレン- 11 (ジャンプコミックス)PSYREN-サイレン- 11 (ジャンプコミックス)
ジャンプ漫画では半ば常識と化しているタイマンバトルにきちんとその状況に推移する構成と取っているのがえらい。
読了日:05月03日 著者:岩代 俊明
マスター オブ エピック~戦禍の果実~ (HJ文庫)マスター オブ エピック~戦禍の果実~ (HJ文庫)
時間移動を扱った「ファンタジー」と言う面白い設定なのだが、今一つ活かし切れていないような。
読了日:05月03日 著者:鳥居羊
疾走する思春期のパラベラム みんな大好きな戦争 (ファミ通文庫)疾走する思春期のパラベラム みんな大好きな戦争 (ファミ通文庫)
悪趣味かつ露悪的な表現に乾いた笑い。一周回って半ば不条理ギャグと化している。
読了日:05月03日 著者:深見 真
“文学少女”と恋する挿話集3 (ファミ通文庫)“文学少女”と恋する挿話集3 (ファミ通文庫)
竹田さんが主人公な話をまだ書けそうな気もします。鞠谷さんの話はすっかり忘れていたのでやや混乱。
読了日:05月03日 著者:野村 美月
のだめカンタービレ(24) (講談社コミックスキス)のだめカンタービレ(24) (講談社コミックスキス)
言われなければ番外編とは気がつかないほどにいつもののだめカンタービレ。出番の少なかった日本編キャラの救済措置みたいな。
読了日:05月03日 著者:二ノ宮 知子

読書メーター

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2010.06.07

最近のラノベとこれからのラノベについて雑感

ファミ通文庫の『空色パンデミック』とか、さっき感想を書いた『舞面真面とお面の女』とか、とにかく最近デビューするラノベ作家において、いきなりラノベと言うものを徹底的に解体した、アンチラノベと言うかメタラノベって言うか、とにかくライトノベルと言うジャンルを十分以上に理解しつつ、その上でライトノベルのお約束を積極的に用いながら、そのお約束を解体し、メタ的なガジェットとして機能させるという作品がやたらと目につくようになったような気がすんのよねー、といきなり本題から入る。

なんつーか、ライトノベルと言うジャンルもいい加減に爛熟の域に達していて、やりつくせることをやりつくした所まで来ているので、新しくデビューする作家はライトノベルを解体するところまで来ているのではないか(しなくては新しいものが生み出せない)、と思うんですよ。つまり、ラノベジャンルの崩壊と拡散が目の前まで来ていますよー、という事ですね。かつてSFであったように、あらゆるジャンルに広がり、あるいは取り込まれるということが起きる、いや、すでに起こっているのではないか。

アスキー・メディアワークスがメディアワークス文庫を創設して、ラノベと一般文芸の垣根を取り払おうとしたりしているし(こうした動きは昔からちょろちょろあったけど、ここまで大々的にやり始めたのは時代を感じさせますなあ)。2009年から2010年にかけては、ライトノベル史において爛熟と転換の時代として後世で論じられるのではないかと思ったりもしたのだが、まあたった5分前に思いついただけなので、たぶん普通に勘違いだろう。まあそれはそれでもいいんだ。けど、これからのライトノベルの方向性を考えると、冒頭のような作品が現れたことは、今後の大きな布石になるんじゃねえかなあ、と思ったことをとりあえずここで述べおく。あと5年したらどうなっていくのか、楽しみだぜ。

以下雑感、と言うか脱線。

こうしたラノベジャンルの解体と言うのは、実はすでに西尾維新が10年前にやっていることでもあったりするのだよな。ほんと、西尾維新は10年ぐらい時代を先取りしていたな、と改めて思う(当時は自分は全然気がついてなくて、ちょっと変わったラノベ作家程度にしか思っていなかったのだけど、最近になって西尾維新すげー!と思うようになりました)。西尾維新については、デビュー後の一年ぐらいは、内容は薄いにキャラもうすっぺらいしトリックもしょぼいし、これが評価されたのはミステリの分野だったから珍しがられただけだよね、とか思っていたんだけど、時が経つにつれて自分の中で西尾維新の株が上がっていき、今ではストップ高。時代を先取りしまくった天才性の持ち主だと言うのが現在の評価です。10年たって、ようやく当時の西尾維新の目指していたものが理解出来るようになったというか…。

まあ今の西尾維新はまた別の何かを目指しているっぽいけどね。

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『舞面真面とお面の女』

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舞面真面とお面の女』(野崎まど/メディアワークス文庫)を読んだ。

本当に最近のラノベ作家はジャンル意識が高いっつーか、意識的に脱ラノベを目指している印象があるな。僕はあまり詳しくないんだけど、ミステリにおける本格からアンチ本格とか脱格が盛り上がったみたいなもん?もしかしたら、今、自分はラノベ史における重大な転換点を目の当たりにしているのではないだろうか・・・などと思った。まあこのあたりを突っ込むと話が脱線するので別の機会にするけど、なんか最近のラノベは、やりたいことが一周して、文化として爛熟しきっているのではないかな、と思うわけです。ラノベがただラノベであるだけではもう足りなくて、一度解体して、再構築、再統合としているんじゃないかな。まあこれは別の話。

さて、脱線も甚だしいので、話を戻します(と言うかまだ話に入ってさえいねえよ)。この野崎まどと言う作家は、まさしくジャンルラノベを解体し、さらにミステリの文脈でもって語るという、まさしく西尾維新の正当な後継と言うべき書き手であろうと言う自分の認識を新たなものとしました。と言うか、この作品はジャンル意識がものすごく不鮮明なのです。メディアワークス文庫と言うレーベルの問題もあるのでしょうか、物語自体の開幕は明らかにミステリ的に始まります。しかし、祖父の遺言によってとある謎を解くことになった主人公、真面が、途中で登場するお面をかぶった少女とであったあたりから、だんだんとミステリとしての体裁が怪しくなってきます。祖父の写真にも登場するお面をかぶった少女の存在が、ミステリとして始まった物語を混沌の中に落としこみ始めるのです。

とは言え、ミステリと他ジャンルを融合させようと言う試みは実はそんなに珍しいことではないですよね。ファンタジー、SF、ホラー、いわゆる脱格とか変格とか(良く知らんのでイメージです)呼ばれる作品群でおおいに取り入れられました。その意味では、この作品は別に目新しいところではないと言えます。ただ、僕がちょっと新鮮だなと思うのは、(先ほども書きましたが)この作品はミステリをライトノベルのお約束ごとの上に成立させているという点です。ライトノベルのお約束をモチーフにしていること自体がミステリとしてのミスリードとなり、逆もまた真なりとなっているという事ですね。ライトノベル的手法とミステリ的手法の双方を用いつつ、物語をどちら側に落とし込むのかを最後まで明らかにされることはない。これを”ライトノベル”として描いているというところが新しいな、と思うのです。何より前作と継続して考えて、少なくとも作者はこのテーマを一発芸としてではなく、本気でメインテーマとして描くつもりのようですし、果たしてこのアイディアと構造勝負がとこまで続くのかを含めて、非常に興味深いと思いました。

つーか、ラストは正直、ゲラゲラと笑ってしまいました。ライトノベルとミステリをこうも扱うのか、と。ライトノベルであるということ自体が伏線になってんのなー。

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買ったもの

1.『ロッド&ブレット』 水城正太郎 幻狼ファンタジアノベルス
2.『保健室の死神(3)』 藍本松 集英社
3.『ワンピース(58)』 尾田栄一郎 集英社
4.『ペンギン・ハイウェイ』 森見登見彦 角川書店

買った。1.はいちばんうしろの大魔王の原作を読んで、どうやら自分は水城正太郎を不当に過小評価していたことに気がついたので、別の作品も読んでみようと思ったのです。

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2010.06.02

『疾走する思春期のパラベラム みんな大好きな戦争』

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疾走する思春期のパラベラム みんな大好きな戦争』(深見真/ファミ通文庫)を読んだ。

おー、ついに戦争が、一心不乱の大戦争が始まったぞ。人類の命運をかけて、スーパー異能力少年少女たちが自衛隊の超能力部隊と戦ったりします。いえー!テンション上がるー!

作者の実にノリノリな筆致で、人間がおがくずよりも軽くぶち殺されていく展開は、実に悪趣味で大変よろしいかと思います。わざわざ主人公たちに覚悟の時間を与えたり、そこから決意する描写を踏まえながら、やっていることはスーパーハイテンションバトルだもんなー。ものすごい命の価値が軽いですよ。死亡フラグを着実に積み上げていったあるキャラが予定調和的に死亡した瞬間にはもはや美しささえ感じます。作者は本当にこの戦争シーンを書きたかったんだろうなー、と思いました。一応、戦争の残酷さとか無残さとかを描写しておられまして、教訓的なジュブナイルとしての体裁をとってますが、どう考えても人間をぶち殺すシーンの活き活きとした描写を見るに、ついに深見真、解禁!と言う感じがいたしますな。

これは個人的な感覚になってしまいますが、とにかく深見氏の”死”の描写は軽い。とにかく軽い。そのことに対して倫理的な意味さえほとんどなく、ただひたすらに無造作に死んでしまう。”死”をあえて軽く書くことで、逆説的に死と言うものの特権性を排除していると捉えることも出来るけど…自分はそれよりもすごくゲーム的な印象を受けるんですよ。そこにそもそも人が生きているのか、生きていたのかと言うところが良く分からない。今死んだのは、生身の人間?それともゲームのキャラクター?このシリーズはわりと人殺しには抑制がかかっていたけど(過去形になっちゃったなあ…)、深見氏の”死”の描写には、”生”が感じられない。それがこの無味乾燥で無造作な”死”の描写に繋がっているのではないかもしれないね。

ええっと、だからなんなんだっけ?思いつきで書いているものだから、なんか話はまとまらないけど、まあとにかく、今回の戦争編についても、それと同じような印象を受けたんですよ。ガンガン人が死んでいくものの、そこに”生”なく、あるのは素っ気無い”死”のみがある。まったくもって荒涼としています。でも、それこそが深見真と言う作家を初めて読んでから感じ続けている興味深いところでもある。なんか、良い意味でリアリティがない。

まあ、もしかすると、これは”戦争”と言うものにリアリティを感じられない自分側の問題なのかもしれないのだが。死と言うものに対する無感動さが、この作品に対する死の取り扱いに反映されているように読んでいるのかもしれない。…まあ、どうでもよいことではあるのだが。

少なくとも、深見先生は、あまり人が死ぬということに幻想と言うか、物語を抱いていないタイプの人であることは間違いないんじゃないかなあ、なんて事を読みながら考えてしまったのでした。勝手な妄想ですね。すいません。

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買ったもの

1.『マーダス†イーター(1)』 大岩ケンジ 角川書店
2.『死者の短剣 惑わし』 ロイス・マクマスター ビジョルド 創元推理文庫
3.『死者の短剣 遺産』 ロイス・マクマスター ビジョルド 創元推理文庫

買った。

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