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2010.05.25

『月見月理解の探偵殺人(2)』

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月見月理解の探偵殺人(2)』(明月千里/GA文庫)を読んだ。

前作がゲーム小説としてはアンフェアと言うか、そもそもゲーム小説ではないと言う内容だったので、もう騙されんぞ!と思いながら読んだ。思い切り騙されたよ!クソーどうせゲーム小説じゃねえだろ、と最初から疑ってかかっていたのに、最初にミステリのお約束であるゲームのルールが詳細に載っているので、「お、これは…」とか期待したオレの心を裏切ったな!そしてその裏切られっぷりに感心してしまったので文句も言えない!くやしい!でも…!(ビクンビクン)

まあでもいいんだ。面白かったから。おそらく作者の意図するところに、どのように読者の思考をミスリードするかと言うところがあり、それはたぶん成功しているのではないかと思われる。そして、読者を無理矢理騙そうというのではなく、あくまでも読者に対して(少なくともオレに対して)はあからさまなミスリードはなく、あくまでも勝手にミスリードされるように作られている。それは主人公と理解の愉快な会話だったり、アクの強い登場人物たちが織り成す行動など、このあたりは実にエッジの効いたラノベッぽさがあって、これだけでもなかなかにレベルが高いのだが、おそらくはそれすらも迷彩としているのであろう作者の手腕の巧みさには敬意を表したい。…が、ひょっとしたら自分が単に考えすぎているだけの可能性もあるので、まあそのあたりは保留にしておくとしよう。

えっと、内容は…どう説明すればいいんだ?ともあれ、冒頭は京極夏彦のアレを思わせるところもあり、きちんと過去作品を継承しているところはあるようではある。新キャラクターも登場し、彼女に協力する形で主人公は事件に関わり、誰を信じていいのか分からないという疑心暗鬼の中、真相を追い求めていくことになる。果たして真実はなんなのか…と言う展開が、アレだもの。読んでいたときは、正直、マジか!?とか思った。別に意外だったというわけではないのだが…なんか、ジャンルエラーっていうか…解決法がそれかよ!と言うか…。上手く言えねーんだけど、ミステリかと思ったらホラーだったと思ったら伝奇だった、みたいな。わからん?まあ分からないうように書いているから当然だけど。

でも、何度も言うけど面白かったからいいんだ。ルール違反だというのは簡単だが、これはルールが存在しているのではないかと読者に誤認させたことが偉いのではないかと思うのである。

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