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2010.04.01

『スクランブル・ウィザード(6)』

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スクランブル・ウィザード(6)』(すえばしけん/HJ文庫)を読んだ。

すでに人気シリーズとしての地歩を固めているのか、すごく堅実に物語を進めていて安定感がある。とは言え、ちょっとじっくり書きすぎのような気もするが、この巻でついに物語はわりと急転直下の様相を見せてくるので一安心と言ったところ。どこまで嵐の前の静けさを続けるのか、正直、ちょっと不安になってたよ(そういう日常シーンも重要だとは思うんだけどね)。

前巻に引き続き、半ば群像劇としての体裁をとるようになってきており、登場人物全員が主人公となりつつある。姉を失ったことによる空虚さをどこかまとっている十郎や、子供らしい理想のためにひたむきに頑張る月子のメインを初めとして、戦いを求め続ける能勢や成長著しい駿介(一巻からは考えられない成長振りだよな)、積極的なアプローチをかける唯里など、とにかく登場人物全員に見せ場が用意されていて、作者はキャラクターみんな好きなんだなあ、とか思いました。全員を描こうとするから本編がちっとも先に進まないと言う側面もあるが、まあ、これはこれでいいもののような気もする。

おそらく大ボスとなるであろうマクスウェル社が本格的に動き出してきたのは良。ちゃんと組織として搦め手から攻めてくるあたり、じわじわとした恐さがあっていい感じ(やっぱり組織はきちんと組織力を駆使して欲しいよなー)。いつの間にか逃げ道を失ってしまう月子の恐怖感とか、わりと上手く見せていたように思う。

とにかく人間関係が異様にこじれまくっているので、ここからどのように動いていくのかさっぱり読めないところではあるのだが、十郎が組織に対してどのように立ち回るのかがポイントかね。十郎は局地戦に強いキャラなので、無双は難しいところので、どこかに内通者か組織を味方につけるか自分で組織を作るのどれかを選ばざるを得ないと思うのだが…。なんかこのキャラの多さを考えると、十郎を中心に組織を立ち上げることも不可能ではないような気がしてくるなー。

まあ、続きをのんびりとまつことにして。そろそろ話しが混乱してきたので、再読してもいいかもしんないな。

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