« 買ったもの | トップページ | 買ったもの »

2010.04.09

『這いよれ!ニャル子さん(4)』

51kut7dpssl__ss400_

這いよれ!ニャル子さん(4)』(逢空万太/GA文庫)を読んだ。

すばらしく壮大なスケールでとてもみみっちい話をしているのが大変素晴らしいんじゃないかと思いました。キャラクターも相変わらず暴走しているし、ネタも大量に仕込まれているし、ギャグもついに逆ツッコミの領域に達しているし、なんだかんだで真尋もデレてきてラブコメ展開も期待を持たせつつ新ヒロイン(?)を投入したりして、とにかくすごく盛りだくさんの内容です。お話はものすごくみみっちいけど。もちろんそこが良いわけですがね。

でもまあとにかくこの作品で感心させられるのは伏線の張り方について。普通、伏線と言うものはさりげなく張る事によって、後から「実はあれが伏線だったんだよ!」「な、なんだってー」となるのが通常のところ、この作品ではとにかくギャグに見せかけた後付設定をひたすらに語り倒す展開になっていて、とにかく言ったもの勝ちの様相を呈しつつある。とにかく怒涛の如き勢いで伏線をぶちまけるので、後から「えーと・・・どれが伏線なんだ?」と言うことになる。これが新しい。木を隠すには森の中。ミスリードなんて甘っちょろいことをせず、とにかく全編にギャグなんだか伏線なんだか分からない後付け設定を組み込んでいくことによる、異様なドライブ感は他に類を見ないものだと思うのです。登場人物たちは半ばメタの領域に足を突っ込みながらお互いに後付設定を付与しまくり、結果、物語はなんだか良く分からないところにたどり着く。きっと今回のギャグのいくつかも今後の伏線になるんだろうなあ。そう考えると作者は半ば自らの意思で物語の手綱を手放しているとも言え、随分と度胸のある人なのだな、と感心することしきりなのでした。

|

« 買ったもの | トップページ | 買ったもの »

コメント

この作品の、伏線に関する手口は、なんというかセクシーコマンドに通じるものがありますよね。
伏線だかネタだかわからないものをばらまいて、読者に無理矢理スキを作り出させるという手口が、それをやたらと彷彿とさせましたな。

投稿: torch | 2010.04.10 22:36

セクシーコマンドーはあんまり良く知らないんですが、とにかく力業ですよね。まさに絨毯爆撃的でぺんぺん草も生えないレベル。

投稿: 吉兆 | 2010.04.12 23:52

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/29313/48041642

この記事へのトラックバック一覧です: 『這いよれ!ニャル子さん(4)』:

« 買ったもの | トップページ | 買ったもの »