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2010.03.30

『おれと天使の世界創生』

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おれと天使の世界創生(ユグドラシル)』(冬樹忍/HJ文庫)を読んだ。

登場人物が明らかに『たま◇なま』シリーズのリボーンキャラっぽいので、おそらく、前作で語れなかったこと、あるいは前作で語ったことの先を描くつもりなのだろうとの予測は成り立つけど、まだ1巻の時点では判断が難しい感じ。ただ強く感じるのは、とにかくメタフィクション的な仕掛けを行っているということ。単に、作品世界を俯瞰する存在を匂わせるだけではなく、主人公が巻き込まれる事件に対して、主人公が非常に冷静と言うか、冷めている反応をするあたり非常に顕著だ。まるで作品を読んでいる読者のごとく、ありがちとも言える今後の展開を予想したり、ツッコミを入れたりしている。この時点で、少なくとも作者は”ベタ”な展開を行うつもりはなく、メタフィクショナルな展開を意図しているのだ、と言う宣言を行っている、のではないかと思うのだ(ちょっと自信がないが)。

少なくとも一巻は、『たま◇なま』をなぞるがごとく、無気力になっていた主人公が自分自身の物語を生きることを選択する展開でひとまずの幕となるわけだが、どうもそれさえも予定調和であったかのような描写がそこかしこにあったりする。どうも作者はいろいろな伏線をはっているようではあるのだが、現時点ではその伏線がどのような機能をするのか、断定することは難しく、なかなか悩ましいところである。

もっとも、このように頭を悩ませているうちが一番楽しいというのもまた事実であり、相変わらずお色気シーンと言うよりも、やりすぎてガチでえろくなっている描写ともあわせて、大変娯楽性は高いと思います。キャラに萌えることも構造を考察することも出来る非常に噛み応えがありますね。今後の展開に悩みつつ、期待していきたい。

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