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2010.03.11

『ありすとBOBO -猫とマグロと恋心-』

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『ありすとBOBO -猫とマグロと恋心-』(川崎康宏/GA文庫)を読んだ。

いい。すげーいい。なんと言ってもライトノベルにおいて”マグロ漁業”を本格的な題材として扱ったラノベ歴史上初の試みである。これはまことにラノベ史学的な価値の高い作品であり、ラノベにおけるマグロ漁業がいかなるガジェットとして機能するのかと言う点において、極めて批評的価値の高い作品であると言えるだろう。…と言うのは戯言ですが、川崎康宏節がこれでもかと炸裂している大変くだらねー(褒め言葉)作品であった。前半まで、ありすが超ラブリー高校生活をエンジョイしていて大変かわゆすなあと言う展開に、あれ?作者悪いものでも食べたの?とか思ったけど、人間の命がゴミのように軽く消えていくシュールさに、ああいつもの作者だったと大変安心しました。まったくありすはかわゆいなあ(唐突)。

元々は電撃文庫で書いていた『ALICE』の続編的位置づけではあるのだが(確か感想を書いた気がするぞ)、まあ前作を知らんでもとくに問題はない作り。表紙に可愛い女の子を置いた普通のラノベのふりして、中身ではむしろグリズリーのボーボーが大活躍しているのも前作同様でござる。やっぱ喋る熊はカッコいいよな(バイオメガ的な意味で)。良識的で知的なグリズリーが中国の戦闘サイボーグと日中関係における論戦を繰り広げながら、合気道でもバトルする展開のシュールさは特筆に価すると言うか、こんなの川崎康宏しか書かねえよと言うか、まあとにかく素晴らしかった。思わずアルカイックスマイルを浮かべてたもんオレ。作中の展開から何を受け取ればいいのか理解できず、思考がマジ停止したもんね。論戦も肉弾戦もヒートアップして、文章のテンションも上がれば上がるほどに意味がわからんあたり、まことに素晴らしいシーンだと思った。これは冗談抜きで多くの人に読まれるべき。そして呆然としろ。

そしてオレはありす可愛いよありす、ラブコメやっているありすも可愛いけど、バトルやって殺っているありすも可愛いなあ、と思うのでした。一応、好きな男の子のために大人しくしている一方で、銃弾をばらまいてマフィアと魚屋を殺しまくっているありすはマジ輝いているぜ。

それにしても、マフィアVS魚屋の展開はマジすげーな。あの決着はありえねえよ。その後の展開はさらにありえないけどな。一ついえることは、この世界でもっとも敵に回してはいけないのは、魚屋だっつーことだ。マグロの恨みはおそろしいわえ。

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