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2010.02.12

『ななぱっぱ―パパは15歳』

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ななぱっぱ―パパは15歳』(岡崎裕信/スーパーダッシュ文庫)を読んだ。

本当に、この作者はなにも変わらないなー…。よくもわるくも、本当に変わらない。なんと言ったらいいのか…勢いはすごいんだけど、勢いしかないっつーの?物語上で生じるさまざまな、本当にさまざまな矛盾を一切合切無視して、とにかくオレの物語を紡ぐぜ!と言う意欲はすごいんだが、微妙に作品が追いついてこねーんだよなー。まあオレだけかもしれんのだが、狂騒的に物語を紡がれても、やっていることはベタと言うにもおこがましいご都合主義のオンパレードで、勢いでそれらを誤魔化されるには、いささか自分はスレちまったなー。

ていうかよー、この作者の作品はいつもそうなんだけど、ノーガードすぎんだよ。普通の作品の持つ、装飾とか防壁が全然なくって、ものすごく素直に物語を差し出されてしまう。でもなあ、正直、調理もされていない素材そのままを差し出されても、客としては困るわけで。いかに新鮮でおいしいよ!とか満面の笑みで言われたとしても、出来れば最低限の調理をして欲しいなあ…なんて思ったりするわけです(比喩表現)。

まあストーリーなんて気にすんな!キャラがわいわいやってんのを楽しめばいいんだろ!?と言う人もいるのかもしれませんが…これもまた問題で。なにしろキャラの会話が全然楽しそうにみえねーんだよなー。記号的すぎるキャラのハイテンションな会話が、常にハイテンションすぎてどこを楽しめばいいのかわからねえ…。いや、もうオレもおっさんなんだなーと思うのだが、どこかでテンションを落としてくれないと文章のリズムが掴めないんだよ。いくらテンションの高い文章を読ませられても、読み手のテンションはあがんねえんだよな。もうほんと作者には落ち着いてくれとしか言いようがない。読み手を置いてきぼりにしないでくれ。マジで。

と、ここまで書いて気がついたが、一個も褒めてねえ。自分でもびっくりだが、なんだかんだ言いつつ、でも嫌いにはなれないんだよな。作者はすごく良い人っぽい感じはするんだ。人柄が滲むというか、滲みすぎてヤバイと言うか、もう少し自分を抑えるということを知ったほうが上手く世の中を渡れるんじゃねえかとか、際限なくそんなことを考えてしまうぐらいには作者は好きよ。ただ、その物語テーマに全然共感できないだけで。世代が違うのかなあ。なんでこんな物語を書けるんだろ。オレの中にはぜってー無い物語を持っているよなーこの作者。うーん、不思議だ。

と言う感じで思いつくままに書いたが、つまり一言で言うと、何がなんだかさっぱり分からない話だった、と言うことです。でも嫌いじゃないのよ本当に。

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コメント

コメ失礼します

買おうか まよって感想を
読ませてもらったんすけど

読んだ後も買おうか迷っています

投稿: a | 2010.03.23 09:07

正直、自分もこれが面白いのかどうか良くわかってないので無理も無いことと思います。

私見ではありますが、ジェットコースターのように繰り出される展開に追いついていける自信があるのであれば、読んでみても良いのではないでしょうか。あと、作品の”あら”とかはつつかないようにした方が読み手としては幸せになれるかもしれません。

投稿: 吉兆 | 2010.03.23 09:47

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