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2010.01.14

『Le;0(2)―灰とリヴァイアサン』読了

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Le;0(2)―灰とリヴァイアサン』(六塚光/一迅社文庫)読了。

特に際立ってすごいところがあるとかそういう作品ではないのだが、キャラクターがそれぞれユーモアを込めて描かれているのでなにかと気持ちが良い作品。ただ、逆に言うとラノベ的なキャラ立てられてない上に記号化もほとんどしてないため、ラノベとして読むと非常に地味な印象を受けてしまうのが痛し痒し。いや、僕はこれぐらいで全然かまわないんだけどね。過剰な記号化と言うのは最先端であるのはわかるけど、最先端ばっかり読むのも疲れるので、これぐらいのどこかノスタルジックな手法も悪くないと思うんだ(いやなんかイメージ的に)。

個人的に好きなところは、主人公である顕九郎を中心として、ヒロインである吸血鬼の少女たちと言うラノベ的ハーレム構造をとっておきながら、全然ハーレム的な展開がかけらもないところなんだ。そうそう、別に一緒にいるからと言って必ずラブラブな展開になるわけねーんだよ。一緒の職場で仕事をしていて、同僚すべてと恋愛フラグが立つか?立つわけねーだろ?信頼し、良好な関係を結ぶことは出来る。大人だからね。それ以上に関係になるかどうかはそれぞれの節度で付き合うべきなんです。そもそも、島の危機に陥っているのに、ラブっている余裕なんてないよなー。この作品に登場する人物はTPOを弁えた人たちが多くて、とても好感が持てます。きちんと自分の仕事に責任を持ち、公私を割り切っているキャラと言うのはラノベには希少なんで、すごく気持ちいい。癒されるなあ…。オレ疲れているんだな、と思ったりもした(自意識をこじらせたラノベばかり読むと疲れるんだ。入間人間作品なんか典型)(あ、誤解しないで欲しいんだけど、別に入間人間をDISっているわけじゃないよ。読むのに疲れる云々は作品の面白さとは別の話)。

と言うわけで、自意識をこじらせない、中二センスが少ない、ハーレムをやらない、主人公が感情に流されない、と言うところは、自意識セカイ系に食傷気味の年食ったラノベ読みの胃に優しいことは自信を持ってオススメ出来る作品でござる。

以下雑感。

一応、ラノベのフォーマットは抑えているらしく、吸血鬼少女たちがメインをはるローテーションみたいなものがあるみたい。今回は真香なのかな。ただ、前述の通りハーレムを拒否した作品なので、顕九郎と行動する時間は長いけど、あくまでも仕事の同僚(あるいは気の置けない友人)として一緒にいるという一線は崩しません。あー素晴らしいなー。

ゴスロリ忍法については、もう完全に言ったもん勝ちの領域だよな。

姫乃ってようするに顕九郎のお母さんなんだよな。正直、顕九郎先生はとんだマザコン野郎だぜ!と思わざるを得ないが、自分より年下に見える美少女吸血鬼がお母さんとかだったりしたら、確かにクラっとくるのも無理も無いかもしれん。

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