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2010.01.31

買ったもの

1.『蒼空時雨』 綾崎隼 メディアワークス文庫
2.『超人ロック ニルヴァーナ(2)』 聖悠紀 少年画報社
3.『氷室の天地(3)』 磨伸映一郎 一迅社
4.『ぽすから(1)』 中村哲也 芳文社

買った。

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2010.01.30

『空ろの箱と零のマリア(3)』

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空ろの箱と零のマリア(3)』(御影瑛路/電撃文庫)を読んだ。

御影瑛路もキャラクター小説を書くのが上手くなったものだなあ、と感心した。キャラを立てつつ、作者特有の”歪み”もきちんと作中に取り込まれているし、わりとテクニカルな作品なんではなかろうか。今回は非常にコンゲームっぽい展開で、まるでこれじゃあ土橋真二郎みたいだなあ、とか思ったりもしたけど、実際には騙しあいよりも”人間性”の話になっているのはやはり作者らしいところではある。作者のテーマにブレがなくて実に素晴らしいです。

前半のゲーム的な部分も緊張感があって面白かったけど、”ループ”(本当は違う)に入ってからどんどん何が起こっているのか分からなくなっていくところも良い。このあたりからキャラが、とか駆け引きが、とかではなくて、”舞台設定そのものが歪んでいる”と言う不気味さが現れてくるところが面白かった。この作者の明らかな長所として、独特な雰囲気をかもし出す部分にあると思うのだが、中盤から終盤にかけての不気味な雰囲気はさすがと言うしかないな。

ラストで種明かしされる箱の仕組みは、ちっぽけな人間性を嘲笑う悪意に満ちたギミックで、これまた大変よろしゅうございます。構造そのものに悪意が満ち満ちているというあたり、実に作者は悪意と言うものにこだわりがありますね。人間を襲う悪意とは形のあるものではなく、誰かの意思によるものではなく、ただ天然自然にそうであるがごとく当たり前のように悪意は存在すると言う、ものすごく”厭”な認識がクールだ。

と言うわけで、実はこれ前後編の全編なので物語的な部分に触れるのは難しいのだけど、細部に目を向けると作者特有の”悪意”と”歪み”に満ちたガジェットが大変素晴らしく、自分はほくほくと読みました。作者の巧拙はともあれ、この人の世界を認識する目は、実にグロテスクでありながら無機質で非人間的なものに支配されていて、僕はとてもとても好きなのだということを再認識させてくれました。

残酷で無残で乾いている。そこは異形なれど確かに美しい。美しさを描く作家であると、僕は思っているのです。

追記。「はこマリっ!」にちょっと笑ってしまった自分が悔しい。

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2010.01.29

買ったもの

1.『レイセン File1:巫女とヒキコと闇少女』 林トモアキ 角川スニーカー文庫
2.『ばけてろ 影の大統領はとてつもなく偉いのだ!』 十文字青 角川スニーカー文庫
3.『円環少女 (11)新世界の門』 長谷敏司 角川スニーカー文庫
4.『医龍(22)』 乃木坂太郎 小学館
5.『ドロヘドロ(14)』 林田球 小学館
6.『自殺島(2)』 森恒二 白泉社

買った。

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2010.01.27

『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん(9)始まりの未来は終わり』

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嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん(9)始まりの未来は終わり』(入間人間/電撃文庫)を読んだ。

えーとこれは非常に単純な話です。物語の内容は一言で説明できます。あとは蛇足。なのでその一言ですむ内容に共感できるかどうかがおそらくこの作品の評価の分水嶺になるのではないでしょうか。正直、自分には、その、少々苦しい…。いやー高校生ぐらいのころだったら素直に共感出来たと思うんですが、さすがに今の自分には共感と言うか肯定は出来ないよなあ。

で、単純極まりないものとは何か?と言う話ですが…えー、まー…本当にたいしたことじゃないんです。ないんですが、それでもわりと陥りがちなもの。…これ、一冊まるごと”みーくん”の「現実逃避」の話なんですよ。なんだかさっぱりわからんが突然現れた殺人鬼が”みーくん”の現実を粉砕しようとしてくるんですが(この殺人鬼がマジでわけが分かりません。まあ現実はいつだって理不尽なものなので、そういうものだと思っておくべきでしょう)、ところが”みーくん”はさっぱりその現実に向き合ってくれないんですよ。

自分自身の感情からさえ逃避して、ひたすらそれまで通りの夢想の中に耽溺しようとする。悪い言い方をすると、”みーくん”のやっていることと言うのはそれなんです。まあ彼はもともと「嘘だけど」と言う口癖からも分かるように現実を徹底して拒否しているキャラなので、その意味ではブレは全然ないんですが、それにしたって限度と言うものがあるだろう、と。

まあ作者としてはわりと自分のような反応は予想しているんじゃないかな。ただ、それでも現実と向き合うということは、これほどまでに困難で苦しく感じるものなのだ、と言うことをあえて表現しているのだろうと思う。自分でも良く分かるんですが、現実と向き合うのって本当にきついんですよ。駄目な自分、不都合な現実、やさしくない世界と向き合うと言うのは、自分のような虚構の方が親しく感じる人間にとってはマジできついんです。そう言う、いわゆる夢想に生きてきた”みーくん”(そもそも”みーくん”と言う存在そのものが虚構だ)が現実に向き合うためには、”彼女の死”と、それ以降の犠牲者と、延々と繰り出される虚構の言葉を撒き散らすことが必要だった。そのへんは分かるんですが…まあ肯定してはいけないよね。むしろこれは否定されるべき物語として描かれているというところもあるのではないかと思う。

例えば、結局、現実ってのは絶対に消えないから現実なので、幻想は何一つ事態を好転させることなく、最悪の状況に陥ったところでようやく”みーくん”は現実と向き合うことを決意したところなんて、完全に虚構の敗北を描いているとしか思えない。なんかこういうところが本当に悪趣味としか思えないんですが(露悪的と言うか…)、こういう後ろ向きな反面教師的にしか物事を語れないというのもこのシリーズらしいなあ、と思わなくも無いです。

でも、本当に作者としてはこれでいいのかなあ。自分の作品を反面教師的にしか語らないというのは、ちょっと作品としてどうかと思うんだけど…。まあ現実と向き合った”みーくん”がどんな結論を出すのか分からないので、作品のテーマ的な部分はまだ分からないか。幻想に生きてきた自分を否定するのか肯定するのか、それだけで物語の骨格が反転する。そのあたりの作者の決断を楽しみにしておこうと思います。

しかし、読んでいるときは「”みーくん”はマジで駄目だな…、全然理解できねー」とか思っていたんですが、感想を書いてみたらけっこう共感していた自分に気がつきました。現実に向き合うことの恐怖感、嫌悪感とか、あのへんはやっぱり自分も経験あるからかなー。近親憎悪的なものもあったのかも。まあ肯定はやっぱり出来ないんですが。

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2010.01.25

『バカとテストと召喚獣』

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バカとテストと召喚獣』(井上堅二/ファミ通文庫)を最新刊まで読了。

アニメを見る前にどんなものかと思って手にとってみたらやたらと面白かったので最新刊まで読破しました。読む前はなんとなく苦手意識があったのだけど、これはテストと召喚獣の間に因果関係を成立させるための想像がつかなかったためであると自己分析。自分、きちんと世界構築に”意味”を欲しがるタイプだからして、多分自分の苦手な作品であると言う思い込みがあったんだ。えー、例えるならば、ブリーチって自分大嫌いなんですが、これが駄目な理由って、結局、”主人公が死神である必要性がまったく理解できない”と言うところが根幹にあるんです。他にも話が進まないとかバトルの意味がわからんとかいろいろあるんだけど、駄目な理由の根本的な原因はこれ。世界観と主人公の関わりが完全に浮いているんだよ!死神が宇宙人でも異世界からのパワーに引き換えても全然問題ないじゃねえか!…まあそういうことなんです。

話が逸れた。まあつまり、この作品にも同じような匂いがして、なんとなく避けていたわけです。しかし、ラノベ道を行くにあたっては、きちんと売れ筋も抑えておく必要があろうと思い、今回手に取ったわけです。それで結果としては…作者はセンスあるなあ、と。

特徴としては、試験召喚戦争の設定…はまあおいておいて、とにかく個性豊かなキャラクターを書き分けているというところでしょうね。とにかくキャラが異常に立っている。しかもやたらと人数も多い。1巻だけでもメインキャラだけでも10人以上、脇役を含めれば20人ぐらいいるんじゃないかな。それらのキャラクターをきちんとそれぞれ個性を書き分けているというのは単純にすごい。さらにキャラクター同士の関係性が複雑に絡み合って、関係性から生まれる切れ味のあるギャグセンスがあり、これがまた見事と呼ぶしかない。難点としては、キャラクターが魅力的過ぎ、ギャグの切れ味が良過ぎるために、あっという間に試験召喚戦争がどうでもよくなってくるところかな…。このシステムのヒドさ(常識的にありえない過剰な競争原理)や、物理的に痛そうなギャグ(お笑い芸人的なセンスかな)とか、いろいろツッコミどころはあるのだが、それらをすべて吹き飛ばすほどに、この作品には確かに魅力があると思います。少なくとも、多くの人がラノベに求めるものがそこにはある。一巻だけでそれなりにまとまっているし、キャラの魅力の表現もきちんと行われているので、これは確かに一読の価値はあるかもしれない。まあただ面白い”だけ”の作品なので、その辺は好みで判断する必要があると思いますけどね。

とりあえず、最新刊まで読んだ感想としては以上。メンドイので一冊づつは感想は書かないけど(次巻以降から書きます)、概ね同じような印象を受けました。

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2010.01.24

買ったもの

1.『クォンタム・ファミリーズ』 東浩紀 新潮社
2.『烏有此譚』 円城塔 講談社
3.『夜間飛行』 サン=テグジュペリ 新潮社
4.『タイムアウト』 デイヴィッド・イーリイ 河出書房
5.『月と六ペンス』 モーム 光文社古典新訳文庫
6.『木曜日だった男 一つの悪夢』 チェスタトン 光文社古典新訳文庫
7.『ダイブインザヴァンパイアバンド(1)』 環望 メディアファクトリー
8.『お茶が運ばれてくるまでに―A Book At Cafe』 時雨沢恵一 メディアワークス文庫
9.『ガーデン・ロスト』 紅玉いづき メディアワークス文庫
10.『でかい月だな』 水森サトリ 集英社文庫

本屋をぶらぶらしながら気の向くままに購入。

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2010.01.23

『芙蓉千里』読了

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芙蓉千里 』(須賀しのぶ/角川書店)読了。

少女大河ロマン、だよなあ。他になんとも言いようがない。波乱と動乱の時代に生きる少女が持ち前のバイタイリティで運命を切り開いていく、と書くとわかるように流血女神伝の変奏曲ですね。こじつけなのはわかっているけど、主人公が女郎となって生き抜こうと決意するあたりも砂の覇王編を思わせるし、そんな生臭い設定を持ち込みながらどこか凛々しくも清らかな(悪い言い方をすれば生活臭のない)ストーリーテリングなど、流血女神伝を思い起こさせる部分があって興味深かった。自分は流血女神伝から入った須賀しのぶ読者なので、一番イメージに近い須賀しのぶと言う感じだ。

内容も勿論事前の期待に違わぬもの。元気で前向きな少女の激動の少女期を、波乱万丈に描いている作品で、大変にダイナミックである。満州の女郎屋が舞台というものの、ドロドロとした女の愛憎と言うものは慎重に取り除かれ、非常に明るく、前向きなイメージになっているのも作者らしい。ただ流血女神伝と違うのは、舞台が女郎屋のみで固定されているので、世界は激動しているんだけど、少女にはそれはうっすらとしか届いてこないという感覚かな。流血女神伝は女神と言う超越的存在があったために直接世界とつながっている感じがあったけど、こちらには無い。まあ世界観が違うといえばそれまでだけど、それゆえに大きな流れに身を任せるしかない人間としての悲しさが表に出ているような気もする。運命を切り開くって簡単に言うけど、そんなの簡単じゃないよねーって感じ。まあ一般小説っぽいね。

ただ、多くのしがらみの中で、それでも前向きに頑張ろうとする主人公は明るいので、ドロドロとした話にはならないのが特徴かも。途中で先輩の女郎が自殺したりなんやかんやあって、いろいろ大変な展開になったりもするのだけど、主人公がその重たい空気を吹き飛ばしていくというあたりは定番とはいえ気持ちが良いですね。

個人的にはちと主人公が無謬すぎるような気がしてしまうのが惜しいところだと思っているんだけど(ヒロインが芸妓になって結局”汚れない”あたりなど、ヒロインにすごく都合がいい展開がある。)、まあそれは欠点ではないんだろうなー。そもそもが少女のロマンス大河小説なんだし。むしろどこまでも清涼感のあるストーリーテリングを評価するべきだろう(まあ物語設定から僕が事前に想像していたのとは違っていたわけだが…)。

この巻で第一部ということだけど、これから世界情勢はどんどん暗雲が立ち込めていくことになるんだろう。少女から脱して女性にさしかかる主人公がどのような物語が紡がれるのか楽しみにしたい。

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2010.01.22

買ったもの

1.『へうげもの(10)』 山田芳裕 講談社

買った。織部さんはゆがみねえなー。

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2010.01.21

買ったもの

1.『RPG W(・∀・)RLD(4)―ろーぷれ・わーるど―』 吉村夜 富士見ファンタジア文庫
2.『金剛番長(9)』 鈴木央 小学館
3.『戦う司書と世界の力 BOOK10』 山形石雄 スーパーダッシュ文庫
4.『ベン・トー(5)北海道産炭火焼き秋鮭弁当285円』 アサウラ スーパーダッシュ文庫
5.『ななぱっぱ パパは15歳』 岡崎裕信 スーパーダッシュ文庫
6.『いつも心に剣を(4)』 十文字青 MF文庫J
7.『ごくペン!(2)』 三原みつき MF文庫J
8.『ゼロの使い魔(18)』 ヤマグチノボル MF文庫J
9.『剣の女王と烙印の仔(4)』 杉井光 MF文庫J

買った。

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2010.01.20

『パラケルススの娘(9)メフィストフェレスは踊る』読了

51uokfyhcml__ss500_パラケルススの娘(9)メフィストフェレスは踊る』(五代ゆう/MF文庫J)読了。

パラケルススの娘シリーズもいよいよ佳境。それぞれの登場人物の今までの積み上げてきたものを、全力で発揮していく展開になっている。特に成長著しいのが跡部遼太郎くんなわけですが、こやつ数巻前から完全に人格が完成されているよな。もちろん実力的には魔術師たちに割って入れるものではないんだけど、完全に精神のあり方においてクリスティーナを圧倒的に凌駕している。弱きを助け、強気を挫き、悪を憎み、暴力を嫌悪するスーパーヒーローの精神性を手に入れている。お・か・げでこいつが出てきた瞬間に読者としても「まあなんとかなるだろ」と思ってしまうほどの信頼感。五代ゆうが少年キャラを描くとこうなるのか…。青年キャラを描くと途端にヘタレるのと随分違うなあ。まあ考えてみれば『機械じかけの神々』(懐かしい…)の時代から、少年と少女はすごくしなやかに強い存在として描かれていたっけ。いや、勿論大人からみれば力も立場も弱いし、虐げられる存在ではあるんだけど(このあたり本人の責なくして生贄とされる遼太郎くんの立場も同じだよね)、しかし、五代ゆうの描く少年と少女は、なんと言うか”世界とつながっている”存在なんだよね。彼ら、彼女らの行動が、意思が、世界の法則を崩し、新しい世界を構築していく。遼太郎だけじゃなくて、美弥子、和音、ジンジャー、シャルロット、それにバ(略)ことアレックスたちの行動が未来を切り開いていく展開は、実に力強いとさえ言える。もちろん子供たちだけですべてを解決してしまっては、児童文学としてはともかく物語としてはどうかと思うのだが、リース警部や玄塚霧月(まさかこの二人がコンビを組むとは…)、ヘレン伯爵夫人などの大人たちがきちんと彼らのフォローをしているのでご都合主義には堕さない緊張感を維持していると思う(まあ実際にどこまで役に立っているのかは良く分からんが。とくにリース警部)。シヴィルとかもきちんと働いてはいるようなので、子供たちの全能性を無邪気に肯定する展開になっていないのは良かったと思う。

で、我らが遼太郎くんは絶体絶命の危地に陥ったとしても、決して諦めずにクリスティーナと対話しようとする。レギーネを救うために、すっかりヘタレてしまったクリスティーナの復活やいかに?と言うところで次回に続く…え、マジ?また一年とか待たされたりするの?とうとう最後のクライマックスですよ?…まあいつものことだから、大らかな気持ちで待つことにしますけどね。すこしぐらいは早くてもいいんじゃないかなー。

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2010.01.19

『オウガにズームUP!(4)』読了

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オウガにズームUP!(4)』(穂史賀雅也/MF文庫J)読了。

最後の一行を読むまで、終わるということにまったく気がつかなかった。おかげで、最後の一行を読み終えた瞬間の「終わる感」がものすごい勢いで襲い掛かってきて混乱させられてしまった。まあ確かに宮内さんの出来事があったりしてなんとなく物語が動いていたような気もするけど、まったく予測してなかったよ。前半の別エピソードがこれまた素晴らしい話だっただけに(と言うかこのシリーズ、別キャラ別エピがやたらの品質高いよな。短編がとにかく上手い)まだまだ続くものだと楽観していたためにショックも大きいなあ…。

とは言え、実にこの作品らしい終わり方ではあったとは思う。この作品の根底には、”人生にはドラマティックなことなど起こらない”と言うものがある。あ、これはドラマを否定していないよ。あくまでも”人生はただ平凡に過ごすだけで十分にドラマティックなのだ”と言う、つまりは日常賛歌の作品なんですね。逆に言うとどんなに突飛で異様な出来事であろうとも、すべては日常に、当たり前の出来事になっていくということでもある。それがたとえ女の子がオーガ族であっても変わらない。非日常もまた受け入れた瞬間から日常となる。だから重要なことは”日常の中にこそドラマがある”と言うこと。属性とか記号とか異世界とか異能とか、そんなところには”本当に美しいものはない”。美しいものとは、一緒に歩く彼女の横顔とか、熱を出して眠っている彼女を介抱しているときとか、同じ趣味について話題が弾む一時とか、そういうさりげないところにある。少なくとも、作者はそういうところにある美しさを語り続けていると思うのだ。彼女の横顔を見つめ、ある瞬間に世界が収束し、反転するその時。”人が恋に落ちる瞬間”をこれほどまでに丹念に描く作家は少なくともラノベではこの作者以上は知らない。そして普通の恋愛小説よりもこの作品が優れているところは、先述した”日常の中にこそドラマはある”と言う視点だ。作者の手にかかれば何気ない当たり前の日々でさえドラマティックな出来事に変わる。否、ドラマは最初からそこにある。だれもが気がついていないだけで。

だれもが見過ごしていく日常の美しさを描くこの作品には、確かにダイナミックな物語はないね。むしろそうしたダイナミズムを拒否しているところに真骨頂がある。空を見上げるのもいいだろう。派手な出来事に憧れるのもいい。けれども、時には足元にも大事なものがある。作者の物語にはそうした優しさがあって、僕はとても好きなのです。もっともっとこの物語の続きを、いつまでも見続けて行きたいと思っていたけど、これでお別れとは本当に残念です。またどこかで作者の作品に出会えることを願っています。

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買ったもの

1.『GIMMICK 死神の影武者』 久遠馨 一迅社文庫
2.『神様のいない日曜日』 入江君人 富士見ファンタジア文庫
3.『夏海紗音と不思議な世界(1)』 直江ヒロト 富士見ファンタジア文庫

買った。

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2010.01.18

『耳刈ネルリと十一人の一年十一組』読了

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耳刈ネルリと十一人の一年十一組』(石川博品/ファミ通文庫)読了。

2009年におけるオレ的最大ラノベニュースと言えば、これはもう石川博品がデビューし、ネルリという作品を書いたことだと言っても過言ではなかろう。…いや、過言かな?まあ、2009年新人の中では一番衝撃を受けたのは間違いないので、ここはあえて言い切ってしまおう。ネルリを読まずして「最近のラノベは元気がないなあ」などと言っている人はネルリを読んでいない自分を懺悔して畏まるように。ん?ネルリを読んだ上でそんなことを言っている人はどうなんだって?そんなやつぁ敵だ!

で、そんなことはどうでもよく。『耳刈ネルリ』の話をしたい。

完結。完結であります。3巻で完結。正直、まだまだいろいろ語れるところがあったと思う。だってそもそも高校も一年目なんだぜ!彼らの高校生活はこれからはじまるんだぜ!レイチとネルリがお互いの差異を認めた上で、それでも一緒にいられる道を捜し求める過程には、まだまだ数多くの語られなかった出来事が合ったはずなんだ!自分はそれが見たかった…。ただ、彼らがくだらない会話をして、どうでもいいことをやって、笑っている姿が見たかっただけなんだ。それってそんなにも欲張りなことかい…?ああ、わかっている。オレだってわかっている。打ち切りですよね!ああそうですね!…ショックが大きすぎて正直感情をもてあまし気味なんだけど、まあ受け入れるよ。エピローグでほのめかされるいくつものエピソードの芳醇さ、それを想像し、悶え苦しむしか読者には許されていない。それはそれで幸福なことなのかもしれないし、それで良いのかもしれない。そう思っておくよ。

とまあ、腹の底にたまったヘドロを吐き出してすっきりしたところで3巻の内容。いつも通りレイチの過剰にネタに塗れた地の文が続くわけですが、これが不思議と読みにくさを感じないのはどういうことなのだろうと思う。例えば”みーまー”とかも地の文で嘘をつく、読み手の心を糊塗することをやっているわけですが、アレは壮絶な読みにくさと苛立たしさを伴います。少なくとも自分は。ところがレイチの独白は、どんなにふざけたことを書いていても、するっと頭に沁みこんで来る。本当に不思議なんだけど、レイチの言葉は常にどこかに”静けさ”とでも言うものがあると思うんです。静かで部屋の中で雨降る様子を窓から眺めているような、そんな静けさを感じるんだよな。つくづく読んでいて思うのは、石川先生は実に文章が美しいな、と言うこと。ネルリってのは言ってみれば普通の学園モノよね。まあ舞台となっている学園が(旧)共産圏っぽい連邦国家にあって、各地から集まってくる生徒たちの文化的な軋轢が物語を駆動するガジェットになっているのが変わっているけど…って書いてて思ったけど、この設定にものすごく美味しくねえ?一人一人の文化を掘り下げていくだけで一作できちまうじゃねえか。長期シリーズ化すればその可能性も…いやいやもうそれは考えまい。ええと、まあやっていることはちょっと変わっているけど学園物で青春なわけです。異能とかもなんにもない。そんな作品のどこが面白いのかといえば、それはレイチの語りを初めとする”文章の美しさ”がその一つとしてあると思うのです。ネタ塗れのレイチの語りの中、時折こぼれるように、あまりにも繊細すぎて大切に大切に、ささやくように送り出されるキレイな言葉があって、そのあたりに作者の言葉に対する慎重な手つきがあって、すごく良いと思うのです。特に、”大切な時には言葉は偽らない”というあたりにいたっては最早感動的とさえ言える。レイチは自分のことはいくらでも偽るけど、他人の言葉を偽ることが無いんだよね。イ=ウの告白シーンは、その数ページ前とは別人のように繊細に言葉を扱うレイチが見れる。「ネルリの明けぬ夜」のシーンは、まさに石川先生がフルスロットルになって、かなり泣きそうになるほどだった(僕はきれいな文章を読むと泣く奴なんだ。うっせうっせばーか!)。あ、個人的にはエピローグの別離と再会の予感に支配された文章も好きです。11人の言葉の一つ一つにそれまで積み上げてきた過去が滲み、それでも八高時代にあった出来事が確かに彼らを繋げているというのが良く分かる。文章だけで、過去と未来につながっている感覚があるっつのかなー。言葉が狭くないんだよね。広がっているんだ。この言葉は”いまここ”に留まらず、”かつてのあそこ”であったし、”いつかのどこか”でもある。この広がりを感じさせる文章を読めただけでも、すごく嬉しいし、満足をした。終わってしまったこと自体は悔しいけれど、この終わり方自体には満足している。その意味では、すごく幸福な作品でありました。また、どこかで合えるといいね。

しかし、言いたいことがグチャグチャになってて何が言いたいのかさっぱりわからんなこれ…。まあいいや。ネルリについてまとまって語れるなんて、これが最後かもしれないしな。書きたいことは書いた。言いたいことは一つだけだ。本当にありがとう!作者にはただ感謝を。

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買ったもの

1.『人類は衰退しました(5)』 田中ロミオ ガガガ文庫
2.『ストレンジボイス』 江波光則 ガガガ文庫
3.『絶対女王にゃー様(2)』 J・さいろー ガガガ文庫
4.『今日もオカリナを吹く予定はない(2)』 原田源五郎 ガガガ文庫

買った。

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2010.01.16

買ったもの

1.『ハヤテのごとく!(22)』 畑健二郎 小学館
2.『神のみぞ知るセカイ(7)』 若木民喜 小学館
3.『恋愛遊星』 倉橋ユウス メディアファクトリー
4.『ギャンブルフィッシュ(15)』 原作:青山広美 作画:山根和俊 秋田書店
5.『バガボンド(32)』 井上雄彦 集英社

買った。

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2010.01.14

『Le;0(2)―灰とリヴァイアサン』読了

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Le;0(2)―灰とリヴァイアサン』(六塚光/一迅社文庫)読了。

特に際立ってすごいところがあるとかそういう作品ではないのだが、キャラクターがそれぞれユーモアを込めて描かれているのでなにかと気持ちが良い作品。ただ、逆に言うとラノベ的なキャラ立てられてない上に記号化もほとんどしてないため、ラノベとして読むと非常に地味な印象を受けてしまうのが痛し痒し。いや、僕はこれぐらいで全然かまわないんだけどね。過剰な記号化と言うのは最先端であるのはわかるけど、最先端ばっかり読むのも疲れるので、これぐらいのどこかノスタルジックな手法も悪くないと思うんだ(いやなんかイメージ的に)。

個人的に好きなところは、主人公である顕九郎を中心として、ヒロインである吸血鬼の少女たちと言うラノベ的ハーレム構造をとっておきながら、全然ハーレム的な展開がかけらもないところなんだ。そうそう、別に一緒にいるからと言って必ずラブラブな展開になるわけねーんだよ。一緒の職場で仕事をしていて、同僚すべてと恋愛フラグが立つか?立つわけねーだろ?信頼し、良好な関係を結ぶことは出来る。大人だからね。それ以上に関係になるかどうかはそれぞれの節度で付き合うべきなんです。そもそも、島の危機に陥っているのに、ラブっている余裕なんてないよなー。この作品に登場する人物はTPOを弁えた人たちが多くて、とても好感が持てます。きちんと自分の仕事に責任を持ち、公私を割り切っているキャラと言うのはラノベには希少なんで、すごく気持ちいい。癒されるなあ…。オレ疲れているんだな、と思ったりもした(自意識をこじらせたラノベばかり読むと疲れるんだ。入間人間作品なんか典型)(あ、誤解しないで欲しいんだけど、別に入間人間をDISっているわけじゃないよ。読むのに疲れる云々は作品の面白さとは別の話)。

と言うわけで、自意識をこじらせない、中二センスが少ない、ハーレムをやらない、主人公が感情に流されない、と言うところは、自意識セカイ系に食傷気味の年食ったラノベ読みの胃に優しいことは自信を持ってオススメ出来る作品でござる。

以下雑感。

一応、ラノベのフォーマットは抑えているらしく、吸血鬼少女たちがメインをはるローテーションみたいなものがあるみたい。今回は真香なのかな。ただ、前述の通りハーレムを拒否した作品なので、顕九郎と行動する時間は長いけど、あくまでも仕事の同僚(あるいは気の置けない友人)として一緒にいるという一線は崩しません。あー素晴らしいなー。

ゴスロリ忍法については、もう完全に言ったもん勝ちの領域だよな。

姫乃ってようするに顕九郎のお母さんなんだよな。正直、顕九郎先生はとんだマザコン野郎だぜ!と思わざるを得ないが、自分より年下に見える美少女吸血鬼がお母さんとかだったりしたら、確かにクラっとくるのも無理も無いかもしれん。

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2010.01.13

『ほうかごのロケッティア』読了

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ほうかごのロケッティア』(大樹連司/ガガガ文庫)読了。

なんつうか、いい話だなあ…以外の感想が出てこなくて困る。いや語るべきところはいろいろあるんだけどね。邪気眼にスクールカーストをプラスして、ロケット物の皮で来るんだこの作品の着眼点はすごいな、と思います。邪気眼もスクールカーストもロケット物もそれぞれ手垢にまみれた題材ではあるんですが、それぞれがきちんとキャラクターの動機に結びついている。主人公がスクールカーストの調整役をやっているのは、過去の自分における邪気眼の痛々しさからの過剰適応だろうし、ヒロインが邪気眼になっているのは過去の主人公の邪気眼の派生だし、ロケットは主人公とヒロインを結びつけ、前に進むためのガジェットなんだけど、まあこんな風に語ることに大した意味があるとは思えないんだよな(なら書くなよ)。なんかそれは重要じゃない気がするんだ。

じゃあ何が重要なんだろうって言うと…やっぱり、シュタゲに出てきてもおかしくないような電波ヒロインが可愛いなあとか、最初は義務でヒロインに関わり、成り行きでロケットを飛ばすことになった主人公が、少しずつ自分の現在の生き方から外れてロケットに対する強い感情も持つに至る過程が素晴らしいとか、まあそういう細かいところなんだろうと思う。一つ一つは丁寧ではあるが、ぶっちゃけそれほどダイナミックな展開はない、ように見える。けれども、物語前半で主人公たちの過去を丁寧に描き、そのしがらみや苦しみを描ききっているからこそ、クライマックスにおけるすべてを振り捨てて突破して行く展開に感動してしまうんだよな。ロケットと言うのは、やっぱり”突破”のイメージがあって、それに感情をゆだねることでカタルシスが生まれる。まあ冷静に考えて作中で翠も言っているように(この子もまあ面倒くさい女の子だよな。そこがいいんだけど)そんなカタルシスには意味なんて無いただの自己満足に過ぎないんだけど、でもそうやって気持ちを傾けて、自分に満足したことそれ自体の事実だけを得る、と言うのもまったくロマン溢れることだなあ、と思いました。

あー。あと、この作品、過去のロケット物(宇宙物)についての数多くの引用で成り立っている作品でもある。けっこう重要なところも引用で通しているところもあって、ほとんどパッチワーク的とさえ言える。まあでも、その事実はまったくこの作品の価値を貶めるものではない。引用から始まり、しかし、そこから生まれた物語は間違いなくオリジナルなものだから。引用の中から、作者オリジナルなものが間違いなく立ち現れている。手垢のついた題材を、瑞々しく生まれ変わらせた作者の手腕は評価されるべきだと思います。

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2010.01.12

『ミスマルカ興国物語(6)』読了

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ミスマルカ興国物語(6)』(林トモアキ/角川スニーカー文庫)読了。

林トモアキは、なんつーか本当にすごいな…。ノリとハッタリと大法螺で物語を際限なくスケールアップをして行く豪腕には本当に感心するというか。感心を通りこしてもうこれは天才かなんかなんじゃねえか?そもそもここまで後先を考えてない(ように見える)大法螺を吹きながら、きちんと要所要所では物語としてまとまっている(そしてそのまとめるとその下にもう一つの風呂敷があることに気がついたりする)あたり、これは絶対計算してないだろ!と思ったりもするが、続きは次巻を書く自分に任せるぜー!と言うかのような果断な姿勢にはとにかく惚れ惚れするしかない。同人誌ならともなく商業ペースをこの姿勢で書くのって、本当になにか天才か悪魔に憑かれているとか思えないぜ。林トモアキすごいです。

何がすごいって、ノリとハッタリと大法螺で物語を回転させながら、実はキャラクターにブレが見受けられないところがすごい。マヒロ王子やパリエルなどの主要キャラクターのキャラにブレがないのは勿論、ラヒル国王とかエミットとか、脇役を固めるキャラの過去とか本質が見えて来ながらも、それ以前のキャラとの齟齬が全然感じられないどころが納得できるところがすごい(少なくとも僕には納得できた)。さらに物語中で国際情勢もダイナミックに激動しているのだが、ちゃんとキャラの動きとマクロの状況が(たとえ泥縄であっても)きちんと噛み合っているというところもすごい。それらいろいろな要因が重なって、最後のギャンブル勝負につながっていくのんもんな。あのギャンブルがちゃんと国家間代理戦争としての意義を持たせてカタルシスまで繋げていくにいたっては、本当に作者はどこまで天然でどこまで計算のか疑わしくなっているですよ。

お・り・が・みキャラもサービス登場したりして、作者は本当にサービス精神が旺盛ですね。そのサービス自体、作者が楽しんでやっているのが読んでてわかるのでいいですね。作者が物語自体に愛情をもって、物語を書くのが楽しくてしょうがないと言う作品は、読者も幸せな気持ちになりますな。善哉善哉。

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買ったもの

1.『中国雑話中国的思想』 酒見賢一 文春新書
2.『プリンセスハーツ 誰も代わりにはなれないの巻』 高殿円 ルルル文庫
3.『女王暗殺』 浦賀和宏 講談社ノベルス

買った。

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2010.01.10

『アンシーズ(2)刀侠戦姫言想録』読了

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アンシーズ(2)刀侠戦姫言想録』(宮沢周/スーパーダッシュ文庫)読了。

新人のデビュー作の続編と言うのは、大抵の場合、元々が続編を考えていない作品だったりするので、まずシリーズ化するにあたっての地ならしの回になることが多いのだけど、この作品も例外ではなかった。おそらくシリーズを通しての中ボスだかラスボスの登場、ヒカルの謎、物語設定の根幹にアプローチするミツウなど。今後生じうる物語的の伏線の仕込みが始まっている。いささか作品単品としては設定が先行しすぎて正直迷走しているかなあ、と思わないでもないが、今回はしょうがないところだろうね。一応、主人公の戦いに対するモチベーションとか、ヒカルと仲間の関係とかを軸にして物語を作っているけど、そんなに突き詰めているわけでもないしな。まあ主人公はかなりのヘタレ軸がブレまくりなのだが(作中でも言及されている)、周りの人に支えられながら成長していくと言う道筋が見えてきているので、物語としては悪くはないんじゃないかと思う。あと中ボスっぽい生徒会長はなかなか良い感じにゲスな感じですな。他者のことなどモノとしてしか認識しない不気味さと、ヒカルに対する恨みと執着を滲ませるあたりの人間味など、キャラクターとしてブレがあるのが、今後も動かしやすそうな気がする。

えーっと、いろいろ書いたけど、作品としては楽しく読んだ。中身は男だらけだけど絵面は美少女だらけと言う倒錯した空間で繰り広げられるドタバタは、なんつーかやっぱりエロい。話がどうとか言う以前に空間そのものがエロい。だからそこでなにが起ころうともエロいというのは論理的帰結である。新登場の美少女キャラクターが片っ端から実は男と言うのは、うん、まあよくわからんがやっぱりすごいよな。そのエロスの相反するように(意外とそうでもないかもしれないが)、生徒会長を始めとして、アクションパートは実にタナトスの香りが漂う殺伐としたものとなっており、日常パートとの落差を感じる。登場人物があっさり死んでしまいそうな不気味さを感じるのだ。たんなるドタバタアクションでは終わらない、奇妙な緊張感を維持しているところはこの作品の良いところだと思います。一応、今後の展開に必要な要素は出揃った感があるので、以降の展開に期待したい。

以下雑文。この作品における奇妙な緊張感と言うのは、主人公が性転換をしてしまうと言うことを深い関係があるのではないだろうか。と言うのは、主人公のトモはわりとヘタレで気の弱いところのある普通の少年であり、読者は基本的にトモの視点で物語を見ていくことになる。もとものニュートラルな人格なので、読者の感情移入を阻害しないんですね。ところが、トモは作中で女の子になってしまう。トモ自身のパーソナリティは変わらず、女の子として物語に関わることになるわけです。女の子になった結果どうなるか。”搾取される側の存在”になってしまうんですね。読者が。なんつーかこの作品はコメディ要素もあるけど基本が殺伐としていて、殺し合いの話なんです。ガチで欲望と暴力の話をやっているんで、女性には、実はけっこうつらい展開があったりする(2巻で登場した”普通の”女の子であるルナも、なんかものすげえヘビーな過去がありそうだぜ)。視点人物であるトモが女の子になっているため、読者自身が傷つけられる側に立たされてしまう。生徒会長なんかは、実は今作のマチズモの権化みたいなところがあって、トモはけっこうヤバイところまで追い詰められたりする(性的な意味で)。このあたり、男性的視点だけで物を見ていると、ひやりとさせられるところなんではないかな、と思うのでした。まあ女性が読んだらどう感じるのかは知らない。以上。

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買ったもの

1.『ジンキ・エクステンド~リレイション~(1)』 綱島志朗 富士見書房
2.『名探偵失格な彼女』 伏見つかさ VA文庫
3.『吉祥寺の朝日奈くん』 中田永一 洋伝社

買った。

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2010.01.08

『アイゼンフリューゲル(2)』読了

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アイゼンフリューゲル(2)』(虚淵玄/ガガガ文庫)読了。

これは来たねー。空を飛ぶことに魅了された男の、しかし、どうしようもなく戦争と言う現実に飲み込まれていく姿を描く。もうね、ただ純粋に空が好きなだけの、ただの男が持って生まれた才能によって破滅に向かってフルスロットルで駆け抜けていくウロブチ節が全開になっている作品ですよ。主人公たちの空にかける情熱は熱く、空戦シーンは血沸き肉踊り、主人公は活躍するわけですが、そのすべてを背負い込んでいく主人公の姿は悲劇以外なにものでもない。作中では、実はそれほど過剰にウェットには描かれていないので、うっかりすると熱い戦争物としても読めてしまいそうになるわけですが、やはりこれは”戦争には向かない性質”の男が自らの戦争の才能によって己の求めるものをすべて失っていく話なんですよね。あらゆるものを失い、自らの心を磨り潰し、空っぽになってしまったカールにとって、残されたものは”空”だけだった。これは”空だけは残った”と捉えるかどうかで印象は大分変わってくると思うんですが、人殺しになった自分に絶望し、”生きる”と言うことを選択出来なかったという時点で、カールにとってはやはり救いと呼べるものはなかったんじゃないかな、と思います。帝凰龍との純粋なる勝負の間だけ、彼は人殺しである自分を忘れることが出来た。絶え間ない罪悪感と自己嫌悪から解放されることが出来た。彼の救いはどこにもなかったのだということが出来ます。まあ、とは言え彼自身の幸福がどうであったかと言うのは実は重要ではないと言うか、第三者から判断することは不可能と言うかであります。生に希望がなかったとしても、自らの望みの、幸福の中で死んだと言うことは否定出来ないところではありますしね。その生を”評価”することは傲慢とさえ言えるでしょう。と言うわけでカールの人生の意味については脇においておきます。重要なことは、カールの生きた意味を、どのように後の人間が受け取って行ったのか、と言うこと。後の人間の行動によって、その意味は付与されていくのでしょう。後世の人間によって意味付けされていくことは本人にとってはなんの意味も無いことかもしれないけれど、受け継ぐ人間にとっては重要なこと。まあそれだって意味があることなのかどうかわからん話ではあるんですが。まあそれを言ったら人間が生きている意味そのものがあるのかと言う話になるし、そんな議論こそ無意味なことですからね。ハイハイ、中二病乙。まあでもそうやってなんとか生きたり死んだりしていることは、俯瞰する”何か”にとってみれば滑稽かもしれないんですが、まあそれでもなんとかやっていけるとすれば、何かを引き継いでいくことなんじゃないかしら、と自分でもたまに思ったりもするわけです。振り返ってみれば失敗だらけの人生だって、もしかしたら何かの意味があったりするのかもしれないし。勿論ないかもしれないけど。まあ、それでもいいんじゃない?と言うような話だったと思います。

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買ったもの

1.『粘膜人間』 飴村行 角川ホラー文庫
2.『ALL AROUND TYPE-MOON~アーネンエルベの日常~』 Bすけ 角川書店

買った。

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2010.01.07

『すべての愛がゆるされる島』読了

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すべての愛がゆるされる島』(杉井光/メディアワークス文庫)読了。

ラノベのようでラノベじゃない、ようにみえてやっぱりラノベっぽい。杉井光の素晴らしい空気読みっぷりで、メディアワークス文庫が当初求めている作品に見事に合致しているのではあるまいか。(いや、オレの妄想だけどな)。このラノベと文学の中間小説ぶりを読むにつけ、まったく杉井光は器用な作家よな、と思った。普通に萌え萌えした作品を書くと思えば(個人的な見解だが杉井光が萌えに走るとすごくつまらないのでやめて欲しい)、こんな超ナイーブ(…っぽく見える)作品も書いてしまう。…優等生すぎて逆につまりませんな。お前にはポリシーとか、こだわりとかないんか!何を書いても「ああ、入間人間だなあ…」とついうっかり生暖かい目で見てしまう入間人間の爪の垢でも煎じてだな、もっと尖がったものを書けばいいと思うよ。嘘だけど。

はい、嘘でーす。僕はそんなこだわりとかくだらねえと思っていて、とりあえずいろいろな作品を幅広く書くのならそれはそれでいいんじゃないかと思うよ。今作みたく、非常に器用に読者を楽しませてくる杉井光はさすがだと思いました。文学っぽく物語が始まり、徹頭徹尾、まるで村上春樹リスペクトなの?と思わせるポップなわりに情念の深い話を進めていて面白いなーと思ったら…あーこれはネタバレなんで言えないや。自分は基本的にネタバレ上等ではあるんですが、このネタを割っては致命的過ぎる。まあ一つ言える事は、杉井光はやっぱり杉井光だったね、と。文学文学と始めながらもきちんとエンタメ要素も拾い上げているところがまったく器用と言うしかありませんね。最後まで読み終えたあと、もう一度最初から読み直してみると、物語の形がまったく変わってしまうことに驚かされます。なにしろ全部ちゃんと書いてありますからね。何一つ作者は嘘をついていないけれども(わかりにくくはしているけれども)、読者が勝手に読み間違えてしまう。きちんとミステリーだなー。

とは言え、エンタメをしつつも、やっぱりこれは家族の物語であり、愛についての物語である。愛することの不自由さ、呪いのような厭わしさ、それでも愛さずには入られない苦しさを描いている。愛はやっぱり憎しみと似ていて、同じように連鎖して多くの人間の心を縛り続けていく。父の姉の弟の、愛してはいけない相手との愛は、否応なしにお互いを傷つけ縛りつける。そうやってもつれにもつれた泥沼を、しかし杉井光は風穴をあける。あける手段は物語。人は物語を通じて言葉を紡ぎ、物語を通じて祈りを届ける。正しく物語が伝わったとき、愛の螺旋は終止符を打たれる。憎しみのように愛し愛され愛し返し、お互いを分かちがたく縛り付けてしまった愛を、最後の最後に物語の力で切り離す。このあたりに、杉井光のエンタメ作家としての資質が現れているように思うのだった。このあたりは良し悪しの話ではなく、そのように物語を紡いでしまう作家なのだ、と言うこと。それは作家としてのある種の限界かもしれないけど、それでも救いをもたらしたいと言う作者の意思は、共感を覚えないでもない。

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買ったもの

1.『俺の妹がこんなに可愛いわけがない(5)』 伏見つかさ 電撃文庫
2.『空ろの箱と零のマリア(3)』 御影瑛路 電撃文庫
3.『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん(9)始まりの未来は終わり』 入間人間 電撃文庫
4.『デュラララ!!(7)』 成田良悟 電撃文庫
5.『天龍八部(1)剣仙伝説』 金庸 徳間文庫
6.『血界戦線-魔封街結社-(1)』 内藤泰弘 集英社

買った。

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2010.01.05

『龍盤七朝 ケルベロス(1)』読了

51jpcbayhvl__sl500_aa240_龍盤七朝 ケルベロス(1)』(古橋秀之/メディアワークス文庫)読了。

すごいねーこれ。血と暴力と夢と希望と絶望が入り混じった一大武侠アクションロマン…の序章。これほど面白く最高潮に達しながらもあくまでも序章にもほどがあるのが憎いぜ。なんとしても続きが読みたくなる。ほんと頼みますよ。一年ぐらい余裕で待つから、きちんと続編を書いてください…ッ。そして完結させてください…ッ。

さて内容。いわゆる武侠小説を日本向けに落とし込んだ感じですな。もともと武侠小説は日本のオタク文化と非常に高い親和性を持っているのだが(とりあえずケルベロスが面白かった人は金庸の作品も読んでみることをおススメする。50年前に萌えを先取りしているんだぜ?)、これは秋山瑞人のドラゴンバスターも同じだけど、もっと少年漫画テイスト、換言するとボンクラ度が非常に高くなっています。ド派手なアクション、超越的と言うのもはばかられる鬼神か天災のような敵役の存在力。そしてそれに立ち向かうことになる”三首四眼五臂六脚の怪物”の物語。

なんつーか、古橋秀之の文章は、かっこいいよな。冒頭のレンパのエピソードからしてかっこいい。いかにも天下人を夢見る英雄の一歩を思わせる愉悦がある。そしてその夢のような物語を一瞬で打ち砕くラガン皇帝の獰悪さを見よ。人知を超えた荒ぶる神の如き崇高ささえ感じられる絶対の暴力。それを語る古橋秀之の文章は、どこまでも美しく、切なささえ感じられると思うのだ。美しさと切なさ。それはいかに残酷を描いても、暴力を描いても、どこかしら漂わせる哀切さが作者の文章にはあるように思う。

最後にもたらされる破壊と絶望。王の道を歩むはずだったランカたちの道は粉微塵に打ち砕かれた。彼らの道は、”怪物”への道。怪物を殺す怪物の物語が、ついに始まった。その結末を、ただ期待して待ちたい。

…あと、ドラゴンバスターの続きマダー?

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1.『イエスタデイをうたってEX』 冬目景 集英社

買った。

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2010.01.04

『[映]アムリタ』読了

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[映]アムリタ』(野﨑まど/メディアワークス文庫)読了。

戯言を使わない初期西尾維新を思わせる(ってこの表現、別の本の感想でも書いたような気がするな。そんだけ西尾維新フォロワーが作家デビューする時代になったと言うことか)、ユーモア溢れる青春恋愛サスペンスホラー。いや、マジで。正直、もうこれは傑作と言ってもいいんじゃねえか?前半の天才美少女監督に振り回される部活コメディから始まり、少しずつ”天才”呼ばれる少女の異常性が明らかになっていく中盤、そして主人公が決断して心が通じ合うクライマックス、最後にすべての構図が引っくり返るエピローグ。とにかく物語をとりまくピースがその時によって万華鏡のように意味合いが変転し続ける展開には開いた口が塞がらなくなってしまった。凄まじい変転を続ける物語なんだけど、文章はきわめて平易で読みやすく、ユーモア満点の語り口で残酷を語るあたりにセンスを感じる。いろいろ良いところはあるけど、これは一人の”天才”を真正面から描きぬいたと言う意味で実に野心的であると思う。正直、当初はいわゆるなんちゃって天才(天才と言う記号を用いている)かと思っていたのだけど、実はマジで天才を描いている作品だったんだよな。”天才”の描いたと言う意味では森博嗣の『すべてがFになる』にも似たところはあるように思うのだった。この作品についてはネタバレは致命的なので多くは語れない。とりあえず興味のある方は一読をおススメしたい。

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2009/12に読んだ本

あけましておめっとさん(軽い)。12月に読んだ本を公開するぜ。我ながら精神的露出狂極まりないけど、まあWeb上でブログなんて書いている時点で手遅れだよな。

12月の読書メーター
読んだ本の数:77冊
読んだページ数:16019ページ

バカとテストと召喚獣3.5 (ファミ通文庫)バカとテストと召喚獣3.5 (ファミ通文庫)
本編のアレはこういう話があったのか、という驚きの短編。伏線にもきちんと気が使われているんだなー。
読了日:12月30日 著者:井上 堅二
バカとテストと召喚獣3 (ファミ通文庫)バカとテストと召喚獣3 (ファミ通文庫)
ほんと、キャラ一人一人が異常に立っているなあ。意外とすごい作品かも。主人公は秀吉のこと好きすぎだよね。
読了日:12月30日 著者:井上 堅二
夜が来るまで待って夜が来るまで待って
普通に良く出来ている。主人公がハルハを登場した瞬間から受け入れるあたりに作者の人柄の良さが伺えますな。
読了日:12月30日 著者:小木 君人
パラケルススの娘 9 メフィストフェレスは踊るパラケルススの娘 9 メフィストフェレスは踊る
表紙がやたらとカッコいい。早く最終巻の刊行が待たれる。また一年ぐらい後かな。
読了日:12月30日 著者:五代 ゆう
オウガにズームUP! 4 (MF文庫 J ほ 1-7) (MF文庫J)オウガにズームUP! 4 (MF文庫 J ほ 1-7) (MF文庫J)
最後の一行を読んで驚愕してしまった。これで終りかよ!!
読了日:12月30日 著者:穂史賀 雅也
バカとテストと召喚獣 2 (ファミ通文庫)バカとテストと召喚獣 2 (ファミ通文庫)
非凡なギャグセンスに加えてキャラも立っている。なるほどこれは無敵だな。
読了日:12月29日 著者:井上 堅二
バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)
ギャグのセンスが非凡すぎる。呼吸が巧みなのだな。
読了日:12月29日 著者:井上 堅二
DVD付特装版"文学少女"見習いの、傷心。(ファミ通文庫)DVD付特装版"文学少女"見習いの、傷心。(ファミ通文庫)
流れるような滑らかさで現実から非現実に跳躍する描写が見事だなあ。
読了日:12月29日 著者:野村 美月
ワールドエンブリオ 6 (ヤングキングコミックス)ワールドエンブリオ 6 (ヤングキングコミックス)
正直、ちっとも状況が動かないので読み手としては厳しいのだが、一定の緊張感は保ち続けているので品質は高い。
読了日:12月28日 著者:森山 大輔
朝霧の巫女 6 (ヤングキングコミックス)朝霧の巫女 6 (ヤングキングコミックス)
この作者の絵が持つ”殺気”と呼ぶしかない迫力はなんなんだろうな。
読了日:12月28日 著者:宇河 弘樹
Le;0 2―灰とリヴァイアサン (一迅社文庫 む 1-3)Le;0 2―灰とリヴァイアサン (一迅社文庫 む 1-3)
前から不思議だったんだけど、真香って妙にプッシュされてない?位置付けとしてはサブヒロインのはずなのに。
読了日:12月27日 著者:六塚 光
耳刈ネルリと十一人の一年十一組 (ファミ通文庫) (ファミ通文庫 い 4-1-3)耳刈ネルリと十一人の一年十一組 (ファミ通文庫) (ファミ通文庫 い 4-1-3)
石川先生はあいかわらず文章が端整ですね。ギャグをやっていても滲み出る気品が感じられます。美しい作品でした。
読了日:12月27日 著者:石川博品
ミスマルカ興国物語 VI (角川スニーカー文庫 150-25)ミスマルカ興国物語 VI (角川スニーカー文庫 150-25)
不覚にも林トモアキがこんなに端整な物語を書くとは予想してなかった。登場人物にブレが無い。
読了日:12月26日 著者:林 トモアキ
ほうかごのロケッティアほうかごのロケッティア
ロケットものに良作は多いけど、頭一つ抜けたレベルで良い作品でした。
読了日:12月26日 著者:大樹 連司
友達100人できるかな 2 (アフタヌーンKC)友達100人できるかな 2 (アフタヌーンKC)
これは素晴らしいです。それ以外言うことはない。
読了日:12月26日 著者:とよ田 みのる
DON’T TRUST OVER30 (KCデラックス)DON’T TRUST OVER30 (KCデラックス)
世界に対する悪意を表明から少しずつ和解してく過程が各短編のテーマの連なりから垣間見えて興味深い。
読了日:12月26日 著者:TAGRO
アンシーズ〈2〉刀侠戦姫言想録 (集英社スーパーダッシュ文庫)アンシーズ〈2〉刀侠戦姫言想録 (集英社スーパーダッシュ文庫)
物語は見事に迷走中。まあデビュー作の続編なんてこんなもんだ。ミツウさんは相変わらずかわいい。嫉妬深くて計算高いところがいいよね。
読了日:12月26日 著者:宮沢 周
呪街 4 (アフタヌーンKC)呪街 4 (アフタヌーンKC)
ひどいオチ。すべてに決着がつきながらだれも救われないバッドエンド。人を呪わば穴二つということかね。
読了日:12月24日 著者:惣本 蒼
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ! (1) (角川コミックス・エース 200-3)Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ! (1) (角川コミックス・エース 200-3)
まさかの第二期。魔法少女イリヤスフィールさんの大活躍。カオスすぎる。
読了日:12月24日 著者:ひろやま ひろし
風に乗りて歩むもの風に乗りて歩むもの
良い意味で実に木曜洋画劇場。B級っぷりを堪能した。
読了日:12月24日 著者:原田 宇陀児
死神姫の再婚 -私の可愛い王子様- (B’s‐LOG文庫)死神姫の再婚 -私の可愛い王子様- (B’s‐LOG文庫)
王女様は見事なダメンズだな。ダメンズを否定的に描写しないのはやっぱり少女ファンタジーだからなのか。
読了日:12月22日 著者:小野上 明夜
鋼の錬金術師 24 (ガンガンコミックス)鋼の錬金術師 24 (ガンガンコミックス)
おっさんと爺さんが大活躍。
読了日:12月22日 著者:荒川 弘
ダンスインザヴァンパイアバンド 8巻 (MFコミックス フラッパーシリーズ)ダンスインザヴァンパイアバンド 8巻 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
読了日:12月22日 著者:環 望
変ゼミ 3 (モーニングKC)変ゼミ 3 (モーニングKC)
これはドン引きどすなあ。でもリリカル。不思議。
読了日:12月22日 著者:TAGRO
花守の竜の叙情詩2 (富士見ファンタジア文庫 あ 5-1-2)花守の竜の叙情詩2 (富士見ファンタジア文庫 あ 5-1-2)
一つの作品としてはあまりにも弱い。それほど継続できる物語ではないと思うので、作者と編集部はきちんと見極めて欲しい。
読了日:12月20日 著者:淡路 帆希
アイゼンフリューゲル2アイゼンフリューゲル2
作者の中二病センスと格調高い文章が合わさった稀有な作品。
読了日:12月20日 著者:虚淵 玄
マギ 2 (少年サンデーコミックス)マギ 2 (少年サンデーコミックス)
二巻まで読んで「これは良いものだ」と思った。
読了日:12月20日 著者:大高 忍
マギ 1 (少年サンデーコミックス)マギ 1 (少年サンデーコミックス)
読了日:12月20日 著者:大高 忍
竜王女は天に舞う―One-seventh Dragon Princess (MF文庫 J き 3-1)竜王女は天に舞う―One-seventh Dragon Princess (MF文庫 J き 3-1)
大変に読むのに苦労した。癖の強い文章だなー。秋田禎信と築地俊彦を足してニで割ったと言う感じの文章だな。
読了日:12月20日 著者:北元 あきの
機動旅団八福神 10巻 (BEAM COMIX)機動旅団八福神 10巻 (BEAM COMIX)
わ、半井さんが鬼のように可愛いんですが!?なんかものすごくショックを受けた。今までの人形のような彼女が突然人間らしさに目覚めた過程には全然納得がいかないが(描かれてないことが多すぎる)、少なくともこういう方向性を作者は最初から持っていたんだろうな。展開は拙速だがやりたいことはわかった。あとはもう少しゆっくりと描いてくれれば…惜しい…。と言うか、この可愛い半井さんが見れなくなるのはすごくつらいです。
読了日:12月19日 著者:福島聡
蜻蛉迷宮 2 (電撃コミックス)蜻蛉迷宮 2 (電撃コミックス)
設定は伝奇物としてはわりと王道なのだが、得体の知れない不気味な空気感に谷川流らしさを感じる。不快感。酩酊感。続きが気になる。
読了日:12月19日 著者:谷川 流
テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)
腹を抱えて大爆笑。素晴らしい。いちいち大仰に驚愕するルシウスがかわいらしい。萌え。
読了日:12月19日 著者:ヤマザキマリ
CLOTH ROAD 8 (ヤングジャンプコミックス)CLOTH ROAD 8 (ヤングジャンプコミックス)
メイ様は本当にかっけーなー。残酷で趣味的で猟奇的で優しい。
読了日:12月18日 著者:倉田 英之,OKAMA
絶対可憐チルドレン 19 (少年サンデーコミックス)絶対可憐チルドレン 19 (少年サンデーコミックス)
話が進まない…が、一つ一つのエピソードはやっぱり面白いんだよな。これはこれで。
読了日:12月18日 著者:椎名 高志
結界師 27 (少年サンデーコミックス)結界師 27 (少年サンデーコミックス)
正守はすっかりもう一人の主人公として格を上げて来たなー。
読了日:12月18日 著者:田辺 イエロウ
史上最強の弟子ケンイチ 36 (少年サンデーコミックス)史上最強の弟子ケンイチ 36 (少年サンデーコミックス)
ライチさんは可愛いなー。
読了日:12月18日 著者:松江名 俊
このはな 1 (チャンピオンREDコミックス)このはな 1 (チャンピオンREDコミックス)
ドン引きするほどバカエロい。開いた口が塞がらんとはこのことか。
読了日:12月18日 著者:松本ドリル研究所
世界の果てで愛ましょう (2)世界の果てで愛ましょう (2)
涼馬君は魔性の女よのー。
読了日:12月18日 著者:武田 すん
すべての愛がゆるされる島すべての愛がゆるされる島
ラノベではないが文学と言うほど固くもない。杉井光は本当に器用だなあ。
読了日:12月18日 著者:杉井 光
ささみさん@がんばらない (ガガガ文庫 あ 6-1)ささみさん@がんばらない (ガガガ文庫 あ 6-1)
作者が饒舌すぎる。抑制が効いていればもっと面白かったと思うのだが。
読了日:12月18日 著者:日日日
[映]アムリタ[映]アムリタ
すごいものを読んでしまった。
読了日:12月17日 著者:野﨑 まど
龍盤七朝 ケルベロス 壱龍盤七朝 ケルベロス 壱
武侠小説+少年漫画の見事なる融合。難点は即座に続きが読みたくなることかな。
読了日:12月17日 著者:古橋 秀之
おーい キソ会長! (TOKUMA NOVELS Edge)おーい キソ会長! (TOKUMA NOVELS Edge)
あー!!!!!こ、これ…あれの…続編じゃん……。絶句…。
読了日:12月16日 著者:柴村仁
プールの底に眠る (講談社ノベルス シM- 1)プールの底に眠る (講談社ノベルス シM- 1)
すごく面白かった。淡々と語られる心情の繊細さが良い。最初はもっと壊れた人物たちかと思えば、少しずつ血肉が通ってくる感じがある。/あとヒロインが12才(他意は無い)。
読了日:12月16日 著者:白河 三兎
死神姫の再婚 -腹ぺこ道化と玩具の兵隊- (ビーズログ文庫 お 3-3)死神姫の再婚 -腹ぺこ道化と玩具の兵隊- (ビーズログ文庫 お 3-3)
お腹が痛い=子宮が疼くと変換した自分の脳は間違いなくエロゲ脳。鬱だ。/カシュバーンはストイック過ぎるだろう…と思っていたが、実はこいつ単なるヘタレ…じゃなくて恋愛に奥手なだけなのか?/まあアリシアが可愛いことは認める。手を出し難い。
読了日:12月15日 著者:小野上 明夜
死神姫の再婚 -薔薇園の時計公爵- (B’s‐LOG文庫)死神姫の再婚 -薔薇園の時計公爵- (B’s‐LOG文庫)
すでにラブラブ夫婦だなこれは。ここまで関係が固まっているのだからカシュヴァーンはさっさと押し倒すべき。
読了日:12月15日 著者:小野上 明夜
死神姫の再婚 (B’s‐LOG文庫)死神姫の再婚 (B’s‐LOG文庫)
途中、ある男キャラの動きに不自然なところがあって、これだから女性作家は男心が分かってねえんだよ男ってのはもっとウジウジグダグダするもんだぜ?とか思ってたらクライマックスで仰天した。
読了日:12月15日 著者:小野上 明夜
リンドバーグ 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)リンドバーグ 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)
狭い世界で燻っている少年が、外の世界からやってきた男に憧れて外を目指すと言うのは(魅力的とは言え)定番だが、その男がガチで悪党っぽいのは新しいような気がする。
読了日:12月14日 著者:アントンシク
忍びの国 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)忍びの国 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)
伊賀攻めを進言した平兵衛が駄目だろう…。自分が嫌なものはこの世から消滅させてやる!と言うのはテロリストの思考だよな。まあ世間に比べて先進的に過ぎる思想を抱いてしまった人の不幸か…。
読了日:12月14日 著者:坂野 睦
双竜記〈3〉機械じかけの竜と闇の咆哮 (電撃文庫)双竜記〈3〉機械じかけの竜と闇の咆哮 (電撃文庫)
重厚だなあ。電撃文庫で出ているのが不思議なぐらいガチだ。
読了日:12月13日 著者:安彦 薫
ピーチガーデン  1.キスキス・ローテーション (角川スニーカー文庫)ピーチガーデン 1.キスキス・ローテーション (角川スニーカー文庫)
またこれはヒドイ設定だな。下手に作品として優れているからこそ設定のヒドさが良く分かる。悪い意味で批評家受けしそうだ。
読了日:12月13日 著者:青田 八葉
一年生になっちゃったら (5) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)一年生になっちゃったら (5) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)
…まだ終わってなかったんだっけ?
読了日:12月13日 著者:大井 昌和
百姓貴族 (ウィングス・コミックス・デラックス) (WINGS COMICS)百姓貴族 (ウィングス・コミックス・デラックス) (WINGS COMICS)
面白い。そして興味深い。
読了日:12月13日 著者:荒川 弘
月見月理解の探偵殺人月見月理解の探偵殺人
ものすごくファウストです。講談社BOXから出てても違和感ねーぞ。
読了日:12月13日 著者:明月 千里
純愛を探せ!3純愛を探せ!3
エロコメとして単純に楽しいので箸休めには最適。
読了日:12月13日 著者:速水 秋水
地球保護区 (ハヤカワ文庫 JA コ 4-2)地球保護区 (ハヤカワ文庫 JA コ 4-2)
シニカルだけど明るい、不思議なお話。天才科学者の傍迷惑ぶりが興味深い。
読了日:12月12日 著者:小林 めぐみ
野武士のグルメ野武士のグルメ
作者のあまりの人間としての器の小ささに共感を覚えた。
読了日:12月12日 著者:久住 昌之
狗牙絶ちの劔4  ―刀と鞘の物語― (富士見ファンタジア文庫)狗牙絶ちの劔4 ―刀と鞘の物語― (富士見ファンタジア文庫)
悪くはないんですよ…決して悪くはない…。けど、致命的にだるい!物語が枝葉末節に終始した感があって、完結しても「やっとオワタ」という感想しか出てきません…。
読了日:12月12日 著者:舞阪 洸
ブレイク ブレイド 7 限定版ブレイク ブレイド 7 限定版
ふ、間違えて限定版と通常版の両方を買っちまったぜ…。違いは表紙だけとかちょっと酷くないですか。
読了日:12月12日 著者:吉永 裕ノ介
えむえむっ! 8.5 (MF文庫 J ま)えむえむっ! 8.5 (MF文庫 J ま)
レベル99変態のイラストに愕然。なにこれ妊娠させられそう…。
読了日:12月11日 著者:松野 秋鳴
化け猫とめまいのスキャット―ブギーポップ・ダークリー (電撃文庫)化け猫とめまいのスキャット―ブギーポップ・ダークリー (電撃文庫)
霧間さんたちは魔女戦争に忙しいけど、ブギーさんは相変わらず淡々と世界の敵を排除していました。世界の敵以外には本当に相手をしないんだな…。ストイックだなあ。
読了日:12月10日 著者:上遠野 浩平
トリアージX 1 (ドラゴンコミックスエイジ さ 1-2-1)トリアージX 1 (ドラゴンコミックスエイジ さ 1-2-1)
グレイト!素晴らしい!佐藤ショウジは見事なボンクラセンスの持ち主だ。悪はもがき苦しんで死ね!と言う明快なスタンス。ヒャッハー!汚物は消毒だー!あとエロスも重要。超重要。
読了日:12月09日 著者:佐藤 ショウジ
仮面のメイドガイ 11 (ドラゴンコミックスエイジ あ 1-1-11)仮面のメイドガイ 11 (ドラゴンコミックスエイジ あ 1-1-11)
久しぶりに読んだなあ…と思ったけど話も全然進まないぞ。いくらなんでもこれはマンネリ過ぎでは。
読了日:12月09日 著者:赤衣 丸歩郎
ブレイク ブレイド 7ブレイク ブレイド 7
おいおい…これジルグ死ぬんじゃね…?改心したキャラが活躍すると死ぬ法則が…。
読了日:12月09日 著者:吉永 裕ノ介
ソードアート・オンライン〈3〉フェアリィ・ダンス (電撃文庫)ソードアート・オンライン〈3〉フェアリィ・ダンス (電撃文庫)
オトコノコ向け超ご都合主義的ドリーム小説(良い意味で)。悪いとは言わないけど自意識の所在が恥ずかしいねー。
読了日:12月09日 著者:川原 礫
紅 kure-nai4巻『電波的な彼女~幸福ゲーム~』アニメDVD付予約限定版 (ジャンプコミックス)紅 kure-nai4巻『電波的な彼女~幸福ゲーム~』アニメDVD付予約限定版 (ジャンプコミックス)
とても面白かったんだけど原作が途絶しているのが心配です。作者の心身の問題か、あるいは編集部との確執か。どちらにせよ復帰して欲しいものですが。
読了日:12月08日 著者:片山憲太郎・山本ヤマト
天地明察天地明察
じわじわと来るスルメみたいな小説。あと10年したらきっとまた別の感想があるだろう。
読了日:12月08日 著者:冲方 丁
コトノハ遣いは囁かない (MF文庫 J き 1-6)コトノハ遣いは囁かない (MF文庫 J き 1-6)
情念、あるいは業についての話でした。人間の情念には不快なものは多いけれども、それでもそれを受け入れなければ人間関係は始まらない。そのためのモラトリアムとしての”魔女”がいるんだよな。
読了日:12月07日 著者:木村 航
ドラゴンランス〈3〉城砦の赤竜 (角川つばさ文庫)ドラゴンランス〈3〉城砦の赤竜 (角川つばさ文庫)
ローラナが可愛い!と言うのは置いておいても、王道なファンタジーとしてとても面白かった。弱い存在に対する優しい視点が常に存在するのがこの作品を奥深いものにしていると思うな。
読了日:12月07日 著者:マーガレット ワイス,トレイシー ヒックマン
スプリング・タイム (ガガガ文庫 ふ 3-1)スプリング・タイム (ガガガ文庫 ふ 3-1)
読後にもやもやとしたものが残ること請け合い。非常に解釈に困る。でも嫌いじゃないよ。
読了日:12月06日 著者:蕪木 統文
僕は友達が少ない 2 (MF文庫 J ひ)僕は友達が少ない 2 (MF文庫 J ひ)
理科が入部した時のつぶやきで、実は夜空は部員を集める気がまったく無かったことが判明。貴様、本当は小鷹との愛の巣を作るつもりだったなぁー!?
読了日:12月06日 著者:平坂 読
シュガーダーク  埋められた闇と少女 (角川スニーカー文庫)シュガーダーク 埋められた闇と少女 (角川スニーカー文庫)
お伽噺を現代的に語りなおした作品のように思える。近代の光から追放された闇と、その闇と対峙する人々。そして少年と少女。
読了日:12月05日 著者:新井 円侍
カンピオーネ!〈5〉剣の巫女 (集英社スーパーダッシュ文庫)カンピオーネ!〈5〉剣の巫女 (集英社スーパーダッシュ文庫)
本当に男の子向けドリーム小説だよね。ハーレムの人間関係のせめぎあいがやたらとスリリングな印象でした。
読了日:12月04日 著者:丈月 城
神剣アオイ (集英社スーパーダッシュ文庫)神剣アオイ (集英社スーパーダッシュ文庫)
すごく真面目に伝奇ラノベ。作家としては時にこういうものを書く必要があると理解する。もうちょっと趣味性が出てくれてもいいんだけど、やりたい放題にやった前作が5巻で終わっちゃったしな(まああれは予定調和だったのかもしれないけど)。
読了日:12月03日 著者:八薙 玉造
僕の小規模な奇跡僕の小規模な奇跡
最後に出てきた女の子がわからん。別作品のキャラかな?
読了日:12月02日 著者:入間 人間
まよチキ! (MF文庫 J あ)まよチキ! (MF文庫 J あ)
女の子は大層可愛かったと思います。
読了日:12月02日 著者:あさの ハジメ
ゴミ箱から失礼いたします (MF文庫 J い)ゴミ箱から失礼いたします (MF文庫 J い)
学園ラブコメとしては実は意外と王道。
読了日:12月01日 著者:岩波 零

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買ったもの

1.『バカとテストと召喚獣(4)』 井上堅二 ファミ通文庫
2.『バカとテストと召喚獣(5)』 井上堅二 ファミ通文庫
3.『バカとテストと召喚獣(6)』 井上堅二 ファミ通文庫
4.『バカとテストと召喚獣(6.5)』 井上堅二 ファミ通文庫
5.『バカとテストと召喚獣(7)』 井上堅二 ファミ通文庫
6.『コラボアンソロジー2 “文学少女”はガーゴイルとバカの階段を昇る』 野村美月他 ファミ通文庫
7.『アイアムアヒーロー(1)』 花沢健吾 小学館
8.『アイアムアヒーロー(2)』 花沢健吾 小学館
9.『闇狩り師 キマイラ天龍変(1)』 原作:夢枕獏 漫画:伊東勢 徳間書店
10.『無貌伝-双子の子ら-』 望月守宮 講談社ノベルス
11.『銀魂(32)』 空知英秋 集英社
12.『バクマン。(6)』 原作:大場つぐみ 漫画:小畑健 集英社
13.『スケットダンス(11)』 篠原健太 集英社

買った。バカテスおもろいねー。あとアイアムアヒーローがすげえ。

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