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2009.12.02

『まよチキ!』読了

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まよチキ!』(あさのハジメ/MF文庫J)読了。

執事系女子コメディーの登場です。って何それ?と問う言葉は我ながら空々しいのだが、男装少女の系譜は割合昔からあるので別に目新しいものではない、ハズなんだけど、女装系男子の昨今の隆盛を鑑みるに、何かが一周して新しいものになっているのかもしれない。いや、まあだからなんだって感じなんですけど。まあ現代において執事系女子を登場させたという着眼点そのものが偉い…のかな?うん、ライトノベルの古くて新しい領域を歩みだしている作品とも言えるだろう。たぶん。きっと。

内容は、そうだなーこういう書き方をするのは適切かどうかわからんのだけど、ひたすらアップテンポなボケ(ヒロインズ)とツッコミ(主人公)で構成されているボケツッコミ小説(バトルもあるよ!)って感じ。まあ西尾維新の化物語系の話を想像すればそんなに外れてはいないんじゃないかな。こっちは物語を駆動しているのが男装女子の秘密を知ってしまった主人公がその秘密を共有するというオーソドックスなギミックなのだけど、そこに主人公の体質を伴って、怒涛のボケが炸裂して行くと言うわけですね。化物語で言うところの怪異が男装女子に置き換わっているといえるかと思います。ちなみなんで化物語を例に挙げたかと言うとたった今するがモンキーのAC(オーディオコメンタリー)を再視聴していたからです。はいどうでもいいですね。

まあ構造の話はいいや。そんなに面白い話にはならないしな。キャラ小説としての観点から言うと、さすがライトノベル大賞<最優秀賞>をとった作品だけに、なかなかレベルが高いです。メインとなる執事系女子、上品でクールで性格の悪いお嬢様、暴力的で兄大好きな妹と、ボケキャラとしてのレベルは高い。萌え的な観点から見ても悪くないんじゃないかしら。わりあい広い範囲の嗜好に応えているような感じだ。

まあ個人的には、このタイプの作品は、化物語と言うあまりにも強大な先駆者あるので、どうにも分が悪く感じてしまうのは損なところではあるよなー。特にバトル要素の取り込み方に、まだまだ色気を出しすぎているところがあって、作者としてはもうちょっと頑張って欲しいと思う。まあそのあたりは時間が解決してくれると思うので、今後には期待していきたい。

どうでもいいんだけど、改めて見るとすげー表紙だな…。帯で下半分が隠れているところがまたにくい。昔のパンチラ表紙をさらに推し進めたハイエンドなデザインと言えるでしょう(言えるでしょうじゃないよ)。

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コメント

イラストが菊池先生だから表紙買いしました。菊池先生は俺とクジラのソラを引き合わせてくれた偉大な方。
絵買いは自分とは接点の無い作品にも触れることが出来て、たまにはいいもんですよね。
外れの方が多いのが難点ですがw

投稿: meganegane | 2009.12.04 01:08

絵で買うのリスクが大きくてなかなか出来ないです。面白ければいいんですけど、もしそれで面白くなかった場合、自分を納得させられないので…。

投稿: 吉兆 | 2009.12.04 19:38

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