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2009.11.19

『狼と香辛料(13)Side ColorsⅢ』読了

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狼と香辛料(13)Side ColorsⅢ』(支倉凍砂/電撃文庫)読了。

狼と香辛料シリーズ外伝三作目。このシリーズの外伝は、基本的になんの事件も起こらない何事も無いいつもの日々が描かれているのだが、ロレンスとホロによるいちゃいちゃラノベと読む分には何の問題もない作品と言える。紛れも無いバカップルな二人の素直ではないやりとりを楽しめばよい。その方向性に特化しているので、サスペンスを期待する向きには向かないが、まあ短編集にわざわざそんなものを期待している人も多くないだろうし、そもそも狼と香辛料シリーズを楽しむ人の8割(適当)はラブラブいちゃいちゃを望んでいるのだろうし、この方向性でいいのだろう。まー僕はこいつらのバカップルぶりにはいい加減にしろよ!と思いつつも、なんかつるつると読まされてしまうんだよな。オレも甘々な物語を好む素養があるってことか…。

以下各話簡易感想。

「狼と桃のはちみつ漬け」
ホロとロレンスのラブラブ劇場第一弾。完全に夫婦モードの二人でした。まだ二人旅の頃の話だったので、お邪魔虫のいる現在で味わえぬいちゃいちゃモード。もう本当に好きにしてくれ、と匙を投げるしかない。商売モードはほとんどないけど、まあこれはこれでいいんじゃないですかね。ところでこれ結局、桃のはちみつ漬けは食えたのかね?そこがわからない。わからなくても全然困らないけど。

「狼と夕暮れ色の贈り物」
本当にカンベンしてください!と言うぐらいにラブラブ劇場第二弾。こっちはもう本当にまったくかけらも商売とは関係ない甘い恋人たちの一時と言う感じ。すごいですねー。会話しているだけで話が終わっちゃったよ。まあ他人の恋路を邪魔するのも野暮だよなあ、と言うほのぼのとした心持で読むようにした。これはラブい。

「狼と銀色のため息」
ホロ視点で綴られるラブラブ劇場第三弾。もう、本当に、カンベンしてつかあさい…。と、弱音をはきたくなるほどどのラブ攻勢。もっともこの作者の場合、ラブ寄せに走っても、”萌え”と言う感じにはならないところが良いと思います。恋愛小説と言うほどかっちりもしておらず、ごく普通の日々の楽しげな様子を切り取るところが上品。媚びているという印象が少ないんだよね。まあ笑って騒いで、ちょっと拗ねるホロのキャラクターに拠るところも多いかもしれないけど、と言う話。

「羊飼いと黒い騎士」
さあ、みんな大好きノーラさんの話だよ!しかし視点人物は牧羊犬にしてノーラの騎士であるエネク。彼の一人称によって語られるおはなしです。ロレンスに協力することで得た資金を元に、自分の夢をかなえるために新しい居場所を見つけるために旅をする一人と一匹。疫病が過ぎ去って人が足りなくなった街にならば働き手が必要だろうと向かうけど、世の中そんなに甘い話はないわけで。けんもほろろにあしらわれて途方に暮れるノーラたち。本当に報われないタイプと言うか不幸属性の持ち主ですね。しかし、助けを求められるとつい力を貸してしまう生来のお人好しのために、損な役割を引き受けてしまうのだけど、まあ本人は割りと納得しているみたいなので、良いのかも知れない。誰かに必要とされるということは確かに嬉しいことだし、必要なことであれとわかっていれば、それを乗り越える使命としてもとらえられる。まあ、正直、お人好し過ぎるなあとは思うけど、まあそういうタイプなんだからしょうがないのか。ノーラが自分のエゴを通すところはどうも想像がつかないからなー。まあこれからも苦労しそうだけど、彼女が道を誤らないように生きていけることを信じていこう、と思わせるラストでありました。

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