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2009.10.31

買ったもの

1.『末代まで! LAP1 うらめしやガールズ』 猫砂一平 スニーカー文庫
2.『レンズと悪魔(12)魔神解放』 六塚光 スニーカー文庫
3.『ガジェット 無限舞台BLACK&WHITE』 九重一木 スニーカー文庫
4.『製鉄天使』 桜庭一樹 東京創元社

買った。

今日は友人とカラオケ行ったり酒飲んだり。けっこう疲れてしまったので自分の体力が落ちていることを実感した。

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2009.10.30

『さよならピアノソナタ encore pieces』読了

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さよならピアノソナタ encore pieces』(杉井光/電撃文庫)読了。

シリーズ外伝にして完結編。成長して結婚のことまで考えるナオの姿はなかなか新鮮な気がした。杉井光がこの年代を描いた作品は初めて読んだような気がする。まあでもそんなに描き方は変わらないかな。杉井光は基本的に引き出しがものすごく狭い人である印象があるのだけど、その意味では今回の完結編についてもいつも通りの安心感がある。良いか悪いかは別の話だけどね。

以下各話簡易感想。

「sonate pour deux」
ナオと真冬のプロポーズにまつわる話。同時に大人になったフェケテリコの面々の後日譚でもあり、まあ作者は本当に読者の求めるものをよくわかっているなあ、と感心した。もっともナオを始めとして元フェケテリコの面子は大人になっても何一つ変わらず、そのあたりは高校生のときの延長として描かれているのは気になるところではあるが…まあこれは言いがかりに近いものかもな。ともあれ、とあるピアノソナタにまつわる調査を依頼されたナオが、その想いを汲み取り、真冬への気持ちを固める過程まできちんとまとまっており、美しく感じられるのだった。

「翼に名前がないなら」
大学時代のフェケテリコ。そのサポートメンバーに抜擢された橘花の目から見た響子と千晶の姿が描かれる。神様のメモ帳のアレはこのあたりの時代なんかなー。話としては、まあ作者お得意のコンプレックスからの克己がテーマ。橘花が視点人物になっているため、成長物語をもう一度やり直しているのかなーと言う印象。フェケテリコの二人のキャラは完成されているから動かしにくそうだもんなー。

「ステレオフォニックの恋」
みんな大好きユーリ君の登場です。このシリーズを読んでいる人はみんな一度は彼が主人公の話を読んでみたかったんじゃないかな。あ、ヒロインだっけ?まあ紆余曲折あった結果、ユーリは自分の気持ちを理解するわけだけど…これはなんとしても響子さんには世界を革命してもらって一夫一婦制度を打破してもらう必要がありますなあ。現在の社会では受け入れられないような気がするよ…。

「最後のインタビュー」
本編の方ではそれとなく匂わされていた響子の革命家としての始まりが語られる。とは言え、これはあくまでもきっかけであって、響子が真の意味で革命家を目指すには、もう一か二ステップぐらいありそうな気もするが…。まあそのあたりは語られないうちが花なのかもしれないな。

「だれも寝てはならぬ」
おまけと言うか、ゲストと言うか、とにかく哲朗の話。結婚を報告してきた息子に仰天してオタオタして、そして彼なりの区切りをつけるまでの過程が非常に叙情的でかつ軽薄とも言える筆致で描かれており、ああ哲朗の話だなあ、と感心した。距離を隔てていても心がつながっているなんて、キザ過ぎてびっくりするけど、こういうのを書かせると作者は本当に面白いなあと思うのだった。

これで完結。泣いても笑っても続きはない。勿論彼らの物語はこれからも続くし、人生はこれからだけど、それを見ていくことは読者には出来ない。その後の人生に幸多からんことを祈りつつ、彼らとの別れを噛み締めたい。

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買ったもの

1.『それでも街は廻っている(6)』 石黒正数 少年画報社
2.『シュトヘル(2)』 伊藤悠 小学館
3.『スクランブル・ウィザード(5)』 すえばしけん HJ文庫
4.『刃の王 堕刻使いの旅立ち』 神野オキナ 朝日ノベルズ

買った。

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2009.10.28

『ねこシス』読了

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ねこシス』(伏見つかさ/電撃文庫)読了。

おれ妹シリーズの、番外編と言うかスピンオフと言うかパラレルな話と言うか。どこかで見たことのあるようなキャラが活躍したりするそんな話。スターシステムですねわかります。内容としては、可愛いネコマタシスターズが人間と関わるというだけの話なのだけど、キャラが良く立っているので安心して読める。ライトノベルはかくありきと言う感じだな。まあ、正直それだけの話なので、感動とかすごいとかそういうのはまったく無いけど、こういうゆるゆるとした雰囲気も嫌いじゃないよ。基本的にすごい悪人はいない世界だし、スポイルされていると言えばスポイルされているのだけど、それはまあ萌えラノベの共通問題だからな。この作品そのものがどうかと言う話ではない。まーちょっぴりこういう作品に対しては「んーむむむ」と曖昧な態度をとらざるを得ないのはスレてしまったラノベオタの悪癖ではあるよなー。なんかこういうので癒されてんじゃねーよ萌えオタがー!と言う感じ。余計なお世話だよ。

えーと、内容についてはとくに言うことが思いつかないな…。まあこの作者の作品は良くも悪くもそういう作品が多いのだが、これについては本当に思いつかない。なんかまあ読んでいる最中は退屈しなかったなあ、と言う記憶しか残ってないのだけど、これは褒め言葉なのか?自分で書いていて微妙な気もするけど、それが正直なところなんだからしょうがないか…。

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買ったもの

1.『ごくペン!』 三原みつき MF文庫J

新人賞受賞作を発売当初は買わないで、評判が出揃ってからチョイスするなどという日和ったことをしてしまった自分にショックだ。と言うわけで評判の良かった『ごくペン!』を買った。

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2009.10.27

『レンズと悪魔(11)魔神集結』読了

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レンズと悪魔(11)魔神集結』(六塚光/角川スニーカー文庫)読了。

八眼争覇もいよいよ大詰め。エルバは闇照の魔神、ヤミ・ヤタと契約したサクラを取り戻すため、最後の戦いに向かう。最後に生き残ったエルバ、サクラ、カエデの間で、最後の三つ巴の戦いが始まるわけだけど、結局、一対一の戦いで、最後までバトルロイヤルにはならんのだなー。まあ本当にバトルロイヤルにすると物語の処理が大変なことになるので普通は難しいんだけどね(かのFateでさえ本当の意味でのバトルロイヤルは無かった)。ともあれ、サクラの復讐心をどのようにエルバが受け止めるのかと言う問題。復讐は復讐を生む螺旋の問題を正面から描こうとしているように思えるので、非常に期待していたのだが…うん、なんだ、結局、勝った方が正しいという弱肉強食論に行きついてしまったのは、まあ正しいと言えば正しいのだが、なにか納得がいかないぞ…。いや、どっちの言い分も同じように正しく、また同じように間違っているのであるので、ならばあとは自分のエゴを押し通すしかないというのは、確かにそれしかないわけだけど…。まったく六塚光はリアリストだなあ、こういうところぐらいもうちょっとファンタジーを見せてもいいと思うんだが…(ご都合主義と言うわけではないよ。相容れない論理を止揚した上で昇華して欲しかったということね)。

で、サクラとの決着がついた後の、最終八眼争覇の開幕。まあ作者も隠す気はまったく無かったようで、その意味では意外性はまったく無かったわけだけど、ちょっと気になるのは、よく契約者と魔神の組み合わせがそれぞれが優勝したときのものになったのかってのが不思議だよな。同じ魔神が優勝することは今まで一度も無かったんだろうか…?まあそれは本編には関係ないからつっこまないけど…やはり不思議だ…。

まあ早速バトル展開に突入するわけだけど、今回はチーム戦と言うこともあって、わりとサクサクと決着がつきそうな感じもする。まあこれでだらだらとバトられても困るので、一気にクライマックスまで持って言って欲しいね。続きはすぐに出るみたいなので期待しておこう。

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2009.10.26

『ばけてろ 成仏って、したほうがいいですよね?』読了

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ばけてろ 成仏って、したほうがいいですよね?』(十文字青/角川スニーカー文庫)読了。

事前の情報を小耳に挟んだところでは、十文字青らしからぬ萌えとコメディに塗れた作品と言う印象だったが、読んでみればこれが全然いつもの十文字青だった。まあちょっと大衆向けに手加減している感じもするので、普通のライトノベル読者に対するアピール的な面ではそれなりに意味があるのかもしれないが、正直、ここまでして読者に媚を売るのも大変そうな気もする。素直にラノベから離れた方が作者も楽に慣れるんじゃないかと思うのだが(どう考えても一般ラノベ読者向けの作品を書いてないだろう)、これまで積み上げてきたものを考えると、ラノベ以外でどういう立ち位置に立てるのかわからないからなあ。そうそうは難しいのかもしれない。まあラノベはわりとジャンル意識が曖昧なところがあるので、そのあたりが生き残る道なのかなあ。

話が逸れました。このばけてろについては、いわゆる学園異能と呼ばれるジャンルを注意深くなぞっているように思える。ちょっとほわほわとした千夜子と、奇人と言うか変人なその友達メルカ、そして彼女らが巻き込まれる奇怪な事件と、それを解決するヒーロー役の景敦。もうベタベタだね(ベタすぎてこういう作品を十文字青が書く必要性があるのかさっぱりわからない)。もっともベタはベタながらも、ヒーロー役の少年が普通にむっつりスケベの引きこもりだったり、主人公のほわほわぶりが天然と言うにもやべえレベルに達していたり、ちょこちょこと逸脱しているところも無いではない。ただ、この作品の主要な視点人物は、おそらく、奇人と言うか変人な(はず)のメルカなのだろうと思われる。強い霊感を持つ千夜子のように怪異に直接関われず、景敦のようにそれに立ち向かう術も持たない、変わってはいるが、どこまでも平凡さに甘んじなくてはいけない彼女のコンプレックスがこの作品を駆動させている。千夜子が事件のトリガーであり、その事件に関われないメルカが葛藤する、と言う形が出来上がっているので、連載作品としての構造はしっかりしていると思うのだった。

また怪異を解決するだけじゃなくて、景敦を中心としたラブコメっぽいところも作っているので、作品としてもフックは多く、さらりと読むのにはぴったりの喉ごしと言う感じで、十文字青作品の中ではトップクラスにラノベっぽい。それについての良し悪しについては意見の分かれるところだろうが、ちょっと楽しむには十分すぎる作品なのではあるまいか。

まあ何度も書くけど、別に十文字青がわざわざ書かなくてもいい作品だと思うけどね。

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2009.10.25

『コピーフェイスとカウンターガール(3)』読了

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コピーフェイスとカウンターガール(3)』(仮名堂アレ/ガガガ文庫)読了。

シリーズ完結編。結局、タイトルの意味がよくわからない感じだったのだが(コピーフェイスはともかく、カウンターガールの意味がよくわからない)、そのぬけぬけとしたところがこの作品の魅力だったのやもしれない。などど総括して語ってはみたものの、最後までふわふわしたところがあって評価がしにくいなー、と思った。面白いか面白くないかで言えば面白かったのだが、なにかすごく新しい事をやっているという気もしないしなー。ただ、作品のテーマとしては、コピーフェイスと言うタイトルからもわかるように、誰もが同じ”平凡さ”の中に落とし込まれていくことに対して、どのように取り組んでいく必要があるのかと言うところに結実しているところが見えて、良いものだと思う。他人は他人で自分は自分のやり方がある、と言うところからもう一歩踏み込んで、自分のやり方があるという認識そのものが他人を意識していることに他ならないというところは、納得の帰結であるよな。

まあ基本的にそういう細かいところを突っつく作品ではなく、全体を漂う脱力した感覚を楽しむ作品であろうとも思うので、最終巻におけるラブコメ展開に落とし込もうという何らかの外圧を感じられて、あまり感心はしなかった。別にラブコメにする必要は全然無いような気がするんだけど…やっぱりラノベ的に物語のオチをつけるためにはこういう落とし方しかないのかなあ。まあ平凡との対峙と言う意味ではぶれてはないと思うけど、微妙なラインではないかなー、と思うのだった。

まあきちんと収まりの良いところに収まったとは言えるので、その点はよかったのかな。収まりの良いところに収まったということ自体がそれでいいのか分からんのだが…ま、いいかー。

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2009.10.24

買ったもの

1.『DARKER THAN BLACK -漆黒の花-(1)』 岩原裕二 スクウェア・エニックス
2.『とある科学の超電磁砲(4)』 冬川基 メディアワークス

買った。

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2009.10.23

『Steins;Gate(シュタインズ・ゲート)』について徒然…その1

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Steins;Gate(シュタインズ・ゲート)』をクリアした。ゲーマースコアも1000。実績もコンプリート。いやあ、まったく素晴らしい作品だった。これは本当に傑作と言ってしまって良いような気がする。物語の面白さ、キャラクターの豊かさ、ガジェットの豊富さ、どれをとっても素晴らしいが、やはりギャルゲーの構造的に持っている”悪”に対して真正面から切り込んでいるところが素晴らしいと思った。感動的だ。今作は、『スマガ』で一気に名を上げた感のある下倉バイオがシナリオ補佐に入っていることもあるのかもしれないが、『スマガ』と同じものを目指している作品であろう。

いわゆるKANON問題に対する回答だ。この問題にきちんと取り組んでいる作品は存外少なく、『スマガ』はその問いに答えつつ、高いレベルでエンターテインメント性を維持した稀有な作品であった。このKANON問題と言うのは、端的に言えば、「ギャルゲーで主人公に選ばれなかったヒロインは救われない」のではないかと言う議論なのだが、個人的にはヒロインごとのルートが”並列的”であると言うところが最大の問題点であると思うのだ。

ヒロインが並列していると言うことは、それぞれのヒロインの問題はスタンドアローンとなるため、主人公の視点では、あるヒロインのルートに入っているとき、他のルートが視野に入ってくることはない。それはある意味において正しくもある。あるなにかを選択すれば、他の何かを見捨てなくてはいけない。これは当然のことであり、誰しもが行っていることである。

たが、ギャルゲーにおいては、本来断絶しているはずのヒロインのルートを俯瞰できる視点が存在する。プレイヤーの視点である。プレイヤーは、本来は選ばれなかった存在の結末を知ることが出来る。”もし、主人公が彼女を選んでいたとしたら”、と言う視点を得ることが出来るのである。

はたして、一人のヒロインを選んだときに、選ばれなかったヒロインの行く末は、彼女の不幸は、苦しみはどこにいくのだろうか。それはだれにも分からないことだ。”並列的”に描かれた時点で、”選択”すること以外の行動は許されない。だが、おそらく主人公が手を差し伸べなくてはほぼ確実に不幸になっている存在を知った上で、他のヒロインを選ぶことが出来るのだろうか。

長くなったが、そのプレイヤーと主人公の乖離、プレイヤーの罪悪感こそが、KANON問題の骨子であろうと自分は捉えている。無論、描写がないところの可能性はいかなる意味でも未知数であり、主人公が関わらなくても彼女たちは幸せになりうる、と考えることは可能だ(可能性は無限である)。心赴くままに、それぞれのヒロインを攻略し、それぞれのヒロインに”萌える”ことも許されるだろう。

だが、それは本当に許されることなのか?”知ってしまった”うえでその不幸を見過ごすことは、それは罪悪なのではないだろうか。”並列的”に描かれたギャルゲーには、根本的にこの構造的悪が隠されている。メタ視点で物語を俯瞰するプレイヤーに対する罪がそこにはある。だが、それについてきちんとした回答を与えている作品は多くはないのだ。

それに対する回答の一つが『Steins;Gate(シュタインズ・ゲート)』であると言うことが出来る。この作品では、物語は”並列的”には語られない。”階層的”に、さらに”重層的”に語られる。選択的であることは変わらないが、選択的であることを自覚させようと言う意思がこの作品には存在する。誰かを選択したとき、それは誰かを犠牲を強いているのだ、と言う自覚を促しているように思うのだ。

自分の目的のために、他のヒロインを犠牲にする。それがギャルゲーの持っている構造的悪である。ヒロインごとに”並列的”に描いた時点であらゆるギャルゲーが潜在的に持っている欺瞞である。その欺瞞を『Steins;Gate(シュタインズ・ゲート)』は徹底的に浮き彫りにしていく。ヒロインを犠牲することの意味を、覚悟を主人公に、ひいてはプレイヤーに突きつけるのだ。そこに生まれる葛藤に対して、ぼろぼろになりながらも歩み行くのか、あるいは途中で打ち折れるのか、と言うのがこの作品の骨子である。主人公の葛藤とその成長を、ギャルゲーの構造をからめて健やかに描くこの作品は、本当に素晴らしい物語であると思うのだった。

あと、内容とかキャラとかについても語りたいが、長くなりすぎたのでまた次回。

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買ったもの

1.『めだかボックス(1)』 原作:西尾維新 漫画:暁あきら 集英社
2.『XBLADE(8)』 原作:イダタツヒコ 漫画:士貴智志 小学館
3.『ストーム・ブリング・ワールド(2)』 冲方丁 MF文庫ダビンチ
4.『15×24 link three 「――裏切り者!」』 新城カズマ スーパーダッシュ文庫
5.『クシエルの矢(3)森と狼の凍土』 ジャクリーン・ケアリー ハヤカワ文庫FT

買った。ついに念願の『めだかボックス』を手に入れたぞ!と言うわけで増刷されたらしい。まあそれでも全然見かけないな。すでに瞬殺っぽい感じだ…。

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2009.10.22

買ったもの

1.『剣の女王と烙印の仔(3)』 杉井光 MF文庫J
2.『烈風の騎士姫』 ヤマグチノボル MF文庫J
3.『聖戦のレギオスⅡ限りなき幻像群 富士見書房
4.『山田秀樹短編集 とある女子大生の日常にみる』 山田秀樹 エンターブレイン
5.『魔乳秘剣帖(4)』 山田秀樹 エンターブレイン
6.『ミカるんX(4)』 高遠るい 秋田書店
7.『夢幻紳士[回帰編]』 高橋葉介 早川書房

買った。読んでいる暇無いけど(ゲームで忙しくて)。

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ゲームばかりだ飯が美味い

タイトルに意味はまったくないです。

で、ここ数日、ろくに更新出来なかったのだけど、これは仕事と食事と寝る以外の時間はほぼゲームをやっている日々が続いていたためです。

土日は『アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団』(HP)のイカしたゲーム性のとりこになって日々を費やし、今やっているのが『Steins;Gate(シュタインズ・ゲート)』(HP)。

で、ヤバイ、『Steins;Gate(シュタインズ・ゲート)』超おもろい。ゲロおもろい。さらに感動超大作。前作にあたる『Chaos;HEAd』も面白かったけど、こっちはもっとも面白い。ギャルゲーとしては、傑作の部類に当たると思われます。タイムマシンを題材にしたSFものとしても面白いし、語られる物語としても感動的。ヤバイまじヤバイ。寝る時間を惜しんでやってしまう。

本当に寝てる暇が無いので、日常生活にも支障をきたしつつあるけど、面白いからいいや!良いことにしよう。個人的に、『428』に匹敵か、部分的にはそれ以上の評価を与えたい感じかな。『428』が万人に受けを目指したために切り捨てた”アク”とでも言うべきものがあって、そのあたりがすごく良いと思うのです。

と言うわけで、もうちょっと更新できないかも。まあ実績も80%を超えたし、あと1日や2日ぐらいで終わると思うんだけどな…こういうのはここからが本番なんだよなー。

そのうち感想でもまとめておこう。興味のある人は360を持っていれば体験版が配信されているのでやってみるといいよ。

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2009.10.19

買ったもの

1.『GANTZ(27)』 奥浩哉 集英社
2.『ZETMAN(13)』 桂正和 集英社
3.『ヨルムンガンド(7)』 高橋慶太郎 小学館
4.『ブラックラグーン(9)』 広江礼威 小学館
5.『うかつに復活!!邪神大沼(2)』 川岸殴魚 ガガガ文庫
6.『されど罪人は竜と踊る(8)Nowhere Here』 浅井ラボ ガガガ文庫
7.『白夢(2)白雲学園の姫巫女』 瀬尾つかさ 富士見ファンタジア文庫
8.『RPG W(・∀・)RLD(3)』 吉村夜 富士見ファンタジア文庫
9.『蒼穹のカルマ(3)』 橘公司 富士見ファンタジア文庫
10.『ANGEL+DIVE CODEX(3)CLOSERS』 十文字青 一迅社文庫

買った。

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2009.10.18

『友だちの作り方』読了

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友だちの作り方』(愛洲かりみ/HJ文庫)読了。

冒頭のすさまじいまでの上遠野浩平の匂いのする台詞はブラフだった。すでに上遠野浩平はこのようにメタで消費されるしかないのか、と一瞬遠くを見てしまったが、そこまで普遍的になっていると考えればそれはそれですごいことのような気もする。セカイ系=上遠野浩平で記号化できると考えればその存在感の大きさは確かにある、ような気がする。妄言です。

えーと。前半の引っ込み思案な主人公視点の話は、良くも悪くも自分自身にも思い当たるところが多く、素直な気持ちで読めなかった。昔、こういうこともあったなーと思う気持ちと、すでにその気持ちは今の自分からは遠いと言う気持ちがあって、なんと言うか気恥ずかしい。なんか無意味に虚空に向かってすいません、と頭を下げたい気分。

その前半を受けて、少しだけ前向きになれた主人公の椛に突きつけられた別れと、主人公と外部の価値観のギャップによって物語が大きく転換していくところはなかなか良いのではないかと思うのだが、なにぶん前半のダメージが大きすぎて、評価がしにくいところがあるのが我ながらどうかと思った。ちょっと作品との距離感を誤ったなー、と言う感じだ。

だけどまあ、自己と他者の『視点』の相違と言うところに注目しているところは大変に面白い。そのアイディア一本勝負なところもストイック。ややもすると潔癖すぎて物語的にはカタルシスに欠けそうだが、そのあたりはすっぱりと割り切って描いているのは評価するべきかなー。

結局、主人公が他者に受け入れられること自体は内的な事象のみに留まるあたりが良くも悪くもファンタジーだよねと思ってしまったのは、これは持たないもののひがみと言うやつかもしれんので、無視する方向で。持って生まれたものを羨むのは簡単だが、たとえすべてを与えられたような人間であっても、持った人間は持ったなりの苦労があるはずなので、そこを羨んだり妬んだりするのは筋違いと言うものだ。それは持たないと言うことと同じくらい本人には責任の無いことなのだから。この物語とは直接関係ない話だけどさー。

えーと、結局、人間は分かり合うことなど出来ないけれど、そのわかり合えなさの中に希望があるって話かもなー。結局、虚構が二人を繋いだということで。自己規定は結局は虚構であって、本人の中にしかない。椛の自己規定は虚構ではあるんだけど、それを言い出したら柚木の自己規定も虚構であって。それは他者からの信頼によって、塗り替えられるものなのだろう、と思うのだった。

追記。ちょっと気になっているのが最後の一文。あれは冒頭の上遠野浩平的台詞に代表されるフィクションとしての自分、と言うものと関係があるのかなー。フィクションで始まった二人の関係は、しかし、醜くても現実で生きろ、と言うメッセージに行き着いてしまうのがこの話なわけだが、フィクションに意味などなかったのかと言えばそんなことはない、と言うバランスとしてあの一文を置いたのかなあ、などと思うのだった。

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2009.10.16

『クシエルの矢(2)蜘蛛たちの宮廷』読了

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クシエルの矢(2)蜘蛛たちの宮廷』(ジャクリーン・ケアリー/ハヤカワ文庫FT)読了。

クシエルの矢シリーズ第二巻。と言っても、本来は1千頁以上になる長大な作品を三分冊にしたらしいので、作品的にも時系列的にも一巻をそのまま引き継いでいるらしいので、物語は一巻からそのまま継続。前作まではまだまだ序盤も序盤、ここからが本番と言うわけだ。

今巻においても天使の血を引く人々の国、テールダンジュの闇を見据えるフェードルだったけれども、なんと物語の途中において罠に嵌められ、テールダンジュからは蛮族と侮蔑されるスカルディア(おそらくガリアがモデル)がに追放されてしまう。この過程のあっと驚く怒涛の展開も見物だが、スカルディアにまたしても奴隷として売り飛ばされてしまったフェードルとその護衛者ジョスランの苦闘が始まるのであった。

良かったなーと思ったのは、スカルディアは物語的にはテールダンジュを征服しようとする略奪者ではあるんだけど、スカルディア人そのものは、野蛮ではあるが陽気で気の良いところもある人々であると描写されているところ。単純に悪役として描くのではなく、敵ではあるが、彼らなりの文化があり、愛情も持った愛すべき人々でもあるところは、物語に大きな広がりを与えているように思えるのだった。そんな愛すべき人たちが、それでもテールダンジュ人を殺し、略奪を行っていることは間違いなく、人間同士でありながら分かり合えない悲しさと言うものが出ている。それまではただ顔の無い敵でしかなかった存在に対して、知ってしまったが故の葛藤を覚えるフェードルの心の動きも丁寧だと思うのだった。

物語としては、フェードルとジョスランは奴隷として拘束されているので、大きな動きは少ないのだが、それゆえに内面の葛藤や戦いの側面が大きかったように思う。蛮族には決して屈そうとしないジョスランと、スカルディアの内部に入り込んででも情報を持ち帰ろうとするフェードル。前巻まではただお互いのことを気の食わない奴だと思っていた二人が、協力して戦いを始めようとする過程の対立や融和のやりとりなど、まさかここまで二人の交流にスポットが当たるとは前巻までは想像もしなかったのでびっくりした(なんかジョスランは流血女神伝におけるエドみたいな役回りだな)。

おそらく物語最大の敵手、スカルディア諸部族の盟主ヴァルデマール聖王に対しても一歩も引かず、ついには脱走した二人がテールダンジュにたどり着くまで冒険行も一筋縄ではいかなく、本当に波乱万丈な人生を送っているなあフェードルは…と思ったりするのだった。

ついに黒幕を突き止めたフェードルが、デローネイの本当の主に出会い、協力を約束することになる。テールダンジュは内部で分裂し、スカルディアのヴァルデマールの剣が迫る状況の中、果たしてフェードルは何が出来るのか。大変良いところで次回に続いてしまったので、早く最終巻となる続きが出て欲しいものです。

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買ったもの

1.『お茶をにごす。(11)』 西森博之 小学館
2.『ハヤテのごとく!(21)』 畑健二郎 小学館
3.『神のみぞ知るセカイ(6)』 若木民喜 小学館

買った。

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2009/10放送開始アニメ(ファーストインプレッション)その6

『戦う司書』の2話目を観たところ、ようやく原作の持つかっちょええギミックが出てきて、少しだけ安心。ハミュッツ・メセタの言語道断問答無用の超人ぶりはインパクト抜群だろう。けどまだ予断を許さないよなー。視聴者を振るいにかけてきている感じだ…。個人的にはBD(DVD)を買ってもいいかも、と思うぐらいのクオリティだが。
『11eyes』は期待通りの中二っぷりで嬉しくなった。中弛みさせずガンガン転換を入れているのも頼もしいよなー。
個人的に『アスラクライン2』がかなり困った。ベタな話をベタな演出でベタにやられるとどう反応したらいいのか良く分からん。
あとすまん。『けんぷファー』はオレには無理だった。勘弁してくれ。

・『DARKER THAN BLACK -流星の双子-』
前作はわりと好きだった作品。なかなかスピード感に溢れる展開はいいんじゃなかろうか。情報量も多いし、アクションもかっこいい。異能バトルロイヤルってのはすごく難しいんだけど、今後、どのように裁いて行けるかが期待させられる。なんか前作のBDボックスがすごく欲しくなってくるなあ。契約者のしょーもない(大変なのもあるけど)対価とか、どこまで真面目に観ればいいのかよくわからないユーモアも相変わらずだ。もちろん思い入れのある人気キャラでもガンガン死んでいくのがDTBクオリティ。

・『FAIRY TAIL』
王道少年漫画という印象だけど、ちょっと自分が観るのはきついかな。定義が曖昧なままに”魔法”と言う言葉を使われるとちょっと困る。少女の自己実現の話とも取れるけど、それが既存の権威を丸パクする気満々と言うのは、現実的かもしれないけどファンタジーじゃないよね。

・『怪談レストラン』
なかなか良いかもしれない。怪異にまったく説明がないのがホラーものとしては凄く正しいと思う。しかも、必ずしも怪異を解決するつもりもなく、怪異はただ怪異として存在するだけだ、と言う投げっぱなしとも言える結論の怜悧さにも感心した。人情物にもゴーストバスターズにもしない、説明も解説も放棄した、まさしく怪談と言うしかない内容だったなー。

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2009.10.15

『クシエルの矢(1)八天使の王国』読了

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クシエルの矢(1)八天使の王国』(ジャクリーン・ケアリー/ハヤカワ文庫FT)読了。

生まれ持った”クシエルの矢”によって<アングィセット>ととしての生き方を余儀なくされた少女、フェードルを主人公とした絢爛豪華で刺激に満ち満ちた大河ファンタジーロマン。こういう華麗と退廃がセットになったような物語は大好物だわー。

中世ヨーロッパ的な世界観を持ちながら、建国神話からして性的な営みを神聖なものとしてみなす土台があるため、娼婦はおしなべて神に仕える巫女、神娼と呼ばれている世界。そこでは春をひさぐことは汚らわしい行為ではなく、むしろ神に仕える望ましい行為とされている。建国神話における懲罰天使クシエルの矢の刻印によって、アングィセット、つまりは被虐的性的嗜好者として生まれついたフェードルは、謎の貴族、デローネイの奴隷として、その才能を開花させることになる。だがデローネイは決して娼婦としての彼女を求めたのではない。娼婦としての役割とともに、彼が仕える主を守るため、宮殿にうごめくさまざまな陰謀を突き止めるための間諜として、フェードルの力を求めたのだった。厳しい教育を受けながら、デローネイに対する恩とともにある憧れを胸に、フェードルは美しく、賢明で、淫蕩な神娼として成長し、デローネイの期待に応えていく。伏魔殿とも言うべき大貴族たちの夜の営みの中から零れ落ちる真実を拾い集めていくのだ。

<アングィセット>が伝説の存在として敬意と侮蔑をもって迎えられたりと、キリスト教的な世界観からは解き放たれた中世的な世界で紡がれる宮廷陰謀劇。その中で陰謀の真実に肉薄していく娼婦と言う設定だけでもわくわくする展開なのだが、登場するキャラクターを一筋縄ではいかない魅力的な人物ばかりだ。美しく賢いが、奔放で行動力に溢れる主人公フェードル。フェードルが幼少時に出会い、その後、親友となるツィンガン族の王子を名乗るヒアシンス。頭の固いキャシリーヌの修道士にして剣士ジョスラン。謎めいたフェードルの主、デローネイ。その友人にして宿敵、美しくも残酷な女貴族メリサンド。活き活きとした登場人物たちが、独特の文化と習俗を持つテールダンジュ国を舞台に動き回る。

貴族たちをたらしこみ、利用する。陰謀と裏切りが交錯する宮殿の中で、フェードルはどこまでも大胆に行動を開始する。目の前の人間が漏らす言葉を自分の中で組み上げ、一つの真実を掴み取る。そこにはフェミニズム的な呪縛を解き放たれた、しなやかさが見えるように思うのだった。

この巻にて一つの陰謀は潰えたが、またしても新たな火種が生まれている。それに対してフェードルはどのようにして立ち向かっていくのか。美しく、タフで、魅力的なヒロインの物語は始まったばかりである。

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買ったもの

1.『ノイン(1)』 村崎久都 一迅社

買った。

『Dクラッカーズ』のイラスト担当でも有名だけど、村崎久都って漫画家としてもすごいよな。むしろ漫画家としてすごいと思う。ていうか好き。

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2009.10.14

『逆理の魔女』読了

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逆理の魔女』(雪野静/スーパーダッシュ文庫)読了。

ちょっと霊視の能力を持った主人公が、奇妙な魔女と出会った事で、奇怪なる世界に足を踏み入れることになる…と言う基本的なラインはいかにも学園異能なのに、なんと言うことだ!どう考えても異能たる魔女よりも一般人たる主人公姉弟の方がキャラが濃いじゃないか!ギャグならともかく、これシリアスなのにこんな設定はアグレッシブすぎるぜ。主人公はいかなる状況に陥っても冷静かつ的確なツッコミを入れ、歌手にして弟ラブな姉は紛れも無い一般人のくせに、魔道の世界に足を踏み入れても一歩も後ろに引かねえ!魔術師相手に不意打ちかまして拉致尋問とかちょっと自重した方がいいよ。それについて、なんだかんだで見守っている主人公もまたさりげなく常軌を逸していると思う。そして、そんな姉弟に振り回される”魔女”って一体…とかおもってしまうよ。すごいなー、いわゆるキャラ的な役割が完全に逆転しているんだなー。本来、新しい世界の窓口となるべき役割の魔女が、実は当たり前の(まあ、この姉弟は当たり前とは言い難いが)日常を知ると言う物語になっているのだ。これは作者の目の付けどころが上手いなーと素直に思いました。こんな手が残っていたとは。

これ、いわゆる普通の小説が、”こちら”から”向こう”に行く話なのに対して、”向こう”から”こちら”に歩み寄る話になっているんだな。結局、逆理の魔女こと逆月雨坏が、それまで孤独に魔術に取り組んできた魔女が、当たり前の日常を知るという話になっていて、主人公たちが魔術に対して抵抗感を持たないキャラ設定にするために、”目”の設定があるのだなと思うとともに、これはスレてしまった読者そのものの視点をも現しているのだろうと思うのだった。つまり、現在のラノベにおいて、異能バトルなんて珍しくもなんともなく、そういったものに普通にスルーして受け入れてしまう読者の視点を取り入れ、その上で物語を紡ぐというなかなかに技巧をこらしたことをやっていると思うのだった。

もっとも、もし続きを出すのであれば、魔女側の事情を出さないわけにも行かず、普通の学園異能になりかねないところが恐れるべきところではある。スーパーダッシュ編集部においては、この作品の長所をきちんと理解した上で続編を作ってもらいたい。最後までお姉ちゃんのスタンガンと鉄拳で終わらせたら神だと思う。

昨日書いた『アンシーズ』と併せて、これほどの作品が佳作になるというところにスーパーダッシュ小説新人賞の人材の厚みを感じる。選考委員が変わっても、品質はそんなに変わってないのだな、と思うのだった。まあ傾向は変わっている気もするけどね。

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2009.10.13

『アンシーズ~刀侠戦姫血風録~』読了

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アンシーズ~刀侠戦姫血風録~』(宮沢周/スーパーダッシュ文庫)読了。

TSジャンルとしてはなかなかの一品。元少年の美少女と言う存在のどこか倒錯的でアンバランスな魅力に惹かれるものがある人にはぴったりの作品と言えるだろう。思うにTSものの魅力とは、少年性を持ちえた少女と言うジェンダー的にはどこにも存在しえぬものとは、どこか少年性を持つがゆえの無防備さ、無垢さが付与され、少女的なくらい部分を持たない至高の存在へと消化するのである。

さて、今作はTSものにして学園異能を志向しており、両方の面でなかなかに意欲的な作品であると感じた。男子校に転入したはずの主人公、トモが巻き込まれたのは、少女同士の戦闘空間。そこでまったく状況を理解出来ないままに戦いに巻き込まれていくというのはまさに学園異能の基本であり、オーソドックスなものに過ぎないと言えるだろう。だがそこにTSを絡めることによって、単なる学園異能が、非常に新鮮なものになっているように思う。どこを向いても美少女だらけの桃色空間。しかしてその実体は、己の男をかけた熱い戦いの場なのである。このギャップが良い意味での違和感を生み出しており、非常に倒錯した世界が繰り広げられるのである。

トモを取り巻く面々もまた個性的だ。トモにアンシーとなるきっかけを与えてくれたヒカル。男だけど普通の女の子以上に女の子をしえている、つまりは男の娘であるリキオウマル(リカ)、状況を理解しないままにトモがそのカタナを折ってしまったことにより、元アンシーであり今は少女であるミツウ。彼女たち(?)に囲まれながら、トモは戦うこと、正確には戦うことによって相手から奪ってしまうという事実に怯える。戦いをする理由を持たないトモにとっては、ただ戦いを拒否することしか出来ない。このあたりはまあ当然の展開なんだけど、そこから場を動かすのに現れたヨロコのキャラクターがなかなかに強い。アンラッキーセブンと呼ばれ、ただカタナを折ることにのみ執着するヨロコに対して、トモは、そのカタナが周囲の人間に及ぶときになったとき、ようやく振るうことが出来るようになる。

ただ、この部分が難しいところで、主人公は誰かを守るためにカタナを振るうわけだが、それは自分の理由ではないと言える。他者に戦うための理由を預けてしまっているということにもなる。それが、最後にミツウを助けようとしたトモの心を容易く打ち折らせた理由であろう。彼は信念と呼べるものがなく、決意の弱さと言うことが出来るかもしれない。そこで背中を押してくれる存在がヒカルに当たる。その意思の強さがトモの願いを引き出し、戦うための理由を生み出すことになるのだ。

まあ作品構造的にはヘタレ主人公の成長物語として組みあがっているし、何度も逃げようとする主人公が、周囲の人間に支えられて前に進んでいくという展開も上手い。ぶっちゃけ、その過程おいて、ヒロイン(?)たちとのやりとりがとても良い。まあヘタレな主人公が女の子になってしまえば可憐というスキルを身に着けたりするし、元男なのに非常に女の子しているミツウさんも可愛いし、リキオウマルとのアレは百合なの?なんなの?と頭が痛くなるし、乱暴な口調の美少女っていいよね…と言う感じのヒカル立ったりするわけで、キャラクターが非常に魅力的なのもとてもよろしいかと思います。

ヒカル、ヨロコについての秘密はほとんど明らかになっているといっても良いけど、今後の展開の伏線として存在しているのだろうし、続編に期待したいところです。

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買ったもの

1.『つぐもも(3)』 浜田よしかづ 双葉社
2.『乙嫁語り(1)』 森薫 エンターブレイン
3.『這いよる!ニャル子さん(3)』 逢空万太 GA文庫
4.『迷宮街クロニクル(3)夜明け前に闇深く』 林亮介 GA文庫
5.『神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・ゴールド』 大迫純一 GA文庫

買った。

森薫の新作がとても嬉しいのだけど、今どき漫画のあたらしい雑誌に連載とかだと、雑誌が潰れないかどうががすごく不安だよな…。

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2009.10.10

2009/10放送開始アニメ(ファーストインプレッション)その5

2009/10放送開始アニメ(ファーストインプレッション)その5。こうして感想を書いていると、これほど多くのアニメが始まっているのか、と改めてびっくりする。しかも、これでも自分が観ているのは全体の半分以下、いや1/3以下かなー。アニメが売れなくなったと言うのも当然で、ここまでシェアを奪い合いをしていれば分散してアニメごとに消費される人数は減るよな。

・『聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス)』
なかば恐る恐るだったけどようやく観たー。最初の方は、作画やアクションはともかく、自分の好きになれる作品じゃないんじゃないかと思ったのだけど(実を言うと原作者が好きじゃないんですよ)、一話を一通りみたところ、悪くないんじゃないかと思えてきた。
まず、作画については、男性キャラと女性キャラの描き方に、ほとんど別にアニメじゃねえのかと言う感じを覚えるものの(女性キャラはがんばって萌え方向にシフトしたものの、男性キャラはいつものマングローブでした、みたいな)、おおむね良い感じ。なにより動きのアクションがすさまじい。単によく動いているのではなく、ほぼ素人であるセシリーの動きと、剣の達人であるルークとの間の動きの間のキレの違いをきちんと描いているのがすごい。セシリーは、なんとなく鎧が重そうで、剣に振り回されている感じのもっさり感が出ているし、逆にルークのすり足で動く華麗な体裁きのかっこよさなど、ちゃんと演技の切り分けが出来ている。素人の動きを素人らしく描くなんてハンパねーなー。
あと、セシリーのキャラクターが意外に悪くなかった。一ヶ月前までは、武門とは言え単なる貴族の令嬢だったはずのセシリーが、己の未熟を知りつつ、騎士の誇りのみを胸に現実に立ち向かおうと言う姿はすとんと腑に落ちるものだった。まあ頭がガチガチで応用が利かない石頭と言うこともできるけど、他になにも武器がないんだからしょうがあんめえ。それは本人が一番よくわかっていることなんだろうし、だからこそ、自分が意思を貫くための”支え”として名剣を求めると言う意識は共感できる。…ただ、家系の誇りに拘っておきながら、ルークのような剣を打ってくれと言うのは論理がつながってないような???折れた家伝の剣を打ち直してくれというのなら分かるが…何か読み落としたか?
ルークのキャラはまだよくわからん。ただ、これはこのアニメの感想を書いている人はみんな書いていたけど、錬鉄シーンが魔法チックであっという間に終わってしまうのはガッカリだよな。まあ、あれはあくまでも緊急措置で、普段はきちんと鍛冶師をしていると脳内補完してみるが…その通りだと良いなあ。

・『君に届け』
うおお、これは悪い意味ではなく七転八倒!ひたすらに悶えた。オレはわりと少女マンガを読んだりもするのである程度の耐性は出来ていると思っていたのだが、それを凌駕するのはアニメの恐ろしさか。主人公の女の子の視点でひたすらさわやかイケメンに対する憧れを描き、なんでもないクラスの行事やクラスメイトの無神経な冗談が、青春を彩る一大事としてきちんと描いているのは見事だった。青春なんてのは、初めての出来事が満載で、そのすべてが大事であり光り輝いているものなんだよなー…なんて思ったり。しかし、それまで主人公の一方通行的な想いとして描いていたのだが、実は最後でまったく逆転してしまったのはまるでミステリのどんでん返しを見ているような驚きを感じた。ちゃんと伏線もあるな確かに…。

・『ささめきこと』
うわーなんじゃこのドロドロの昼メロ路線の百合物はー!主人公である女の子は親友の女の子が好きで、その女の子は女の子が好きで色々な女の子を好きになるのだけど、大抵断られるか相手に好きな男子がいたりするので失恋する。だから必ず親友の女の子は自分のところに戻ってくると言うことを分かった上で立ち回っているあたりにエゴが出ているなー。まあ、好きな相手が自分を眼中に入れてくれない(あくまでも親友として接してくる)と言うのはつらいだろうけどさ…。んで、この親友の女の子もひどい。どんなつらい目にあっても、主人公ならば必ず受け止め、慰めてくれると言うのが前提にあって、無自覚(なんじゃねえか。これで自覚あったら悪女だよ)に甘える(手をつないだり)のが卑怯すぎる。これは主人公にとっては拷問だよなあ…。あと主人公に気のありそうな少女めいた容姿の少年とか出てきて、もはや泥沼の匂いしかしねー!
あと、図書委員の人の態度はちょっと親友の女の子にひどいなーと思ったけど(なんにも悪い事してないじゃん)、これは図書委員の人も被害者よね。一番悪いのは、告白するのに本人に直接いえないモブの男子だよこのヘタレが!
あとどうでもいいけど主人公の身体能力はすさまじいですな。アクションのシーンだけアニメのジャンルが違ってたよ。ドロドロの百合物の中でものすごい違和感のあるファクター。今後重要になったりするのだろうか。

・『そらのおとしもの』
なぜか全身で視聴を拒否していた作品を、自分をなだめるようにして観た。自分はなんでこんな苦労をしてアニメを観ているんだ??まあ内容は観る前に想像していたものとは微妙に違ってはいて、ドラえもんの美少女版だったのは意外ではあった。まあだったらドラえもんを読んでろ、と言う印象は最後まで覆らなかったのが残念なところではあるが。とくに強いフックがかかるところがないので観ていてもなんの感情も想起されない…。まあ自分には関係のない作品だったな。

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2009.10.09

買ったもの

1.『ヒャッコ(5)』 カトウハルアキ ソフトバンククリエイティブ
2.『転生神機メロウガイン(1)(2)』 一文字蛍 ソフトバンククリエイティブ
3.『全滅脳フューチャー』 海猫沢めろん 大田出版

買った。

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2009/10放送開始アニメ(ファーストインプレッション)その4

意外と負担が大きいなこれ…。毎日アニメの感想を書いている人の大変さがちょっとだけわかったような気がするよ。

・『こばと。』
原作未読。と言っても、原作表記に『こばと。』と『wish』って書いてあったので、『wish』は昔ちょっと読んだことがあるので完全な未読と言うわけではない。と言うか両方ともやるの?世界観が同じだったことがびっくりだ。まあCLAMPには珍しいことではないが、パラレルワールドではない、同一世界ってのはわりと珍しいんじゃね(まあ熱心な読者と言うほどではないのでファンの間では普通なことなのかもしれないが)。
で、内容は…奇妙なペットキャラを連れて歩いていることを考えると、魔法少女ものの変奏曲になるのかな。人々の傷ついた心を癒して、心のカケラを集める、みたいな事も言っていたし。ただ、主人公のこばとが色々な意味で謎過ぎるので(ひょっとして人間じゃねえんじゃねえか…)、物語がどういう方向に転ぶのかさっぱりわからん。きっと原作者自らがシリーズ構成、脚本に参加しているので、きっと視聴者の先入観を覆すびっくり展開が待っているんだろうな…(と言うCLAMPに対する先入観)。あと、化物語でも思ったけど、花澤香菜って本当に独特な声をしているなー。能登麻美子とは違った意味で不純物が一切混入されていないようなイメージだ(能登は透明だけど、根底には情念が沈み込んでいる感触がある)。

・『11eyes』
これは壮絶に中二臭い…と言うのはむしろこの作品にとっては褒め言葉に他ならないよな。冒頭のシーンから主人公の独白から思わせぶりな異世界描写のすべてが中二臭い。あまりにも純度の高い中二さに、自分の中の中二病が大喜びをしてしまったよ!素晴らしい。作品的にも、思わせぶりながらも無闇に話を引っ張るような真似はせず、次から次に状況を畳み掛けてくるテンポの良さは魅力的。さりげなく主要登場人物(これがやたら多い)を綺麗に紹介しているのも、以前から自分は良い物語とは速度を意識すべき派のはしくれとしては賞賛したい。この緩急をつけた演出は良いのではないか。まあ作品としてはジャンク以外のものではないので、いわゆる名作、傑作にはならないと思うが、B級娯楽作品としては良いものになりそう。関係ないけど浅川悠は最近ゲームに出演しすぎて、変な癖がついているような気がするな。言葉のリズムに抜き難いやぼったさと言うか、単調さを感じる。前からこうだったっけ?嫌いな声優ではないのだけど。

あと、『そらのおとしもの』を観ようとしているのだが…だめだ、観ようとする意思が湧き上がらない。作品に拒絶されているような気がするのだがもちろん気のせいであり、自分が観る気がないんだよな。一話だけでもなんとか観ておきたいがなあ。

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2009.10.08

『いつも心に剣を(3)』読了

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いつも心に剣を(3)』(十文字青/MF文庫J)読了。

なんか十文字青の感想ばかり書いているような気がするんだが、恐ろしいことに全然気のせいじゃないんだよな。今年の十文字青は本当に書きまくっているな。一作ごとのテンションも高いし、反動がちょっと心配。まあ余計なお世話か。

内容は、相変わらず期待を裏切らぬ出来。本格的と言うか正統派なファンタジーと言ってもいいんじゃないだろうか。単純な善悪に落とし込まない世界観の見せ方が非常に魅力的。1巻、2巻ではややもすると魔女側の方が虐げられた側のように見せておいて、3巻目では(勿論復讐の念もあるにせよ)普通に敵対者である人類を虐殺する側面を見せてきているのが良かった。今までの描写で魔女側に同情的にさせてきていた読者の予想を裏切る描写をしながら、魔女たちの行為自体は今までと何も変わっていないところが見事。元々、魔女たちならばこれぐらいはするよなー。その分、人類側にも正義はあって、今までの妄信的なところも決して無意味なことではないと見せている。今までの汚いと言ってさえ良い描写にも、生き延びるための綺麗事ではすまない覚悟のようなものが感じられるようになるところが良い描写だと思った。ハイジロの存在を考えてみると、人類と魔女の戦いそのものを操る存在がいて、今後、そこが焦点になるのかもしれないが、絶対悪を倒して終り、なんていう能天気な結末を作者が描くとは思えないので、どのような展開になるのか期待したいところだ。

あと、登場人物が魅力的に、また多様に描けているというところも相変わらず良い。セルジュは本当に可愛いなあ、と思うのは僕だけだろうか?親友だと思いたかった相手をつなぎとめるためだけにレーレを自分の物にしようとしたらレーレにも情が沸いてきちゃうなんて、悪人にはどうやってもなれない感じが可愛いと思うんだけど。ヨナハンはあそこまでセルジュに好き好き光線を出されているのに気がつかないとか死罪に値する鈍感ぶりだ。レーレでさえ気がついたんだぞ。とは言え、この二人はどうにも報われそうにないな…。その意味ではこの作品に登場するカップルには幸福になれそうな人たちが誰もいないけど。レーレとユユのカップルも、どこまで行っても悲劇の匂いしかしないし。今回はついにそのあたりがはっきりと現れてしまって、本格的に離れ離れになってしまった。引き裂かれた二人の運命の流転の急展開には驚かされてしまった。十文字青特有の畳み掛けるような怒涛の描写もあって、圧倒されてしまう。ラストの悲劇的で寂寥にみちた引きは、続刊を待ち望ませるには十分だ。

はっきりとは言及されてないけど、レーレとユユはそれぞれ人類側と魔女側に分かれて行動することになるのかな。より一層、悲劇の可能性が高まるけど、逆に調和の鍵にもなるのかな。予断を許さない展開だなあ。

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買ったもの

1.『ブロッケンブラッドⅣ』 塩野干支郎次 少年画報社
2.『都市と星〔新訳版〕』 アーサー・C・クラーク ハヤカワ文庫SF

買った。

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2009.10.07

『桜木メルトの恋禁術』読了

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桜木メルトの恋禁術』(森田季節/MF文庫J)読了。

森田季節の新シリーズの登場…って他のシリーズはどうなったんだ?原点回帰ウォーカーズとか、まだまだこれからの作品だと思うのだが…。まあいいか。

タイトルの通り、恋愛こそは悪、という思想を持つ恋禁術師である見た目は美少女だが中身なかなり残念な桜木メルトに出会ってしまった主人公の金沢大和は、最愛の二宮七緒に告白出来ないという呪い(じゃなくて恋禁術)をかけられてしまうことから生じるどうにもならない日々。恋禁術と言うある意味設定勝ちなところがって、ラブコメと言うのは、”成就しないからこそ面白い”と言う大前提があり、この設定によって、告白しようと身悶えるもののすべて失敗する主人公と言う構図が出来上がるのだ。ある意味見事な設定と言える。

しかしまあ、恋愛、と言うかぶっちゃけ性行為を前提とした感情と言うのは人類を繁栄させるに当たっては必要不可欠なものなわけですよね。そうでないと人類は滅亡してしまうし。そのあたりの現実問題と恋禁術師がどのように折り合いをつけているのか興味深かったんだけど、今巻ではそのあたりが追求されなかったのが残念なところだった。現代宗教(みたいな物だろう。恋禁術って)は現世利益がないと繁栄しないから、そのあたりの理論武装が欲しかったけど、まあメルトはどう考えても深い事を考えているようなタイプじゃないしな…。杓子定規に教理を盲信している下っ端信者がいいところ。そのあたりの深い問答に応えられなくても仕方の無いところかも。その分、もう一人の恋禁術師には期待をしたかったけど…この人は主人公たちに関わる気があまりないのでこれまた僕の役に立たん!くそー気になるぜー。

ま、恋禁術と言うのはラブコメをむしろ加速させる役割を持ったガジェットであると捉えておけば、少なくとも作品を読む上では問題ないのだが。先ほども書いたが、ラブコメは成就しないからこそ面白く、また、抑圧された感情は解き放たれたときが強いのだ。と言うわけで、一風変わっているけどただのラブコメだよなこれ…。もちろんそれが悪いわけでは全然ないのだけど、森田季節分はやや少なめかも。まあ恋禁術の存在が非常に気が狂っているので、その点はらしいっちゃらしいんだけど、主人公たちのやりとりは非常にわかりやすいテンプレだもんな。それが良いというのも確かにあるけど。まあ登場キャラが総じて頭がおかしいのはさすがと言うべきか。美少女だけどアホの子の生徒会長とかある意味斬新だったわ。

恋禁術という性質上、終りの無いのが終りのゴールドエクスペリエンスレクイエム的なラブコメループを可能にする設定なので、続きはいくらでも続けられそうな気もする。ヒロインもいっぱいいるし、まだまだこれからだぜ。あと恋禁術が現代社会とどのように共存しているのかもすごく気になるので、続きが出る場合はそれもよろしくお願いしたい。まあ僕だけかもしれないが。

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2009/10放送開始アニメ(ファーストインプレッション)その3

10月開始アニメのファーストインプレッションその3。

・『アスラクライン2』
1期からのそのまま続き。OPのあまりのネタバレぶりに呆気に取られる。ここまで見せてしまっていいのか。しかもこの調子だと最終巻まで放送するみたい。かなりのアレンジが必要だと思われるが…。内容についてもけっこう飛ばしているのだけど、一週目の伏線があからさまになっていたり、視聴者に分かりやすくする努力はしている気がする。かなり核心に近いところが明らかにされているので、今後の展開はかなり速くなりそうですね。良いことだと思います。ただ、一話にしては作画にそれほど見るべきところがなかったような…。まあ26話構成の中盤だと考えれば妥当なところか…。

・『生徒会の一存 碧陽学園生徒会議事録』
いわゆるラノベ四コマと言うやつだな。まー『らき☆すた』とかと同じ箱だよね…と言うと怒る人もいそうだが。とりあえずテンションの高い会話は悪くないと思うんだけど、その、何と言うか、作品の持つ倫理観が僕とは相容れない感じがあるなあ。主人公のハーレムエンド至上主義とかは別にいいんだけど、最後のオチがあまり好みではない。ただ、女の子を苦痛から遠ざけて自分が肩代わりするって言うのは、相手を信頼していない行為だと思うんだ。相手がそんな苦痛も乗り越えられない、自分が庇護すべき存在だって言っているだけじゃん。それをヒーロー性と表現はしたくはないな。まあ萌えキャラ相手に何を言っているんだって話だが、フィクションってのは現実を反映するもんなんだぜ。

・『夏のあらし! 春夏冬中』
これまた一期からのそのまま続き。しかし、新房監督とシャフトは休みなしだなー。内容は一話完結でも問題なく観れる作品なので安心できる。しかし、最初から水着回とは飛ばしておりますなあ。とくにタイムトリップ能力とも関係なく、完全に潤いじりの回。男装しているせいで、一から延々とセクハラを受け続ける(しかも抵抗出来ない)潤がエロス。小見川ボイスのエロスな演技は本当に破壊力があるなあ…びっくりだ…(おっさんくさい発言)。

あと、『聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス)』を見ようと思ったんだけど、冒頭のシーンで撃沈。うーんなんか厳しいぞ。慌てて停止ボタンを押してたよ。強敵の予感がする…。ま、まあ『けんぷファー』も視聴できた自分ならなんとかなるだろう。…そのうち観よう。うん。

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買ったもの

1.『ねこシス』 伏見つかさ 電撃文庫
2.『さよならピアノソナタ encore pieces』 杉井光 電撃文庫
3.『少年テングサのしょっぱい呪文』 牧野修 電撃文庫
4.『ヘヴィーオブジェクト』 鎌池和馬 電撃文庫
5.『世界の中心、針山さん(3)』 成田良悟 電撃文庫
6.『キノの旅(13)』 時雨沢恵一 電撃文庫
7.『アクセル・ワールド(3)夕闇の略奪者』 川原礫 電撃文庫

買った。で、今回最大の問題は…本当に牧野修だったよ!まさかの牧野修が電撃文庫に登場だ!!…実物を見ても信じられねえ…一体何があったんだ…。

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反省

ここ最近の書いたものを読んでいたら、びっくりするぐらい上から目線になっていて、自分でも引いた。思いついた端から書いているために、文章に対する自制がきかなくなってきて、自分の人間性が露呈してしまったと言うことか。読んだ本に対してなんでお前はなんでそんなに偉そうなんだ。オレだが。欠点を指摘しつつ批評する批評家気取りにうんざり。自分はもっと客観性を磨いて、謙虚さを身に付けねばいかんな。もともとの人間性が俗物なものだから気をつけないとすぐにエゴが飛び出してくる。危うし危うし。

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2009.10.06

『Re:SET 想いと願いのカナタ』読了

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Re:SET 想いと願いのカナタ』(月島雅也/GA文庫)読了。

GA大賞優秀賞受賞作。例によって新人好きの病気が出てしまったので買った。うん、これは良く出来ている。まあ最近の流行なのか、ギャルゲ攻略ルート選択物(長い)、まあ端的に言えばスマガみたいな話。うん、スマガ後だとこの手のタイプはすごく厳しく見てしまうのだが、それを踏まえたうえでも良く出来ている。その良く出来ていると言う感じは、新しいことをしているわけではないが、丁寧に作っている感じなので、新鮮味は無いが感触は悪くない。

物語は、まあ要するに、各ヒロインルートでバッド(つーかデッド)エンドを迎えてしまった主人公が、神様の力を借りて、世界にバットエンドもたらすものに立ち向かおうぜ!と言う展開になるのだが…あ、しまったこれは物語の根幹部分だった!読んでいない人は今書いたことは素直に忘れて読み込むのが最善の道でありましょう。

ちょっと話はもどって。とあるところに姉妹がおりました。姉は自堕落で適当でだらしなく、親からはいつも怒られています。妹は几帳面で秩序を信奉しているので、姉の自堕落さが許せません。いつも姉につっかかってはやり合っています。ある日、妹さんの方は気がつきました。両親に頼まれた機器がなにやら不正な動作しており、事件の予感がしてきました。いやーな予感をして(監視をサボって寝ていた)姉を叩き起すと、寝ぼけた姉もびっくり仰天。二人しておろおろするばかり。しかし、このままにしておいては、両親に管理不行届として厳罰を受けることは間違いなし!二人は必死になって原因を究明をするのでした。

さて、そんな出来事など露知らず。陽介は自分の女性恐怖症に悩んでいた。男には普通に話せるのに、女の前では緊張で言葉が出なくなるのだ。自分のやっかいな体質に悩みながら、親友の月真とつるむ毎日。だがここで彼は一つのハプニングにより、二つの選択肢を得ることが出来ることになる。クラスのアイドル、俄皇かなで。もう一人はミステリアスな御影映。二人の少女と出会い、どちらかの少女と深く関わることになる。まあ学園異能の常でそれぞれが持つ秘密を知ってしまう陽介。なぜか女性恐怖症も完治し、より急速に仲を深めていく。

しかし、それらの喜びの日々は脆くも崩れ去っていく。魔法使いと擬態人間。相反する存在が最後の総力戦に向けて急激な動きを見せる。その流れにまきこまれ、どちらの場合でも陽介は事件に巻き込まれ大ピンチに陥るのだった。そこで現れるのが第三の選択肢。ものぐさな姉と几帳面な妹は、事態を収拾するために、二人の女性とは仲良くならなかった世界の陽介と月真に声をかける。「あの子たちを助けて!」と。脱線するけど、このあたり本当にヒドイよね。姉妹の都合に振り回されて全然本人の意思が入っていない。まあ陽介はその世界の自分とシンクロすることでモチベーションを得たわけだけど、これってすっかり利用されているよな。まあバカな子ほどかわいいいいますか…。だがそんな単純バカだこそ、それぞれの世界では出来なかった”力”に覚醒する。する、つーか理屈はよくわかってないので思い込みでなんとかしている。ノリの勢いだけでスーパーヒーローになった陽介に与えられたものは、平和な幸せに過ぎないあたりはまあそれでいいのかなあと言う気もするが、月真自身はこの事態のある意味原因でもあるわけだから、責任を取っているわけだし…、ついでに願い事はかなったみたいだし、まあハッピーエンドだといっていいんじゃないかしら。

要するにバッドエンドなんてくだらねえぜ!ズルでもなんでもハッピーエンドにしてやらあ!と言うのが基本コンセプトであって、本当にスマガでしたね。まあスマガとはテーマの突き詰め方、掘り下げ方とは比較にも出来ない大きな差があるけれども、これはメディアの差を考えれば仕方のないところ。なにしろリーダビリティは抜群であるし、メタ構造にデビュー作から自覚的とは、なかなか有望さを感じる新人であるように思う。

この物語は一発ネタなので続きは出ないだろうが、”姉妹”関連の話は今後もありそうな気がする。達者ではあるが掘り下げが甘いという印象なので、その印象が続編でどこまで払拭できるかが今後の鍵か。作品自体は凄いとは言わないけど、ループものが好きな人なら気軽に楽しめるタイプなので、一つどうぞ。濃ゆいものは別のところに言ってくんな旦那ー。よろしく!

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2009/10放送開始アニメ(ファーストインプレッション)その2

10月開始アニメのファーストインプレッションその2。こうしてみると原作付のものばっかだね。原作で売れているからアニメでも売れるだろうと言う計算と言うか安全パイを確保している感じがちょっとね。まあバスカッシュと言う事例もあるし、オリジナルと言うのもリスク確保が難しいところではあるのだが…。アニメに企画レベルから立会い、物語のアウトソーシング化を進めていた冲方丁はやはり先見の明があったんだろうな。オリジナリティのある、かつ高品質なアニメを作るには、物語の専門家を巻き込む必要があると思うんだけど、これは小説家にもリスキーだから、なかなかこれも難しいか…。

『とある科学の超電磁砲<レールガン>』
鎌池和馬、冬川基原作。原作は既読。原作についてはけっこう好きな作品ではあるので、そこそこに期待はしていたような気がする。大体はその期待に違わぬ高品質な作品ではあったのだが、原作のストックが少ないせいか、原作の一話をほぼ30分かけて消化している影響か、非常に演出に”間”が多い感じ。良くも悪くもゆったりとしている。まあ科学都市で生活する超能力少女たちのガールズライフという観点からはそれほど悪いものでもないのだろうが…。噂では2クールやるらしいので、これくらいのペースでないと、オリジナル要素をガンガン入れるにしても持たないよね。とくに粗もなく非常に高品質で、良い仕事をしているなーと思う。

『天体戦士サンレッド 第2期』
相変わらずパネェ。気象戦隊ウェザースリーOPの本気の作り込みには感動さえした。内容も相変わらず苦労人で超いい人なヴァンプ将軍に、口は悪いし態度も悪いがツンデレなレッドさんの、相変わらずの日常を描いていて本当に美しい。ただ、前回ほどネタに走ってはないいない感じかな?わりと真面目な作り。監督交代の影響が出ているのかもしれないな。まあ面白いからいいです。

『戦う司書 The Book of Bantorra』
原作既読。自分は脚本家としての岡田麿里には非常に信頼を置いているのだが、それでもこれは悪手だと思うな。視聴者を画面に惹き付けようという意図があまりにも少なすぎる。武装司書とハミュッツと人間爆弾など、要素を一度に出しすぎて視聴者は置いてきぼりじゃないか?小説でも世界観があまりにも独特すぎて、飲み込むのに時間がかかると言うのに…。まあ世界観についての説明が少ないのは原作も同じだけど、小説とアニメの媒体の違いもあるので、分かりやすいフックがないと飽きられてしまうのでは。なにしろ原作を読んでいる自分でも分かり難いと思ったもん。オタク向けの萌えキャラも出ないしなー。あと、個人的には自分の最大のわくわくワードだった”神立”バントーラ図書館とか、全般的にかっこいい異世界が見えてこないのが残念だった。バトルなんか別になくてもよかったよなー(ますます窓口が狭くなりそうだが)。

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2009.10.05

『薔薇のマリア(12)夜に乱雲花々乱れ』読了

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薔薇のマリア(12)夜に乱雲花々乱れ』(十文字青/角川スニーカー文庫)読了。

前巻にてその存在が匂わされていたSIXがついに本格的な行動を始めた12巻。相変わらず究極絶対的な悪道を突き進んでいてむしろすがすがしいほどである。もっとも、前巻の段階ではまだ確証はなく、不吉な予感のみを漂わせており、ルーシーの件もあるので、一体どのような登場の仕方をするのか…と期待していたら、アジアンの前に簡単に現れてしまって、びっくりしてしまった。お、お前、ネタを割るのが早すぎるだろうが!…と言うのも実はブラフだったあたり、実にSIXはすげえなあ、と思った。まあアジアンの前に出てきたSIXは本物だとは思っているんだけどね。その後の…おっと、こいつはネタバレなんで言えねえや。ごめんなすって。でも、なんかSIX、またちょっと変わったかね?最低で下品なクソ野郎ではあるんだけど、なんかその…自分以外の人間のことを考えるようになったっつーか。他人をゴミのように考えてはいるんだけど、そのゴミにちょっと興味が沸いて来た、みたいな。他にもなー、突然、えらくまともなラブソングを歌い始めたときは、こやつ気でも狂ったのかと思ったよ。まあアレが本物である可能性も…いやいやこれもネタバレだった。言えねえ。なんだよ、ネタバレだらけじゃねえか!オレはSIXについて語りてえんだよこんちくしょう!クソ、クソ!ああ、ここまで書いていてバレたと思うけど、オレ、SIX好きなんだよ。悪役としてはね、最低に魅力的なクソ野郎だと思うよ。なんつーか、発露の仕方は狂っているけど、こいつ、愛を知っているもん。愛し方が大抵殺意とか嗜虐とか暴力とかで表現されるだけで。愛を知っているのに狂ったキ○ガイってあたりがカッコいいよなー。そんなわけでオレ、SIXがルーシーの父親だって話、わりとありえる話だと思うのでした。僕の中のSIX像ならば、ルーシーの視点から見た父親も、ありえない感じじゃないかなー、と。愛することに躊躇いがない。愛について独自の(狂った)哲学を持っている。そして暴力を行使することを躊躇しない。ほら、SIXと矛盾しないでしょー?まあどっちかつーと別人説の方が有力なような気もするけど、そっちの方が面白いので、ハッキリするまではルーシーの父親はSIX説を支持することにするよ。

SIXについて語り始めるときりが無いのでとりあえずこれまで。さて、11巻の時点で10巻から1年以上が過ぎていたわけだけど、マリアとアジアンの関係の変わらなさにはずっこけるものがあったのだが、再びマリアの視点に戻った12巻を読んで、なんとなく納得してしまったんだ。こいつら、もはや自分の中に相手の居場所を見つけちまったんだな。すでにお互いの気持ちは分かっているところまで来ている。しかし…アジアンよう…お前はどこまで臆病なんだよ!…と言うのはさすがに言い過ぎかもな…。マリアもアジアンも、踏み込むのも踏み込まれるのも苦手だし…、心の距離が近づいたせいで、逆に踏み込めない領域が増したってこともあるのかもしれないしな。本当に不器用な関係。その不器用さが愛おしい、と言えなくも無い。

ここまで書いてきて、内容について全然触れていなかったことに気がついた。そーだなー、秩序の番人やZOOの面々もSIXの動向をうかがっていたけど、先手を打ったのはSIXだった、と言うことで追い詰められてしまうことになる。SIXは本当に相手の嫌がることをするのに天才的と言う感じで、秩序の番人の復讐心を利用して引きずり回し、本拠を落とすことに成功する。多くの人間の心を弄びながら、嘲笑する。怒りと哀しみを抱えて挑むアジアンをからかい、秩序の番人を翻弄する。ZOOは現時点では傍観者でいる以上のことは出来ないようだ。つまり、今回は徹底的にやられた。ヨハンの覚醒も、番人たちの必死の抵抗も無意味だった。一敗地にまみれた。緒戦はSIXの勝利だ。

そう、緒戦。まだ戦いは始まったばかり。奇策によって遅れをとったが、まだZOOたちがいる。彼らとて、独自の思惑からSIXを見逃すわけには行かない。ルーシーの存在は不確定要素ではあるが、彼らとて戦いに加わらずにはいられないだろう。秩序の番人の象徴は堕ちた。だがSIXとの戦いはまだ続くであろう。その戦いがどこに向かうのか、ヨハンの行方は。関わるさまざまな登場人物たちの怒りと悲劇を撒き散らしながら、物語は進まなくてはならないのだった。

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『テイルズ オブ ヴェスペリア 〜 The First Strike 〜』

まあ見てきたんですよ『テイルズ オブ ヴェスペリア 〜 The First Strike 〜』。端的に言ってしまうと、純粋な映画としては、まあ水準。TOVファン向けコンテンツとしては水準以上っつーところかな。個人的には、ゲームのアニメ化の場合、ゲーム内設定をどれだけ上手くアニメに溶け込ませるかと言うところが重要になってくると思うのだけど、その辺は上手くやっていたんじゃないかなあ。ゲーム中の必殺技とかをアニメでやられても困るしね。また原作につながるいくつかのくすぐりも用意されていて、ファンには嬉しい使用になっている。原作キャラもサービス登場をしていたり、ユーリのブラスティアの由来とか。ただ、いくつか設定上、矛盾が生じているような気もするのだが(ラピードってユーリとフレンで育てたんじゃなかったっけ。あとリタの年齢がおかしい。ラピードのことを考えれば本編より3年以上は年は前の話なので、その場合はリタは11~12才のはずだが…)、まあパラレルワールドか気のせいってことでスルーした方がよさそう。

ただ、一作の映画としては、まあ普通かなあ。アクションはところどころで気持ちいいのだが、作品の軸として、ユーリとフレンのどっちが主人公なのかわからなくて、ブレてしまっているような感じ。視点はユーリの方が重点的なんだけど、物語的な主人公はフレンなんだよな。フレンが自分の父親に対するわだかまりを、ナイレン隊長の行為を通じて解いて行くという物語になっていて、完全にこれはフレンが主役だろう。一方ユーリは活躍そのものはしているんだけど、成長する余地がないというか…。いろいろ匂わされていた騎士団退団の経緯も、結局、肌に合わなくてやめた以上のものではなかったしなー。

まああえて読むとすれば、ユーリは、ランバートを救えなかった自分の無力さを痛感した際に、少女から感謝の言葉を受けたことで、自分の本当にやりたいことは、”国”とかそういう抽象的なものではなく、”目の前の誰か”こそを助けたいのだと言うことを実感した、と言うことなんだろうけどな。でもちょっと言葉が足りないよなー(その分フレンの葛藤にも力が注がれているけど、中途半端な感じだ)。

ただ、テイルズ映画としては退屈とは無縁であるので、ファンは観て損はないだろうと思われます。

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2009/10放送開始アニメ(ファーストインプレッション)その1

まあタイトル通り、10月新番アニメのファーストインプレッション。一話を観た(あるいは観れなかった)印象を書いている。一応、一通り観て、かつ一話なので結論は保留にしたまま現時点での作品の方向性の予想、可能性などを書く予定だ。もちろん、全力を尽くしても視聴続行不可能な可能性もあるので、その点はご容赦いただけると幸い。

『けんぷファー』
築地俊彦原作。まあ真面目には読んでないけど、原作既読。たまに機会があるときにパラパラと眺めるくらい。なので設定やキャラは大体把握しているが、物語がよくわかってない感じ。で、改めて観てみた内容はと言うと…本当に築地俊彦はクソ小説家だな(ある意味褒めている)。自分から地雷原に飛び込み、そこでダンスするような自滅的な行為をしているのを見ているような畏れを感じる。つまりなにが言いたいかと言うとね…心底からくだらないってことなんですよ。このくだらなさは、逆に天然では出せない。高度に計算されたくだらなさだ。…本当に築地俊彦は読者が嫌いなんだな!まともに読者を楽しませようと言う気持ちが少しも伝わってこないよ!この視聴者に理解も共感も拒む導入…アニメになったぐらいでは、作者の毒は少しも薄まらないんだな…。逆にものすごく感心した。視聴に際しては悪戦苦闘。30分のアニメを観るのに1時間以上かかった…。もう井上麻里奈の少年声はもう少し外見年齢が低くないと合わなくね?とかヒロインが中島愛かーとか声優ネタパネェなとか思ったけど、全部、もう、どうでもいい…。

『にゃんこい!』
けんぷファーを観た後だと、まるでこの作品はオアシスだ…。冷静に観ると、なんてことのない猫だらけのポップなコメディなんだけも。その”なんてことのなさ”がすごく癒される…。ま、そのへんの先入観はとりあえず排するとして。一話目だとつかみの弱さが気にかかるんだけど、逆にそのゆるさが魅力なのかもな。まあ突然猫が田中敦子声で喋りだしたときは驚いたが…。やっぱ田中敦子は存在感はすごいよね。積極的に観ようと思うわけじゃないけど、なんとなくだらだら観てしまいそうだなー。

『テガミバチ』
原作は、雑誌に載っているのたまに眺めているくらい。雰囲気はともかく、キャラも内容も把握してない。ある意味、まっさらな気持ちで観たんだけど、一話はいささか説明台詞が多すぎた印象だなー。独特の世界観を見せたいという意図は分かるんだけど、全部、言葉で説明してしまうのはどうなのか…。それだと世界観が魅力的に見えないような気がするけどなー。ただ世界観はともかく、少年漫画としてはオーソドックスな作り込みをしている感じがある。少年が世界に触れて生きていく、と言う基本ラインは守っているので、その辺は安心感がある。説明台詞が少なくなればもっと観やすくなるかな。スガシカオのOPは作品の雰囲気に合っていて良かったです。

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2009.10.04

買ったもの

1.『ぼくとレギオスの旅(2)生まれゆく都市』 原案:雨木シュウスケ 著:川村ひであき 角川つばさ文庫
2.『もののけ草紙(2)』 高橋葉介 ぶんか社

買った。

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9月視聴アニメ

9月のアニメ視聴ランキング。番組切替期でもあるので、終了作品については総括的なものも含める。

 1.真マジンガー 衝撃!Z編(公開終了)
 2.化物語(公開終了、Web配信有り)
 3.CANAAN(公開終了)
 4.Phantom ~Requiem for the Phantom~(公開終了)
 5.青い花(公開終了)
 6.東京マグネチュード8.0(公開終了)
 7.亡念のザムド(あと一話で公開終了)
 8.懺・さよなら絶望先生(公開終了)
 9.うみねこのなく頃に
10.ニードレス
11.狼と香辛料Ⅱ(公開終了)
12.涼宮ハルヒの憂鬱
13.GA 芸術科アートデザインクラス(公開終了)
14.ティアーズ・トゥ・ティアラ(公開終了)
15.うみものがたり(公開終了)
16.プリンセスラバー!(公開終了)
17.バスカッシュ(公開終了)
18.クロスゲーム
19.鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST

順位がほとんど変わっていないのは純然たる手抜きです。もう終了作品が多いし、まあいいかなと思って。あえて言うなら、9月は物語的にまとめに入っている作品が多かったので、それほど大きく印象が変わることはなかったということでもあるけれど。

不動の一位。真マジンガー 衝撃!Z編。いやー素晴らしい作品でした。やっぱり今川世界の科学者はコミュニケーションスキルが低すぎるのがすべての問題の原因であったりするのはさすが。ドクターヘルは最初から十蔵博士に素直に頼んでいればよかったと思うよ。あと、今川監督はあしゅら男爵が好きすぎることが判明。オレも好きすぎる。前半はあしゅら男爵のへっぽこぶりに涙しつつ萌え、後半はあしゅら男爵の運命に涙し、クライマックスは完結しきったあしゅら男爵の生き様の感動。オレの中のあしゅら男爵は永遠の存在になったよ…。あと、毎回、必ず前話の内容を裏切るサービスぶりはすごいよな。そりゃドクターヘルだって「この戦いは騙しあいばかり…」と嘆きたくもなるよ!さて、あとは真マジンガー衝撃!グレート編を待つばかりだな(出ればの話だが)。
土壇場の最終回(厳密には違うが)でさらに評価が上がった化物語。よくここまでアニメ映えしない作品をここまで面白いものに出来上がったよなあ…。原作は基本会話劇なので、アニメにする意味は皆無どころかドラマCDでいいんじゃね?と言う意見が(俺内部で)あったぐらいなのだが、そんな不安を一蹴する素晴らしい内容。キャラクターの一貫性、アララギ君の”正義の味方”に焦点を当てた物語のテーマのブレのなさ。どれもこれもすごいレベルだ。
CANAAN。これは最初から最後までクオリティが異常な高さだった。声優陣の演技も神懸かっていたなー。ただ、これまた最初から最後までキャラクターを読みとくのが難しかった…。カナンが感性で行動するという、”理”がまったくないわけではないが、極端に読みにくいキャラクターなもので、それぞれが何を望み、なにを得たのかがすごく理解しにくかった。アルファルドもおよそ人間の理解を拒絶した怪物に近いからな…(カナンとの対決に至るまでほとんど”揺れ”がなかった)。ある意味、”成長”をしないある程度完成されたキャラクターたちが織り成す群像劇として捉えるべきなのだろう。読みにくいというだけで、読めないわけじゃないしね(間違っている可能性もあるけど、まあそれを含めて面白い)。

4位。Phantom ~Requiem for the Phantom~は原作信者からはラストに対して非難轟々だったねー。自分を初めて観たときは吃驚仰天して言葉が出なかったけど、よくよく考えてみるとあれはものすごく誠実な終わらせ方だったんだよな。そもそもレイジが”幸せな日常”を得ることは絶対にありえない。たとえあそこで殺されなくても、必ず近い将来に”報い”を受けることになるだろう。視聴者がレイジがすべて救われてめでたしめでたしを望んでいたとしたら、それはまあなんともおめでたい考え方ですよね。しかし、それでもレイジの”望み”は叶った。すべてを裏切り続けた男が、最後に望んだものはきちんと叶ったのだ、と言うことを描いたというところが素晴らしい。救われなさと、裏腹の救いをから、決して目を逸らさずにきちんと描いていると言うところが誠実であると感じるわけです。
長すぎた。5位。青い花はねー。これは鉄壁でした。原作からなにも足さず引かない堅実な作り。元々持っている地に足のついた描写がその他の百合作品とは一線を画してしました。
6位。実を言うとまだ最終回を観てないんですよ。早く観なきゃ。でも、派手な描写を排して、ドラマティックにしない描写に逆に凄みを感じました。
7位。亡念のザムド。まだ最終話を観てないけど。しかし、これはなんなんだろうね…。アンチヒーローアニメと言うべきなんだろうな。いわゆるヒーローアニメだと、主人公は異能にあっさりと順応してスーパーヒーローになるわけだけど、この作品では、26話かけて、主人公がヒーローに覚醒するまでを描いている。まあそれだけじゃなくて群像劇としての側面もあって、愚かでひた向きな人々の物語としてもレベルが高いんじゃないでしょうか。まあ単純な快楽要素は極端に低いので楽しみ方にコツがいるんだけど…。
8位。懺・さよなら絶望先生。んー、とくに言うことは思いつかねえや。とにかく原作再現度が異常に高かった。
9位。うみねこのなく頃に。原作をぶった切り過ぎてて原作以上に訳分からないんだけど、これはどうなんだろうな…。そもそも原作の真相が明らかになってないうちにアニメ化するというところが大胆だよなー。とにかく、すべてを裏切り続ける展開は楽しいんだけどね。
10位。ニードレス。い、いつまで少女部隊と戦っているんだ…?なんてことは原作既読者のオレが思うわけないじゃない。だらだらしたり、テンション高かったり、かと思えばまた中弛みしたりと、原作が本当に行き当たりばったりに描いているのがよくわかりますね。もちろんそれさえも理解して視聴するのが正しい態度である。

11位から。
狼と香辛料Ⅱはいちゃいちゃアニメとしては大変質が高いのだけど、それ以外のものにはなってなかったという印象。まあいちゃいちゃを楽しめればいいんだけど。
涼宮ハルヒの憂鬱。新作部分は終わったので実質終了。溜息の部分は、1期で描かれなかったSOS団の裏話と言う感じで意外と面白かった。原作だと全然面白くなかったので、京アニの手腕はたいしたものだなあと思った。
GA芸術科アートデザインクラス。声優の使い方がやっぱり面白かったな。戸松遥の新しい可能性と言うか、この人の器用さには脱帽だよ。アニメとしては、最初は観るのにけっこう努力が必要だったけど、後半に行くとそんなこともなかったな。キャラを見るのが楽しくなったのかも。
ティアーズ・トゥ・ティアラ。クオリティは高かったとは思うんだけど…どこか演出が単調だったんだよな…。ここが盛り上がりどころですよー、と言われているらしいけど、テンション上がらないと言う…。
うみものがたり。これはセーラームーンとかと一緒の箱だよな?けど、ヒロインがダークサイドに落ちていく展開が容赦がなくて面白かった。
プリンセスラバー!。まあいいんだけどさ…なんつーか、キャラと描写にブレがありすぎて許しがたい、と言う印象が強いな。
バスカッシュ。頑張って全部観たよ!しかし、初期のなんだかわからんテンションが格好良かったのに、最後は見事なグダグダになってた。キャラクターが前半と後半でつながらなくて、観ていてものすごくイライラする…。
クロスゲーム。女性野球とのタイアップがちょっと鬱陶しい。内容は原作どおりなんで違和感ないかな。
鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST。原作の内容をところどころ忘れているところがあるので、復習と言う感じで見ている。でも、一度観たものそのままなので、面白いかどうかが判断出来ないんだよね…。クロスゲームもそうだけど。アニメ独自のものが無いというか。

10月からはまた新しい作品が始まるので、選定のための苦しくも楽しい時間が待っている…。さすがに全部は観てられないしなー。

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2009.10.02

『桜の下で会いましょう』読了

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桜の下で会いましょう』(久遠くおん/HJ文庫)読了。

ノベルジャパン対象の優秀賞受賞、と言うことで新人賞受賞作好きとしてなんとなく買ってしまった。正直、まったくなにも情報がなかったので(あらすじを読んでも内容が良く分からない)いささか危惧はあったのだが…ちょっと残念なところが多かったかと思う。

忌憚の無いところを言わせてもらうと、いささか荒削りすぎる内容といわざるを得ないところがある。無駄な部分が多いというか、物語に不必要な部分が多く、読みながら緊張感を削ぐところがあった。前半の主人公たちのお茶会シーンはあそこまで積み重ねる必要があったのかいまいちよくわからん。

また、これは自分の純然たる趣味によるものなのでその分を割り引いて欲しいのだが、タイトルからして”桜の下”と言うキーワードがあるように、ある少年と少女が、”桜の下”の人間離れした少女と出会う、と言う場面が序盤の重要なシーンなのだが、残念ながら、その”桜の下”、まあ要するに異界のシーンに魅力が感じられなかったのである。抽象的な言い方をすれば”異界感”が感じられないということも出来ようか。”桜の下”の世界に、描写的な美しさや妖しさ、と言うべきものが感じ取れればもっと自分の印象も変わったと思うのだが、どうも作者の興味はそこにないのかどうかはわからないが、なんか普通に出会ってしまっている。異界が魅力的に感じられないというのは、けっこう致命的な部分なのではあるまいか。

無論、単にテンプレート的な”異世界”をお約束に則って描くのではなく、作者なりに咀嚼して構築しようとしているところは評価するべきであろうが、それだけではなんとも難しい。それは今作に登場する異能である”錬金術”にも言えて、作者なりに独自性を出そうとは努力はしているのだと思うのだが、やはり学園異能的アクションの枠を出るものではない。駆け引きの妙を楽しむでもなければ、独特の世界を構築しているわけでもないと、非常に厳しい言い方をせざるを得ない。

作者の描きたいものと言うのはわかるのだが、それが実現できていないという印象を強く受けた。異界の描写により一層の幻想性を付与できればまた違った印象になったのだが、それが現れていない時点で自分の中では高評価することは難しい。ただ、これは自分の”ファンタジー”へのこだわりが為せる部分でもあるので、純粋にライトノベルとして読んだときにはまた別の評価があるのかもしれない。そのあたりについては、また別の話になってしまうので、置いておく。

まあこういうこともあるということで。残念なことです。

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買ったもの

1.『ぬらりひょんの孫(7)』 椎橋寛 集英社

おーい、めだかボックスが近所の本屋に売ってねえぞ。どうなっているんだ。

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2009.10.01

『絶対女王にゃー様』読了

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絶対女王にゃー様』(J・さいろー/ガガガ文庫)読了。

J・さいろーがJ・さいろーらしさを出したままライトノベルを書ける場所は、やはりガガガ文庫だったか。この仄暗く粘着質なエロスと青春の日々を描きながら、なんとかライトノベルの領域に留めている、ような気がする。まあ気のせいのような気がしないでもないけどな。ともあれ、僕の好きなタイプのJ・さいろーであったと言える。

普通に優等生で要領よく日々を過ごしている中学生、輪玖。彼の幼馴染であり、現在は引き篭もっている香苗の部屋で、そのチャットルームを見つけたとき、彼は”にゃー様”と出会った。にゃー様は12才で絶対女王様で多くの奴隷に傅かれている。チャットルーム『にゃー様の宮殿』の中ではまさしく彼女は絶対の女王様なのだ。

興味も尊敬も持てない父親。引き篭もっている香苗。要領良く過ごしてはいるものの退屈な学校生活。それらに飽き飽きしていた輪玖は興味本位で『にゃー様の宮殿』にアクセスする。バーチャルセックスやら奴隷やら、最初は嫌悪感とほのかな好奇心でアクセスしていた輪玖は、”にゃー様”とチャットをするうちに、だんだんとそのキャラクターに惹き付けられていく。頭が良くて機知に富み、ユーモアもあるが、それでいて無邪気な残酷さを持つ”にゃー様”。最初は高をくくっていた輪玖は、彼女に惹かれていくことを押さえられなかった。思春期の青臭い性衝動やら独占欲、ドロドロとした薄暗い感情を玩弄する”にゃー様”に翻弄される輪玖。

”にゃー様”との密会を繰り返しながら、チャットの向こう側にいる彼女の素顔を想像しながら、彼は一方で日常を過ごしていく。腐れ縁の香苗。ほのかに憧れを抱く結華。彼女らとの部活動を共に取り組みながら、彼女らに”にゃー様”の面影を反映させてしまう輪玖。”にゃー様”はどこにもいなく、誰でもないがゆえに、彼の心を縛り付ける。彼女らと”にゃー様”は違う。そう思いはするものの、”少女”と言うものに対する幻想が立ち上がってくるのだ。

恋や愛なんてものはよくわからない。思春期の衝動は、それに明確な言葉を付与することは出来ない。輪玖は自分でもよくわからない、性欲のような恋愛感情のようなそれを、現実には存在しない”にゃー様”に対して抱き続ける。それは彼の周囲にいる少女たちも同様で。彼女らもまた恋愛も性欲も区別がつかない、そんな”幼さ”がそこにはある。

言葉に出来ない衝動に振り回される、いっそ醜く汚らわしいとさえ言える姿を、どこか繊細に、リリカルに描いてしまうところが、J・さいろーにはある。茫漠な心の内に振り続ける雨音。それを打ち消すために誰かを求める心。それらを赤裸々に描きつつ、どこまでも純粋に描いているところが素晴らしいと思うのだった。

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買ったもの

1.『医龍(21)』 乃木坂太郎 小学館
2.『鈴木先生(8)』 武富健治 双葉社
3.『マジカルパンプキン44キロ』 木村航 メガミ文庫

買った。

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