『森口織人の陰陽道 巻ノさん』読了
『森口織人の陰陽道 巻ノさん』(おかゆまさき/電撃文庫)読了。
3巻目にしてついにタイトルであるに似つかわしい作品になったようで、ついに主人公である森口織人自身が妖怪とのバトルに参戦。まるで学園異能みたいな話になっていきました。織人を狙ってくる天魔に対抗するために、修行に打ち込むことになる織人の運命は…と言う展開なんだけど、そこはおかゆまさき、ちまちまと真面目に修行編なんかやりません。初雪さんとデートしたり、例によって彼女の妄想に振り回されたりしつつ、修行編はさっさとクリア。天魔との戦いが始まります天魔は強大な敵なんだけど、そこは主人公、新たに得た力を武器に、仲間とともに戦いを挑むわけなんだけど、予想以上に真面目にバトルしていて、その点は意外だった。織人の能力もギャグじゃなくて、地味ながらサポート能力としては役に立っているし、驚いたことにバトルにおける駆け引きめいたものさえやっているあたり、本当に驚いてしまった。これって本当に学園異能だったんだな…。ドクロちゃんほどのラノベの極北を一度極めてしまうと、ちょっと普通の方向性も試してみたくなるのかもしれないなあ。まあ結局クライマックスまで初雪の妄想で締めるあたりはさすがおかゆまさきと言っても良いような気もするけどなー。そんな感じで、おかゆまさきらしさは確かにあり、それでいてきちんと伝奇アクションとしての体裁も整えているところを評価すべきであろうか。ラブでコメ分は初雪さんとのキャッキャウフフ場面で補充しているし、なんだかんだでハーレム状況が継続している感じもあるし、真面目にライトノベルをしていると言う言い方も出来るかなー。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。



コメント
おかゆ先生は森口織人の帝王学なる本も出してますが、あれはやっぱり隠陽道と関係あるんスかね(自分で調べろや)?あ、そうだ。ドクロちゃん2のDVD2巻には音声特典として小粥先生ご本人のコメンテータリー(?)が入ってますよ。声はフツーのおっちゃんでした。
投稿: シロ | 2009.09.18 23:31
帝王学の方はパラレルな話らしいです。自分もよくわからないですが。
投稿: 吉兆 | 2009.09.19 09:02