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2009.08.01

『ベン・トー(4) 花火ちらし寿司305円』読了

51lbyyut7yl__sl500_aa240_  『ベン・トー(4) 花火ちらし寿司305円』(アサウラ/スーパーダッシュ文庫)読了。

メインとなる少女二人の対立と和解を、狼たちの熱き戦いに絡めて描いている物語であると言える。二人の少女の感情の流れが自然で、下手をすると陳腐に陥りかねない物語を、説得力のあるものにしていると思う。著莪と佐藤の過去が前提にあり、その上で著莪に少女たちを説得しているので、ギリギリで説教臭くないレベルに留まっているのだ。

少女二人がメインの物語と言うと、作者の本来のフィールドと言う印象があって、非常に懐かしい感じがした。もっとも初期作品ほど深刻なものではないが、少女二人の”セカイ”に亀裂が走ると言う意味では本人たちの視点から観れば切迫感と言う意味ではなにも変わらない。その亀裂が修復されることによって、セカイとの闘争(半額弁当)によって肯定されるという展開は、まったく違和感がないどころかむしろテンションの高さに乗る感じがあって見事だった。

メイン部分もそのように大変面白かったのだが、例によって組み込まれている小ネタも大変報復絶頂で大変素晴らしい。例えば佐藤の槍水先輩に対する執拗に性的かつ粘着質な視線には鬼気迫るものがあった。と言うのは半分冗談だが、今回は石岡君関連のヒドイ話が少なかった影響か(まあ友達を一人犠牲すれば、というのを何度も強調されたりしているが)、佐藤のエロ妄想が爆発している感があり、むしろ感心させられてしまった。ニーソとか太股とか背中とかデニムミニとか、とにかく視点が本当に変態的だな…。まったくこいつの二つ名は体をきちんと現しているなあ、と思いました。これがエロス革命(レボリューション)や!

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