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2009.08.13

『狼と香辛料(12)』読了

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狼と香辛料(12)』(支倉凍砂/電撃文庫)読了。

いつもいつも大変な事件に巻き込まれて困ったことになるロレンスだけど、今回はわりとそうでもない。いつもは巻き込まれるばかりだけど、今回は自分から首をつっこんでいくのだから、微妙に違うよね。事件そのものの、どちらかといえばロレンス自身は傍観者的な立場で、場の調整をするために介入する感じか。いつもと違ってロレンス自身の利害が絡んでいるわけでないので(まあ間接的にはともかくだが)、いつもほどに切迫感は感じられない感じ。その分、ロレンスとホロのいちゃいちゃぶりは相変わらずと言うか、作品の半分くらいは二人のいちゃいちゃで出来ております。要するになにが言いたいかと言うと、話が進まんなあ、と。ヨイツへの手がかりを探すだけでどれだけ巻数をかけているのか…。まあ6巻あたりから、話(と旅)の引き伸ばしに入っているのはわかるのだが、そろそろなにか動きがあってもいいのではないだろうか。まあ出版社がこんな金の卵をやすやすと手放すはずもないので引き伸ばされるのは半ば必然ではあるのだけど。世知辛い世の中だのう。

とは言え、二人のいちゃいちゃを読んでいるだけでも楽しいのはまた事実。今回はあまりサスペンスフルなところは多くなかったけど、それだけロレンスも商人として、人間として成長しており、生半可な修羅場ではびくともしないことでもあるので、それもおかしいとは言えないよね。これでオタオタしてたら10巻以上も何をしていたんだ、と言うことになる。と言うか、今までがあまりにも修羅場をくぐりすぎなので、たまにはこういう話もいいのではないだろうか。いや、僕がこんな調整役をやれと言われたら胃痛で死ぬけどね。それをものともしないロレンスさんは頼りがいがあるなあ、と思いました。終盤に入ってからの、詐欺師もかくや(というか詐欺だけど)という口八丁ぶりはとても楽しかったので、もっとでかい取引で大法螺を吹くロレンスさんというのももっと読んでみたいなあ、と思わされるのだった。

新鮮味と言うのは今更ないけれど、こういう安心感のあるシリーズも悪くはないと思うのです。

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コメント

狼と香辛料の人気はすごいですね。娯楽とか萌えとか関係なく良い作品だと聞いています。あ、はい。読んでないですよ?知人(今は多分山口の駐屯地にいます)によるとどうやら経済がよくわかるらしいのですが、敷居が高いというか何と言うか、逆に読みにくいです。僕のように楽しむためだけに読む人間(?)には気合いの要る作品ですか?

投稿: シロ | 2009.09.03 10:03

それはシロさんの読書傾向を全然知らない自分には判断する材料が少ないのでなんとも言えません。自分の意見などは、あくまでも自分の主観でしかないものであり、いかに自分が傑作だと主張したところで、シロさんが楽しめるとは限りませんしね。

少しでも気になったのであれば一巻を読んでみた上で判断すれば良いのではないでしょうか?

投稿: 吉兆 | 2009.09.03 10:17

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