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2009.06.05

『イスノキオーバーロード』読了

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イスノキオーバーロード』(貴島吉志/一迅社文庫)読了。

…一体作者はあとがきで何を書いているんだ?「ちょっと下の年齢層でも楽しめるよう」「自然にして健全たるライトノベルに仕上げたつもり」だと?…マジで言っている意味がわからない…まさか本気で言っているわけじゃないよな。下の年齢層と言うより純粋に下の年齢のヒロインが出てくるだけじゃねえか。著者紹介のところにメイドには一家言あると言う話だけど、作品を読んだ限りだとロリにもこだわりがありそうで…。作中の幼女描写がハンパなかったと思うのはぼくの気のせいなんでしょうか。ガチで主人公も欲情しているよ?やばくね?これで下の年齢層向け?本当に言っている意味がわからないぜー。でもなんか本気っぽい気もするな。その狂気に宇宙的恐怖さえ感じたぜ。

作品としては、いわゆる主従ものとしてオーソドックスな作りになっている。幼女の主とそれを守る武士という関係性を、非常に(性的な意味で)危ういタッチで描いている。幼女の主君に虐げられたり、あるいは甘えられたりする展開が受け入れられるのであれば十分に楽しめるだろう。もちろんメイドについて一家言ある作者だけに、メイドが主人に仕えることが何を意味するのかについて、再三にわたって問いかけられているところも見所の一つ。もっともアゼレアに関するエピソードはいささか説得力に欠けている印象も受けるところは惜しいと思う。作者の中では感動のエピソードなのかもしれないが、ぼくには今一つ納得がいかなかった。うーん、主従と言うものが運命によって決まるのだといわれればそれまでだが…。またアゼレアとユズハとのやりとりも、いささか読者がすでに持っている情報を繰り返している印象があって、いささか退屈さも感じてしまった。おそらく、作者のアゼリアに対する思い入れが強すぎて、物語にブレが生じているためと思われる。主人公スティロスとヴェセル姫の物語と言うには、アゼレアのキャラが強すぎるのだ。その点が勿体無いと思った。

ところで、なぜこの物語にイスノキが関わってくるのかが、今一つわからなかった。一見ファンタジーに見えて、実はSFと言う裏設定があるのだが、イスノキが象徴としているものはなんだろう?イスノキとアブラムシの関係(アブラムシはイスノキに寄生して、虫こぶを作るらしい。これは”遺産”と”人間”の関係を暗示しているのではないか?)とか、イスノキが実は示現流の木刀に使われていたとか(主人公の使う剣術は新示現流と言う)、物語に関係していそうな要素は見受けられるのだが、なんとなくよくわからない。続編がでれば理解できるのだろうか。

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