『疾走する思春期のパラベラム 心的爆撃』読了
『疾走する思春期のパラベラム 心的爆撃』(深見真/ファミ通文庫)読了。
新しい本が読めてないのでまだ感想を書いていない本でお茶を濁すぜいシリーズ。まあそれはともかく。
深見真の甘すぎるほどにセンチメンタルな部分と百合成分がかなりノンストップに突っ走っている感のある4巻目。まあある意味バランスが取れていると言えなくも無い。基本的に女性が圧倒的に強く、男性が繊細なのが深見真の特徴だけど、今回は、いわゆる無敵系女子の睦美さんの弱い部分にスポットが当たっているのが興味深かった。まあふだん超然としている女性が実は受けだったりするのはモユモユするのう!とか頭の悪い感想を垂れ流したくなったりするのは秘密だ。でも、睦美さんが実はMだったことは僕の脳裏に焼きつきました。もう解除出来ません。一子さんはこの調子でSキャラとしてどんどん睦美を苛めてやってください。そんな頭の悪い感想はともかく、パラベラムたちの真の敵である乾燥者たちがようやくその存在を明らかにしてきたようで、物語はクライマックスに入りつつあるようだ。今まで敵役として存在していた灰色領域のあっけない退場は、乾燥者たちの恐ろしさをまざまざと見せ付けられた感じだなあ。本当にやつらは前座に過ぎなかったんだなー。美玖関連の話は、作者らしいべちょべちょなドラマ(褒めてます)だった。本当にこの作者が書く男子はナイーブだな…。
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