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2009.06.10

『双竜記Ⅱ 機械じかけの竜と火焔の翼』読了

51gyfahovml双竜記Ⅱ 機械じかけの竜と火焔の翼』(安彦薫/電撃文庫)読了。

物語途中まで主人公がまったく動かなかったのでどうなるかと思った。いくら群像劇として優れていたとしても、主人公の魅力がないとライトノベルとして存続が危ぶまれるからなあ…。物語の前半は、王都奪還のための状況づくりや偽りの王子であるイアンをめぐる駆け引きが繰り広げられる。しかし、せっかくの主人公であるイアンは周囲の状況に流されるばかりで、何一つ動けない状況にあるため、やや爽快感に欠けるのは致し方ないところではあるか。それ以外のヴィクトやファフラーを始めとしたキャラクターは活き活きと動いているので、群像劇としては悪くない。第三勢力と思われる存在も明らかになり、当面のライバルキャラも登場し、物語の舞台は整いつつあるといった印象か。後半に入り、ようやく主人公として自己主張をし始めたイアンが、偽りの王子としての覚悟を決めていく展開は、ようやく、と言った感じだが、わくわくさせられる。個人的な活躍もわりとしていたし、周囲に少しづつ認められていく展開も王道と言ったところ。やっぱり少年を動かすのは少女ってことか。わかりやすいなー。なかなか堅実な展開なので、これならシリーズも続いていく、といいな。

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コメント

電撃偽王子3作ともお気に入りですがその中で本物登場が残ってるのはこれだけなのでその辺りに期待。

烙印→作者の既刊作品かなり持っていますがたしか今のところ4巻以上続いたことがないのが不安・・・
タザリア→そもそも続きが出るのが遅い・・・
なのでその辺も早めとは言わないまでも遅くない程度だと嬉しいのですが。
年2冊(同シリーズ)が順当な発刊速度という認識なので今年中にもう一冊出てくれれば・・・

投稿: HT | 2009.06.26 19:48

烙印はすでに4巻で一部完が決まっているようです。そして一部完で続きが出ないことなど当たり前のこの業界では、限りなく絶望的な匂いが…。なんでだろう…あんなに面白いのに…。

タザリアについては、ちょっと僕の苦手な匂いがするので、なんともいえませんね。

投稿: 吉兆 | 2009.06.27 00:26

>烙印はすでに4巻で一部完が決まっているようです。

えぇぇぇぇ…うそぉ…。結局この人四巻のジンクスが…。何で、何でだよぅ(泣)。ああああああ~めっちゃへコんだ。

面白くもなんともない本が山ほど続刊されてるのに、なんで『烙印』がダメなんだ。萌えか、萌えがないのがいけないのか、クソッタレ…。

投稿: 暗黒 | 2009.06.27 00:56

あぁすいません。
なので~以降は双竜記のことです。
タザリアは正直いつ気がついたら数年続き出てねぇ・・・な作品群になってもおかしくないものな上に不安通り烙印は4巻でですか。

も、もうこの作品に掛けるしか・・・

投稿: HT | 2009.06.27 05:27

>暗黒さん

一応、萌えどころはあるはずなんですけどね。ビリーナ姫にツンデレなオルバとか。それじゃ駄目なんでしょうかねー。

>HTさん

ただ、正直2巻の展開を見る限り地味すぎるような…。いや、すごく真面目にやっているので僕は好きなんですけどね。売り上げにはつながらないような気がしますねえ。

投稿: 吉兆 | 2009.06.27 09:16

売り上げ以外が原因でシリーズ打ち切りってあるんでしょうか?この作者、どうも繊細すぎるイメージがあります。本文読んでてもあとがき読んでも。

例えば、自分が書いている本が、巻を重ねるごとにだんだん気に入らなくなったり、細かいことを気にしすぎて、続きを書く気をなくしてしまう、というようなことは。

まあ、読者に媚びてる内容ではないので、自分が書きたいように書いてるとは思うんですが…そうだとすると、やっぱり平均的なラノベ読者に受け入れられないってことなのかな…。

読んだことがあるのは『烙印』だけですが、あまりにも打ち切りが多いので作者側にも問題があるのかな、とちょっと思いました。

投稿: 暗黒 | 2009.06.27 13:02

作品が続かない理由にはいろいろなケースがあると思いますよ。もっとも自分も出版業界に詳しくないので確実なことは言えませんけど。

ただ、本人がやる気をなくして書けないというのであれば、普通は(一応のでも)完結は出来ないと思うんですよね。そもそも書く気が無いのだから、話の途中で終わってしまうことがあるのでは。この間、アニメになっていた『タイタニア』なんかは、3巻目の超いいところで終わっているのに、10年以上新刊が出ないという作品ですが、これなんかは作者が書く気がなくなった典型的な例かもしれませんね。

それに対して、一応は4巻までは書いていて(どうもライトノベル業界では、4巻ぐらいで打ち切りの判断をするらしいので、その壁を越えられるかどうかが打ち切りの目安にしてもいいみたいです)、さまざまな伏線を孕みながらもとりあえずは完結(一部完)と言うことが出来る以上、人気がなかったのだと判断して差し支えないのではないかと思います。

まあ、結局のところ、実際の数字を確認してみないとなんとも言えないし、そもそもが作者が編集部しかわからない事情と言うものがあるかもしれないので、読者としては想像するしか出来ませんね。

投稿: 吉兆 | 2009.06.28 11:09

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