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2009.06.15

『シャギードッグIII 人形の鎮魂歌~in the dark~』読了

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シャギードッグIII 人形の鎮魂歌~in the dark~』(七尾あきら/GA文庫)読了。

な、何一つ解決しなかった…(呆然)。2年ぶりの新刊、と喜ばせておいて、このオチはないよなあ…。いやびっくりだよ。3巻目でやったことと言えば、2巻最後で瀕死にまで追い詰められた主人公が、そこから回復するだけの話なんだぜ?(しかもまだ半死半生状態)その間に、異局の刑事、亜夜とカイのバトルとか、残されたまりんの葛藤とか、順調の消化される沙織の背景でうごめくイベントとか、オズについては…まあいいとして、とにかくいろいろ伏線は走っているのだけど、そのすべてが決着がつくことなく次回に棚上げされているので、なんとももどかしい。「来週もお楽しみね☆」状態で終わった2巻から2年もまたされてこれなんて………ま、僕は慣れているからいいけどね!年単位で待つなんてしょっちゅうよ!でもこんどこそ続編は早く出してくださいっ…!

ただ、時間が大分経っているせいもあるかもしれないけど、なんか雰囲気が変わったかな。なんか良い意味で力が抜けた感じがする。どうもここ近作の作品には、打ち切りが続いたせいなのかなんなのか、生硬さと言うか、プロットに比べて詰め込みすぎな印象を強く受けていたけど、今回はのびのびと書いている印象がある。今までは見せ場は早く作ろうとして、キャラクターの書き込みがおろそかになっている印象があったものなあ。その辺は、やはり2年間の作者の心境の変化と言うものがあったのだろうか。個人的にはこの変化は歓迎したいところ。打ち切りを回避しようとするあまり、下手なテコ入れは作品の寿命を縮めるって『バクマン。』でも言ってた。この路線で、着実に話しを進めていってくれれば、と思う。もともとこの作者はオンリーワンのものを持っているのだから、むやみにラノベに迎合することなんかないのだ。妖怪とサイバーで超絶アクションを好きなように描いてくれればいいと思うのだ。

この作品は、3巻目を読んで、わりと作者の描きたいものを書いているんじゃないかな、と思える。思えるだけだけど。だって高知能犬とか介護ロボットの、SFっぽくありながらも異形感を湛え、そのくせ裏腹の人間味があるなんて、いかにも作者らしいとデビュー作からのファンとしては思うわけです。人間とは異なる生物(異形)を書くのと、現代とは異なる世界(異形)を書くのが大好きな作家だもんな。なんで今まで書かなかったのだろう…っていうのは明白で、ラノベっぽく書こうとしすぎてたんだと思うのだ。つまり編集部が悪い(偏見)。

まーこの調子で好き勝手に書いて欲しいなあ、と一ファンとしては思います。この作者が持つ異形感が好きな自分としては、良い傾向だと思いましたですよ。あとは早く続編が出てくれれば言うことはないんですけどねー。

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