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2009.05.17

『狼と香辛料XI Side Colors2』読了

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狼と香辛料XI Side Colors2』(支倉凍砂/電撃文庫)読了。

今回は短編ニつ+中編一つ。短編の方は…こーのバカップルが!はいはいラブカップルのいちゃいちゃいちゃぶりにケチをつけるつもりなんてカケラもありませんしとにかく幸せになっちゃえよ!と言う話だった。両方とも。つーか、本当にいちゃいちゃする以外に内容がなんにもなかったな…。いや、むしろいちゃいちゃするだけの話なのに、面白く読めてしまうと言う事実に、作者の手腕における卓越さを賞賛するべきなのだろう。他に言うことが何も思いつかないのだが、まあこういう純粋に幸せそうなシーンを描くと言うのもきっと意味があることのだろうな。

中編は未だ未熟であったエーブがいかにして金を至上とする商人となったのか。まだ貴族意識な抜けきらないエーブが、まだフルールと呼ばれていたときの物語。いやー、自分のようなエーブ萌えの読者にとってはご褒美のような話でしたわ。騙されてへこんだり、気になる男性に心を惹かれる初々しいフルールに萌え萌えです。しかし、そんな彼女に大きな試練が。本当に商人と言うのは外道としか言いようがないぜ!彼女に降りかかるのは、そんな商人たちの弱きものが強きものに食らわれる、非情なる世界の論理。その世界の洗礼を受けた彼女が、追い求めるものを見定め、金儲けにすべてをかける。自分の手を汚し、非情なる世界に身を染めた彼女が、最後に何を求めていくのか。彼女の姿は本編にて語られているのだが、その原点が描かれる物語であった。

これまたとても身に染みる話で、切迫感が恐ろしいことになっていた。やっぱり、お金という誰もが共感できる題材であるからこそ、それを失うことの恐ろしさが読者の身にも迫ってくるのだろう。エーブの新たな側面を見出すことが出来る、そういう作品でした。

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» 狼と香辛料??(11巻) Side Colors ? の感想レビュー(ライトノベル) [gurimoeの内輪ネタ日記(準備中)]
電撃文庫のラノベ、『狼と香辛料?? Side Colors ?』(支倉凍砂先生原作、文倉十先生イラスト)が発売中です。 シリーズとしては11巻目、色をテーマにした短編集であるサイドカラーズ編では2冊目に当たる今巻では、電撃文庫MAGAZINE誌に掲載された短編2本と、書き下ろし中編1本を収録。 表紙は物憂げな表情も魅力的なヒロイン、ホロ。 テレビアニメ第2期も7月より放送が決定しているので、彼女を目にする機会も増えてきそうですね。 収録された短編の内、『狼と黄金色の約束』では賢狼としての知恵を、... [続きを読む]

受信: 2009.05.18 15:03

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