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2009.05.12

『森口織人の陰陽道 巻ノに』読了

51ofb0herdl森口織人の陰陽道 巻ノに』(おかゆまさき/電撃文庫)読了。

どこからどう読んでもおかゆまさき以外なにものでもないー。前巻でも思ったが、可憐で清楚な献身的なヒロインなのに、初雪の妄想が怒涛のボケにつながっていってしまうという展開は新しい設定のような気がするぜー。ボケているわけではなく、本人は深刻なのだが、彼女の妄想にはツッコまざるを得ない。本人にまったく悪気はないんだけどねー。そんな彼女も、妄想設定さえ覗けばいわゆるラノベヒロインとしての側面をいかんなく発揮し、ラブでバトルに大活躍。そっかー、これ、要素的にはライトノベル以外なにものでもなかったんだなー(今気がついたよ)。

そんなドタバタコメディも、後半に入って少々様変わりする。主人公が現状に甘んじることなく、初雪の隣にい続けるために一つの決意をする。この展開は正直予想外だった。いわゆるハーレムラブコメの方向性には行かない話なんだな。あくまでも森口織人”の”陰陽道の話なわけだ。物語の中心には、主人公の想いが横たわっていて、彼が少女に思う決意こそが、物語を駆動させている。あくまでもギャグ小説の体裁をとりながら、根本的なところでは少年の真摯な想いが物語を駆動させているところが、ライトノベル的にはわりと珍しく感じた。そんなところにおかゆまさきの物語作家としての非凡さを感じるのだった。

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