« 『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』を観てきた | トップページ | 日々の雑記 »

2009.05.25

『あやかしがたり』読了

51aoofxlanl

あやかしがたり』(渡航/ガガガ文庫)読了。

おお、なんと言う直球のライトノベル時代劇。昔から言っている(んだけど誰も相手にしてくんなかった)んだけど、時代劇ってむっちゃライトノベルと親和性が高いんだよな。ラノベ読んでいる人はまったく違和感なく読める”軽さ”が時代劇にはある。それは、ライトノベルとは異なるものの、ある一定のお約束を守れば好き勝手やっていいと言うジャンルでもあるし、剣術と言う否応なしにアクションに直結するギミックがあると言うことも言える。池波正太郎なんてライトノベル以外なにものでもなかったもんな。剣客商売じゃヒロインは剣術少女なんだぜ?(メインはジジイ萌えだがな)いま読み直している日向景一郎シリーズなんか、主人公の必殺技が相手の身長ほども跳躍してからの一刀両断と言う飛天御剣流並みのびっくり剣法なんだぜ?(刀で木を切り倒したりする)

まあそういうわけで、時代劇はライトノベルと共通する要素が多いんだよな。なので、時代劇とライトノベルと言う組み合わせはいつかヒットするだろ、と思ってたけど、このラノベ氾濫の時代に導入したのはやっぱガガガ文庫だったか。いやーこの泥臭い感じの読み心地、いいねえ。今までちらほらあったラノベ時代劇と違って、超マジで時代劇っぽい。もちろんその上でラノベっぽいキャラ萌えもあって、なかなかナイスなチョイスだな。さすがガガガ文庫だぜ!ライトノベルとして売れるかどうかわかねえけどな!

えっと、何の話をしてたっけ…って内容について書くの忘れてた。まー最初にも書いたとおり、直球の時代劇ライトノベル。主人公が鬼強くて、ヒロインがいて、オカルト的なファンタジー要素も盛り込んで、どうよ?ってな感じ。まあ文体的にラノベなのか時代劇なのか、作者自身が迷っている感じの不安定感を感じたり(とくにキャラクターの会話劇が中途半端な感じ。まあ誤差の範囲ではある)、キャラクターの感情変化がやや性急で振り落とされかけたり(そんな簡単に裏切られたことを信じられんの?どんだけ荒んでんだ主人公。…そういや不憫な身の上だったな…)、まあ、個人的な趣味の範囲内ではちょっとブレがあったかなーと思ったけど、ここまで直球に描いてくれたことには感謝を述べたい。いやー、ここ数年、ラノベ+時代劇で誰かかいてくんねーかなーと思っていたので、欲しかったものが手に入ったような感じ。ありがとうございました。

つーか、作者、まだ若いのな。まだ大学生くらいか。それでこの作品とは、もっと化けてくれると個人的にはうれしーなー。

|

« 『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』を観てきた | トップページ | 日々の雑記 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/29313/45130052

この記事へのトラックバック一覧です: 『あやかしがたり』読了:

« 『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』を観てきた | トップページ | 日々の雑記 »