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2009.05.10

『相剋のフェイトライン』読了

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相剋のフェイトライン』(翅田大介/HJ文庫)読了。

作品の要素として既存の作品群の影響をもろかぶりしていると言うか、翅田大介もついにラノベ作家魔改造の洗礼を受けてしまったのだな、と思うと複雑だ。まあカッティングシリーズはぜんぜんライトノベルじゃなかったし、あれを好む人間と言うのもすごく狭くなってしまうだろうから仕方の無いところもあるのだろう。で、魔改造後のこの作品は、まあその、ようするにどこのスクライド?と言う…。読み始めた当初は、そのあまりのコテコテぶりに正直どうかと思ったのだが、読み進めて行ったら大分印象が良くなってきた。主人公が今までの作者と異なりひたすら権威と権力に反抗する熱血バカと、組織側に身を置くクールな正義漢と言うあまりにもあまりなキャラ設定も、不思議と上手くかみ合ってきている。まあありがちと言ってしまえばそれまでだが、ちゃんとキャラに設定が乗っているので悪い印象を受けない。もっとも、もう一人の主人公ある魔女めいたヒロイン(これもなあ…)を含めた3人のキャラ相関関係を構築するのが少々強引な印象もあるのだが、まあぶっちゃけライバル関係を構築するための布石と割り切ってしまえばそれほど気にならない。ただ、今後も主人公3人体制で行くとすると、処理がすごく大変なような気もするが…まあ、そもそも続巻が出るかどうかもわからないので今から心配してもしょうがないとは言える。ともあれ、今までの作者の作品からすると、世界の残酷さに対して恐ろしいほどにふてぶてしい登場人物ばかりが揃っているので、作者の持つ個性が殺されないかやや心配ではある。今後、作者らしさを保ちつつ、新しい路線を切り開いていけるのか…。おそらく作者にとっても正念場と言えるだろう。とりあえず、作者の将来性に期待して続きが出たら買います。

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