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2009.05.24

『武林クロスロード(4)』読了

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武林クロスロード(4)』(深見真/ガガガ文庫)読了。

相変わらずセックス&バイオレンスが飛び交う作品だったが、大河ロマンとしての側面と、リョウカとシュンライのラブロマンス(…と言うにはエロスに満ち溢れすぎだが…)なども盛り込み、実に贅沢なエンターテインメントだと思う。ほんとうだよ?確かに表紙からしてマッチョな女キャラが血まみれで仁王立ちしているような作品だけど、作者が徹底的にエンターテインメントを突き詰めた作品であることは間違いなく、マッチョガチレズが苦手でなければだれもが楽しめる作品といえるだろう。まあそこが大きな分かれ道ではあるのだが。

作品としては、当初の目的である北天戦への参加資格を得るために帝都に向かうリョウカたちと平行して、ルカン朝を滅ぼそうとする獣神国の侵略が始まる…と言うわけで、まるで金庸ばりの、と言うとやや褒めすぎのような気もするが、個人の物語と歴史ロマンを融合させるかのような一大エンターテインメントとなっている。

個人の物語としては、リョウカがずいぶんと強くなってきたことに加えて、リョウカとシュンライ師弟の精神的結び付きも強調されており、それが物語の最後で迎える別離へとつながっている。二人の別離は、武侠物であることからも、師匠越えの物語としても(本人たちの意図はどうあれ、そういう方向に物語が向かうということ)、必然とはいえ、とある以外な役回りの人物の登場によりその流れが加速していったといえなくもない。

また大河ロマンとしても、獣神国の総大将クバンカサによるルカン朝征服という一大スペクタクルによって、リョウカたちの物語へも大きなうねりを与えている。この点に、深見真のエンターテインメント作家としての面目躍如といっても良いだろう。ルカン朝の大将軍、ユゴ(ほとんど初めて出てきたかっこいい男キャラ。ジジイだけどな。むしろそこがいい)を初めとして、南に亡命をするルカン皇帝の動向など、おそらく金に侵略された宋がモチーフとなっているであろう展開も非常に躍動感があった。

もちろんみんな大好きエロスもいっぱい。バイオレンスもいっぱい。これが面白くなけりゃ、いったい何が面白いってんだ?ってな具合です。

まあ、それゆえに読者を選びかねない作品ですが、続きは売り上げ次第とのことなので、第二部がどうあっても僕は読みたいので、とりあえずみんな買って読めばいいと思う。と言うか読んでください。

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投稿: 少林 | 2009.10.10 15:01

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