« 『アスラクライン(3)やまいはきから』読了 | トップページ | 日々の戯言 »

2009.04.21

『屍神少女大戦 キミが、キミを殺す時』読了

51wa0jftu5l

屍神少女大戦 キミが、キミを殺す時』(岡本賢一/朝日ノベルズ)読了。

岡本賢一、久しぶりの新刊。放課後退魔録からすでに4年以上過ぎているのか…もうちょっと勤勉でも、バチはあたらないと思うな。つーか放課後退魔録の続きはどうなったんだろう…。

あまりにも久しぶりだったせいで、岡本賢一の読み方がよくわからなくなってたようで、ふつーに読んでしまった。つるつると読んで、あれ?もう終わり?みたいな。なんかヤマもオチもなかったような…。そんな感じで、実は読み終えてすぐはあんまり印象は良くなかったのだが、改めて岡本賢一の作風を思い出してみると、そういえば、この独特の乾いた感じは作者の特徴だったな、と思いなおした。

物語を構成する要素としては、異能を獲得した主人公が、異界からやってきた少女たちと、世界を支配しようとする黒幕と戦うと言ういまどきありえないほどにオーソドックスなもの。しかし、冒頭数ページ目から主人公を非日常に叩き込む展開の速さはなかなか他に類をみないところだ。学園異能は普通、日常を描くことに物語の半分くらいを描くことが多いのだが、これは冒頭から異常な出来事が繰り広げられまくる。ラスボスさえ序盤で登場してくると言うハイスピードぶりはなかなかに舌を巻いた。その分、キャラ立てが犠牲になっているところもあるが(キャラクターの葛藤がすごくさらりと描写されている)、このテンポの良さはライトノベル的には希少なものであり、捨て難いところだと思うのだった。まあ、もともと岡本賢一はラノベ畑の出身とは言い難いし、キャラよりもエピソードで語るタイプなので、あまりラノベを志向しない方がいいんじゃないかなーと思った。余計なお世話だけど。

どうも続編が予定されているようなので、どのような展開を行っていくのか期待したい。個人的にはガチSFものも書いて欲しいけどなあ。

|

« 『アスラクライン(3)やまいはきから』読了 | トップページ | 日々の戯言 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/29313/44743943

この記事へのトラックバック一覧です: 『屍神少女大戦 キミが、キミを殺す時』読了:

« 『アスラクライン(3)やまいはきから』読了 | トップページ | 日々の戯言 »